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相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

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株式相場、商品相場のテクニカルコメント(6月28日)

2013-06-30 21:33:35 | 各種テクニカル指標
○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値       6月28日各市場終了時点

 6月28日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、日本が続伸、米国、英国、ドイツも反発した。
米国株式相場は、28日は反落し、週間の上げ幅を縮小した。金融当局者の緩和策に関する発言が相次ぎ、注目を集める中、四半期末の持ち高調整も見られた。S&P500種株価指数は月間で8カ月ぶりに下落した。S&P500種 株価指数は前日比0.4%安の1606.28で終了。ダウ工業株30種平均は114.89ドル(0.8%)下落し、14909.60ドルで終えた。米証券取引所全体の出来高はほぼ100億株と、3カ月平均を51%上回った。S&P500種は年初 から13%高と、半期としては1998年上半期(17%高)以来の大幅高となった。
S&P500種のセクター別 ではヘルスケア株と通信サービス株の下げが目立った。10業種のうち8業種が下げた。一方、エネルギー株と選択的消費株は上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のスタイン理事は28日、バーナンキFRB議長が先週の記者会見で債券購入終了の目安として失業率7%前後に言及したのは、「労働市場の見通しが大幅に改善されるまで」というこれまでのあまり明瞭でない概念に「具体性を持たせる」ことを意図したものだったと解説した。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は金融政策当局者がいつ、どのような形で緩和策を縮小するのか議論する間、市場は不安定な動きを続けるだろうと述べた。
欧州株式相場は、28日は反落し、週間の上昇分を縮小。米シカゴ地区の6月の製造業景況指数が市場の予想以上に低下したことが背景。指標のストックス欧州600指数は週間ベースで約2カ月ぶりの大幅高となった。
ストックス欧州600指数 は前日比0.5%安の285.02で終了。一時は0.4%上げた。週間ベースでは1.7%高と、6週間ぶりのプラス。月初来では5.3%安、年初来では1.9%高となっている。
28日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が下落。一方、ギリシャのアテネ総合指数は2.5%上昇した。
今週のグローバル株式相場は、米国の量的緩和策縮小を巡る思惑を背景に引き続き乱高下の展開が予想される。最大の焦点は5日発表の6月分米雇用統計。非農業部門就業者数は約16万5千人と前月からやや鈍化するとの予想となっているが、事前予想を上回れば、米国景気好調による株価上昇とはならず、量的緩和策縮小の前倒し観測が強まることで株価の押し下げ要因となる可能性が考えられる。また、1日のISM製造業景況感指数や中国の製造業PMIも注目材料。
このところ、金融当局者の発言が相次いでいるが、見解に共通性が見られず、市場の火消しに繋がっていない。FRBの早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと考えられる。
キャリートレードの巻き戻しによるマネーの逆流が続いており、今回の緩和策縮小による相場の調整基調が継続するリスクがあること、株式相場は夏場に向けて低調なパフォーマンスとなるアノマリーがあること、IMFの2014年の米経済成長率予想の引き下げ、中国の製造業PMI悪化の継続懸念、米国企業の第2四半期の業績悪化懸念などから、反落バイアスがさらに強まる可能性も考えられる。また、欧州株式相場は、欧州の景気低迷と高失業率、ギリシャの政治不透明感などを反映して、米国株式相場以上に大きく低迷するリスクがあると予測する。
  
○NYダウ工業株30種:6月28日終値14909.60(-114.89)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.63、BB:15404.01と14667.50
5月28日に15409.39に続伸し、最高値を更新後、6月5日終値14960.59と6月12日終値14995.23を下限としたレンジを形成。6月18日に15318.23に上昇したが、19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けて6月20日に14758.32に急反落。6月21日に14799.40に反発したが、24日に14659.56に反落。27日に15024.49に3日続伸したが、28日は14909.60に反落した。巨視的には終値で14900を下回らない限り、反発基調が継続するが、14900を下回ると24日終値14659.56に対する二番底を形成する可能性が高まると予測する。
上値:6月27日終値15024.49を上回り、15025.00以上で引けると→:上値目標値15065、15270 中長期上値ポテンシャル:15750、15900、16920
下値:6月24日終値14659.56を下回り、14654.99以下で引けると→:下値目標値14610、14595 中長期下値ポテンシャル:14500、14350、14200、13750

○S&P500 6月28日終値1606.28(-6.92)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.87、BB:1661.39と1576.15
5月21日に1669.16に上昇し、最高値を更新した。しかし、5月22日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小を示唆する発言から軟化に転じ、6月24日は1649.60に3日続落。5月28日に1660.06に反発したが、5月31日に1630.74に下落し、売りシグナル。6月5日には第一下値目標値の1600.00に対して、1608.90に続落。6月7日に1643.38に続伸後、6月12日に1612.52に3日続落し、レンジの下限を形成。6月18日に1651.81に反発したが、19日のバーナンキFRB議長発言から急反落。24日は1573.09に反落幅を拡大。27日に1613.20に3日続伸したが、28日は1606.28に反落。終値で1600を下回らない限り、反発基調が継続するが、1600を下回ると24日終値1573.09に対する二番底を形成する可能性が高まると予測する。
上値:6月18日終値1651.81を上回り、1655.00以上で引けると→:上値目標値:1695、1700、1725 中長期上値ポテンシャル:1735
下値:6月24日終値1573.09を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1530、1515、1490

○FTSE100 6月28日終値6215.47(-27.93)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:41.98、BB:6568.06と6030.79
5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、22日には中長期上値ポテンシャルの6848に対して、6840.27に上昇し、最高値を更新。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから下落基調に転換。6月12日に6299.45に3日続落。6月18日に6374.21に反発したが、21日終値の6116.17まで大幅3日続落となった。終値で6130以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続すると予測する。相場は、終値ベースの高値6840.27からの差込幅(反落幅)が大きく、反発しても戻り売りに押される展開を予測したように、相場は5月28日の6762.21までの反発に終わり、6840.27の高値更新に失敗。逆に調整局面の継続となっている。4月18日終値6243.67や2月7日終値6228.42を下回る展開となれば、さらに下値を試す状態に発展すると予測したように相場は下値を探る展開となり、24日には6029.10に下落。27日に6243.70に3日続伸後、28日は6215.47に小幅反落した。終値で6530以上を回復し、6245以上を示現すれば戻り余地を試す展開となる一方、6530以上を回復できない場合は、24日終値の6029.10に対する二番底を確認する展開が考えられる。
上値:6月27日終値6243.40を上回り、6245.00以上で引けると→:上値目標値:6285、6300、6360 中長期上値ポテンシャル:6848、7060
下値:6月24日終値6029.10を下回り、6024.99以下で引けると→:下値目標値:5980、5895 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5729

○DAX 6月28日終値7959.22(-31.53)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:44.38、BB:8445.97と7732.32
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月22日には8530.89に12日続伸し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日には8305.32に大幅続落。28日は8480.87に続伸後、29日は8336.58に反落。30日に8400.20に反発したが、31日は8348.84に反落。6月3日は8285.80に続落し、売りシグナル。6月6日には8098.81に大幅続落。7日は8254.68に反発。相場は高値圏でレンジを形成していたが、8300を割り込むと当面の天井の確認と反落余地を探る展開を予測した。8098.81は下値目標値8245以下を大きく下回る売られすぎのゾーンであり、下値目標値まで一旦戻した形となった。10日は8307.69に続伸したが、13日に8095.39に3日続落。14日は8127.96に反発した。相場は一旦8095近辺で下値を確認したが、続伸しても8305を上抜けできなければ下落圧力は残る展開を予測した。6月18日に8229.51に反発したが、6月21日終値の7789.24まで大幅3日続落となった。やや売られすぎの状態に入っており、7950程度への反発も考えられるが、戻りも鈍い展開を予測した。
 相場は24日に7692.45に4日続落後、27日に7990.75に3日続伸。28日は7959.22に反落した。終値で7970以上を回復し、7995以上を示現すれば戻り余地を試す展開となる一方、7970以上を回復できない場合は、24日終値の7692.45に対する二番底を確認する展開が考えられる。
上値:6月27日終値7990.75を上回り、7995.00以上で引けると→:上値目標値8035、8050 中長期上値ポテンシャル:9025
下値:6月24日終値7692.45を下回り、7689.99以下で引けると→:下値目標値:7645、7455 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694

○日経平均 6月28日東京市場終値13677.32(+463.77)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.49、BB:13682.23と12531.00
6月28日終値:先物9月限:13680(+410)、現物:13677.32(+463.77)

6月28日に13677.32で引け、6月19日終値13245.22を上回り、買いシグナル点灯。
6月13日終値12445.38でとりあえずの下値を確認し、まずは14100を視野に強含みの展開を予測。巨視的には現物終値で13300を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続。6月19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けた欧米株式相場の動向が波乱要因も、引き続きドル円の上昇バイアスが支援材料。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。上昇基調を継続し、2013年5月22日には終値で15627.26に上昇し、戻り高値を更新。しかし、6月7日には12877.53に反落幅を拡大。6月10日に13514.20に反発したが、13日に12445.38に3日続落。しかし、その後は反発基調となり、19日に13245.58に回復。26日に12834.01に反落も28日に13677.32に続伸し、買いシグナル。現物終値で13300を下回らない限り、相場の回復基調の継続を予測する。

○相場の林では、5月7日に14180.24で引け、買いシグナル。5月22日には15627.26に戻り高値を更新。その後は下落基調に転換し、6月7日は12877.53に3日続落。10日に13514.20に反発したが、13日は12445.38に3日続落。19日に13245.22に反発後、19日のバーナンキFRB議長発言を受けた欧米株式相場の下落から20日は13014.58に反落。しかし、21日は13230.13に反発。26日に12834.01に3日続落したが、28日に13677.32に続伸し、買いシグナル。現物終値で13550を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。

○相場の木では、5月7日に14160に反発し、買いシグナル。5月22日には15670に戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転換し、6月7日は12680に反落。6月10日に13620に急反発後、13日に中長期下値ポテンシャルの12400に対して、12450に3日続落。17日に13060に反発後、18日に13000に反落。19日に13260に反発後、20日に13030に反落したが、21日は13370に反発。26日に12780に3日続落したが、28日は13640に続伸し、買いシグナル。先物終値で13600を下回らない限り、戻り余地を窺う展開を予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13677.32で引け、6月19日終値13245.22を上回り、買いシグナル→:上値目標値:14100、14400、14700、15000 中長期上値ポテンシャル:18100
下値:6月26日終値12834.01を下回り、12799.99以下で引けると→下値目標値:11900、11600、11300、11000 中長期下値ポテンシャル:10700、10400

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13677.32で引け、6月21日終値13230.13を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13650、13800、13950 中長期上値ポテンシャル:14100、14250、14400
下値:6月26日終値12834.01を下回り、12799.99以下で引けると→:下値目標値:12350、12200 中長期下値ポテンシャル:12050、11900、10850、10150

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13640で引け、6月21日先物終値13370を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13660、13840 中長期上値ポテンシャル:14080
下値:6月26日先物終値12780を下回り、12770以下で引けると→:下値目標値12600、12300 中長期下値ポテンシャル:12400、11370


○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値     6月28日各市場終了時点

6月28日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、トウモロコシが続伸、WTI、大豆が反発、金、CRBが続落となった。
金先物相場は反発し、週間の下げ幅を縮小。宝飾品やコイン、延べ棒の需要増加の兆しを受けて、金直物相場は2年10カ月ぶり安値から持ち直し、1カ月ぶりの大幅高となった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比1%高の1オンス=1223.70ドルで終了。直物は、2.2%高の1227.05ドルと、5月20日以来の大幅上昇。一時は1180.50ドルと、2010年8月以来の安値をつけた。
原油先物相場は5日ぶりに下落。ドルが他の主要通貨に対して3週間ぶり高値に上昇したことが影響した。
6月の米消費者マインド指数は前月比で市場予想ほどには落ち込まなかった。スタイン連邦準備制度理事会(FRB)理事は資産購入についてコメントを発表。これらを受けてドル指数が上昇し、原油先物に売りが出た。週間、および月間ベースではプラス。四半期ベースでは0.7%の下落。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日比49セント(0.50%)安の1バレル=96.56ドルで終了。一時は97.82ドルに上昇していた。週間では3.1%の値上がり。月間では5%高。
商品相場は、FRBの量的緩和策縮小懸念とそれに伴うネガティブなドル上昇、中国の状況や同国の銀行システム混乱への懸念、新興国の景気減速への不安、高水準の在庫の影響などを反映し、引き続き弱含みの推移を予測する。中長期的にみても、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場への悪影響が懸念される。キャリートレードの巻き戻しによるマネー逆流の動きも当面継続する可能性が高い。今回の早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと予測。新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落基調に変化はないと予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、下落基調を継続する予測を維持する。また、代表的なCRB指数は需要の低迷とインフレ率の低下を背景に下落基調が継続する展開が考えられる。
 
○CRB 6月28日終値275.62(-1.73)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:29.94、BB:291.63と274.70
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日から軟化に転じ、31日は281.85に下落。しかし、6月3日から反発に転じ、7日は287.67に5日続伸。しかし、その後は286~285で一進一退の状態が継続。19日に287.96に上昇したが、20日に279.57に急反落し、売りシグナル。28日は275.62に下落し、安値を更新した。相場は一段上のレンジの下限292近辺が重い一方、4月15日以降の下値ゾーンの280も下値が堅い状態であったが、今回280を下抜けしたことにより、終値で278以上を回復しない限り、下値余地を試す展開を予測する。
上値:6月19日終値287.96を上回り、288.00以上で引けると→:上値目標値:296、299 
下値:6月20日に279.57で引け、5月31日終値281.85を下回り、売りシグナル→:下値目標値:272、269 中長期下値ポテンシャル:268、259、250

○WTI 6月28日終値96.56(-0.49)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.28、BB:98.85と92.75
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28(終値では77.69)まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇したが、14日に94.21に4日続落。20日に96.71に4日続伸したが、上値の重い状態が継続。下落基調を継続し、31日は91.97に下落。6月3日から反発に転じ、6月7日は96.03に3日続伸。その後95ドル台でもたついたが、14日に97.85に3日続伸し、買いシグナルとなったが、その後は21日の93.69まで3日続落。その後は反発に転じ、27日に97.05に4日続伸した。終値で95ドルを下回らない限り、再度98ドルの上抜けを試す展開ながら、95ドルを下回ると、21日終値93.69の下抜けを試す可能性が考えられる。
上値:6月18日終値98.44を上回り、99.00以上で引けると→:上値目標値:107、110
下値:6月21日終値93.69を下回り、92.99以下で引けると→:下値目標値:84、81
中長期下値ポテンシャル:49

○金 6月28日終値1223.70(+12.10)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:25.25、BB:1475.20と1209.08
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。20日に1384.10に反発後、22日は1367.40に続落したが、23日に1391.80に反発。28日は1378.90に続落したが、30日は1411.50に続伸。しかし、31日は1392.62に反落。6月3日に1411.70に反発後、4日は1397.10に反落。6日に1415.70に続伸したが、7日に1383.00に急反落し、売りシグナル。11日に1377.00に下落後、12日に1391.80に反発したが、13日は1377.60に反落。18日は1366.60に下落し、売りシグナル。20日は第四下値目標値の1285に匹敵する1285.90に安値を更新した。相場は、4月15日終値1360.60と5月17日終値1364.70、さらに5月22日終値1367.40で二番底を確認した可能性が高いが、下値を切り上げる状態となっており、経験則的に再度下値を試すリスクが残っている状態と予測したが、それが実現した形となた。相場は27日に中長期第二下値目標値の1210に対して、1211.60に4日続落し、安値を更新。一時1200割れとなった。28日は1223.70に反発したが、終値で1225以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続する展開を予測する。また、多少の反発があっても、下方のメジャードムーブの可能性があり、下値不安は消えない状態と予測する。
上値:6月12日終値1391.80を上回り、1395.00以上で引けると→:上値目標値1435、1450 
下値:6月18日に1366.60で引け、6月11日終値1377.00を下回り、売りシグナル→:下値目標値1330、1315、1300、1285 中長期下値ポテンシャル:1270、1210、1195、1170

○トウモロコシ 6月28日終値679.25(+12.10)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:56.72、BB:681と642
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。21日には640.00に下値を拡大。28日は666.50に反発したが、30日は654.25に反落。6月7日に666.25に回復後、13日に643.50に反落したが、14日は655.00に反発。19日に682.50に4日続伸したが、24日に653.25に3日続落。25日から反発に転じ、28日は679.25に4日続伸した。終値で685以上を示現すれば戻り余地を探る展開となる一方、4月5日の629.00への下落以降、下値切り上げ型のレンジを形成しており、下値を試すリスクは依然として残る状態と予測する。
上値:6月19日終値682.50を上回り、685.00以上で引けると→:上値目標値:725、740 
下値:6月13日終値653.25を下回り、649.99以下で引けると→:下値目標値:605、590、575、560 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、460、317

○大豆 6月28日終値1564.50(+16.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:64.47、BB:1557と1491
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。23日は1499.50に6日続伸。24日は1476.25に反落したが、28日に1509.25に反発し、買いシグナル。6月3日に1532.50に上昇後、10日に1511.75に反落。12日に1540.75に続伸したが、13日は1510.25に反落。20日は1497.50に下落し、売りシグナル。21日は1493.25に続落となった。24日以降反発に転じ、27日は1548.50に3日続伸し、買いシグナル。28日は1564.50に4日続伸となった。終値で1550を下回らない限り、戻り余地を探る展開を予測する。次の上値の壁は1570をみている。
上値:6月27日に1548.50で引け、6月12日終値1540.75を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1585、1600 中長期上値ポテンシャル:1550
下値:6月21日終値1493.25を下回り、1489.99以下で引けると→:下値目標値:1445、1430、1415、1400 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(6月21日)

2013-06-23 20:08:00 | 各種テクニカル指標
○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値       6月21日各市場終了時点

 6月21日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、日本が反発したが、米国、英国、ドイツが続落となった。
米国株式相場は、21日は反発し、週間の下げ幅を若干縮小した。20日の大幅安からの反動買いが優勢となった。バーナンキFRB議長が段階的な緩和策縮小を示唆したことで、S&P500種株価指数は前日、2011年11月以降で最大の下げとなった。
S&P500種の業種別10指数では生活必需品や公益、ヘルスケア関連の指数の伸びが目立った一方、テクノロジーや資源株の指数は下落した。大型株ではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やコカ・コーラが上昇。オラクルは大幅安。売上高が2四半期連続で市場予想を下回ったことが嫌気された。
S&P500種株価指数は前日比0.3%高の1592.43。この日は上げ下げを繰り返す展開だった。ダウ工業株30種平均は41.08ドル(0.3%)上げて14799.40ドル。米証券取引所全体の売買高は約107億株と、11年10月以来の高水準。個別株と指数の先物およびオプションの清算日が重なる「クアドルプルウィッチング」に当たったことが背景にある。ウィッチングの日は、ボラティリティ(変動性)も通常より高まる傾向がある。
S&P500種は前日2.5%下落。米金融当局が刺激策の段階的縮小を示唆したことに反応し、世界的に株価が下落した。量的緩和の縮小懸念を背景に、S&P500種は5月21日に付けた高値から4.6%下落している。
S&P500種の下げに備えたオプションのコストを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX )は7.8%下落の18.90。前日は23%上昇し20.49と、終値ベースで昨年12月28日以来の高水準となっていた。
欧州株式相場は下落。ギリシャ民主左派の連立政権離脱が嫌気された。また米金融緩和策の今後を警戒する動きも影響した。ストックス欧州600指数は4日続落し、週間ベースでは13カ月で最大の下げとなった。
ギリシャ・ナショナル銀行が大幅安。ギリシャの株式相場は昨年10月以降で最大の下げとなった。ドイツのSAPも安い。同業の米オラクルが示した四半期利益見通しが、アナリスト予想の下限だったことに反応した。グループ・ユーロトンネルも安い。証券会社による投資判断引き下げが嫌気された。
ストックス欧州600 指数は前日比1.2%安の280.4で終了。週間では3.7%下落し、これで5週続落となった。この日の西欧市場では、取引が行われた16カ国中14カ国で主要株価指数が下落した。
今週の株式相場は、引き続き調整色が強まる可能性が考えられる。米国では4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が発表されるが、米長期金利の上昇による住宅市場の冷え込みが懸念される中、住宅価格の上昇基調を維持できるか警戒的にみている。FRBの早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと考えられる。
キャリートレードの巻き戻しによるマネーの逆流が続いており、今回の緩和策縮小による相場の調整基調が継続するリスクがあること、株式相場は夏場に向けて低調なパフォーマンスとなるアノマリーがあること、IMFの2014年の米経済成長率予想の引き下げ、中国PMIの悪化の継続懸念、米国企業の第2四半期の業績悪化懸念などから、反落バイアスがさらに強まる可能性も考えられる。また、欧州株式相場は、欧州の景気低迷と高失業率、ギリシャの政治不透明感などを反映して、米国株式相場以上に低迷するリスクがあると予測する。
  
