のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

研究会に行って来ました

2022-09-26 10:32:03 | 茶道

先週は、台風の影響で時折雨・風が強くなるという毎日でした。

そんな中、昭和女子大学の研究会に参加しました。

課目は、五行棚の初炭手前・濃茶・薄茶です。

藤谷宗等業体先生です。

いつも通りの名調子で、懇切丁寧なご指導でした。

細部の所作の手直しも的確で、とても参考になりました。

オンラインでも参加できたのですが、やはり直接お話が聞けるのは身につくように思います。

 帰りに、三越で開催している「日本伝統工芸展」を見てきました。

載金(きりがね)  藤野聖子 作

染色・織物の数々

高取  亀井味楽 作

白萩  坂倉新兵衛 作

信楽  上田直方 作

他にも、木工品・竹工芸品・漆芸等々、大作が多数出品されており、見応えのある展覧会でした。

 稽古が休みの週なので、雨の合間を縫って庭木の剪定をして、お彼岸にはお墓参りに行ってと,ちょっとハードな週でした。

金曜日から土曜日にかけて降った雨は、かなりの雨量だったようで、目の前の学校の校庭が湖と化していました。

 


2022.09.17のお稽古の(七事式)

2022-09-18 15:51:36 | 茶道

台風の影響なのか?蒸し暑い朝です。

我が家の庭には、茶花が秋海棠しか無く、道路わきに咲いていた芙蓉をいただきました。

今日の稽古は七事式の平花月・濃茶付花月・員茶(かずちゃ)です。

員茶は亭主・札元・目付の三役と、客四人以上でおこなう式です。

五人しか居ない我が家では出来ないと思っていたのですが、客二人に一人二役をしてもらうことで、出来るのではと思い至り、

試してみました。

大成功です。

初めての経験に、皆さん満足しました。

小倉の湖月堂の「栗饅頭」       

石川県小松の松葉屋の「月よみ山路」

平花月・濃茶付花月・は水屋で役を決めて菓子をいただきます。

員茶の札元の膝前です。

員茶の偈頌 「老倒疎慵無事日 閑眠高臥対青山」

(ろうとう そよう ぶじのひ かんみん こうがして せいざんにたいす)

何もかも洗い流した心境で、禅僧の理想の境地を表しているそうです。

来週は、研究会が開催の予定ですが、台風が近づきそう。

オンラインでの参加になりそうです。


2022.09.10のお稽古(四カ伝)

2022-09-10 16:34:00 | 茶道

今日は四カ伝のお稽古の後、後炭手前をします。

その後、各々小習の薄茶をします。

いよいよ花が不足してきました。

お弟子さんが入れました。

エノコロクサ・木槿・百日紅

エノコログサを水引に替えました。

四カ伝のお菓子は三種の菓子を用意します。

練り切 月の夜(丸三老舗製)

うさぎ餅(鶴屋吉信製)

水菓子 キウイフルーツ

 茶通箱・後炭手前 (I)

 唐物・茶筅荘 (O)

 台天目・貴人点薄茶 (K)

薄茶運び・薄茶棚点前 (Y)

 後炭手前です。

切り掛け風炉なので、灰器は使用しません。

中掃きも省略します。

薄茶の運び点前です。

水指 瀬戸の一重口

茶碗 織部弥七田手

棗  秋草蒔絵

貴人点薄茶点前

 最後の薄茶棚点前では、四人分の薄茶を点てていただきました。

お疲れさまでした。

 今日は中秋の名月です。

良く晴れていますので、しっかり鑑賞できそうです。


2022.09.06のお稽古(小習い)

2022-09-06 09:28:44 | 茶道

九月(長月)のお稽古が始まりまいたが、残暑厳しくて薄物の着物にしたいところです。 そういう訳には行きませんので、エアコンを利かせて一重の着物で、準備します。

九月九日は重陽の節句です。 一月一日・三月三日・五月五日・七月七日・と共に五節句の一つです。

奇数(陽の数)の中で一番大きなが重なっているので、大変めでたい日とされています。

菊の節句とも言われます。 宮中では、不老長寿を願い、菊酒を飲んだりするそうです。 菊を用いて様々な催しが行われるようです。

主菓子 着綿(練り切り)

中国では、菊の花に綿を着せて染み込んだ露で体を拭って、厄を払ったそうです。

短冊 月の絵に清光の画賛

「一葉落知天下秋」いちよう おちて てんかのあきを しる(足立泰道)

花 木槿・秋海棠 花入 鮎籠

鉄風炉です。初めてですと言われてしまいました。

初炭手前 切り掛け風炉の場合は灰器を用いません。

炭斗を持ち出す際に、紙釜敷きを懐中します。

従って、中掃きは省略されます。 香合は、鳴子竹香合です。

流し点です。(一客一亭)

他に 貴人点・流し点 (O)

流し点・茶杓荘 (I)

初炭手前・貴人清次薄茶 (K)

薄茶棚点前・薄茶運び点前(拝見無し) (Y)

 萩・尾花・桔梗・撫子・女郎花・葛・藤袴、秋の七草  

セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、春の七草

のように、七五調にして覚える方法があります。

卯の花点前は、次のようにして覚えます。  

盆 三 茶杓に 振り出しだして 総礼 茶碗に 箱 建水

七種蓋置

 蟹・五徳・三つ葉・栄螺に・一閑人・火舎香炉・三つ人形

光悦七種茶碗

 毘沙門堂障子を開けて、七里四方を見渡せば、不二(山)雪峰、雪片、鉄壁(現存しない)

このように、覚えにくい点前手順も自分なりに工夫するのも楽しいのでは?

今年の中秋の名月は九月十日(土)です。