のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2021.03.27のお稽古(四カ伝)

2021-03-28 15:59:38 | 茶道

花 木五倍子・菜の花・眉間尺(ぽい)
花入れ 備前焼の筒花入れ(側面に般若心経が彫られている)

開花するとこんな感じでそ。

円能斎好みの吉野棚です。
桐材春慶塗の一重棚。
京都島原の名妓吉野太夫が好んだ二畳の「遺芳庵」を高台寺に移築した際、円能斎によって献茶式が行われ、
それを記念して好まれました。
客付きの円窓は、この席の円窓、吉野窓から意匠されたものです。
 勝手付きには障子や葦戸をはめることができるようになっていて、勝手柱には竹釘があります。


 薄器は桜材の中次、茶杓も同材で角館を旅した折に求めました。


 茶碗は松香作の山桜


 自服の茶碗は、和香(わこ)作の仁清写しの桜絵です。
女性らしさが感じられて好きな茶碗です。
雲龍釜の蓋の掻き立て鐶は向こうに倒して茶巾を乗せて、仕舞うときに戻します。(忘れがち)

 四カ伝の後は、小習い事から流し点・入子点・薄茶棚点前でいただきました。
 主菓子 菫金団
     他に、桜餅と秋田の諸越です。
 
 終了後に、「柏の葉公園」に花見に出かけました。
日曜日は花散らしの雨と風になると言うので、4人で私の運転で15分位。
暖かく、風も無く、やはり日本人は花見が好き。

 八重紅枝垂桜です。



茶事の道具を片付ける。

2021-03-17 22:00:12 | 茶道





玄々斎好みの三都嶋台茶碗を使用しました。
本歌は慶入ですが、こちらは好楽の印が都(黒)、吾妻(白)、浪花(赤)と、各々違う位置に入っています。

懐石道具も乾燥して、一つ一つ紙に包んで箱にしまいました。後は納戸の箱に入れるだけです。
何時もは息子が料理の盛り付けを手伝ってくれるのですが、今回は仕事の都合が付かず一人でてんてこ舞。
77歳の身にはこたえました。


2021.03.13茶事をしました。

2021-03-17 12:28:49 | 茶道
 
指導に行っている大学の卒業生を招待して、お祝いの茶事を初稽古で実施する予定でした。
緊急事態宣言が出て、のびのびになっていましたが、卒業式を間近に控えて、何とかやり終えました。
初座
 初炭
 懐石
  向付 鯛の昆布〆、絹さ             や、山葵、加減酢(檸檬、かぼす、出汁、醤油)
  なだ万のお弁当
  煮物椀 蓮根餅(鶏肉、海老、舞茸、人参、銀杏入り)、
椎茸、人参、三つ葉、柚子、出汁
  香物 キャベツ、切干大根、刻み昆布のあっさり漬け、鉄砲漬
  八寸 ベビーほたて貝、空まめ
  酒 久保田
 主菓子 花だより(桜の花びら餅でした)    桂月製

中立

花 貝母、胡蝶侘助
花入 竹一重切(銘福寿)
後座
 続き薄茶
濃茶は各服点、薄茶は替えを人数分用意しました。

干菓子 山田屋饅頭、薄氷(五郎丸屋)
 極力感染予防に配慮したため、飯替え、汁替え、預け鉢、湯桶は省略しておべんとうにしました。
一通りの流れにそって、進行しましたが、写真を撮る時間はありませんでした。
皆さんを送り出して、独坐して一服です。
今日は孫(小6)の卒業式です。学校の桜がほころび始めました。

使った道具をしまいます。




2021.03.06のお稽古(釣釜にて初炭、軸荘付き花月、貴人清次花月)

2021-03-07 20:52:19 | 茶道
花 山茱萸、椿(名前は開いてみないと解りません😅)
花入 萩、十三代陶兵の掛け花入れ
三月に入り、釣釜を用意しました。
五徳をはずして、後炭所望や回り炭が出来る環境になります。
初炭手前。なかなか難しいです。
1年に一回経験出来るかどうか……見学だけで終る年もあるかもです。

 付きもの花月から、軸荘と貴人清次を稽古しました。






軸 上村米重画、福本積應筆
  「一花開天下春」いっか        
ひらいて、てんかはるなり


お菓子
練切は「早春」
干菓子は銘菓「福島の桃」
 貴人清次花月





来週は大学の4年生を招待してお祝いの茶事をします。
緊急事態宣言が延長になりましたが、感染予防対策をして、簡略化した形で行います。


2021.02.27のお稽古(小習)

2021-03-01 16:26:09 | 茶道



3月3日は二十四節季のなかの五節季の一つである上巳(じょうし)の節句です。
 来週の稽古日には、お節句は過ぎてしまいますので、玄関に内裏雛を出しました。景徳鎮の昭峰作とあります。
30年程前になります。息子2人で女は私1人、なので自分のために内裏雛が欲しいとデパートに行ったところ、一目で気に入り求めたものです。
毎年顔を見ますが、いつ見ても癒されます。
桃の花に乙女椿をお弟子さんから頂いた備前の花入れに。 
 菜の花を入れたいところですが、利休忌前には使えません。
理由は、利休が切腹した部屋に菜の花が飾ってあったからとは、sohoさんのブログで初めて知りました。
また1つ勉強になりました。

床の花
桃、鶯神楽、玉ノ浦椿
花入
美濃焼の旅枕

鶯神楽が咲いていました。
見逃すところでした。

軸荘付花月の用意をしましたが、小習いに変更です。
軸荘

巻紙を美濃紙で作ります。
軸の巻き方、ほどき方、白菊扇を使っての掛け方、巻き上げ方を稽古します。
軸の伝来や由緒、軸裝についても徐々に勉強しましょう。

絞り茶巾点前です。





絞ったままの茶巾を釜の蓋の上におき、茶筅通しの茶筅を茶碗に入れて温めている間に茶巾をたたむ。

茶碗を傾けて斜め右上に茶筌を上げる。

建水に湯を捨てる左手は茶碗の高台を鷲掴みに持って。



茶碗を清めるのは見込みをい、り、と拭き、後に縁をふく。茶巾で茶碗を挟んで下に下ろしてから茶巾を抜いて手のひらで畳む。

茶をたてるときも、茶碗を傾けて表面を楕円形にして茶筌を振ります。
 この後、貴人清次の濃茶点前です。

菓子は練り切りの「女雛」です。
次週は釣釜にて、初炭、軸荘付き花月、貴人清次花月

の予定です。