○NYダウ工業株30種:6月21日終値14799.40(+41.08)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:41.01、BB:15480.26と14810.38
5月28日に15409.39に続伸し、最高値を更新後、6月5日終値14960.59と6月12日終値14995.23を下限としたレンジを形成。6月18日に15318.23に上昇したが、19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けて6月20日に14758.32に急反落。6月21日に14799.40に反発したが、巨視的には終値で14900以上を回復しない限り、まずは14500を目指して反落余地を探る展開を予測する。
上値:6月18日終値15318.23を上回り、15320.00(15350.00)以上で引けると→:上値目標値15360、15468 中長期上値ポテンシャル:15750、15900、16920
下値:6月20日終値14758.32を下回り、14754.99以下で引けると→:下値目標値14710、14235 中長期下値ポテンシャル:14500、14350、13750

○S&P500 6月21日終値1592.43(+4.24)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:40.80、BB:1669.70と1593.78
5月21日に1669.16に上昇し、最高値を更新した。しかし、5月22日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小を示唆する発言から軟化に転じ、6月24日は1649.60に3日続落。5月28日に1660.06に反発したが、5月31日に1630.74に下落し、売りシグナル。6月5日には第一下値目標値の1600.00に対して、1608.90に続落。6月7日に1643.38に続伸後、6月12日に1612.52に3日続落し、レンジの下限を形成。6月18日に1651.81に反発したが、19日のバーナンキFRB議長発言から急反落。20日は1588.19に葉なんら区幅を拡大した。終値で1600以上を回復しない限り、下値余地を試す展開を予測する。
上値:6月18日終値1651.81を上回り、1655.00以上で引けると→:上値目標値:1695、1700、1725 中長期上値ポテンシャル:1735
下値:6月20日に1588.19で引け、6月12日終値1612.52を下回り、売りシグナル→:下値目標値1565、1550 中長期下値ポテンシャル:1530、1515、1490

○FTSE100 6月21日終値6116.17(-43.34)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:28.92、BB:6759.51と6092.17
5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、22日には中長期上値ポテンシャルの6848に対して、6840.27に上昇し、最高値を更新。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから下落基調に転換。6月12日に6299.45に3日続落。6月18日に6374.21に反発したが、21日終値の6116.17まで大幅3日続落となった。終値で6130以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続すると予測する。相場は、終値ベースの高値6840.27からの差込幅(反落幅)が大きく、反発しても戻り売りに押される展開を予測したように、相場は5月28日の6762.21までの反発に終わり、6840.27の高値更新に失敗。逆に調整局面の継続となっている。4月18日終値6243.67や2月7日終値6228.42を下回る展開となれば、さらに下値を試す状態に発展すると予測したように相場は、現在下値を探る展開となっている。
上値:6月18日終値6374.21を上回り、6375.00以上で引けると→:上値目標値:6415、6430、6445、6460 中長期上値ポテンシャル:6848、7060
下値:6月20日に6159.51で引け、6月12日終値6299.45を下回り、売りシグナル→:下値目標値:6126、6050 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5729

○DAX 6月21日終値7789.24(-139.24)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:32.48、BB:8530.75と7903.05
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月22日には8530.89に12日続伸し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日には8305.32に大幅続落。28日は8480.87に続伸後、29日は8336.58に反落。30日に8400.20に反発したが、31日は8348.84に反落。6月3日は8285.80に続落し、売りシグナル。6月6日には8098.81に大幅続落。7日は8254.68に反発。相場は高値圏でレンジを形成していたが、8300を割り込むと当面の天井の確認と反落余地を探る展開を予測した。8098.81は下値目標値8245以下を大きく下回る売られすぎのゾーンであり、下値目標値まで一旦戻した形となった。10日は8307.69に続伸したが、13日に8095.39に3日続落。14日は8127.96に反発した。相場は一旦8095近辺で下値を確認したが、続伸しても8305を上抜けできなければ下落圧力は残る展開を予測した。6月18日に8229.51に反発したが、6月21日終値の7789.24まで大幅3日続落となった。やや売られすぎの状態に入っており、7950程度への反発も考えられるが、戻りも鈍い展開を予測する。
上値:6月13日終値8229.51を上回り、8230.00以上で引けると→:上値目標値8270、8285、8300、8315 中長期上値ポテンシャル:9025
下値:6月20日に7928.48で引け、6月13日終値8095.39を下回り、売りシグナル→:下値目標値:8020、7945、7795 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694

○日経平均 6月21日東京市場終値13230.13(+215.55)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:46.88、BB:14321.49と12330.52
6月21日終値:先物9月限:13370(+340)、現物:13230.13(+215.55)

6月13日終値12445.38でとりあえずの下値を確認。19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けたリスク回避から欧米株式相場の波乱が続くが、ドル円の強含みが支援材料。巨視的には現物終値で13600以上を回復すると再度上値を試す展開が考えられるが、もう少し日柄調整的なレンジ形成が必要。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。上昇基調を継続し、2013年5月22日には終値で15627.26に上昇し、戻り高値を更新。しかし、6月7日には12877.53に反落幅を拡大。6月10日に13514.20に反発したが、13日に12445.38に3日続落。しかし、その後は反発基調となり、19日に13245.58に回復。現物終値で12900を下回らない限り、反発バイアスが継続する展開を予測する。

○相場の林では、5月7日に14180.24で引け、買いシグナル。5月22日には15627.26に戻り高値を更新。その後は下落基調に転換し、6月7日は12877.53に3日続落。10日に13514.20に反発したが、13日は12445.38に3日続落。19日に13245.22に反発後、19日のバーナンキFRB議長発言を受けた欧米株式相場の下落から20日は13014.58に反落。しかし、21日は13230.13に反発した。現物終値で13250以上を回復すると戻りを試す展開が考えられるが、13500台や13700台が壁となる展開を予測する。

○相場の木では、5月7日に14160に反発し、買いシグナル。5月22日には15670に戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転換し、6月7日は12680に反落。6月10日に13620に急反発後、13日に中長期下値ポテンシャルの12400に対して、12450に3日続落。17日に13060に反発後、18日に13000に反落。19日に13260に反発後、20日に13030に反落したが、21日は13370に反発し、買いシグナル。先物終値で13320を下回らない限り、戻り余地を窺う展開を予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:6月10日終値13514.20を上回り、13600.00以上で引けると→:上値目標値:14400、14700 中長期上値ポテンシャル:18100
下値:6月13日終値12445.38を下回り、12399.99以下で引けると→下値目標値:11700、11500、11200 中長期下値ポテンシャル:10900、10600

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:6月19日終値13245.22を上回り、13250.00以上で引けると→:上値目標値:13650、13800、13950 中長期上値ポテンシャル:14100、14250、14400
下値:6月20日終値13014.58を下回り、12999.99以下で引けると→:下値目標値:12550、12400 中長期下値ポテンシャル:12050、10850、10150

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:6月21日に13370で引け、6月19日先物終値13260を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13440、13500、13560、13620 中長期上値ポテンシャル:13880、13980
下値:6月20日先物終値13030を下回り、13010以下で引けると→:下値目標値12840、12780、13720、12660 中長期下値ポテンシャル:12400、11370


○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値     6月21日各市場終了時点

6月21日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、トウモロコシが反発したが、WTI、金が反落、CRB、大豆が続落となった。
金先物相場は押し目買いで反発し、週間の下げ幅を縮小した。前日は6.4%下落し、2010年以来の安値となっていた。週間ベースでは4月以来の大幅安を記録。バーナンキFRB議長が今週、緩和策の縮小に言及したことが背景にある。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比0.5%高の1オンス=1292ドルで終了。週間では6.9%下落。
原油先物相場は3日続落。2週間ぶりの安値を付けた。ドルの上昇を嫌気して売りが優勢になった。FOMCが9月に月間の債券購入額を減らすとの見通しや、中国の流動性逼迫で同国の経済成長が抑制されるとの懸念がドル高につながった。
原油相場は週間ベースで3週間ぶりに下落。ドル指数は2週間ぶりの高水準に達した。前日には中国の1日物レポ金利が過去最高を記録し、中国人民銀行(中央銀行)が流動性を供給せざるを得なくなるとの思惑が高まった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日比1.45ドル(1.52%)安の1バレル=93.69ドルで終了。終値としては4日以来の安値となった。
商品相場は、FRBの量的緩和策縮小、中国の状況や同国の銀行システム混乱への懸念、新興国の景気減速への不安、高水準の在庫の影響などを反映し、引き続き軟調な推移を予測する。中長期的にみても、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場への悪影響が懸念される。キャリートレードの巻き戻しによるマネー逆流の動きも当面継続する可能性が高い。今回の早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと予測。新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドに変化はないと予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、大きな下落トレンドを継続する予測を維持する。
 
○CRB 6月21日終値278.08(-1.49)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:31.95、BB:289.82と280.05
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日から軟化に転じ、31日は281.85に下落。しかし、6月3日から反発に転じ、7日は287.67に5日続伸。しかし、その後は286~285で一進一退の状態が継続。19日に287.96に上昇したが、20日に279.57に急反落し、売りシグナル。21日は278.08に続落となった。相場は一段上のレンジの下限292近辺が重い一方、4月15日以降の下値ゾーンの280も下値が堅い状態であったが、今回280を下抜けしたことにより、終値で281以上を回復しない限り、下値余地を探る展開を予測する。
上値:6月19日終値287.96を上回り、288.00以上で引けると→:上値目標値:296、299 
下値:6月20日に279.57で引け、5月31日終値281.85を下回り、売りシグナル→:下値目標値:272、269 中長期下値ポテンシャル:268、259、250

○WTI 6月21日終値93.69(-1.71)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:43.16、BB:98.87と91.56
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28(終値では77.69)まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇したが、14日に94.21に4日続落。20日に96.71に4日続伸したが、上値の重い状態が継続。下落基調を継続し、31日は91.97に下落。6月3日から反発に転じ、6月7日は96.03に3日続伸。その後95ドル台でもたついたが、14日に97.85に3日続伸し、買いシグナルとなったが、その後は21日の93.69まで3日続落。終値で96ドル以上を回復しない限り、5月31日終値91.97の下抜けを試す可能性が考えられる。1月以降、終値で98ドル台に乗せることに失敗しており、この水準からが正念場であるとコメントしたが、今回91ドルを下回るとまずは84~86ドルのゾーンを試す可能性が高まる。
上値:6月18日終値98.44を上回り、99.00以上で引けると→:上値目標値:107、110
下値:5月31日終値91.97を下回り、90.99以下で引けると→:下値目標値:82、79
中長期下値ポテンシャル:49

○金 6月21日終値1291.60(+5.70)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:30.03、BB:1444.75と1313.97
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。20日に1384.10に反発後、22日は1367.40に続落したが、23日に1391.80に反発。28日は1378.90に続落したが、30日は1411.50に続伸。しかし、31日は1392.62に反落。6月3日に1411.70に反発後、4日は1397.10に反落。6日に1415.70に続伸したが、7日に1383.00に急反落し、売りシグナル。11日に1377.00に下落後、12日に1391.80に反発したが、13日は1377.60に反落。18日は1366.60に下落し、売りシグナル。20日は第四下値目標値の1285に匹敵する1285.90に安値を更新した。相場は、4月15日終値1360.60と5月17日終値1364.70、さらに5月22日終値1367.40で二番底を確認した可能性が高いが、下値を切り上げる状態となっており、経験則的に再度下値を試すリスクが残っている状態と予測したが、それが実現した形となっている。今後、終値で1300以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続する展開を予測する。
上値:6月12日終値1391.80を上回り、1395.00以上で引けると→:上値目標値1435、1450 
下値:6月18日に1366.60で引け、6月11日終値1377.00を下回り、売りシグナル→:下値目標値1330、1315、1300、1285 中長期下値ポテンシャル:1270、1210、1195、1170

○トウモロコシ 6月21日終値661.75(-11.50)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:49.02、BB:679と643
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。21日には640.00に下値を拡大。28日は666.50に反発したが、30日は654.25に反落。6月7日に666.25に回復後、13日に643.50に反落したが、14日は655.00に反発。19日に682.50に4日続伸したが、21日に661.75に続落。終値で675以上を回復しない限り、6月13日終値643.50の下抜けを試す可能性が継続し、640の水準を下回る場合は、4月5日終値629.00と4月23日終値638.50を下回るリスクも引き続き残る状態と予測する。
上値:6月19日終値682.50を上回り、685.00以上で引けると→:上値目標値:725、740 
下値:6月13日終値643.50を下回り、639.99以下で引けると→:下値目標値:595、580、565、550 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、460、317

○大豆 6月21日終値1493.25(-4.25)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:47.44、BB:1547と1481
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。23日は1499.50に6日続伸。24日は1476.25に反落したが、28日に1509.25に反発し、買いシグナル。6月3日に1532.50に上昇後、10日に1511.75に反落。12日に1540.75に続伸したが、13日は1510.25に反落。20日は1497.50に下落し、売りシグナル。21日は1493.25に続落となった。終値で1505以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。
上値:6月12日終値1540.75を上回り、1545.00以上で引けると→:上値目標値:1585、1600 中長期上値ポテンシャル:1550
下値:6月20日に1497.50で引け、6月10日終値1511.75を下回り、売りシグナル→:下値目標値:1465、1450 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(6月14日)

2013-06-17 01:41:50 | 各種テクニカル指標
○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値       6月14日各市場終了時点

 6月14日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、日本、英国、ドイツが続落、米国市場も反落した。
米国株式相場は反落。国際通貨基金(IMF)が2014年の米経済成長率予想を引き下げ、慎重に金融緩和の出口計画を準備するよう米当局に求めたことが影響した。アナリストによる株式投資判断の引き下げも嫌気され、化学のデュポンやクレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(アメックス)が下落。一方、ゲーム小売り、ゲームストップや共同購入サイトのグルーポンはアナリストの投資判断引き上げを手がかりに上昇した。
S&P500種株価指数は0.6%低下して1626.73。ダウ工業株30種平均は105.90ドル(0.7%)下げて15070.18。
IMFは2014年の米経済成長見通しを2.7%と、4月時点の3%から下方修正した。今年の成長率予測は1.9%で据え置いた。さらにIMFは米金融当局が毎月の大規模な債券購入を少なくとも年末までは継続するとの見通しを示した上で、金融市場の混乱を回避するために出口計画を慎重に運営するよう求めた。
金融当局が緩和策を縮小させるかどうかを見極めるため、投資家は経済統計を注視している。
6月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は82.7と、前月の84.5から低下。事前予想の中央値は84.5だった。5月の米鉱工業生産指数は前月比で変わらず。5月の生産者物価指数は燃料と食品の価格上昇を反映し、3カ月ぶりのプラスとなった。
S&P500種の下げに備えたオプションのコストを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX )は4.5%上昇して17.15。VIXは約80%の確率でS&P500種と反対方向に動く。3月につけた6年ぶり低水準からは52%上昇した。
欧州株式相場は5営業日ぶりに上昇。この日発表の米経済データが予想を下回る内容で、中央銀行が刺激策を即座に縮小することはないとの見方が強まった。指標のストックス欧州600指数は週間ベースで4週続落となった。 ストックス欧州600指数 は前日比0.2%高の291.13で終了。前週末比では1.5%下げ、1年2カ月で最長となる4週続落となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が米景気に持続可能な改善が見られれば金融緩和策の縮小は可能だと表明した5月22日以降、同指数は6.3%下げている。
FRBは19日まで2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。政策決定発表後にバーナンキ議長が記者会見を行う。7月17-18日には、金融政策に関する半期に一度の議会証言を控えている。
米国株式相場は、最終的にNYダウで16920程度、S&P500で1737程度という中長期上値ポテンシャルを計測しているが、今回のサイクルではNYダウが15700から15850が当面の上値と予測する一方、S&P500は1705から1720と計測しており、1737に近い水準となる。このため、今回のQE3中に最終の中長期上値ポテンシャルをつける可能性もあると予測する。
いずれにしろ、実体経済に沿って上昇したというよりも、バブル状態であり、FRBが実際に量的緩和策を縮小すれば、株式相場に確実にマイナスの影響を与える可能性が高いと考えられる。 バーナンキFRB議長が市場を動揺させる発言をするとも考えにくいが、株式相場は夏場に向けて低調なパフォーマンスとなるアノマリーがあること、IMFの2014年の米経済成長率予想の引き下げ、中国PMIの悪化の継続懸念、米国企業の第2四半期の業績悪化懸念などから、反落バイアスが再度強まる可能性もあり、上値が抑えられる可能性も考えられる。
  
○NYダウ工業株30種:6月14日終値15070.18(-105.90)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:48.19、BB:15478.59と14963.15
4月11日に14865.14に4日続伸し、最高値を更新。しかし、15日に14599.20に大幅続落。16日に14756.78に急反発したが、18日に14537.14に大幅続落。23日に14719.46に反発後、14676.30に反落。4月30日に14839.80に4日続伸後、5月1日に14700.95に反落したが、3日に14973.96に続伸し、買いシグナル。8日に15105.12に上昇後、9日に15082.62に小幅反落を入れたが、10日に15118.49に反発し、買いシグナル。巨視的には5月2日に14831.58に上昇した時点の買いシグナルを継続しており、終値で15000を下回らない限り、上値を試すバイアスが継続する展開を予測し、当面の上値ポテンシャルは15200、そして15350近辺と計測した。相場は、13日に15091.68に下落後、15日に15275.69に続伸。16日に15233.22に反落したが、17日は15354.40に反発し、最高値を更新。中長期上値第二目標値の15350に到達した。20日に15335.28に小幅反落後、21日に15387.58に反発し、最高値を更新したが、22日はバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けて15307.17に反落し、売りシグナル。23日は15294.50に続落。28日に15409.39に続伸し、最高値を更新したが、29日に15302.80に反落。30日に15324.53に小幅反発したが、31日は15115.57に急落。6月3日に15254.03に反発後、5日に14960.59に続落したが、7日に15248.12に続伸。12日に14995.23に3日続落後、13日に15176.08に反発したが、14日は15070.18に反落した。レンジを形成中であるが、巨視的には15050を下回らない限り、再度上値を試す可能性が残る状態と考えられる。量的緩和策縮小をめぐる観測がFOMCで後退すれば、再度上値を試す可能性が残る展開が考えられる。
上値:6月13日終値15176.08を上回り、15180.00以上で引けると→:上値目標値15220、15235、15250、15265、15280、15295 中長期上値ポテンシャル:15700、15850、16920
下値:6月12日終値14995.23を下回り、14994.99以下で引けると→:下値目標値14950、14935、14920、14905、14890 中長期下値ポテンシャル:14500、14350、13750

○S&P500 6月14日終値1626.73(-9.63)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:49.03、BB:1676.53と1607.78
4月11日に1593.37と4日続伸し、史上最高値を更新。4月15日に1552.36に続落後、16日に1574.57に反発したが、18日は1541.61に続落。19日は1555.25に反発し、下抜けしかけた相場も何とか元のレンジに回帰する形となった。相場は23日に1578.78に3日続伸し、買いシグナル。4月30日には1597.57に上昇。5月1日に1582.70に反落したが、5月3日は第一上値目標値の1615に対して、1614.42に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、21日には1669.16に上昇し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小を示唆する発言から軟化に転じ、24日は1649.60に3日続落。28日に1660.06に反発したが、29日に1648.36に反落。31日は1630.74に下落し、売りシグナル。6月5日には第一下値目標値の1600.00に対して、1608.90に続落。しかし、7日は1643.38に続伸。12日に1612.52に3日続落後、13日は1636.36に反発。14日は1626.73に反落したが、終値で1625を下回らない限り、再度戻り余地を試す展開を予測する。
上値:6月7日終値1643.38を上回り、1645.00以上で引けると→:上値目標値:1685、1700 中長期上値ポテンシャル:1735
下値:6月12日終値1612.52を下回り、1609.99以下で引けると→:下値目標値1565、1550 中長期下値ポテンシャル:1530、1515、1490

