のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2022.07.23のお稽古

2022-07-24 19:31:01 | 茶道
猛暑とコロナ禍が続く日々に、少なからずげんなりしています。
稽古が休みだった先週は、お盆の墓参りに加えて、歯医者・眼科・高血圧の薬をもらう・糖尿病の定期検査・
コロナワクチンの4回目接種と病院巡りに明け暮れました。
90歳になった先輩が亡くなり、お通夜にも行って来ました。
公共交通機関を利用しての外出が連日になると、79歳の身には少々こたえます。
気持ちを切り替えて23日の稽古の準備をしました。

七事式の稽古です。
仙遊の式・平花月・菓子付き花月です。

仙遊の式は、且座の式を基本として十一代玄々斎が考案した式です。
二か月且座の式をしましたので、仙遊の式に挑戦しました。
花、炭、香、濃茶、薄茶と行います。
且座との違いは、花が「花所望」→「廻り花」。
炭が「略炭所望」→「本炭所望」。
香は、正客が「本香」、次客が「次香」と二種の香をたきます。
濃茶は東が練りますが、全員が順服します。
薄茶は、四畳半にて花月の三服点になります。(干菓子付き)
(濃茶付花月と同じ)
且座との違いを意識しながら稽古をします。



本香を焚き合わせた形
座替わりは、正客は菓子器を持って四畳半から八畳に「蜘蛛の子散らし」で自席に戻ります。
八畳でお道具の拝見が終わると、東は菓子器を、半東は道具を取りに出て、総礼となります。


道安風呂に富士釜・荒磯棚・切子の水指・琉球塗の平棗の点前座。

ギヤマンの茶碗はメダカが泳いでいます。

練り切りは、団扇に金魚が可愛いです。
平花月は毎月の課目にしていますが、「互換機鋒看子細」(ごかんのきほうしさいにみよ)の偈頌を意識するのは、かなり難しいです。
利休七則の「相客に心せよ」にも通じるのですが、五人がティームとなって行えるように稽古を重ねます。
入門希望の方の見学がありました。
来月から稽古が始まりますが、初心者ですのでしばらくは別メニューとなります。

2022.07.09のお稽古

2022-07-10 22:09:54 | 茶道
今週は、四カ伝のお稽古を先にします。
和巾点(I)唐物(K)を。Oさんは、膝の状態が思わしくないので見学です。

用意できた花はこれだけでした。

ビフォー 縞葦・木槿・下野

アフター 
四カ伝の後は、先週お休みしたIさんは、名水点と葉蓋を。


名水点です。
柴又帝釈天の名水だそうです。



Yさんは、釣瓶水指にて洗い茶巾です。
朝顔の平茶碗です。
朝顔に 釣瓶とられて もらい水(加賀の千代女の句)が思い浮かびます。
棗・茶杓はともに琉球塗のハイビスカス蒔絵です。
Kさんは続き薄茶です。
続き薄茶は亭主所望と客所望があります。
客所望の稽古をしましたが、茶事の朝茶事・夜咄では続き薄茶が約束で、亭主所望になります。

四カ伝の菓子
水饅頭・練り切り(朝顔)・キウイフルーツ

干菓子 花七宝・氷菓糖
蒸し暑い中、冷房が入っていても、火の前では汗だくの稽古でした。

2022.07.02のお稽古

2022-07-03 20:07:43 | 茶道
6月の猛暑日が6日も続いたのは、観測史上初ということで、早すぎる梅雨明けと共に、異常さを感じます。
そんな猛暑の中、稽古が無い25日の土曜日に浅草お富士さんの植木市に行って来ました。
山野草を求めては失敗を繰り返しながら、少しづつ茶花が増えていくのがうれしくて、久々の植木市でした。
お店の人に、山野草の育て方を教えてもらいました。
肥料をあげ過ぎないようにとの事でした。
何とか育ってくれると良いのですが…

さて、第一週目は小習です。

7月に入って短冊は
「蝉」の画に「枝上一蝉吟」(しじょうにいっせんぎんず)です。
稽古の前に、四規・七則の話を復習します。
四規「和敬静寂」と七則「利休七則」は「茶道の基本」です。
 1.茶は服のよきように
 1.炭は湯の沸くように
 1.夏は涼しく、冬は暖かに
 1.花は野にあるように
 1.刻限は早めに
 1.降らずとも雨の用意
 1.相客に心せよ
この七則を水屋に掲示することにしました。


ビフォー
花 矢筈薄・山紫陽花・河原撫子

アフター
背の高い花入れとのバランスと、露草・初めて咲いた花雁皮を加えてみました。

小習の炭所望です。
亭主は初掃きまでを行い、客は炭をついで後掃きまでを行います。(本炭所望)
七事式では略炭所望となります。
炉では、初炭所望と略炭所望があります。

続いて、濃茶は名水点と、薄茶は葉蓋の扱い・洗い茶巾の稽古でした。(写真は次回)

菓子 練り切り「山紫陽花」
干菓子 「花七宝」(式亭)・「氷菓糖」(俵屋吉富)
七夕の趣向でと思ったのですが、用意できず、琉球塗の香合・棗・茶杓(いずれもハイビスカスの意匠)で盛夏の取り合わせになってしまいました。