

債券先物3月限:終値136.60(前日比+0.12)
寄付136.68、高値136.84、安値136.59、終値136.60
4日続伸。上値目標値136.80に対してザラ場で136.84まで上昇。136.45を下回らない限り、戻り基調継続。
20日の債券先物相場は4日続伸。終値は前日比12銭高い136.60となった。
米国債など堅調な海外債券市場、株式市場の下落などを背景に寄り付き後から上値を試す展開となった。終値の上値目標値と見ていた136.80に対して、ザラ場で136.84まで上昇。しかし、その後は昼にかけて株価が下げ幅を縮小したことから136.59まで売られたが、再度株安が進むと、切り返す形となった。ただ、明日21日実施の20年債入札を控えて買い進むのは慎重な雰囲気があり、引けにかけて伸び悩んだ。
相場は13日に終値で136.21まで戻したが、相場の習性から再度、下値を試す動きとなり、10日終値の135.82を下抜けするか試しに行く形となっていた。終値では10日の135.82と14日の135.87で二番底を完成。16日に136.25以上で引け、買いシグナルが点灯した。今後、終値で136.45を下回らない限り、相場の戻り基調は継続し、上値目標値は136.80と予測する。また、上値がさらに拡大した場合、137.20~40程度までの上昇も考えられる。
一方、可能性は低いものの、相場が反落し、135.80を下回ると下値目標値は第一目標値135.40、第二目標値134.95と予測する。
(相場の木)

相場の短期的な流れである相場の木を見ると、相場は26日に137.70を下回り、売りシグナルが点灯。相場は予測通り、下値目標値の136.85に対して、27日は136.84まで下落。これにより、ザラ場ベースでは目先の下値をほぼ完了したと予測していたが、138.15~137.72の揉み合いレンジを下に抜けており、終値ベースでの136円台突入の下値リスクがまだ残っている状況と考えていた。その後、相場は、31日に136.79で引け、終値ベースではかなり下値達成感がでてきたと考えていた。2月1日に136.92まで終値で戻したが、P&Fでは136.95以上が一旦下値を確認する条件と見ていた。しかし、2日に反落し、依然として終値ベースでの下値確認ができていない状況であった。相場が更に下値を拡大した場合の下値目標値として136.35を予測していた。3日に136.35まで下落。基本的には下値へのエネルギーは完了したと考えていた。仮に更に相場が下落すると仮定しても、それなりの値幅を伴う反発が入る展開を予想していた。終値ベースでは最低でも136.55以上の反発を予測していたが、6日は136.60まで反発していた。しかし、7日は136.42、8日は136.38まで終値で下落。二番底の形成ができるか、下抜けするか正念場を迎えていた。相場の習性から再度下値を確認するべく、2月3日の136.40割れを試しに行く展開が続いていたが、相場は二番底の形成に失敗。10日には136.40を下回り、売りシグナルが点灯。下値目標値の135.95を下回る135.82まで急落した。しかし、下値目標値を達成し、売られ過ぎの状態から、する13日には136.21まで反発する展開となっていた。相場はその後、再度、下値確認に行く状態。14日には終値で135.87まで下落し、正念場となっていた。15日は終値で135.98まで反発。136.05以上の回復が相場の下値バイアス緩和の条件と予測していた。16日は136.25以上で引け、買いシグナルが点灯。終値ベースの上値目標値は136.80と予測していた。
(相場の森)

相場の大局的な流れである相場の森を見ると、相場は大きな三角保ち合いを形成する可能性を予測する。中心限月の終値で見ると、下値は11月4日の136.05、12月12日の136.27、上値は11月30日の138.40、1月17日の138.15と下値切り上げ、上値切り下げ型の形状となっており、上下の幅を縮小しながら、次の中長期的目標値に向けてエネルギーを蓄積する展開にあると見ていた。しかし、相場は10日に下抜け。2005年11月4日の136.05も下回った。垂直計算による下値目標値134.95に加えて、2005年6月30日の141.20をヘッド、2月2日の139.94を左肩、9月2日の140.12を右肩とするやや右肩上がりのヘッドアンドショルダーのネックライン138円を切っており、下値目標値は134.70となる。前述の短期的下値目標値134.95とも水準が近く、相場が上昇しても終値で138.45以上にならない限り、中長期的には134円台後半が中長期的な下値になる可能性が高いと予測する。
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値

上値:先物終値で136.25以上で引け、買いシグナル→:136.80
下値:先物終値で135.80以下で引けると→:135.40
的中例

①上値:12月30日に先物終値で137.16を上回り、買いシグナル→:138.05(1月5日終値で的中)
②上値:1月17日に先物終値で138.11を上回り、買いシグナル→:138.55(1月18日ザラ場高値138.56でほぼ的中)
③下値:1月26日137.72を下回り、売りシグナル→:136.85(1月27日ザラ場安値136.84、31日終値136.79とほぼ的中)
④下値:下値拡大の場合の目標値136.35に対して、3日の安値136.35(的中)