○FTSE100 6月14日終値6308.26(+3.63)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:35.97、BB:6910.15と6190.57
3月14日に6529.41に上昇し、戻り高値を更新。3月25日に6378.38に下落後は、4月2日に6490.66に反発したが、4月5日は6249.78に大幅3日続落。4月11日に6416.14に4日続伸したが、18日は6243.67に5日続落。25日に6442.59に3日続伸後、26日は6426.42に反落。29日に6458.02に反発後、30日に6430.12に反落したが、5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、22日には中長期上値ポテンシャルの6848に対して、6840.27に上昇し、最高値を更新。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日は6654.34に大幅続落。28日に6762.01に反発後、29日に6627.17に反落。30日に6656.99に反発したが、31日は6583.09に反落し、売りシグナル。6月3日に6525.12に続落。4日に6558.58に反発したが、5日に6419.31に反落し、売りシグナル。6日は中長期第一下値ポテンシャルの6340に対して、6336.11まで下値を拡大。7日は6411.99に反発したが、12日は6299.45に3日続落。14日に6308.26に小幅続伸したが、終値で6310以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続すると予測する。相場は、終値ベースの高値6840.27からの差込幅(反落幅)が大きく、反発しても戻り売りに押される展開を予測したように、相場は高値更新に失敗。逆に調整局面の継続となっている。4月18日終値6243.67や2月7日終値6228.42を下回る展開となれば、さらに下値を試す状態に発展すると予測する。
上値:6月7日終値6411.99を上回り、6415.00以上で引けると→:上値目標値:6455、6470 中長期上値ポテンシャル:6848、7060
下値:6月12日に6299.45で引け、6月6日終値6336.11を下回り、売りシグナル→:下値目標値:6290、6190 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5883

○DAX 6月14日終値8127.96(+32.57)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:45.16、BB:8557.13と8152.29
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月22日には8530.89に12日続伸し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日には8305.32に大幅続落。28日は8480.87に続伸後、29日は8336.58に反落。30日に8400.20に反発したが、31日は8348.84に反落。6月3日は8285.80に続落し、売りシグナル。6日には8098.81に大幅続落。7日は8254.68に反発。相場は高値圏でレンジを形成していたが、8300を割り込むと当面の天井の確認と反落余地を探る展開を予測した。8098.81は下値目標値8245以下を大きく下回る売られすぎのゾーンであり、下値目標値まで一旦戻した形となった。10日は8307.69に続伸したが、13日に8095.39に3日続落。14日は8127.96に反発した。相場は一旦8095近辺で下値を確認したが、続伸しても8305を上抜けできなければ下落圧力は残る展開を予測する。
上値:6月10日終値8307.69を上回り、8310.00以上で引けると→:上値目標値8350、8365 中長期上値ポテンシャル:9025
下値:6月13日終値8095.39を下回り、8094.99以下で引けると→:下値目標値8050、8035、8020 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694

○日経平均 6月14日東京市場終値12686.52(+241.14)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:38.20、BB:15632.441と12013.08
6月14日終値:先物9月限:12770(+320)、現物:12686.52(+241.14)

6月7日に12877.53まで下落後、10日に13514.20に反発したが、13日は相場の木で予測した中長期下値ポテンシャル12400に近い12445.38に下落。欧米株式相場の弱含みや円高基調の継続から、上値が重い展開を予測。FOMCで緩和策縮小が示されず、米国株式相場が反発すれば、日経平均も反発が予想されるが、巨視的には現物終値で12800以上を回復しない限り、反落余地を試す調整局面の継続を予測。山高ければ、谷深し。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。上昇基調を継続し、2013年5月22日には終値で15627.26に上昇し、戻り高値を更新。しかし、6月7日には12877.53に反落幅を拡大。10日に13514.20に反発したが、13日に12445.38に3日続落し、売りシグナル。現物終値で12800以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。

○相場の林では、5月7日に14180.24で引け、買いシグナル。5月22日には15627.26に戻り高値を更新。その後は下落基調に転換し、6月7日は12877.53に3日続落。10日に13514.20に反発したが、13日は12445.38に3日続落。14日は12686.52に反発した。現物終値で13550以上を回復しない限り、買い転換しない状態に変化はなく、12445.38を下回ると更なる下値を試す展開と予測する。

○相場の木では、5月7日に14160に反発し、買いシグナル。5月22日には15670に戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転換し、6月7日は1268010日に13620に急反発後、13日に中長期下値ポテンシャルの12400に対して、12450に3日続落。14日は12770に反発した。先物終値で13620を上回らない限り、買い転換しない状態と予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:6月10日終値13514.20を上回り、13600.00以上で引けると→:上値目標値:14400、14700 中長期上値ポテンシャル:18100
下値:6月13日に12445.38で引け、6月7日終値12877.53を下回り、売りシグナル→下値目標値:12000、11700

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:6月10日終値13514.20を上回り、13550.00以上で引けると→:上値目標値:13950、14100 中長期上値ポテンシャル:14250、14400
下値:6月13日終値12445.38を下回り、12399.99以下で引けると→:下値目標値:11950 中長期下値ポテンシャル:13200、12050、10850、10150

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:6月10日先物終値13620を上回り、13640以上で引けると→:上値目標値:13800、13860、13920、13980 中長期上値ポテンシャル:14040、14100
下値:6月13日先物終値12450を下回り、12440以下で引けると→:下値目標値12260、12200、12140 中長期下値ポテンシャル:12400、11370


○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値     6月14日各市場終了時点

6月14日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、WTIが続伸、金も反発したが、CRB、トウモロコシ、大豆が反落した。
金先物相場は反発。米生産者物価指数が3カ月ぶりに上昇したことを背景に、インフレヘッジとしての金への買い圧力が強まる展開となった。
米労働省が発表した5月の生産者物価指数(PPI)全完成品は前月比0.5%上昇。上昇率は事前予想の中央値(0.1%)を上回った。前月は0.7%の低下だった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比0.7%高の1オンス=1387.60ドルで終了した
原油先物相場は続伸。4カ月ぶり高値を付けた。オバマ米大統領がシリア反政府勢力への武器供給を承認するとの情報が流れ、世界の石油供給の3分の1を担う中東で緊張が高まるとの見方が広がった。原油先物は週間ベースでも値上がりし、2週間連続でプラス。オバマ大統領は小型の兵器類をシリアの反政府勢力に供給するよう中央情報局(CIA)に指示する計画。米政府は13日、アサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用したことを確認したと発表した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日比1.16ドル(1.20%)高の1バレル=97.85ドルで終了。終値ベースで1月30日以来の高値。
これまでの商品相場の下落は、FRBの量的緩和策縮小への懸念、中国など新興国の景気減速への不安、そして高水準の在庫が影響していた。また、米金融当局による量的緩和策の縮小が外国為替市場のドル高を促し、商品相場の売りに繋がっていた。外国為替市場では、早期の量的緩和策縮小はないとの観測からドルが下落しており、金や原油の上昇に繋がっている。
6月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は82.7と、前月の84.5から低下。事前予想の中央値の84.5を下回る結果だった。5月の米鉱工業生産指数は前月比で変わらずだった。市場は経済指標を注目しているが、米国経済指標は斑模様が継続している。
米国の雇用統計や製造業耐久財受注額、景気先行指数などが予想を上回ったが、個人消費支出(PCE)価格指数、NY連銀製造業景況指数、前回の鉱工業生産などが予想を下回っており、米国経済が不安定な状態であることに変化はない。また、ISM非製造業景況指数の低迷や前週までの予想を下回るGDPや小売売上高などから総じて米国景気が力強い回復をしている状態とはみていない。さらに、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、中長期的に商品相場への悪影響が懸念される。したがって、商品相場は短期的に反発しているものの、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場にも限界があり、再度反落する可能性が残っていると予測。
中長期的な視点では、米国の景気失速懸念、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドに変化はないと予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドを継続する予測を維持する。
 
○CRB 6月14日終値286.18(+0.88)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:49.63、BB:288.94と282.77
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日から軟化に転じ、31日は281.85に下落。しかし、6月3日から反発に転じ、7日は287.67に5日続伸。しかし、その後は286~285で一進一退の状態が継続。相場は一段上のレンジの下限292近辺が重い一方、4月15日以降の下値ゾーンの280の下抜けも失敗し、再度レンジの上限を試す可能性が継続。終値で285を下回らない限り、5月9日終値291.45の上抜けを試すバイアスが継続するが、上値も重い展開を予測する。
上値:5月9日終値291.45を上回り、292.00以上で引けると→:上値目標値:300、303 
中長期上値ポテンシャル:313 
下値:5月31日終値281.85を下回り、280.99以下で引けると→:下値目標値:272、269 中長期下値ポテンシャル:268、259、250

○WTI 6月14日終値97.85(+1.16)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:63.58、BB:97.81と92.01
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇したが、14日に94.21に4日続落。20日に96.71に4日続伸したが、上値の重い状態が継続。下落基調を継続し、31日は91.97に下落。6月3日から反発に転じ、6月7日は96.03に3日続伸。その後95ドル台でもたついたが、14日に97.85に3日続伸し、買いシグナル。終値で95ドルを下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する展開を予測する。ただし、1月以降、終値で98ドル台に乗せることに失敗しており、この水準からが正念場である。
上値:6月14日に97.85で引け、5月20日終値96.71を上回り、買いシグナル→:上値目標値:105、108
下値:5月31日終値91.97を下回り、90.99以下で引けると→:下値目標値:82、79
中長期下値ポテンシャル:49

○金 6月14日終値1387.30(+9.70)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:45.20、BB:1415.29と1361.94
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。20日に1384.10に反発後、22日は1367.40に続落したが、23日に1391.80に反発。28日は1378.90に続落したが、30日は1411.50に続伸。しかし、31日は1392.62に反落。6月3日に1411.70に反発後、4日は1397.10に反落。6日に1415.70に続伸したが、7日に1383.00に急反落し、売りシグナル。11日に1377.00に下落後、12日に1391.80に反発したが、13日は1377.60に反落。14日は1387.30に反発したが、チャート上に変化はない。相場は、4月15日終値1360.60と5月17日終値1364.70、さらに5月22日終値1367.40で二番底を確認した可能性が高いが、下値を切り上げる状態となっており、経験則的に再度下値を試すリスクが残っている状態と予測した。終値で1390以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続し、1375を下回ると、1330を目指すリスクを予測する。
上値:6月12日終値1391.80を上回り、1395.00以上で引けると→:上値目標値1435、1450 
下値:6月11日終値1377.00を下回り、1374.99以下で引けると→:下値目標値1330、1315 中長期下値ポテンシャル:1285、1270、1210、1170

○トウモロコシ 6月14日終値655.00(+11.50)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:47.55、BB:670と642
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。21日には640.00に下値を拡大。28日は666.50に反発したが、30日は654.25に反落。6月7日に666.25に回復後、13日に643.50に反落したが、14日は655.00に反発。終値で670以上を回復すれば戻りを試す一方、640を下回る場合は、4月5日終値629.00と4月23日終値638.50を下回るリスクも引き続き残る状態と予測する。
上値:6月7日終値666.25を上回り、670.00以上で引けると→:上値目標値:710、725、740 
下値:6月13日終値643.50を下回り、639.99以下で引けると→:下値目標値:595、580、565、550 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、317

○大豆 6月14日終値1516.50(+6.25)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:54.28、BB:1557と1457
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。23日は1499.50に6日続伸。24日は1476.25に反落したが、28日に1509.25に反発し、買いシグナル。6月3日に1532.50に上昇後、10日に1511.75に反落。12日に1540.75に続伸したが、13日は1510.25に反落。終値で1525以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。
上値:6月12日終値1540.75を上回り、1545.00以上で引けると→:上値目標値:1585、1600 中長期上値ポテンシャル:1550
下値:6月10日終値1511.75を下回り、1509.99以下で引けると→:下値目標値:1465、1450 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(6月7日)

2013-06-10 00:58:17 | 各種テクニカル指標
○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値       6月7日各市場終了時点

 6月7日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、日本、英国、ドイツが下落する一方、米国市場は反発した。
米国株式相場は続伸。5月の米国雇用統計で非農業部門就業者数の伸びが市場予想を上回ったことを好感した。S&P500種株価指数は2日間の上昇率としては1月以来の最大となった。
ダウ工業株30種平均 の構成銘柄ではボーイングやウォルト・ディズニー、アメリカン・エキスプレスの上昇が際立った。S&P500種株価指数 は前日比1.3%高の1643.38で終了。ここ2日間の上昇率は2.1%。週間ベースでは0.8%上げた。ダウ工業株30種平均は207.50ドル(1.4%)上げて15248.12ドルで終えた。S&P500種の業種別 では10指数中9指数が上昇。上げ幅が大きかったのは資本財株指数で1.7%超上昇。
欧州株式相場は反発し、週間の下げを縮小した。指標のストックス欧州600指数は前日付けた約6週間ぶりの安値から反発した。米国雇用統計で5月の非農業部門就業者数が予想以上に増えたことが背景。ストックス欧州600指数 は前日比1.3%高の295.4で引けた。前週末比では1.8%安と、4月以来の大幅下落となった。 この日の西欧市場では18カ国中16カ国で主要株価指数が上昇した。
22日以降、グローバル株式相場のセンチメントが大きく悪化したが、今回の強くも弱くもない雇用統計が短期的に株式相場の反発基調を支援する可能性が高い。雇用者数の増加が9万人未満でもなければ、米量的緩和縮小観測を強めるような20万人超の水準でもなく、やや予想を上回る数字が、不透明な時期に投資家に安心感を与えた形となった。
最終的にはNYダウで16920程度、S&P500で1737程度という中長期上値ポテンシャルを計測しているが、今回のサイクルではNYダウが15700から15850が当面の上値と予測する一方、S&P500は1705から1720と計測しており、1737に近い水準となる。このため、今回のQE3中に最終の中長期上値ポテンシャルをつける可能性もある。
いずれにしろ、実体経済に沿って上昇したというよりも、バブル状態であり、FRBが実際に量的緩和策を縮小すれば、株式相場に確実にマイナスの影響を与える可能性が高いと考えられる。 夏場に向けて低調なパフォーマンスとなるアノマリーがあること、第2四半期の業績悪化懸念などから最高値更新後は、反落バイアスが再度強まる可能性が高いと予測する。
  
○NYダウ工業株30種:6月7日終値15248.12(+207.50)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:55.21、BB:15470.38と15004.57
4月11日に14865.14に4日続伸し、最高値を更新。しかし、15日に14599.20に大幅続落。16日に14756.78に急反発したが、18日に14537.14に大幅続落。23日に14719.46に反発後、14676.30に反落。4月30日に14839.80に4日続伸後、5月1日に14700.95に反落したが、3日に14973.96に続伸し、買いシグナル。8日に15105.12に上昇後、9日に15082.62に小幅反落を入れたが、10日に15118.49に反発し、買いシグナル。巨視的には5月2日に14831.58に上昇した時点の買いシグナルを継続しており、終値で15000を下回らない限り、上値を試すバイアスが継続する展開を予測し、当面の上値ポテンシャルは15200、そして15350近辺と計測した。相場は、13日に15091.68に下落後、15日に15275.69に続伸。16日に15233.22に反落したが、17日は15354.40に反発し、最高値を更新。中長期上値第二目標値の15350に到達した。20日に15335.28に小幅反落後、21日に15387.58に反発し、最高値を更新したが、22日はバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けて15307.17に反落し、売りシグナル。23日は15294.50に続落。28日に15409.39に続伸し、最高値を更新したが、29日に15302.80に反落。30日に15324.53に小幅反発したが、31日は15115.57に急落。6月3日に15254.03に反発後、5日に14960.59に続落したが、7日に15248.12に続伸。再度戻りを窺う体制に入ってきた。巨視的には15100を下回らない限り、再度上値を試す展開が考えられる。量的緩和策縮小発言を受けたリスク回避の動きかが懸念されるが、相場は5月28日の最高値15409.39から、右肩下がりのレンジを形成。相場の習性から再度上値を試す可能性が高いと考えられる。
上値:6月3日終値15254.03を上回り、15255.00以上で引けると→:上値目標値15295、15310 中長期上値ポテンシャル:15700、15850、16920
下値:6月5日終値14960.59を下回り、14959.99以下で引けると→:下値目標値14915、14875 中長期下値ポテンシャル:14500

○S&P500 6月7日終値1643.38(+20.82)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:54.44、BB:1676.99と1615.57
4月11日に1593.37と4日続伸し、史上最高値を更新。4月15日に1552.36に続落後、16日に1574.57に反発したが、18日は1541.61に続落。19日は1555.25に反発し、下抜けしかけた相場も何とか元のレンジに回帰する形となった。相場は23日に1578.78に3日続伸し、買いシグナル。4月30日には1597.57に上昇。5月1日に1582.70に反落したが、5月3日は第一上値目標値の1615に対して、1614.42に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、21日には1669.16に上昇し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小を示唆する発言から軟化に転じ、24日は1649.60に3日続落。28日に1660.06に反発したが、29日に1648.36に反落。31日は1630.74に下落し、売りシグナル。6月5日には第一下値目標値の1600.00に対して、1608.90に続落。しかし、7日は1643.38に続伸。相場は逆転上昇パターンになる可能性がでてきた。終値で1630.00を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。
上値:5月28日終値1660.06を上回り、1665.00以上で引けると→:上値目標値:1705、1720 中長期上値ポテンシャル:1735
下値:6月5終値1608.90を下回り、1604.99以下で引けると→:下値目標値1560、1545、1530 中長期下値ポテンシャル:1530、1515

○FTSE100 6月7日終値6411.99(+75.88)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:40.74、BB:6890.41と6377.43
3月14日に6529.41に上昇し、戻り高値を更新。3月25日に6378.38に下落後は、4月2日に6490.66に反発したが、4月5日は6249.78に大幅3日続落。4月11日に6416.14に4日続伸したが、18日は6243.67に5日続落。25日に6442.59に3日続伸後、26日は6426.42に反落。29日に6458.02に反発後、30日に6430.12に反落したが、5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、22日には中長期上値ポテンシャルの6848に対して、6840.27に上昇し、最高値を更新。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日は6654.34に大幅続落。28日に6762.01に反発後、29日に6627.17に反落。30日に6656.99に反発したが、31日は6583.09に反落し、売りシグナル。6月3日に6525.12に続落。4日に6558.58に反発したが、5日に6419.31に反落し、売りシグナル。6日は中長期第一下値ポテンシャルの6340に対して、6336.11まで下値を拡大。しかし、7日は6411.99に反発した。終値ベースの高値6840.27からの差込幅(反落幅)が大きく、反発しても戻り売りに押される展開を予測したように、相場は高値更新に失敗。逆に調整局面の継続となっている。6月4日終値6558.58を上回れば、戻りを拡大する可能性があるが、上値も重い展開を予測する。
上値:6月4日終値6558.58を上回り、6560.00以上で引けると→:上値目標値:6600、6615 中長期上値ポテンシャル:6848、7060
下値:6月6日終値6336.11を下回り、6334.99以下で引けると→:下値目標値:6290、6190 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5883

○DAX 6月7日終値8254.68(+155.87)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:51.15、BB:8543.52と8151.09
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月22日には8530.89に12日続伸し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日には8305.32に大幅続落。28日は8480.87に続伸後、29日は8336.58に反落。30日に8400.20に反発したが、31日は8348.84に反落。6月3日は8285.80に続落し、売りシグナル。6日には8098.81に大幅続落。7日は8254.68に反発した。相場は高値圏でレンジを形成しているが、8300を割り込むと当面の天井の確認と反落余地を探る展開を予測した。8098.81は下値目標値8245以下を大きく下回る売られすぎのゾーンであり、下値目標値まで一旦戻した形となっている。再度反落する二番底形成パターンも考えられるが、逆転上昇パターンの可能性もあり、相場は正念場である。
上値:5月30日終値8400.20を上回り、8405.00以上で引けると→:上値目標値8445、8460、8475、8490 中長期上値ポテンシャル:9025
下値:6月6日終値8098.81を下回り、8094.99以下で引けると→:下値目標値8050、7945 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694

○日経平均 6月7日東京市場終値12877.53(-26.49)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:35.29、BB:16009.81と12591.61
6月7日終値:先物9月限:12720(-100)、現物:12877.53(-26.49)

6月7日に12877.53まで下値を拡大。欧米株式相場の反発から、日経平均も反発が予想されるが、巨視的には現物終値で13200以上を回復しない限り、調整局面の継続を予測。
また、現物終値で13550以上(先物終値では13660以上)を回復しない限り、買い転換とはならない。日足のみならず、週足でも三羽カラスの陰線となり、短期的な反発があっても上値の重い展開が考えられる。


○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。上昇基調を継続し、2013年5月22日には終値で15627.26に上昇し、戻り高値を更新した。しかし、23日は14483.98に急反落。大きな反発もなく、6月7日には12877.53に反落幅を拡大。現物終値で13200以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。また、反発しても、戻り売りに頭を押される展開を予測する。

