のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

猛暑のなかのお稽古

2020-08-23 20:58:59 | 茶道


いつもなら夏休みの8月、最後の稽古です。
猛暑で花が咲かなかった木槿が頑張って咲いてくれました。感謝!
藪らんを添えて。

今日の課題は「卯の花点前」「茶通箱」「和巾点前」茶箱のお復習で「茶箱付き花月」です。
茶通箱は、利休好みの野郎蓋(他に仙叟好みの桟蓋、玄々斎好みの出合い桟蓋があります。)を使用しています。
この点前は、お客様がお持ち下さったお茶も差し上げようと、二種のお茶を同時にお出しします。
亭主が用意したお茶を瀬戸の肩付きに入れて望月間道の仕覆を着せて、お持たせのお茶を真塗の棗に入れて大津袋で包んで茶通箱に納めます。(大津袋は利休の妻の宗恩が考案したそうです。)
正客は、二種目のお茶を所望するタイミング、茶碗を返すタイミング、茶入、仕覆の拝見を乞うタイミングを的確にしなければならなくて、気が抜けません。(笑い)
四か伝に位置していますが、手つき、音無、前後の省略無しは適応しません。

和巾点前は、四か伝の欄外に位置する課目です。
桑木地、内金の献上中次を仕覆にいれ、由緒のある和巾の上に置いて、地味な一重口の
水指前に準備します。楽茶碗を使用しています。
唐銅の建水に竹の蓋置が約束です。勿論、手つき、音無、前後の省略無しです。

茶箱付き花月は振り出しの菓子が出るので、菓子付き花月のタイミングで折据えを回します。

一つ一つの点前が生まれた背景を学ぶと、興味が尽きませんね~‼️

来月は秋の趣向に変わりますが、少しは涼しくなりますかしら?


昨日のお稽古

2020-08-10 11:11:02 | 茶道
コロナ禍と猛暑のなか、三密を避け、触れる道具を最小限に抑える工夫をしています。
茶碗、茶巾は一回のみ使用です。
点前の準備は事前に済ませておきますので、それを組み合わせて点前をします。
狭い水屋には一人だけ居るように注意をします。
勿論マスク着用です。(暑い)
不自由さを耐えてする稽古ですが、稽古が出来る喜びが勝っているようです。
日に日に感染者数が増加するなか、細心の注意を払いながら続けたいと思います。

茶箱の「花」「雪」「月」「色紙」「和敬」「卯の花」点前の拝見なしを稽古しました。

来週はお盆休みです。
実家に帰るかどうか悩んでいる人も居て、悩ましい夏休みですね😅
猛暑が続くなか、熱中症にも気を付けて参りましょう。

2020/08/01

2020-08-01 22:09:47 | 孫情報
ようやく梅雨が明けそうですね☀️
久しぶりの太陽が顔を出しました。

8月は、例年ですと夏休みなのですが、コロナ禍の影響で3ヶ月も休みましたので、皆さんやる気十分です。

今月は茶箱の稽古をします。
十一代玄々斎考案の「卯の花点前」(後に圓能斎が改良を加える)「雪点前」「月点前」「花点前」に加え、十四代無限斎考案の「和敬点前」「色紙点前」があります。






花入れ「宗全籠」に木槿、赤と白の水引、下野、大紫露草を入れました。

香合は、桐木地に波と笹が描かれており柄の部分に竹が張ってある団扇香合です。

卯の花点前の茶箱は「女桑木地の利休形」を使用しています。
紅鉢は信楽、鉄瓶は筋目です。


和敬点前は、鉋目の利休形茶箱を使用しています。「川瀬表完」です。
和敬点前は古帛紗を使用せず、拝見はありません。


雪点前です。
掛け合の上で点前をします。
道具の配置は、和敬点前に似ています。








色紙点前は、圓能斎が好んで使用していた「御所籠」を茶籠として無限斎が考案したものですが、江戸間で行うのは少し窮屈ですね。
でも、見事に配置出来ました。
籠の蓋の上に仮置きした帛紗を左手で取り置きするのが特徴です。




月点前です。
木据えという板をサッと広げて、道具を配置したところは見応えがありますね、茶箱はどれも好きですが、月点前は大好きです。

コンパクトに箱に収まった道具を取りだし、点前をする。
仕舞いになると、次々と元通りに収まっていく様が小気味良くて…⤴️

花点前は来週です。