○相場の林では、5月7日に14180.24で引け、買いシグナル。5月22日には15627.26に戻り高値を更新した。23日は14483.98に急反落したが、24日は14612.45に反発。27日に14142.65に反落後、29日に14326.46に続伸したが、30日は13589.03に急落。31日は13774.54に反発。6月3日に13261.82に反落後、4日に13533.76に反発したが、5日に13014.87に反落し、売りシグナル。7日は12877.53に3日続落となった。現物終値で13000以上を回復しない限り、下値余地を探る展開。また、13000以上を回復しても、13550以上を回復しない限り、買い転換しない状態と予測する。

○相場の木では、4月26日に13950に3日続伸し、戻り高値を更新後、5月2日に13710に3日続落したが、5月7日に14160に反発し、買いシグナル。22日には15670に戻り高値を更新。しかし、27日は14030に大幅反落。28日は14360に反発したが、30日は13610に下値を拡大。31日は13700に反発後、6月3日は13240に反落。4日は13650に反発したが、5日に12940に下落し、売りシグナル。7日は12720まで下値を拡大した。先物終値で12780以上を回復しない限り、下値を試すバイアスが継続する。また、反発しても、先物終値で13650を上回らない限り、買い転換しない状態と予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:5月22日終値15627.26を上回り、15700.00以上で引けると→:上値目標値:16500
中長期上値ポテンシャル:18100
下値:4月2日終値12003.43を下回り、11999.99以下で引けると→下値目標値:11200、10900

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:6月4日終値13533.76を上回り、13550.00以上で引けると→:上値目標値:13950、14100 中長期上値ポテンシャル:14250、14400
下値:6月5日に13014.87で引け、6月3日13261.82を下回り、売りシグナル→:下値目標値:12800 中長期下値ポテンシャル:13200、12050、10850

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:6月4日先物終値13650を上回り、13660以上で引けると→:上値目標値:13820、13880 中長期上値ポテンシャル:13940、14000
下値:6月5日に12940で引け、6月3日先物終値13240を下回り、売りシグナル→:下値目標値12760、12640 中長期下値ポテンシャル:12400


○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値     6月7日各市場終了時点

6月7日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、金を除く主要市場が上昇した。
原油先物相場は3日続伸。2週間ぶりの高値を付けた。米雇用統計で非農業部門就業者数が予想よりも増加したため、燃料需要が高まるとの見方から買いが優勢となった。また、株価の上昇も原油高に寄与した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日比1.27ドル(1.34%)高の1バレル=96.03ドルで終了。終値としては5月21日以来の高値となった。
金先物相場は反落。7週間ぶりの大幅安となった。5月の日農業部門数業者数が市場予想を上回る伸びとなったことを背景に、当局が緩和策を縮小するとの懸念が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比2.3%安の1オンス=1383ドルで終了。中心限月としては4月15日以来の大幅下落となった。
原油相場などを中心としたこれまでの商品相場の下落は、FRBの量的緩和策縮小への懸念、中国など新興国の景気減速への不安、そして高水準の在庫が影響していた。また、米金融当局による量的緩和策の縮小が外国為替市場のドル高を促し、商品相場の売りに繋がっている。
今月発表の米国の雇用統計や製造業耐久財受注額、ミシガン大学消費者信頼感指数、景気先行指数などが予想を上回ったが、個人消費支出(PCE)価格指数、NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産などが予想を下回っており、米国経済が不安定な状態であることに変化はない。また、ISM非製造業景況指数の低迷や前週までの予想を下回るGDPや小売売上高などから総じて米国景気が力強い回復をしている状態とはみていない。さらに、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、中長期的に商品相場への悪影響が懸念される。したがって、下との商品相場は反発しているものの、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場にも限界があり、再度反落する可能性が残っている。
中長期的な視点では、米国の景気失速懸念、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドに変化はないと予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドを継続する予測を維持する。
 
○CRB 6月7日終値287.67(+0.65)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:53.23、BB:289.84と282.84
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日から軟化に転じ、31日は281.85に下落。しかし、6月3日から反発に転じ、7日は287.67に5日続伸。一段上のレンジの下限292近辺が重い一方、4月15日以降の下値ゾーンの280の下抜けも失敗し、再度レンジの上限を試す可能性がでている。終値で285を下回らない限り、5月9日終値291.45の上抜けを試すバイアスが継続する展開を予測する。
上値:5月9日終値291.45を上回り、292.00以上で引けると→:上値目標値:300、303 
中長期上値ポテンシャル:313 
下値:5月31日終値281.85を下回り、280.99以下で引けると→:下値目標値:272、269 中長期下値ポテンシャル:268、259、250

○WTI 6月7日終値96.03(+1.27)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:57.67、BB:96.95と92.19
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇したが、14日に94.21に4日続落。20日に96.71に4日続伸したが、上値の重い状態が継続。下落基調を継続し、31日は91.97に下落。6月3日から反発に転じ、6月7日は96.03に3日続伸。終値で94ドルを下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する展開を予測する。しかし、1月以降、終値で98ドル台に乗せることに失敗しており、この水準からが正念場である。
上値:5月20日終値96.71を上回り、97.00以上で引けると→:上値目標値:105、108
下値:5月31日終値91.97を下回り、90.99以下で引けると→:下値目標値:82、79
中長期下値ポテンシャル:49

○金 6月7日終値1383.00(-32.70)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:42.44、BB:1435.95と1357.14
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。20日に1384.10に反発後、22日は1367.40に続落したが、23日に1391.80に反発。28日は1378.90に続落したが、30日は1411.50に続伸。しかし、31日は1392.62に反落。6月3日に1411.70に反発後、4日は1397.10に反落。6日に1415.70に続伸したが、7日に1383.00に急反落し、売りシグナル。相場は、4月15日終値1360.60と5月17日終値1364.70、さらに5月22日終値1367.40で二番底を確認した可能性が高いが、下値を切り上げる状態となっており、経験則的に再度下値を試すリスクが残っている状態と予測した。終値で1395以上を回復しない限り、1360を下抜けるバイアスが継続し、1350を目指すリスクを予測する。
上値:6月6日終値1415.70を上回り、1420.00以上で引けると→:上値目標値1460、1475 
下値:6月7日に1383.00で引け、6月4日1397.10を下回り、売りシグナル→:下値目標値1350、1335、1320、1305 中長期下値ポテンシャル:1285、1270、1170

○トウモロコシ 6月7日終値666.25(+3.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:50.69、BB:701と626
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。21日には640.00に下値を拡大。28日は666.50に反発したが、30日は654.25に反落。31日以降は反発基調となり、7日は666.25に回復した。終値で670以上を示現すれば戻りを試す一方、650を下回る場合は、4月5日終値629.00と4月23日終値638.50を下回るリスクも引き続き残る状態と予測する。
上値:5月28日終値666.50を上回り、670.00以上で引けると→:上値目標値:710、725 
下値:5月30日終値654.25を下回り、649.99以下で引けると→:下値目標値:605、590中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、317

○大豆 6月7日終値1528.25(+1.00)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:60.52、BB:1563と1426
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。23日は1499.50に6日続伸。24日は1476.25に反落したが、28日に1509.25に反発し、買いシグナル。6月3日1532.50に上昇。終値で1520を下回らない限り、戻り余地を探る展開を予測する。
上値:5月28日に1509.25で引け、5月23日終値1499.50を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1540、1555 中長期上値ポテンシャル:1550
下値:5月24日終値1476.25を下回り、1474.99以下で引けると→:下値目標値:1430、1415 中長期下値ポテンシャル:1369、1340


株式相場、商品相場のテクニカルコメント(5月31日)

2013-06-02 23:21:08 | 各種テクニカル指標
○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値      5月31日各市場終了時点

 5月31日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、DAXを除く主要市場で大幅続落。
米国株式相場は反落。製造業活動や消費者マインドの指標が市場予想を上回ったことを背景に、金融当局が緩和措置を縮小するとの懸念が強まった。S&P500種株価指数は月間ベースでは7カ月連続上昇となった。ヘルスケアやエネルギー、消費関連株を中心にS&P500 種の業種別10指数すべてが下落した。S&P500種株価指数 は前日比1.4%安の1630.74。一時は0.3%上昇する場面もあった。ダウ工業株30種平均は208.96ドル(1.4%)安の15115.57
S&P500種は週間では1.1%安と、昨年11月以来で初の2週連続下落となった。月間ベースでは2.1%上げて、2009年9月以来最長の7カ月連続上昇。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は12%上げて16.30。週間では17%上昇した。VIXは約80%の確率でS&P500種と反対方向に動く。
ダウ30種平均の構成銘柄ではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やファイザーの下げが目立ち、それぞれ3%、3.6%下落した。
欧州株式相場は下落し、指標のストックス欧州600指数は4週間ぶり安値となった。米消費者マインド指数やシカゴ地区の製造業景況指数が予想を上回ったことで、米金融当局が量的緩和を縮小するとの見方が強まった。株価指数は月間ベースでは12カ月連続高だった。
ストックス欧州600指数 は前日比0.9%安の300.88で終了し、今月2日以来の安値。米当局が金融政策を通じた刺激策を縮小させるかが焦点となり、前週末比で0.8%値下がりした。ただし月間ベースでは1.4%上昇し、1997年7月以来最長の連続高を記録した。
この日の西欧市場では、ギリシャを除く17カ国で主要株価指数が下落した。
22日移行、グローバル株式相場のセンチメントが大きく変化したと考えられる。これまでの株式相場が実体経済に沿って上昇したというよりも、バブル状態であったと認識されたものであり、FRBが実際に量的緩和策を縮小すれば、株式相場に確実にマイナスの影響を与える可能性が高いと考えられる。 夏場に向けて低調なパフォーマンスとなるあのマリーがあること、FRBの量的緩和策縮小観測、第2四半期の業績悪化懸念などから下落バイアスが継続する展開を予測する。
米国の経済指標は斑模様が継続している。今週は、ミシガン大学消費者マインド指数、MNIシカゴ・リポートの5月の製造業景況指数が予想を上回った。先週までは4月の米製造業耐久財受注額、景気先行指数、消費者信頼感指数が市場予想を上回った一方、今週の4月の個人消費支出(PCE)価格指数、先週までのNY連銀製造業景況指数、鉱工業生産などが予想を下回った。また、雇用統計は月ごとに振れ幅が大きく、全体的には依然として雇用情勢は大きな改善が見られていないという見方を維持する。失業率は低下したが、労働参加率や就業率の低迷から米国の雇用問題の根深さが窺える状況となっている。また、ISM非製造業景況指数やGDPの低迷などから米国の景気失速が懸念される。ドイツの輸入は予想を下回ったうえ、ユーロ圏の景気低迷と高い失業率、英国の製造業景気指数の低迷、中国の製造業購買担当者指数(PMI)の低下など、実態経済の低迷は依然継続していると考えられる。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う状態がほぼ終了し、調整局面の段階に入ったと考えられる。今月、米国、英国、ドイツなどの各市場が最高値を更新した。中長期的に、NYダウで16929、S&P500で1737程度を最終的な上値ポテンシャルと計測しているが、量的緩和による演出相場も、実体経済の著しい改善が見られない中(株式相場は経済指標の良いとこ取り)では徐々に割高感が強まると指摘した。5月から6月までの間に一旦のピークをつける展開を予測したが、現実になっている。今週もバーナンキFRB議長の議会証言を受けたリスク回避の流れが継続するかが注目されるが、経済指標では雇用統計、ISM製造業景況指数が予定されている。量的緩和策の早期縮小が強まっており、予想を上回る数字がでた場合は株式相場の調整色がさらに強まると考えられる。NYダウの15350ゾーンは短期的に上値達成感があり、最低でも15250割れを示現する展開を予測したが、31日は15115.57に下落した。短期的な反発があっても、各市場とも戻り売りに押される展開を予測する。
ユーロ圏の失業率に改善の兆しはなく、経済は1月~3月期もマイナスで景気後退が1年半となり、ユーロ発足以来最長となっている。また、欧州委員会がユーロ圏の経済成長率予想を下方修正したことからも実体経済の悪化が懸念される。欧州委は3日公表した最新の経済見通しで、ユーロ圏の2013年成長率をマイナス0.4%と予想。2月時点の予想(マイナス0.3%)から引き下げた。また、米国では2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、中長期的に株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値を更新後は、2013年秋以降に調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:5月31日終値15115.57(-208.96)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:50.25、BB:15479.44と14946.10
4月11日に14865.14に4日続伸し、最高値を更新。しかし、15日に14599.20に大幅続落。16日に14756.78に急反発したが、18日に14537.14に大幅続落。23日に14719.46に反発後、14676.30に反落。4月30日に14839.80に4日続伸後、5月1日に14700.95に反落したが、3日に14973.96に続伸し、買いシグナル。8日に15105.12に上昇後、9日に15082.62に小幅反落を入れたが、10日に15118.49に反発し、買いシグナル。巨視的には5月2日に14831.58に上昇した時点の買いシグナルを継続しており、終値で15000を下回らない限り、上値を試すバイアスが継続する展開を予測し、当面の上値ポテンシャルは15200、そして15350近辺と計測した。相場は、13日に15091.68に下落後、15日に15275.69に続伸。16日に15233.22に反落したが、17日は15354.40に反発し、最高値を更新。中長期上値第二目標値の15350に到達した。20日に15335.28に小幅反落後、21日に15387.58に反発し、最高値を更新したが、22日はバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けて15307.17に反落し、売りシグナル。23日は15294.50に続落。28日に15409.39に続伸し、最高値を更新したが、29日に15302.80に反落。30日に15324.53に小幅反発したが、31日は15115.57に急落。巨視的には15250を回復しない限り、当面の天井をつけた可能性が高いと予測。量的緩和策縮小発言を受けたリスク回避の動きから、相場上昇の一服と反落余地を探る調整局面の展開を予測する。
上値:5月30日終値15324.43を上回り、15325.00以上で引けると→:上値目標値15365、15380 中長期上値ポテンシャル:15350、15415、15500
下値:5月31日に15115.57で引け、5月29日終値15302.80を下回り、売りシグナル→:下値目標値15150、15090、14700 中長期下値ポテンシャル:14050、13900、13750、13600

○S&P500 5月31日終値1630.74(-23.67)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:50.04、BB:1677.29と1612.34
4月11日に1593.37と4日続伸し、史上最高値を更新。4月15日に1552.36に続落後、16日に1574.57に反発したが、18日は1541.61に続落。19日は1555.25に反発し、下抜けしかけた相場も何とか元のレンジに回帰する形となった。相場は23日に1578.78に3日続伸し、買いシグナル。4月30日には1597.57に上昇。5月1日に1582.70に反落したが、5月3日は第一上値目標値の1615に対して、1614.42に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、21日には1669.16に上昇し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小を示唆する発言から軟化に転じ、24日は1649.60に3日続落。28日に1660.06に反発したが、29日に1648.36に反落。31日は1630.74に下落し、売りシグナル。終値で1645.00以上を回復しない限り、下値余地を探る展開を予測する。
上値:5月28日終値1660.06を上回り、1665.00以上で引けると→:上値目標値:1705、1720 中長期上値ポテンシャル:1735
下値:5月31日に1630.74で引け、5月24日終値1649.60を下回り、売りシグナル→:下値目標値1600、1585 中長期下値ポテンシャル:1400、1391、1301、1264、1234

○FTSE100 5月31日終値6583.09(-73.90)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:48.23、BB:6841.21と6473.09
3月14日に6529.41に上昇し、戻り高値を更新。3月25日に6378.38に下落後は、4月2日に6490.66に反発したが、4月5日は6249.78に大幅3日続落。4月11日に6416.14に4日続伸したが、18日は6243.67に5日続落。25日に6442.59に3日続伸後、26日は6426.42に反落。29日に6458.02に反発後、30日に6430.12に反落したが、5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、22日には中長期上値ポテンシャルの6848に対して、6840.27に上昇し、最高値を更新。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日は6654.34に大幅続落。28日に6762.01に反発後、29日に6627.17に反落。30日に6656.99に反発したが、31日は6583.09に反落し、売りシグナル。終値ベースの高値6840.27からの差込幅(反落幅)が大きく、反発しても戻り売りに押される展開を予測したように、相場は高値更新に失敗。逆に調整局面の継続を予測する。
上値:5月30日終値6656.99を上回り、6660.00以上で引けると→:上値目標値:6700、6715、6730、6745 中長期上値ポテンシャル:6848、7060
下値:5月31日に6583.09で引け、5月29日終値6627.17を下回り、売りシグナル→:下値目標値:6580、6565、6550、6535 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5883

○DAX 5月31日終値8348.84(-51.36)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:56.54、BB:8543.54と8146.49
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月22日には8530.89に12日続伸し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日には8305.32に大幅続落。28日は8480.87に続伸後、29日は8336.58に反落。30日に8400.20に反発したが、31日は8348.84に反落。相場は高値圏でレンジを形成しているが、8300を割り込むと当面の天井の確認と反落余地を探る展開を予測する。
上値:5月30日終値8400.20を上回り、8405.00以上で引けると→:上値目標値8445、8460、8475、8490 中長期上値ポテンシャル:9025
下値:5月29日終値8336.58を下回り、8334.99以下で引けると→:下値目標値8290、8275、8260、8245 中長期下値ポテンシャル:8155、7034、6947、6694

○日経平均 5月31日東京市場終値13774.54(+185.51)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:43.38、BB:15696.60と13441.52
5月31日終値:先物6月限:14700(+90)、現物:13774.54(+185.51)

相場の木では、23日終値の14483.98を下回れば、下値ポテンシャルが13850まで拡大し、24日ザラ場安値13981.52を終値で取りに行く、相場の習性の可能性を予測したが、30日に13589.03に下落。終値ベースの戻り高値15627.26からの差込(反落幅)が大きく、戻りは売りに。巨視的には現物終値で13900以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測。欧米株式相場の大幅下落もあり、引き続きFRBの量的緩和策縮小を受けたリスク回避の流れが相場の戻りを抑える展開を予測する。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。上昇基調を継続し、2013年5月22日には終値で15627.26に上昇し、戻り高値を更新した。しかし、23日は14483.98に急反落。大きな反発もなく、30日は13589.03に反落幅を拡大。現物終値で13900以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。また、反発しても、戻り売りに押される展開を予測する。

○相場の林では、5月7日に14180.24で引け、買いシグナル。5月22日には15627.26に戻り高値を更新した。23日は14483.98に急反落したが、24日は14612.45に反発。27日に14142.65に反落後、29日に14326.46に続伸したが、30日は13589.03に急落。31日は13774.54に反発した。30日終値の13589.03を下回ると下値を拡大する展開を予測する。

○相場の木では、4月26日に13950に3日続伸し、戻り高値を更新後、5月2日に13710に3日続落したが、5月7日に14160に反発し、買いシグナル。22日には15670に戻り高値を更新。しかし、27日は14030に大幅反落。28日は14360に反発したが、30日は13610に下値を拡大。31日は13700に反発した。30日先物終値の13610を下回ると下値余地を探る展開を予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:5月22日終値15627.26を上回り、15700.00以上で引けると→:上値目標値:16500
中長期上値ポテンシャル:18100
下値:4月2日終値12003.43を下回り、11999.99以下で引けると→下値目標値:11900、11600

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:5月29日終値14326.46を上回り、14350.00以上で引けると→:上値目標値:14750、14900 中長期上値ポテンシャル:16550
下値:5月30日終値13589.03を下回り、13549.99以下で引けると→:下値目標値:13100、1300 中長期下値ポテンシャル:13200、12050、11450

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:5月28日先物終値14360を上回り、14380以上で引けると→:上値目標値:14540、14600
下値:5月30日先物終値13610を下回り、13590以下で引けると→:下値目標値13420、12940
中長期下値ポテンシャル:13120、12880


○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値     5月31日各市場終了時点

5月31日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、CRBとWTIが続落する一方、金、トウモロコシ、大豆が続伸となった。
金先物相場は反落。2週間ぶりの大幅安となった。5月の米消費者マインド指数がほぼ6年ぶりの高水準に上昇したことを背景に、金融当局の量的緩和策縮小の懸念が強まった。
5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は84.5と、2007年7月以来で最高となった一方、ユーロ圏の4月の失業率が過去最悪となる中、ドルは主要通貨のバスケットに対して一時0.7%高となった。金は年初から17%値下がりしている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比1.3%安の1オンス=1393ドルで終了。中心限月としては17日以来の大幅下落となった。
原油相場は1カ月ぶり安値に下落。OPECはこの日の総会で、生産目標の維持を決定。目標据え置きは3会合で連続となった。また米国での原油在庫が82年ぶりの高水準に積み上がったことも影響した。
ウィーンで開かれたOPEC総会は日量3000万バレルの生産目標の据え置きを決定。次回会合は12月4日に予定されている。米エネルギー省の30日発表によると、先週の米原油在庫は300万バレル増加し3億9760万バレル。1931年以来の高水準に達した。取引終盤は株価の下げに伴い、原油先物は下げ足を速めた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日比1.64ドル(1.75%)安の1バレル=91.97ドル。終値としては今月1日以来の安値。
原油相場などを中心とした最近の商品相場の下落は、FRBの量的緩和策縮小への懸念、中国など新興国の景気減速への不安、そして高水準の在庫が影響している。
米金融当局による量的緩和策の縮小が外国為替市場のドル高を促し、商品相場の売りに繋がっている。
今月発表の米国の雇用統計や製造業耐久財受注額、ミシガン大学消費者信頼感指数、景気先行指数などが予想を上回ったが、個人消費支出(PCE)価格指数、NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産などが予想を下回っており、米国経済が不安定な状態であることに変化はない。また、ISM非製造業景況指数の低迷や前週までの予想を下回るGDPや小売売上高などから総じて米国景気が力強い回復をしている状態とはみていない。さらに、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、中長期的に商品相場への悪影響が懸念される。したがって、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場にも限界があり、すでに下落局面に発展している状態となっている。
中長期的な視点では、米国の景気失速懸念、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドがさらに明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドを継続する予測を維持する。
 
○CRB 5月31日終値281.85(-1.91)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:36.85、BB:292.20と282.47
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日から軟化に転じ、31日は281.85に下落し、売りシグナル。一段上のレンジの下限292近辺が重い状態が継続していたが、今度は4月15日意向の下値ゾーンの280の下抜けを試す展開となっている。終値で284以上を回復しない限り、4月15日以降の下値サポートの280を割り込む展開を予測する。
上値:5月9日終値291.45を上回り、292.00以上で引けると→:上値目標値:300、303 
中長期上値ポテンシャル:313 
下値:5月31日に281.85で引け、5月1日終値283.27を下回り、売りシグナル→:下値目標値:274、271 中長期下値ポテンシャル:268、259、250

○WTI 5月31日終値91.17(-1.64)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:41.50、BB:97.50と92.55
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇したが、14日に94.21に4日続落。20日に96.71に4日続伸したが、上値の重い状態が継続。下落基調を継続し、31日は91.97に下落。終値で94ドルを回復しない限り、下値を探るバイアスが継続する展開を予測する。
上値:5月20日終値96.71を上回り、97.00以上で引けると→:上値目標値:105、108
下値:5月1日終値91.03を下回り、90.99以下で引けると→:下値目標値:82、79
中長期下値ポテンシャル:49

○金 5月31日終値1392.60(-18.88)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:42.96、BB:1483.83と1341.00
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。20日に1384.10に反発後、22日は1367.40に続落したが、23日に1391.80に反発。28日は1378.90に続落したが、30日は1411.50に続伸。しかし、31日は1392.62に反落した。相場は、4月15日終値1360.60と5月17日終値1364.70、さらに5月22日終値1367.40で二番底を確認した可能性が高いと予測する。しかし、下値を切り上げる状態となっており、経験則的に再度下値を試すリスクが残っている状態と考えられる。
上値:5月30日終値1411.50を上回り、1415.00以上で引けると→:上値目標値1455、1470 
下値:5月28日終値1378.90を下回り、1374.99以下で引けると→:下値目標値1330、1315 中長期下値ポテンシャル:1285、1270、1170

○トウモロコシ 5月31日終値662.00(+7.75)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:48.49、BB:712と627
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。21日には640.00に下値を拡大。28日は666.50に反発したが、30日は654.25に反落。終値で665以上を回復しない限り、640の下抜けを試すバイアスが継続する展開を予測。さらに、4月5日終値629.00と4月23日終値638.50を下回るリスクも残る状態と予測する。
上値:5月28日終値666.50を上回り、670.00以上で引けると→:上値目標値:710、725 
下値:5月21日終値640.00を下回り、639.99以下で引けると→:下値目標値:615、595中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、317

○大豆 5月31日終値1510.00(+14.25)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:58.40、BB:1538と1419
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。23日は1499.50に6日続伸。24日は1476.25に反落したが、28日に1509.25に反発し、買いシグナル。31日は1510.00に上昇。終値で1500を下回らない限り、戻り余地を探る展開を予測する。
上値:5月28日に1509.25で引け、5月23日終値1499.50を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1540、1555 中長期上値ポテンシャル:1550
下値:5月24日終値1476.25を下回り、1474.99以下で引けると→:下値目標値:1430、1415 中長期下値ポテンシャル:1369、1340


株式相場、商品相場のテクニカルコメント(5月17日)

2013-05-19 22:40:51 | 各種テクニカル指標
○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値       5月17日各市場終了時点

 5月17日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての主要市場で続伸。
米国株式相場は反発し、週間でも上昇。景気先行指数や消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことを好感した。S&P500種株価指数は週間ベースで4週連続高となった。
景気敏感株が上昇し、ダウ工業株30種平均の構成銘柄ではボーイングやJPモルガン・チェースの上昇が目立った。一方、JCペニーは下落。2-4月(第1四半期)決算は赤字幅が拡大した。
S&P500種株価指数は前日比1%高の1667.47で終了。過去最高値を更新した。週間では2%値上昇。ダウ工業株30種平均も121.18ドル(0.8%)上昇の15354.40ドルと最高値。
S&P500種は09年につけた12年ぶり安値から146%上昇。予想を上回る企業業績や金融当局による債券購入が背景にある。S&P500種の業種別10指数ではこの日、エネルギーや資本財株指数が大きく上昇した。
欧州株式相場はほぼ5年ぶりの高値に上昇。5月の米消費者信頼感指数が予想以上に改善され、銀行株と自動車株が買われる展開となった。
ストックス欧州600指数は前日比0.2%高の308.72で引け、2008年6月以来の高値。前週末比では1.2%上げ、週間で4週連続高となった。
17日の西欧市場では、17カ国中15カ国で主要株価指数が上昇。フランスのCAC40指数は0.6%上げ、11年7月以来の高水準となった。
米国の経済指標は斑模様が継続している。今週は景気先行指数や消費者信頼感指数が市場予想を上回った一方、NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産などが予想を下回った。また、雇用統計は月ごとに振れ幅が大きく、全体的には依然として雇用情勢は大きな改善が見られていないという見方を維持する。失業率は低下したが、労働参加率や就業率の低迷から米国の雇用問題の根深さが窺える状況となっている。また、ISM非製造業景況指数やGDPの低迷などから米国の景気失速が懸念される。ドイツの輸入は予想を下回ったうえ、ユーロ圏の景気低迷と高い失業率、英国の製造業景気指数の低迷、中国の製造業購買担当者指数(PMI)の低下など、実態経済の低迷は依然継続していると考えられる。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う状態の最終段階に入っていると考えられる。米国ではNYダウとS&P500も最高値を更新、ドイツも最高値を更新している。中長期的に、NYダウで16929、S&P500で1737程度を中長期の最終的な上値ポテンシャルと計測しているが、量的緩和による演出相場も、実体経済の著しい改善が見られない中(株式相場は経済指標の良いとこ取り)では徐々に割高感が強まると考えられる。5月から6月までの間に一旦のピークをつける展開を予測する。今週はバーナンキFRB議長の議会証言が予定されている。量的緩和の早期縮小に慎重な見解を示唆してきた議長の発言に具体的な変化が見られれば、株式相場のピークアウト感が強まると考えられる。NYダウの15350は短期的に上値達成感があるだけに調整局面を迎える可能性も考えられる。
ユーロ圏の経済は1月~3月期もマイナスで景気後退が1年半となり、ユーロ発足以来最長となっている。また、欧州委員会がユーロ圏の経済成長率予想を下方修正したことからも実体経済の悪化が懸念される。欧州委は3日公表した最新の経済見通しで、ユーロ圏の2013年成長率をマイナス0.4%と予想。2月時点の予想(マイナス0.3%)から引き下げた。また、米国では2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、中長期的に株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、高値を更新後は、2013年秋以降に調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:5月17日終値15354.40(+121.18)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:72.80、BB:15404.01と14500.27
4月11日に14865.14に4日続伸し、最高値を更新。しかし、15日に14599.20に大幅続落。16日に14756.78に急反発したが、18日に14537.14に大幅続落。23日に14719.46に反発後、14676.30に反落。4月30日に14839.80に4日続伸後、5月1日に14700.95に反落したが、3日に14973.96に続伸し、買いシグナル。8日に15105.12に上昇後、9日に15082.62に小幅反落を入れたが、10日に15118.49に反発し、買いシグナル。巨視的には5月2日に14831.58に上昇した時点の買いシグナルを継続しており、終値で15000を下回らない限り、上値を試すバイアスが継続する展開を予測し、当面の上値ポテンシャルは15200、そして15350近辺と計測した。相場は、13日に15091.68に下落後、15日に15275.69に続伸。16日に15233.22に反落したが、17日は15354.40に反発し、最高値を更新。中長期上値第二目標値の15350に到達した。巨視的には15250を下回らない限り、上昇バイアスが継続する展開が考えられるが、上値目標値15350に到達したことから、相場上昇も一服する展開を予測する。
上値:5月17日に15354.40で引け、5月15日終値15275.69を上回り、買いシグナル→:上値目標値15355、15415 中長期上値ポテンシャル:15200、15350、15415、15500
下値:5月16日終値15233.22を下回り、15229.99以下で引けると→:下値目標値15185、15170 中長期下値ポテンシャル:14050、13900、13750、13600

○S&P500 5月17日終値1667.47(+17.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:72.51、BB:1673.31と1553.77
4月11日に1593.37と4日続伸し、史上最高値を更新。4月15日に1552.36に続落後、16日に1574.57に反発したが、18日は1541.61に続落。19日は1555.25に反発し、下抜けしかけた相場も何とか元のレンジに回帰する形となった。相場は23日に1578.78に3日続伸し、買いシグナル。4月30日には1597.57に上昇。5月1日に1582.70に反落したが、5月3日は第一上値目標値の1615に対して、1614.42に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、17日には1667.47に上昇し、最高値を更新した。終値で1655.00を下回らない限り、上値を試すバイアスが継続する展開を予測するが、相場上昇が一服する展開も考えられる。
上値:5月3日に1614.42で引け、4月30日終値1597.57を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1640、1655、1660、1675 中長期上値ポテンシャル:1620、1630、1640、1675
下値:5月1日終値1582.70を下回り、1579.99以下で引けると→:下値目標値1535、1520中長期下値ポテンシャル:1400、1391、1301、1264、1234

○FTSE100 5月17日終値6723.06(+35.26)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:76.07、BB:6775.23と6262.41
3月14日に6529.41に上昇し、戻り高値を更新。3月25日に6378.38に下落後は、4月2日に6490.66に反発したが、4月5日は6249.78に大幅3日続落。4月11日に6416.14に4日続伸したが、18日は6243.67に5日続落。25日に6442.59に3日続伸後、26日は6426.42に反落。29日に6458.02に反発後、30日に6430.12に反落したが、5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、17日には6723.06に上昇した。3月14日終値6529.41を上抜けしており、終値で6710を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続する展開を予測する。ただし、買われすぎによるスピード調整も考えられる。
上値:5月2日に6460.71で引け、4月29日終値6458.01を上回り、買いシグナル→:上値目標値:6515、6530、6608、6848 中長期上値ポテンシャル:6848
下値:4月30日終値6430.12を下回り、6429.99以下で引けると→:下値目標値:6385、6370、6355 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5883

○DAX 5月17日終値8398.00(+28.13)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:76.66、BB:8616.76と7453.99
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月3日は8122.29に4日続伸。10日には8278.59に4日続伸。17日には8398.00に9日続伸し、最高値を更新。相場は3月14日終値8058.37を上抜いており、戻り余地を試す展開が考えられる。しかし、買われすぎから、スピード調整を入れる展開も考えられる。
上値:4月29日に7873.50で引け、4月25日終値7832.86を上回り、買いシグナル→:上値目標値7950、8125、8222、8432 中長期上値ポテンシャル:8432、8582、8597
下値:4月26日終値7814.76を下回り、7809.99以下で引けると→:下値目標値7765、7750 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694

○日経平均 5月17日東京市場終値15138.12(+100.88)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:78.19、BB:15298.34と12911.90
5月17日終値:先物6月限:15190(+120)、現物:15138.12(+100.88)

15138.12に戻り高値を更新。中長期的には更なる上値ポテンシャルも、米当局の量的緩和策の縮小観測が徐々に相場の重しに。NYダウの15350到達により、米国市場に短期的な上値達成感がでていることも相場の上値抑制要因。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52に戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月15日に上値目標値の12500に一致する12560.95に戻り高値を更新。21日は12635.69に戻り高値を更新。4月2日に12003.43に反落したが、4月5日に12833.64に反発し、買いシグナル。4月11日に13549.16に戻り高値を更新。16日に13221.44、そして18日に13220.07に反落したが、現物終値で13200を下回らなかったことから、上昇基調を継続。25日には13926.08に戻り高値を更新。5月2日に13694.04に4日続落となったが、10日に14607.54に戻り高値を更新。17日に15138.12に戻り高値を更新した。現物終値で14800を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する。

○相場の林では、4月11日に上値目標値13550に対して、13549.16に戻り高値を更新。16日に13221.44に反落後、17日に13382.89に反発したが、18日は13220.07に反落。22日に13568.37に続伸し、買いシグナル。25日は第二上値目標値13950に対して、13926.08に戻り高値を更新。しかし、5月2日に13694.04に4日続落し、買いシグナルは一旦消滅。しかし、7日に14180.24で引け、買いシグナル。17日には15138.12に戻り高値を更新した。現物終値で15000を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。

○相場の木では、3月21日に12570に続伸し、戻り高値を更新後は一進一退の展開が継続。3月27日に12520に回復後、4月2日は12030に下落。しかし、4月4日に12720に続伸し、買いシグナル。4月5日は中長期第三上値目標値13220に対して、ザラ場で13240まで上昇。先物終値では第三上値目標値12820に対して、12810まで上昇。12日は先物終値で13500に上昇。16日に13310に続落後、17日に13400に反発。18日に13270に反落後、22日に13560に続伸し、買いシグナル。26日には13950に3日続伸し、戻り高値を更新。5月2日に13710に3日続落したが、7日に14160に反発し、買いシグナル。17日には15190に戻り高値を更新。先物終値で15140を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:4月5日に12833.64で引け、3月21日終値12635.69を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13500、13800、14100、14700、15000、15300
下値:4月2日終値12003.43を下回り、11999.99以下で引けると→下値目標値:11900、11600

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:5月7日に14180.24で引け、4月25日終値13926.08を上回り、買いシグナル→:上値目標値:14350、14500、14650、15150 中長期上値ポテンシャル:16550
下値:5月2日終値13694.04を下回り、13649.99以下で引けると→:下値目標値:13200、13050

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:5月7日に14160で引け、4月26日終値13950を上回り、買いシグナル→:上値目標値:14120、14380、14740、15180、15240、15300
下値:5月2日先物終値13710を下回り、13690以下で引けると→:下値目標値13520、13460


○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値     5月17日各市場終了時点

5月17日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、すべての市場で下落(WTIと大豆が反落、CRB、金、トウモロコシは続落)となった。
金先物相場は7営業日続落し、過去4年で最長の連続安となった。ドルが2年10カ月ぶり高値となったほか、米金融当局者が緩和策は数カ月内に縮小される可能性があると発言したことから、金売り圧力が強まった。ドルは主要通貨のバスケットに対して2010年7月以来の高値に上昇。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は前日、当局は早ければ第3四半期(7-9月)にも毎月の債券購入を縮小し始める可能性があるとの認識を示した。金価格に連動する上場取引型金融商品(ETP)の保有量は2月半ば以降、毎週減少している。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6月限は前日比1.6%安の1オンス=1364.70ドルで終了。一時1357.60ドルと、中心限月としては4月18日以来の安値をつけた。7日続落は2009年3月以降で最長。
原油相場は1週間ぶり高値に上昇。世界経済の成長が加速し、燃料消費が増加するとの見方が広がった。5月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)が83.7と、市場予想を上回ったことや、16日発表された日本の1-3月(第1四半期)実質国内総生産(GDP)が前期比年率で3.5%増と、ここ1年で最大の伸びとなったことが影響している。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日比86セント(0.9%)高の1バレル=96.02ドルで終了。これは10日以来の高値。週間では2セント下落した。

ドルの上昇が引き続き商品相場の下落要因となっている。米金融当局者が緩和策の縮小について発言しており、それが外国為替市場のドル高を促し、商品相場の売りに繋がっている。
今月発表の米国の雇用統計や今週発表のミシガン大学消費者信頼感指数や景気先行指数が予想を上回ったが、NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産などが予想を下回っており、米国経済が不安定な状態であることに変化はない。また、ISM非製造業景況指数の低迷や前週までの予想を下回るGDPや小売売上高などから総じて米国景気が力強い回復をしている状態とはみていない。さらに、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、中長期的に商品相場への悪影響が懸念される。したがって、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場にも限界があると予測する。
中長期的な視点では、米国の景気失速懸念、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドがさらに明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドを継続する予測を維持する。
 
○CRB 5月17日終値287.60(+1.34)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:48.91、BB:292.82と281.55
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、16日は286.25に反落。一段上のレンジの下限292近辺が重い状態が継続している。終値で290以上を回復しない限り、伸び悩みから283の下抜けを試すリスクが依然として残る展開を予測する。
上値:5月9日終値291.45を上回り、292.00以上で引けると→:上値目標値:300、303 
中長期上値ポテンシャル:313 
下値:5月1日終値283.27を下回り、282.99以下で引けると→:下値目標値:274、271
中長期下値ポテンシャル:268、259、250

○WTI 5月17日終値96.02(+0.86)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:57.83、BB:98.52と89.51
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇。しかし、14日に94.21に4日続落。17日に96.02に3日続伸したが、上値の重い状態が継続している。終値で94ドルを下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続するが、引き続き上値の重い展開を予測する。
上値:5月3日に95.61で引け、4月29日終値94.50を上回り、買いシグナル→:上値目標値:103、106
下値:5月1日終値91.03を下回り、90.99以下で引けると→:下値目標値:82、79
中長期下値ポテンシャル:49

○金 5月17日終値1364.70(-22.20)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:30.19、BB:1500.97と1377.85
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。終値で1375以上を回復しない限り、軟調地合いの継続を予測する。また、4月15日終値1360.60に対する二番底確認の状態が残る展開と予測する。
上値:5月8日終値1473.70を上回り、1475.00以上で引けると→:上値目標値1515、1530 
下値:5月10日に1436.60で引け、5月7日終値1448.80を下回り、売りシグナル→:下値目標値1400、1385、1370、1355 中長期下値ポテンシャル:1270、1170

○トウモロコシ 5月17日終値652.75(+11.25)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:43.96、BB:721と623
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。16日は641.50に3日続落。17日は652.75に反発したが、終値で655を上回らない限り、下値を試すバイアスが継続する展開を予測。4月5日終値629.00と4月23日終値638.50に対する二番底を再度確認しにいくリスクが残る状態と考えられる。
上値:5月13日終値718.00を上回り、720.00以上で引けると→:上値目標値:760、775 
下値:5月15日に650.75で引け、5月8日終値675.00を下回り、売りシグナル→:下値目標値:630、615 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、317

○大豆 5月17日終値1448.50(+21.00)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:49.75、BB:1520と1386
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。17日は1448.50に続伸した。引き続きレンジの中で下限をいしきする上値の重い状態が考えられる。
上値:5月14日終値1524.50を上回り、1525.00以上で引けると→:上値目標値:1565
中長期上値ポテンシャル:1550
下値:5月15日終値1412.75を下回り、1409.99以下で引けると→:下値目標値:1365、1350 中長期下値ポテンシャル:1369、1340


株式相場、商品相場のテクニカルコメント(5月10日)

2013-05-13 01:18:11 | 各種テクニカル指標
○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値       5月10日各市場終了時点

 5月10日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての主要市場で続伸、日本も急反発。
米国株式相場は上昇。金融当局による刺激策が続く中、景気改善期待への楽観が背景。S&P500種株価指数は週間ベースで3週続伸となった。
S&P500種 株価指数は前日比0.4%高の1633.70で過去最高値。今週は1.2%高。ダウ工業株30種 平均は35.87ドル(0.2%)上げて15118.49ドルとなり、最高値更新となった。
ギャップやエヌビディアなどの選択的消費関連が堅調。利益見通しが市場予想を上回ったことを好感して買われた。プライスライン・ドット・コムは14年ぶり高値に上昇したが、アップルは下落。
米国株の強気相場は5年目に入っている。S&P500種は2009年に付けた12年ぶり安値から141%上昇。予想を上回る企業決算や金融当局による債券購入が背景にある。
米国株は前日反落していた。フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が、早ければ次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で月間850億ドル(約8兆5500億円)の債券購入プログラムの縮小に着手するのが望ましいと語ったことに反応した。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は4.1%低下し12.59。週間では2%下げた。
欧州株式相場は4日続伸。指標のストックス欧州600指数は2008年6月以来の高水準となった。鉄鋼メーカーのアルセロールミタルや英電話会社BTグループの決算が予想を上回ったほか、3月のドイツ輸出の増加が手掛かりとなった。 ストックス欧州600指数 は前日比0.4%高の304.99で引けた。前週末比では1.3%上げ、3週続伸となった。企業の好決算に加え、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が必要ならば追加利下げを実施する用意があると表明したことが相場への支えとなっている。 10日の西欧市場では、17カ国中13カ国で主要株価指数が上昇した。
米国の雇用統計は月ごとに振れ幅が大きく、全体的には依然として雇用情勢は大きな改善が見られていないという見方を維持する。失業率は低下したが、労働参加率や就業率の低迷から米国の雇用問題の根深さが窺える状況となっている。また、ISM非製造業景況指数やGDPの低迷などから米国の景気失速が懸念される。ドイツの輸入は予想を下回ったうえ、ユーロ圏の景気低迷と高い失業率、英国の製造業景気指数の低迷、中国の製造業購買担当者指数(PMI)の低下など、実態経済の低迷は依然継続していると考えられる。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う状態の最終段階に入っていると考えられる。米国ではNYダウとS&P500も最高値を更新、ドイツも最高値を更新している。中長期的に、NYダウで16929、S&P500で1737程度を中長期の上値ポテンシャルと計測しているが、量的緩和による演出相場も、実体経済の著しい改善が見られない中では徐々に割高感が強まると考えられる。5月から6月までの間に一旦のピークをつける展開を予測する。
欧州委員会がユーロ圏の経済成長率予想を下方修正したことからも実体経済の悪化が懸念される。欧州委は3日公表した最新の経済見通しで、ユーロ圏の2013年成長率をマイナス0.4%と予想。2月時点の予想(マイナス0.3%)から引き下げた。また、米国では2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、中長期的に株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、高値を更新後は、2013年秋以降に調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:5月10日終値15118.49(+35.87)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:68.19、BB:15174.16と14419.03
4月11日に14865.14に4日続伸し、最高値を更新。しかし、15日に14599.20に大幅続落。16日に14756.78に急反発したが、18日に14537.14に大幅続落。23日に14719.46に反発後、14676.30に反落。4月30日に14839.80に4日続伸後、5月1日に14700.95に反落したが、3日に14973.96に続伸し、買いシグナル。8日に15105.12に上昇後、9日に15082.62に小幅反落を入れたが、10日に15118.49に反発し、買いシグナルとなり、最高値を更新。巨視的には2日に14831.58に上昇した時点の買いシグナルを継続しており、終値で15000を下回らない限り、上値を試すバイアスが継続する展開を予測する。当面の上値ポテンシャルは15200、そして15350近辺と計測する。
上値:5月10日に15118.49で引け、5月8日終値15105.12を上回り、買いシグナル→:上値目標値15150、15487 中長期上値ポテンシャル:15200、15350
下値:5月9日終値15082.62を下回り、15079.99以下で引けると→:下値目標値15035、15020 中長期下値ポテンシャル:14050、13900、13750、13600

○S&P500 5月10日終値1633.70(+7.03)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:67.35、BB:1645.20と1533.37
4月11日に1593.37と4日続伸し、史上最高値を更新。4月15日に1552.36に続落後、16日に1574.57に反発したが、18日は1541.61に続落。19日は1555.25に反発し、下抜けしかけた相場も何とか元のレンジに回帰する形となった。相場は23日に1578.78に3日続伸し、買いシグナル。4月30日には1597.57に上昇。5月1日に1582.70に反落したが、5月3日は第一上値目標値の1615に対して、1614.42に続伸し、買いシグナル。10日には1633.70に上昇し、最高値を更新した。終値で1620を下回らない限り、上値を試すバイアスが継続する展開を予測する。
上値:5月3日に1614.42で引け、4月16日終値1597.57を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1640 中長期上値ポテンシャル:1620、1630、1640
下値:5月1日終値1582.70を下回り、1579.99以下で引けると→:下値目標値1535、1520中長期下値ポテンシャル:1400、1391、1301、1264、1234

○FTSE100 5月10日終値6624.98(+32.24)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:70.61、BB:6648.30と6199.16
3月14日に6529.41に上昇し、戻り高値を更新。3月25日に6378.38に下落後は、4月2日に6490.66に反発したが、4月5日は6249.78に大幅3日続落。4月11日に6416.14に4日続伸したが、18日は6243.67に5日続落。25日に6442.59に3日続伸後、26日は6426.42に反落。29日に6458.02に反発後、30日に6430.12に反落したが、5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。10日は6624.98に7日続伸となった。3月14日終値6529.41を上抜けしており、終値で6610を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。
上値:5月2日に6460.71で引け、4月29日終値6458.01を上回り、買いシグナル→:上値目標値:6515、6530、6608、6848 中長期上値ポテンシャル:6848
下値:4月30日終値6430.12を下回り、6429.99以下で引けると→:下値目標値:6385、6370、6355 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5883

○DAX 5月10日終値8278.59(+16.04)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:72.50、BB:8390.50と7317.06
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月3日は8122.29に4日続伸。10日には8278.59に4日続伸し、最高値を更新。相場は3月14日終値8058.37を上抜いており、戻り余地を試す展開が考えられる。しかし、短期的には買われすぎから、スピード調整を入れる展開も考えられる。
上値:4月29日に7873.50で引け、4月25日終値7832.86を上回り、買いシグナル→:上値目標値7950、8125、8222、8432 中長期上値ポテンシャル:8432、8582
下値:4月26日終値7814.76を下回り、7809.99以下で引けると→:下値目標値7765、7750 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694

○日経平均 5月10日東京市場終値14607.54(+416.06)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:74.80、BB:14473.81と12937.17
5月10日終値:先物6月限:14660(+430)、現物:14607.54(+416.06)

14607.54まで戻り高値を更新。2008年6月6日終値14489.44を上回ったことで、更なる上値ポテンシャル。スピード調整を入れても、当面の上昇バイアスに変化はない。中長期的な懸念材料は米当局の緩和策縮小観測。今週発表の米小売売上高や鉱工業生産が予想を上回れば、早期縮小観測が強まるも米国経済は強いとの認識、下回れば緩和策継続に。どちらでも米国株式相場の堅調地合いに変化はなく(良いとこ取り)、日本株にも支援材料に。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52に戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月15日に上値目標値の12500に一致する12560.95に戻り高値を更新。21日は12635.69に戻り高値を更新。4月2日に12003.43に反落したが、4月5日に12833.64に反発し、買いシグナル。4月11日に13549.16に戻り高値を更新。16日に13221.44、そして18日に13220.07に反落したが、現物終値で13200を下回らなかったことから、上昇基調を継続。25日には13926.08に戻り高値を更新。5月2日に13694.04に4日続落となったが、10日に14607.54に戻り高値を更新した。現物終値で14300を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する。

○相場の林では、4月11日に上値目標値13550に対して、13549.16に戻り高値を更新。16日に13221.44に反落後、17日に13382.89に反発したが、18日は13220.07に反落。22日に13568.37に続伸し、買いシグナル。25日は第二上値目標値13950に対して、13926.08に戻り高値を更新。しかし、5月2日に13694.04に4日続落し、買いシグナルは一旦消滅。しかし、7日に14180.24で引け、買いシグナル。10日には14607.54に戻り高値を更新した。現物終値で14500を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。

○相場の木では、3月21日に12570に続伸し、戻り高値を更新後は一進一退の展開が継続。3月27日に12520に回復後、4月2日は12030に下落。しかし、4月4日に12720に続伸し、買いシグナル。4月5日は中長期第三上値目標値13220に対して、ザラ場で13240まで上昇。先物終値では第三上値目標値12820に対して、12810まで上昇。12日は先物終値で13500に上昇。16日に13310に続落後、17日に13400に反発。18日に13270に反落後、22日に13560に続伸し、買いシグナル。26日には13950に3日続伸し、戻り高値を更新。5月2日に13710に3日続落したが、7日に14160に反発し、買いシグナル。先物終値で14620を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:4月5日に12833.64で引け、3月21日終値12635.69を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13500、13800、14100、14700、15000
下値:4月2日終値12003.43を下回り、11999.99以下で引けると→下値目標値:11900、11600

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:5月7日に14180.24で引け、4月25日終値13926.08を上回り、買いシグナル→:上値目標値:14350、14500、14650 中長期上値ポテンシャル:16550
下値:5月2日終値13694.04を下回り、13649.99以下で引けると→:下値目標値:13200、13050

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:5月7日に14160で引け、4月26日終値13950を上回り、買いシグナル→:上値目標値:14120、14380、14740
下値:5月2日先物終値13710を下回り、13690以下で引けると→:下値目標値13520、13460


○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値     5月10日各市場終了時点

5月10日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、WTIと大豆が続伸したが、CRB、金、トウモロコシは反落。
金先物相場は大幅続落。下げ幅は過去3週間余りで最大。ドル上昇を背景に、代替投資としての金買いが需要が後退した。ドルは主要6通貨のバスケットに対して5週間ぶりの高値をつけた。前日発表された米新規失業保険申請件数は予想外に減少し、5年ぶりの低水準になった。フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は前日、月間850億ドルの債券購入プログラムが縮小されることを望んでいると言及したことが影響している。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6月限は前日比2.2%安の1オンス=1436.60ドルで終了。4月15日以来の大幅下落となった。
原油先物相場は続落。ドルが上昇したため、ドル建ての原材料の魅力が弱まった。
ドル指数は約2週間ぶりに83を超え、金は2.2%下落した。石油輸出国機構(OPEC)事務局の報告によると、OPEC加盟12カ国は4月に石油生産を拡大した。OPECの需要見通しはほぼ変わらず。原油相場は通常取引の終了前30分間で大きく戻した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日比35セント(0.4%)安の1バレル=96.04ドルで終了した。一時は3.1%下落する場面もあった。週間では0.5%高、3週連続の上昇となった。
ドルの上昇が商品相場の下落要因となっている。米金融当局者が緩和策の縮小について発言しており、それが外国為替市場のドル高を促し、商品相場の売りに繋がっている。
今月発表の米国の雇用統計は予想を上回ったが、ISM非製造業景況指数の低迷や前週までの予想を下回るGDPや小売売上高と消費者センチメントの悪化などから総じて米国景気が力強い回復をしている状態とはみていない。また、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、中長期的に商品相場への悪影響が懸念される。したがって、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場にも限界があると予測する。
中長期的な視点では、米国の景気失速懸念、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドが明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドを継続する予測を維持する。
 
○CRB 5月10日終値288.68(-2.77)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:50.54、BB:292.98と278.82
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日は288.68に反落。一段上のレンジの下限292近辺が重い状態となっている。終値で291を回復しない限り、伸び悩みから283の下抜けを試すリスクが残る展開を予測する。
上値:5月9日終値291.45を上回り、292.00以上で引けると→:上値目標値:300、303 
中長期上値ポテンシャル:313 
下値:5月1日終値283.27を下回り、282.99以下で引けると→:下値目標値:274、271
中長期下値ポテンシャル:268、259、250

○WTI 5月10日終値96.04(-0.35)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:58.65、BB:98.88と85.65
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇。終値で94ドルを下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続するが、上値も重い展開を予測する。特に、98ドル台は引き続き重い状態が考えられる。
上値:5月3日に95.61で引け、4月29日終値94.50を上回り、買いシグナル→:上値目標値:103、106
下値:5月1日終値91.03を下回り、90.99以下で引けると→:下値目標値:82、79
中長期下値ポテンシャル:49

○金 5月10日終値1436.60(-32.00)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:41.46、BB:1504.98と1364.87
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。終値で1450以上を回復しない限り、反落バイアスが継続する展開を予測する。また、4月15日終値1360.60に対する二番底確認のリスクも引き続き残る展開と予測する。
上値:5月8日終値1473.70を上回り、1475.00以上で引けると→:上値目標値1515、1530 
下値:5月10日に1436.60で引け、5月7日終値1448.80を下回り、売りシグナル→:下値目標値1400、1385、1370、1355 中長期下値ポテンシャル:1270、1170

○トウモロコシ 5月10日終値687.75(-6.75)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:55.37、BB:708と625
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、9日に694.50に反発したが、10日は687.75に反落。終値で680を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する展開ながら、675を下アンワルと4月5日終値629.00と4月23日終値638.50に対する二番底を再度確認しにいくリスクも残ると考えられる。
上値:5月3日終値699.50を上回り、700.00以上で引けると→:上値目標値:725、740 
下値:5月8日終値675.00を下回り、674.99以下で引けると→:下値目標値:630、615 
中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、317

○大豆 5月10日終値1488.25(-3.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:63.04、BB:1495と1386
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。9日には1491.25に3日続伸。終値で1480を下回らない限り、3月11日終値1514.75の上抜けを試す展開を予測するが、逆に1444.50を下回る場合は、二番底を確認するリスクも考えられる。
上値:5月7日に1463.50で引け、5月3日終値1455.00を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1500、1515、1530 中長期上値ポテンシャル:1500、1550
下値:5月6日終値1444.50を下回り、1439.99以下で引けると→:下値目標値:1395、1380、1365、1350 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(3月22日)

2013-03-24 22:07:25 | 各種テクニカル指標
○株式相場のテクニカル分析               3月22日各市場終了時点

3月22日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての市場が反落となった。
米国株式相場は、22日は反発したが、週間では反落。スポーツ用品のナイキや高級宝飾品小売りティファニーの決算が予想を上回ったことが好感された。キプロスが救済融資の確保に必要な法案を可決するとの楽観が広がったことも買い戻し要因となた。S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1556.89。ダウ工業株30種平均は90.54ドル(0.6%)高の14512.03ドル。
S&P500種は2009年の底値の2倍を上回り、米株式の強気相場は今月、5年目に突入した。量的緩和策を背景に株価が上昇した。S&P500種産業別10指数はいずれも上昇。米国株オプションの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は3%低下して13.57。年初からは25%低下した。しかし、今週は、キプロスをめぐる不透明感やユーロ圏製造業の縮小が域内債務危機への懸念を再燃させ、S&P500種は週間ベースで今年2度目の下落となった。
キプロス議会は国際支援の確保と金融システム崩壊阻止に必要な法案について審議している。キプロス政府の広報担当官によると、欧州連合(EU)欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)のいわゆるトロイカとの交渉は大詰めを迎えている。
ECBはキプロスの銀行向けの緊急資金供給について、トロイカとの合意がない限り26日以降は停止する方針を示した。
ユーロ圏財務相は21日の電話会議後の声明で、支援実行の条件である58億ユーロをどのように調達するかに関してキプロス政府が「可能な限り迅速に」新たな提案を行うよう期待すると表明した。
欧州株式相場は週間では反落。キプロスは100億ユーロ規模の救済策を確保する方策を模索している。指標のストックス欧州600指数は週間ベースで、1カ月ぶりに下落した。
ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の294.04で終了。一時は0.3%上げた。前週末比では1.1%安。前週までは4週連続で値上がりしていた。
22日の西欧市場では18カ国中11カ国で主要株価指数が下落した。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う最終段階と考えられる。米国ではNYダウが最高値を更新し、S&P500も最高値を視野に入れていることから、ドイツや英国も連れ高する状態となっていた。今後は徐々に上昇ピッチに陰りが見え、上げ渋りからスピード調整を入れる展開を予測したように、価格構造分析では、米国が牽引し、欧州が引っ張られる状態となっていたが、欧州が上げ渋りから反落に転じてきている。全般的には今回の米消費者マインド指数の低下やウォルマートの売り上げ減速に見られるように、ウォール街が望んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性がある。株式市場は現実を上回る成長を想定して行き過ぎている可能性があり、実体経済対比で割高な水準まで上昇している。今後、相場は最高値更新後に伸び悩む可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドのバイアスが当面継続する可能性も否定できない。
ユーロ圏の1月の失業率は11.9%と過去最悪。英国の2月の製造業景気指数は予想に反して47.9に低下。中国の同月の製造業購買担当者指数(PMI)も50.1と、1月の50.4から予想に反して低下。これらの経済指標データから実態経済の低迷は依然継続していると考えられる。
長期的な視点では、2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、二番天井を形成した後は、2013年秋に向けて大きな調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:3月22日終値14512.03(+90.54)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:66.41、BB:14738.36と13868.36
2月19日に14035.67に続伸し、戻り高値を更新。13971.24を下回った場合に計測した第四下値目標値13880に対して、21日に13880.62に続落したが、22日は14000.57に急反発。25日に13784.17に急落後、27日に14075.37に大幅続伸。28日に14054.49に小幅反落したが、3月1日は14089.66に反発し、買いシグナル。3月14日は14539.14に10日続伸となり、最高値を更新。3月15日は14514.11に11日ぶりに反落。18日に14452.06に続落後、20日に14511.73に反発。21日に14421.49に急反落したが、22日は14512.03に反発した。相場は、引き続き上値余地を試すバイアスが継続している。14400超は買われすぎの状態にあり、スピード調整が入る展開を予測したが、21日の14421.49までの下落で下げ渋り、22日は急反発となった。1月25日終値13895.98から2月27日終値14075.37までの推移から計測した上値ポテンシャルは14345であり、相場が再度反落下場合は、調整幅が14345まで拡大する可能性も考えられる。
上値:3月20日終値14511.73を上回り、14515.00以上で引けると→:上値目標値14555、14570 中長期上値ポテンシャル:14305、14345、14765、14900
下値:3月21日終値14421.49を下回り、14419.99以下で引けると→:下値目標値14375、
14360、14330 中長期下値ポテンシャル:13835、13805、13790、13640、13340、13200

○S&P500 3月22日終値1556.89(+11.09)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:60.57、BB:1581.89と1496.56
2月19日に1530.94に戻り高値を更新後、2月21日に1502.42に続落。2月22日に1515.60に反発後、2月25日に1487.85に急反落したが、2月26日から反発に転じ、3月4日に1525.20に続伸し、買いシグナル。3月11日には1556.22に7日続伸。3月14日には、第一上値目標値1560に対して、1563.23に戻り高値を更新した。しかし、19日に1548.34に3日続落。21日は1545.80に下落し、一進一退の展開となっている。終値で1560以上を回復しない限り、反落余地を探るバイアスが継続する展開を予測する一方、1565以上を示現すれば、更なる戻りの可能性が高まると予測する。
上値:3月14日終値1563.23を上回り、1565.00以上で引けると→:上値目標値:1605、1620 中長期上値ポテンシャル:1620、1630
下値:2月25日終値1487.85を下回り、1484.99以下で引けると→:下値目標値1440、1425、1410 中長期下値ポテンシャル:1415、1365、1264、1234

○FTSE100 3月22日終値6392.76(+4.21)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:49.56、BB:6556.70と6288.01
2月20日に6395.37に戻り高値を更新。2月26日に6270.44に反落後、3月1日に6378.60に3日続伸。3月4日に6345.63に反落後、3月5日に6431.95に反発し、買いシグナル。3月12日は6510.62に戻り高値を更新。3月13日に6481.50に反落後、3月14日に6529.41に反発し、戻り高値を更新したが、3月15日は6489.65に反落。18日には6457.92に続落し、売りシグナル。21日には6388.55に5日続落。相場は、6420以下は短期的にはやや売られすぎであり、6420前後までの反発を予測する。しかし、チャートの形状からは天井をつけた可能性も考えられる。6481.50を下回ったことで、調整局面が継続する展開が考えられる。
上値:3月14日終値6529.41を上回り、6530.00以上で引けると→:上値目標値:6570、6585 中長期上値目標値6342、6390、6512、6562、6585
下値:3月18日に6457.92で引け、3月13日終値6481.50を下回り、売りシグナル→:下値目標値:6435、6420、6385 中長期下値ポテンシャル:6060

○DAX 3月22日終値7911.35(-21.16)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:53.23、BB:8154.15と7618.89
1月25日に7857.97に戻り高値を更新後は調整局面入りし、2月21日に7583.57に大幅続落。7590前後を下値のサポートとし、上下200ポイントのレンジで一進一退を継続したが、3月5日に7870.31に急反発し、買いシグナル。3月8日には7986.47に4日続伸。3月12日に7966.12に反落後、3月14日は8058.37に続伸し、戻り高値を更新。3月19日に7947.79に3日続落後、20日に8001.97に反発したが、21日に7932.51に反落し、売りシグナル。22日は7911.35に続落となった。引き続き上値が重い展開を予測する。
上値:3月20日終値8001.97を上回り、8005.00以上で引けると→:上値目標値8045、8060 中長期上値ポテンシャル:7860、8432
下値:3月21日に7932.51で引け、3月19日終値7947.79を下回り、売りシグナル→:下値目標値7900、7885、7870 中長期下値ポテンシャル:7855、7506、7415、7170、7055

○日経平均 3月22日東京市場終値12338.53(-297.16)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:60.01、BB:12842.08と11147.47
3月22日終値:先物3月限:12320(-250)、現物:12338.53(-297.16)

18日に12220.63に反落後、21日に12635.69に戻り高値を更新したが、22日は12338.53に反落。相場の森では現物終値で12300を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続する一方、25日以降に反発しても、12600を上回らない限り、ヘッドアンドショルダーを形成する可能性があり、相場は正念場。米株高もキプロスなど欧州債務懸念が重しに。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52に戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月15日に上値目標値の12500に一致する12560.95に戻り高値を更新。21日は12635.69に戻り高値を更新。現物終値で12300を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続するが、引き続き調整する可能性も考えられる。

○相場の林では、中長期上値目標値11750に対して、2月25日に11662.52まで戻り高値を更新。2月27日に11253.97に急反落したが、3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月11日は12560.95に戻り高値を更新。18日に12220.63に反落後、21日に12635.69に戻り高値を更新。しかし、22日は12338.53に反落した。現物終値で12450以上を回復すれば再度、戻りを試す可能性が台頭するが、反発しても、12635.69を更新しなければ、ヘッドアンドショルダー形成による相場の天井圏形成の可能性も考えられる。

○相場の木では、3月5日に11690に4日続伸し、買いシグナル。中長期第二上値目標値11950に対して、3月7日に11970に上昇。3月11日は12290に8日続伸。3月13日に12200に反落後、14日に12330に反発し、買いシグナル。3月15日は12490に戻り高値を更新18日に12170に急反落後、21日に12570に続伸。しかし、22日は12320に反落した。先物終値で12380以上を示現すれば、12570の上抜けを試す可能性が台頭するが、12500前後までで失速する場合は天井圏形成の可能性が高まると予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12500 中長期上値ポテンシャル:12730、13100
下値:2月27日終値11253.97を下回り、11199.99以下で引けると→下値目標値:10300、10000

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:3月21日終値12635.69を上回り、12650.00以上で引けると→:上値目標値:13050、13200 中長期上値ポテンシャル:11750、12850、13163
下値:3月18日終値12220.63を下回り、12199.99以下で引けると→:下値目標値:11750、11600 中長期下値ポテンシャル:10250、9546、9450

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:3月21日終値12570を上回り、12580以上で引けると→:上値目標値12740、12800、12860 中長期上値ポテンシャル:11340、11950、12370、12920、13220
下値:3月18日先物終値12170を下回り、12150以下で引けると→:下値目標値11980、11920、11860 中長期下値ポテンシャル:11800、10780、10600、10420、10360、10220


○商品相場のテクニカル分析              3月22日各市場終了時点

3月22日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、WTI、金が続伸。また、トウモロコシ、大豆が反発する一方、CRBは反落となった。
金先物相場は反落したが、週間では続伸。キプロス議会が救済合意に必要な措置を審議していることを背景に、価値保存手段としての金買い需要が後退した。
キプロスの与党・民主運動党(DISY)のネオフィトゥ副党首は「数時間内に」救済パッケージの枠組みが決まる可能性があると述べた。欧州の債務危機が深刻化するとの懸念を一因に、金は過去3週間、上昇基調にあった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比0.5%安の1オンス=1606.10ドルで終了。週間では0.8%の上昇。週間ベースでの3週連続高は過去6カ月で最長となった。
原油先物相場は反発し、週間でも続伸となった。WTIに対する北海ブレント原油の上乗せ価格は縮小。昨年7月以来の最小となった。キプロス救済合意に向けた進展への期待と、米経済が改善しつつあるとの見方が背景。WTI原油は週間ベースでは3週連続高。キプロスの金融システム崩壊を回避するための交渉は正しい方向に進んでいるとの議員発言を好感し、ユーロは対ドルで上昇。前日に米労働省が発表した新規失業保険申請統計では、4週移動平均が5年ぶりの低水準となった。ドイツの景況感が予想外に悪化したことを受け、ブレントはWTIより出遅れる展開となっている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日比1.26ドル(1.36%)高の1バレル=93.71ドルで終了。週間では0.3%の上昇。
WTIが2週続伸しているが、上値も重い状態である。また、金が反発基調を継続しているが、金はリスク回避的側面もあること、CRBが軟調であることなどから、総じて商品相場が上昇局面にあるとはいえない。各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も、実需をより反映する商品相場では曲がり角に来ていると考えている。消費者マインド指数の低下は今後の需要低迷の可能性を示唆している。
先々週発表された中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場に悪材料となっている。米国の歳出強制削減も商品需要に悪影響を与える可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する。
中長期的な視点では、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドが明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドに入る予測を維持する。
 
○CRB 3月22日終値294.70(+0.64)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:48.55、BB:297.21と289.95
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。相場は292~293のレンジの下限を下抜け後、すぐに回復したが、297台から上値が重い展開。極端な下値リスクは後退したが、戻りも鈍い展開を予測する。
上値:3月15日終値296.44を上回り、300.00以上で引けると→:上値目標値:305、308 中長期上値ポテンシャル:327
下値:3月6日終値289.84を下回り、288.99以下で引けると→:下値目標値:280、277 中長期下値ポテンシャル:268、250

○WTI 3月22日終値93.71(+1.26)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:53.59、BB:94.30と90.17
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月18日は93.74まで回復。しかし、その後は戻りも鈍く、21日まで92ドル台で推移。終値で91ドルを下回らない限り、緩やかに戻り余地を窺う展開を予測するが、90ドルを下回る場合は、更なる下値余地が拡大する可能性も考えられる。
上値:1月30日終値97.94を上回り、98.00以上で引けると→:上値目標値:102、106
下値:3月4日終値90.12を下回り、89.99以下で引けると→:下値目標値:85、81、78 中長期下値目標値49

○金 3月22日終値1606.10(-7.70)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:50.68、BB:1619.47と1561.17
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落。上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2012年5月まで継続。5月以降は8月14日終値の1599.40まで上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成。8月20日に1620.10に4日続伸し、買いシグナル。8月24日には第一上値目標値の1660に対して、1669.80に上昇。8月27日は第二上値目標値の1675に対して、1672.40に上昇。その後、10月4日の1794.10まで上昇基調を継続。しかし10月5日から軟化に転じ、12月20日に第一下値目標値1645に対して、1644.90に下落。21日から反発に転じたが、12月20日終値の1644.90以降は、相場は上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いを形成。2月11日に1648.20に3日続落し、売りシグナル。2月22日は第三下値目標値1575に対して、1572.40に下値を拡大。2月26日に1615.20に続伸したが、3月1日に1572.30に3日続落。4日以降は小幅ながら下値を切り上げ、3月21日は1613.80まで回復。終値で1600を下回らない限り、2月26日終値1615.20突破を目指して、戻り余地を窺う展開が考えられる。相場は12月20日終値1644.90以降に形成したレンジを下抜けしたことで1572.40まで下落。1615.20に反発後、再度1572.40の下抜けを試す状態が継続したが、これに失敗。1615.20を上回れば、まずは1660や1675を短期的な目標値とした金の回復局面を予測する。
上値:2月26日終値1615.20を上回り、1620.00以上で引けると→:上値目標値1660、1675 中長期上値ポテンシャル:1810、1829、1925
下値:3月1日終値1572.30を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1580、1510

○トウモロコシ 3月22日終値726.25(-6.75)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:52.61、BB:747と698
2012年6月1日の551.50を底に6月4日以降は反発に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。9月19日は756.50に反発したが、9月27日は716.25に4日続落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。1月31日には740.50に戻りを拡大後、2月22日に690.25に下落。3月5日に732.00に反発も、3月6日は708.00に反落。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。18日以降は反発に転じ、21日は733.00に4日続伸。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であるが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している。再度下値を試すリスクが残る展開と予測する。
上値:3月13日終値741.25を上回り、745.00以上で引けると→:上値目標値:785、800 
下値:3月15日終値717.00を下回り、714.99以下で引けると→:下値目標値:670、655 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、317

○大豆 3月22日終値1440.50(-8.50)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.04、BB:1526と1399
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月19日から反発に転じ、27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。11日は1472.00に反落したが、14日に1496.00に反発し、買いシグナル。しかし、17日の1496.25への上昇までで、18日に1466.00で引け、売りシグナル。20日には第二下値目標値の1410に対して、1408.75に下落。24日に1439.75に反発したが、1月3日に1403.00に3日続落し、売りシグナル。4日は1389.00に4日続落。7日から反発基調に転じ、14日は1459.75に回復。15日に1413.50に反落後、22日に1451.75に反発。24日は1435.25に反落。25日の1441.00から反発に転じ、30日に1478.75に4日続伸し、買いシグナル。2月5日に第一上値目標値1495に対して、1495.50に3日続伸。しかし、2月6日から軟化に転じ、11日は1431.50に4日続落し、売りシグナル。14日は1418.00に下値を拡大。15日から反発に転じ、21日には1487.75に4日続伸。26日に1447.75に反落後、3月5日に1496.50に反発。6日に1484.50に反落後、7日に1503.50に反発し、買いシグナル。11日は1514.75に3日続伸した。しかし、13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。21日に1449.00に続伸したが、22日は1440.50に反落。相場は2012年12月6日以降の上値の壁であった1495の水準を突破したが、すぐに反落。終値で1435を下回ると、3月19日終値1406.75の下抜けを試す可能性が考えられる。また、レンジの下限である1385前後を試す展開も考えられる。
上値:3月11日終値1514.75を上回り、1515.00→:上値目標値:1555、1570 
中長期上値ポテンシャル:1570
下値:3月19日終値1406.75を下回り、1404.99以下で引けると→:下値目標値:1360、1340 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(3月15日)

2013-03-17 20:30:03 | 各種テクニカル指標
○株式相場のテクニカル分析               3月15日各市場終了時点

3月15日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての市場が続伸となった。
米国株式相場は高値更新後、15日は反落した。消費者マインド指数が予想に反して低下したことが影響した。ダウ工業株30種平均は11営業日ぶりに下落となった。S&P500種株価指数 は0.2%安の1560.70で終了。週間では0.6%上昇した。ダウ工業株30種平均は25.03ドル(0.2%)下落の14514.11ドル。週間では0.8%上昇。S&P500種は14日、2007年10月につけた終値ベースの史上最高値である1565.15にあと2ポイントに迫った。市場予想を上回る企業決算や米金融当局による金融緩和策を背景に、2009年の安値からは2倍余り上昇している。ダウ平均は前日まで8営業日連続で過去最高値を更新していた。S&P500種の業種別24指数では銀行株が値上がり率トップ。
欧州株式相場は戻り高値更新後、15日は反落した。指標のストックス欧州600指数は前日付けた4年半ぶり高値から反落した。欧州連合(EU)首脳らが財政緊縮の緩和を協議するほどユーロ圏で景気後退が深刻化しているほか、3月の米消費者マインド指数が市場予想に反して低下したことが背景。
ストックス欧州600指数 は前日比0.4%安の297.44。前週末比では0.7%上昇し、4週続伸となった。これは昨年12月以来で最長の上げ。年初来では6.4%の値上がり。
この日の西欧市場ではスイスを除く17カ国で主要株価指数が下落した。ドイツのDAX指数は0.2%下落。フランスのCAC40指数は0.7%、英FTSE100指数は0.6%それぞれ下落した。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う最終段階と考えられる。価格構造分析では、正確には米国が牽引し、欧州が引っ張られる状態となっている。米国ではNYダウが最高値を更新し、S&P500も最高値を視野に入れていることから、ドイツや英国も連れ高する状態となっている。しかし、今後は徐々に上昇ピッチに陰りが見え、上げ渋りからスピード調整を入れる展開を予測する。
全般的には今回の米消費者マインド指数の低下やウォルマートの売り上げ減速に見られるように、ウォール街が望んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性がある。株式市場は現実を上回る成長を想定して行き過ぎている可能性があり、実体経済対比で割高な水準まで上昇している。今後、相場は最高値更新後に伸び悩む可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドが当面継続する可能性も否定できない。
ユーロ圏の1月の失業率は11.9%と過去最悪。英国の2月の製造業景気指数は予想に反して47.9に低下。中国の同月の製造業購買担当者指数(PMI)も50.1と、1月の50.4から予想に反して低下。これらの経済指標データから実態経済の低迷は依然継続していると考えられる。
長期的な視点では、2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、二番天井を形成した後は、2013年秋に向けて大きな調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:3月15日終値14514.11(-25.03)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:73.19、BB:14639.03と13715.00
2月19日に14035.67に続伸し、戻り高値を更新。13971.24を下回った場合に計測した第四下値目標値13880に対して、21日に13880.62に続落したが、22日は14000.57に急反発。25日に13784.17に急落後、27日に14075.37に大幅続伸。28日に14054.49に小幅反落したが、3月1日は14089.66に反発し、買いシグナル。3月14日は14539.14に10日続伸となり、最高値を更新。3月15日は14514.11に11日ぶりに反落した。上値余地を試すバイアスが継続しているが、14400超は買われすぎの状態にあり、スピード調整が入る展開を予測した。1月25日終値13895.98から2月27日終値14075.37までの推移から計測した上値ポテンシャルは14345であり、相場の調整幅が14345まで拡大する可能性も考えられる。
上値:3月14日終値14539.14を上回り、14540.00以上で引けると→:上値目標値14580、14995 中長期上値ポテンシャル:14305、14345、14765、14900
下値:2月28日終値14054.49を下回り、14049.99以下で引けると→:下値目標値14005、
13990 中長期下値ポテンシャル:13835、13805、13790、13640、13340、13200

○S&P500 3月15日終値1560.70(-2.53)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:68.21、BB:1573.94と1486.40
2月19日に1530.94に戻り高値を更新後、2月21日に1502.42に続落。2月22日に1515.60に反発後、2月25日に1487.85に急反落したが、2月26日から反発に転じ、3月4日に1525.20に続伸し、買いシグナル。3月11日には1556.22に7日続伸。3月14日には、第一上値目標値1560に対して、1563.23に戻り高値を更新した。終値で1550.00を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する展開を予測する。
上値:3月4日に1525.20で引け、2月22日終値1515.60を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1560、1575、1590、1605 中長期上値ポテンシャル:1620、1630
下値:2月25日終値1487.85を下回り、1484.99以下で引けると→:下値目標値1440、1425、1410 中長期下値ポテンシャル:1415、1365、1264、1234

○FTSE100 3月15日終値6489.65(-39.76)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:61.37、BB:6555.55と6249.83
2月20日に6395.37に戻り高値を更新。2月26日に6270.44に反落後、3月1日に6378.60に3日続伸。3月4日に6345.63に反落後、3月5日に6431.95に反発し、買いシグナル。3月12日は6510.62に戻り高値を更新。3月13日に6481.50に反落後、3月14日に6529.41に反発し、戻り高値を更新したが、3月15日は6489.65に反落した。2月20日終値6395.37を上回ったことで、上値余地を試す展開を予測したが、今後、6529.41を上回り、6300以上を示現すれば、6585まで戻りを拡大する一方、6481.50を下回り、6479.99以下を示現すれば、調整局面入りする展開が考えられる。相場は正念場である。
上値:3月14日終値6529.41を上回り、6530.00以上で引けると→:上値目標値:6570、6585 中長期上値目標値6342、6390、6512、6562、6585
下値:3月13日終値6481.50を下回り、6479.99以下で引けると→:下値目標値:6435、6420 中長期下値ポテンシャル:6060

○DAX 3月15日終値8042.85(-15.52)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:65.43、BB:8120.50と7507.67
1月25日に7857.97に戻り高値を更新後は調整局面入りし、2月21日に7583.57に大幅続落。7590前後を下値のサポートとし、上下200ポイントのレンジで一進一退を継続したが、3月5日に7870.31に急反発し、買いシグナル。3月8日には7986.47に4日続伸。3月12日に7966.12に反落後、3月14日は8058.37に続伸し、戻り高値を更新。3月15日は8042.85に反落した。8058.37を上回れば、8130前後までの上値余地があるが、やや買われすぎにであり、徐々に上値が重くなる展開を予測する。
上値:3月14日終値8058.37を上回り、8060.00以上で引けると→:上値目標値8100、8130 中長期上値ポテンシャル:7860、8432
下値:3月12日終値7966.12を下回り、7964.99以下で引けると→:下値目標値7920、7905 中長期下値ポテンシャル:7506、7415、7170、7055

○日経平均 3月15日東京市場終値12560.95(+179.76)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:73.63、BB:12616.78と10962.22
3月15日終値:先物3月限:12490(+160)、現物:12560.95(+179.76)

相場の森の上値目標値12500に到達。相場の森では現物終値で12200を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続するが、一旦相場上昇も一服する可能性がある。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52に戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月15日に上値目標値の12500に一致する12560.95に戻り高値を更新。現物終値で12200を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続するが、上値目標値到達により、一旦調整する可能性も考えられる。

○相場の林では、中長期上値目標値11750に対して、2月25日に11662.52まで戻り高値を更新。2月27日に11253.97に急反落したが、3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月11日は12560.95に戻り高値を更新。現物終値で12450を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスの継続を予測するが、調整を入れる可能性も考えられる。

○相場の木では、11月30日に9450で引け、11月27日先物終値9430を上回り、買いシグナルが再点灯。中長期第一上値目標値11340に対して2月6日に11430に戻り高値を更新後、2月8日に11170に続落。2月15日の11170で下値を確認後、2月20日に11440に戻り高値を更新。2月21日に11320に反落したが、2月25日は11650に戻り高値を更新。27日に11260に反落後、3月5日に11690に4日続伸し、買いシグナル。中長期第二上値目標値11950に対して、3月7日に11970に上昇。3月11日は12290に8日続伸。3月13日に12200に反落後、14日に12330に反発し、買いシグナル。3月15日は12490に戻り高値を更新した。先物終値で12420以下を示現しない限り、戻り余地を試すバイアスの継続を予測するが、短期的に買われすぎからスピード調整を入れる展開も考えられる。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12500 中長期上値ポテンシャル:12730、13100
下値:2月27日終値11253.97を下回り、11199.99以下で引けると→下値目標値:10300、10000

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12250、12400 中長期上値ポテンシャル:11750、12850、13163
下値:2月27日終値11253.93を下回り、11249.99以下で引けると→:下値目標値:10800、10650、10500 中長期下値ポテンシャル:10250、9546、9450

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:3月14日に12330で引け、3月11日先物終値12290を上回り、買いシグナル→:上値目標値12460 中長期上値ポテンシャル:11340、11950、12370、13220
下値:3月13日先物終値12200を下回り、12190以下で引けると→:下値目標値12020、11960 中長期下値ポテンシャル:10780、10600、10420、10360、10220


○商品相場のテクニカル分析              3月15日各市場終了時点

3月15日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、トウモロコシ、大豆が反落する一方、WTI、CRB、金は続伸となった。
金先物相場は続伸。コインや延べ棒、宝飾品などのリテール需要を含むインフレヘッジの買いが入った。週間ベースでは2カ月ぶりの大幅上昇となった。
米労働省が発表した2月の消費者物価指数は市場予想を上回る伸びとなった。ガソリン価格がここ3年余りで最大の上昇となったことが影響した。アジアを中心に現物需要は引き続き堅調であり、金は今年に入って5%値下がりしていることから、大きく下げた後の相場を、現物需要が支えている状態。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比0.1%高の1オンス=1592.60ドルで終了。週間では1%上昇し、1月18日終了週以来の大幅高。
原油先物相場は続伸。過去7営業日で6度目の上昇となった。ドル下落に加え、主な受け渡し地点での在庫減少が背景。ニューヨーク原油と北海ブレント原油の価格差は週間で5週連続縮小した。 原油は3週間ぶりの水準に上昇。インフレ抑制を示す経済指標を受け、ドルは対ユーロで1週間ぶり安値を付けた。米エネルギー省エネルギー情報局によると、ニューヨーク原油先物の受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングの在庫が先週、昨年12月以来の水準に減少した。米消費者マインド指数が予想外に低下し、株価が下落すると、原油先物相場は伸び悩んだ。
ニューヨークの原油は堅調を維持しており、ブレントとの価格差が大きな材料になっている状態。通貨を主な材料としながらも、消費者マインド指数や株価が上値を抑えた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日比42セント(0.45%)高の1バレル=93.45ドルと、終値としては2月20日以来の高水準となった。週間では1.6%高。
WTI、CRBが反発しているが、トウモロコシ、大豆などが下落基調を強めている。金の反発はリスク回避的側面もあることから、総じて商品相場が上昇局面にあるとはいえない。各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も、実需をより反映する商品相場では曲がり角に来ていると考えている。消費者マインド指数の低下は今後の需要低迷の可能性を示唆している。
先々週発表された中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場に悪材料となっている。米国の歳出強制削減も商品需要に悪影響を与える可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する。
中長期的な視点では、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドが明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドに入る予測を維持する。
 
○CRB 3月15日終値296.44(+0.18)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:53.43、BB:298.79と289.26
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。相場は292~293のレンジの下限を下抜けしたが、すぐに回復したことで、短期的には下値を試すリスクは後退した。終値で294を下回らない限り、短期的には戻り余地を窺う展開を予測する。
上値:2月1日終値305.07を上回り、306.00以上で引けると→:上値目標値:309、314 中長期上値ポテンシャル:327
下値:3月6日終値289.84を下回り、288.99以下で引けると→:下値目標値:280、277 中長期下値目標値268、250

○WTI 3月15日終値93.45(+0.42)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:52.30、BB:95.85と89.41
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月」15日は93.45まで回復した。終値で91ドルを下回らない限り、緩やかに戻り余地を窺う展開を予測。しかし。90ドルを下回る場合は、更なる下値余地が拡大する可能性が考えられる。
上値:1月30日終値97.94を上回り、98.00以上で引けると→:上値目標値:102、106
下値:3月4日終値90.12を下回り、89.99以下で引けると→:下値目標値:85、81、78 中長期下値目標値49

○金 3月15日終値1592.60(+1.90)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:44.45、BB:1610.21と1560.16
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落。上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2012年5月まで継続。5月以降は8月14日終値の1599.40まで上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成。8月20日に1620.10に4日続伸し、買いシグナル。8月24日には第一上値目標値の1660に対して、1669.80に上昇。8月27日は第二上値目標値の1675に対して、1672.40に上昇。その後、10月4日の1794.10まで上昇基調を継続。しかし10月5日から軟化に転じ、12月20日に第一下値目標値1645に対して、1644.90に下落。21日から反発に転じたが、12月20日終値の1644.90以降は、相場は上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いを形成。2月11日に1648.20に3日続落し、売りシグナル。2月22日は第三下値目標値1575に対して、1572.40に下値を拡大。2月26日に1615.20に続伸したが、3月1日に1572.30に3日続落。4日以降は小幅ながら下値を切り上げ、3月15日は1592.60まで回復。終値で1580を下回らない限り、1615.20突破を目指して、戻り余地を窺う展開が考えられる。相場は12月20日終値1644.90以降に形成したレンジを下抜けしたことで1572.40まで下落。1615.20に反発後、再度1572.40の下抜けを試す状態が継続したが、これに失敗。1615.20を上回れば、金の回復局面を予測する。
上値:2月26日終値1615.20を上回り、1620.00以上で引けると→:上値目標値1660、1675 中長期上値ポテンシャル:1810、1829、1925
下値:3月1日終値1572.30を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1580、1510

○トウモロコシ 3月15日終値717.00(-15.75)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:49.00、BB:747と682
2012年6月1日の551.50を底に6月4日以降は反発に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。9月19日は756.50に反発したが、9月27日は716.25に4日続落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。1月31日には740.50に戻りを拡大後、2月22日に690.25に下落。3月5日に732.00に反発も、3月6日は708.00に反落。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であるが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している。再度下値を試すリスクがあると予測する。
上値:3月13日終値741.25を上回り、745.00以上で引けると→:上値目標値:785、800 
下値:3月6日終値708.00を下回り、704.99以下で引けると→:下値目標値:660、645 中長期下値ポテンシャル:602、572、550、317

○大豆 3月15日終値1426.00(-31.25)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:39.07、BB:1522と1424
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月19日から反発に転じ、27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。11日は1472.00に反落したが、14日に1496.00に反発し、買いシグナル。しかし、17日の1496.25への上昇までで、18日に1466.00で引け、売りシグナル。20日には第二下値目標値の1410に対して、1408.75に下落。24日に1439.75に反発したが、1月3日に1403.00に3日続落し、売りシグナル。4日は1389.00に4日続落。7日から反発基調に転じ、14日は1459.75に回復。15日に1413.50に反落後、22日に1451.75に反発。24日は1435.25に反落。25日の1441.00から反発に転じ、30日に1478.75に4日続伸し、買いシグナル。2月5日に第一上値目標値1495に対して、1495.50に3日続伸。しかし、2月6日から軟化に転じ、11日は1431.50に4日続落し、売りシグナル。14日は1418.00に下値を拡大。15日から反発に転じ、21日には1487.75に4日続伸。26日に1447.75に反落後、3月5日に1496.50に反発。6日に1484.50に反落後、7日に1503.50に反発し、買いシグナル。11日は1514.75に3日続伸した。しかし、13日に1475.00に続落し、売りシグナル。15日は1426.00に4日続落となった。相場は2012年12月6日以降の上値の壁であった1495の水準を突破したが、すぐに反落。今度はレンジの下限である1385前後を試す展開が考えられる。
上値:3月11日終値1514.75を上回り、1515.00→:上値目標値:1555、1570 
中長期上値ポテンシャル:1570
下値:3月13日に1475.00で引け、3月6日終値1484.50を下回り、売りシグナル→:下値目標値:1435、1420、1405、1375 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

各国国債相場、外国為替相場のテクニカルコメント(3月8日)

2013-03-10 20:44:49 | 各種テクニカル指標
○各国国債相場の上下トリガーポイントと上下目標値2013年3 月8日終値時点予測

3月8日各市場終値基準。

グローバル債券相場は週間ベースで、主要国10年債では日本を除く主要市場は急反落。週間の10年債利回り変化幅は、米国+20.2bp、カナダ+13.4bp、豪州+20.9bp、ドイツ-11.5bp、英国+19.0bp。
米国債券相場は5日続落し、10年債利回りは一時、11カ月ぶり高水準に上昇。朝方発表された2月の米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回りし、失業率も低下したことが背景。
10年債利回りは週間ベースで約1年ぶりの大幅上昇。米労働省が8日に発表した2月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は前月比23万6000人増。エコノミストの事前予想平均値は16万5000人増だった。前月は11万9000人増と、速報値の15万7000人増から3万8000人下方修正された。家計調査に基づく失業率は7.7%と4年ぶり低水準となった。
バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、1月の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で示した「状況が改善するまで米財務省証券と住宅ローン担保証券の購入を継続する」との見解をあらためて示した。バーナンキ議長は先週の議会証言で、借り入れコスト低下と成長促進による効果がマイナス面の影響を上回るとして債券購入を擁護した。
欧州債券相場ではスペイン国債が上昇し、10年債利回りは約2年ぶり低水準となった。同国の鉱工業生産が予想ほど落ち込まず、欧州経済が安定化しつつある期待感が背景。
スペイン5年債利回りは2010年11月以来の低水準に達した。ドラギECB総裁は7日、ユーロ圏経済は年内に安定するとの認識を示した。ドイツ国債は5日続落。この日発表された米雇用統計で、非農業部門就業者数が予想を上回る伸びとなり、安全資産需要が後退した。ポルトガル10年債は週間ベースで2カ月ぶりの大幅高。同国の格付け見通し引き上げをS&Pが7日発表した。英国債相場も下落。比較的安全とされる英国債を求める動きが後退した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が先月公表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドルという資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解が分かれ、雇用市場が「大幅」に改善するまで資産購入を続けるというバーナンキFRB議長主導の政策をめぐり当局者の間で意見が割れたことが示された。
PIMCOのビル・グロース氏は、2月の米雇用者の伸びが市場予想を上回ったものの、これによって金融当局が現行の緩和措置を変更することはないとの見解を示したが、量的緩和の継続は株式相場や商品市場などリスク資産の上昇を通じて期待インフレ率の上昇を想起させ、債券相場の重石となることはQE2の局面で示されており、相場下落の要因と考えられる。 一方、市場では米国の強制歳出削減の発動に対する景気への悪影響が軽視されている。これまでの市場関係者の指摘によれば、給与税減税の失効に加え、富裕層向けの所得税増税は、今年1-3月(第1四半期)の米経済成長率を1%に押し下げる見通し。経済にとって逆風となるのは確実で米経済は今年1-6月(上期)に下振れし、7-12月(下期)に持ち直すというのがコンセンサスになりつつある。 また、1-6月期の下振れが意味するのは米失業率低下ペースが今年、限定的になる可能性が高いと考えられる。2月1日発表の雇用統計で失業率が上昇したように雇用の大幅な改善は期待しにくい状態が継続すると考えられる。今回の雇用統計で、前月分が11万9000人増と、速報値の15万7000人増から3万8000人下方修正されたように、雇用の回復ペースは依然として鈍いと考えられる。。
さらに、欧州の経済見通しは引き続き弱く、一段の利下げを実施する余地が考えられる。スペインとイタリア、ギリシャには依然システミックリスクが残っており、安全資産の需要を支えている
今後の債券相場は、短期的な急落を受けて、下値確認の展開が考えられる一方、債券利回りの上昇が買い需要の増大に繋がり、下げ渋る展開を予測する。米国景気の回復期待が高まっているが、個人消費は景気を押し下げる可能性があり、相場は売られすぎの状態と考えられる。
このため短期的には反発するリバウンド局面が考えられる。しかし、米国では3年、10年、30年の入札が予定されており、セットアップ売りなどから、再度下値を探る局面も考えられることから総じて下値固めの展開を予測する。米国債券相場では10年債利回りが終値ベースで2.060%を超えるかどうかがポイントと考えている。この水準を終値で上回った場合は、更なる下落トレンドに発展するリスクが高まる可能性も考えられるが、上回らない場合は下値を固める展開を予測。
一方、中長期的にみると米国景気再失速の可能性が懸念される。欧州債務問題の根本的な解決も容易ではなく、欧州連合(EU)が域内予算の削減で合意したことによる欧州景気先行き不安の強まりも懸念材料。イタリアの新政権樹立に向けた調整が難航していることも財政再建と構造改革が後退するとの懸念を高めている。ユーロ圏のGDPも予想を下回る結果となったが、中国など新興国の景気減速懸念を含めた世界景気後退懸念があることから債券相場の下値余地は小さいと予測。実体経済の回復が伴わない量的緩和は一時的な効果しかないと考えられ、2013年秋頃を目処に世界の10年債利回りは1%前後に収斂するべく大きな債券相場上昇トレンドが依然として継続しているとの見方を維持する。
 
○米国10年:3 月8 日終値 新指標銘柄2.044%(+0.047%)、旧指標銘柄2.015%(+0.048%)
コメント: 米国10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.388%から9月14日終値1.867%までをA波(0.479%、1.867%-1.388%=0.479%)、11月16日終値1.581%までをB波とし、今回の調整幅を1.581%に加算すると2.060%(1.581%+0.479%=2.060%)のC波となり、第四下値目標値の2.060%と一致する。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても2.060%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。2月4日のザラ場安値が2.058%で反発しており、短期的には下値は完成したと考えられる。その後は3bp以上の相場反発を入れて、一旦の下値を確認した後はレンジを形成すると予測した。相場は2.016%と1.999%で下値切り上げ型のレンジを形成しており、経験則的には再度下値を試すリスクが残っていると予測したが、一旦2.029%に下落したものの、14日の1.998%への反発で下値も限定的となり、19日の2.029%で短期的な二番底を形成。21日の1.977%で買いシグナルとなったことで、今後1.951%を下回る相場上昇に発展すれば、戻り余地は大きいと予測した。相場は第二上値目標値の1.880%に対して、25日に1.865%に4日大幅続伸。27日に1.902%に小幅調整を入れたが、3月1日には1.842%に続伸。再度買いシグナルとなったことで1.780%~1.740%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月6日には1.938%に3日続落し、売りシグナル。7日は第一下値目標値の1.990%に対して、1.997%に、8日は第二下値目標値2.020%に対して、2.044%に5日続落となった。相場は、2.020%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日と19日終値の2.029%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測する。終値ベースで2.060%を超えるかどうかもポイントと考えている。この水準を終値で上回った場合は、更なる下落トレンドに発展するリスクが高まる可能性も考えられる。
上値:3月1日終値1.842%を下回り、1.834%以下で引けると→上値目標値:1.750%、1.72% 
下値:3月6日に1.938%で引け、2月27日終値1.902%を上回り、売りシグナル→下値目標値:1.990%、2.020%、2.050% 

○米国30年:3月8日終値 新指標銘柄3.245%(+0.041%)、旧指標銘柄3.259%(+0.042%)
コメント:米国30年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値2.454%から9月14日終値3.089%までをA波(0.635%、3.089%-2.454%=0.635%)、11月13日終値2.725%までをB波とし、今回の調整幅を2.725%に加算すると3.360%(2.725%+0.635%=3.360%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.360%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。30年債は新指標銘柄が旧指標銘柄よりクーポンが高く、新指標銘柄が1.4bp低い利回りで取引されている(通常は新指標が旧指標より利回りが高い)ことも影響しているが、30年債入札の好結果から、全般的には下値を固める動きとなった。15日は新指標銘柄で3.176%となった後、19日に3.210%に反落したが、21日に3.168%に続伸し、買いシグナル。25日は第二上値目標値の3.060%に対して、3.062%に4日続伸。27日に3.100%に小幅調整を入れたが、3月1日には3.051%に続伸。再度買いシグナルとなったことで2.970%~2.940%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月5日には3.107%に続落し、売りシグナル。7日は第一下値目標値の3.190%に対して、3.204%に、8日は第二下値目標値3.220%に対して、3.245%に5日続落となった。相場は、3.220%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日終値の3.234%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測する。
上値:3月1日に3.051%で引け、2月25日終値3.062%を下回り、買いシグナル→上値目標値:2.970%、2.940% 中長期上値ポテンシャル:2.642% 
下値:2月27日終値3.100%を上回り、3.105%以上で引けると→下値目標値:3.190%、3.220%、3.250% 

○カナダ10年:3月8日終値1.931%(+0.050%) 
コメント: カナダ10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.573%から9月14日終値1.968%までをA波(0.395%、1.968%-1.573%=0.395%)、12月5日終値1.684%までをB波とし、今回の調整幅を1.684%に加算すると2.079%(1.684%+0.395%=2.079%)のC波となる。相場は2月1日と2月13日終値の2.037%で二番底を形成し、2月22日に1.941%に3日続伸し、買いシグナル。相場は2月1日と13日の終値の2.037%で二番底となった可能性が強まり、今後1.970%以上を示現しない限り、戻りを試す展開を予測したが、相場は26日に第一上値目標値1.860%に対して、1.858%に5日続伸。28日は第二上値目標値の1.830%に対して、1.834%に、3月1日には第三上値目標値の1.800%に対して、1.797%に続伸となった。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日は1.931%に5日続落。米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2.037%の安値までまだ距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測する。
上値:3月1日終値1.797%を下回り、1.789%以下で引けると→上値目標値:1.700%
中長期上値ポテンシャル:1.590%
下値:2月13日終値2.037%を上回り、2.040%以上で引けると→下値目標値:2.120%、2.150% 

○豪州10年:3月8日終値3.547%(+0.105%)
コメント: 豪州10年債相場は、2012年6月4日の最高値2.770%示現後、7月4日に3.203%に下落後、7月25日に2.796%まで反発。8月16日に3.479%に下落後、10月3日に2.917%に反発。その後は2月4日と2月14日終値の3.592%まで下落トレンドを形成した。
7月25日終値2.796%から8月16日終値3.479%までをA波(0.683%、3.479%-2.796%=0.683%)、10月3日終値2.917%までをB波とし、今回の調整幅を2.917%に加算すると23.600%(2.917%+0.683%=3.600%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.600%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。相場は、上記のように2月4日と2月14日終値の3.592%で二番底を形成し、2月25日に3.505%に3日続伸し、買いシグナル。2月27日には3.336%に5日続伸。3月4日には第三上値目標値の3.280%に対して、3.282%まで回復した。しかし、5日から軟化に転じ、3月8日には3.547%まで下落。8日の米国市場の下落を受けて、2月20日の3.587%を試す展開が予想される。しかし、3.592%を上回る相場下落に発展しなければ、反発も予想され、相場は正念場と考えられる。ただし、中期的には、相場は2011年6月4日終値2.770%をピークに下値切り下げ型の大きなレンジを形成しており、経験則的にはもう一度金利低下トレンドに回帰する可能性があり、巨視的には金利低下トレンドがまだ継続している可能性を予測する。
上値:3月4日終値3.282%を下回り、3.279%以下で引けると→上値目標値:3.190%
中長期上値ポテンシャル:3.220%、2.860%、2.460%
下値:2月20日終値3.587%を上回り、3.590%以上で引けると→下値目標値:3.670%、3.700%  

○ドイツ10年:3月8日終値新指標銘柄1.524%(+0.033%)、旧指標銘柄1.452%(+0.032%)コメント:ドイツ10年債相場は、2012年7月20日の終値ベースの最高値1.166%から9月14日終値1.705%までをA波(0.539%、1.705%-1.166%=0.539%)、12月7日終値1.294%までをB波とし、今回の調整幅を1.294%に加算すると1.833%(1.294%+0.539%=1.833%)のC波となる。相場は、1月30日に第二下値目標値1.710%に対して、1.710%に下落したが、2月21日に1.573%に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月1日には第四上値目標値の1.380%に対して、1.409%に戻りを拡大。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月5日には1.524%に5日続落となった。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月20日の1.653%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的で、主要国では底堅い展開を予測する。
上値:3月1日終値1.409%を下回り、1.399%以下で引けると→上値目標値:1.310%
中長期上値ポテンシャル:1.140%
下値:2月20日終値1.653%を上回り、1.660%以上で引けると→下値目標値:1.740%、1.770% 

○英国10年:3月8日終値2.060%(+0.050%) 
コメント:英国10年債相場は、2012年8月2日の終値ベースの最高値1.437%から9月14日終値1.963%までをA波(0.526%、1.963%-1.437%=0.526%)、10月3日終値1.685%までをB波とし、今回の調整幅を1.685%に加算すると2.211%(1.685%+0.526%=2.211%)のC波となる。相場は2月13日に2.207%に下落後、2月21日に2.099%に急反発。相場は2.207%で一旦の下値達成感があるとコメントしたが、当面の下値を確認した可能性が高く、2月4日終値2.076%を下回ると、まずは1.980%や1.950%を目指して、戻りを試す展開を予測した。相場は2月26日に1.965%に続伸し、買いシグナル。3月1日には1.870%に戻りを拡大した。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日には2.060%に下落した。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月13日の2.207%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測する。
上値:3月1日終値1.870%を下回り、1.869%以下で引けると→上値目標値:1.780%
中長期上値ポテンシャル:1.356%
下値:2月13日終値2.207%を下回り、2.210%以上で引けると→下値目標値:2.290%、2.320% 

○日本国債先物3月限:3月8日終値:145.32(+0.20)、6月限:145.02(+0.15)
コメント: 12月6日は12月限で145.22と史上最高値を示現(3月限は144.74)。7日以降は一進一退を継続したが、3月限で13日144.40、14日144.30と反落幅を拡大。19日に143.88に5日続落後は、21日に144.04に続伸。しかし、27日に143.50に下値を拡大。28日に143.65に反発後、1月4日に143.32に反落したが、その後は下値も堅く、11日は143.75に回復し、買いシグナル。第二上値目標値の144.25に対して、17日は終値で144.38に上昇。18日は144.25に反落し、当初の上値目標値に回帰した形。22日に144.45に反発後は、下値も堅く、25日は144.55に戻りを拡大。30日に144.05に3日」続落後、31日に144.30に反発したが、2月1日は144.06に反落。4日に143.68に続落したが、5日から反発に転じ、8日は144.22に4日続伸。13日は144.38に6日続伸したが、14日は144.04に反落。しかし、15日は144.23に反発し、下値も限定的となった。21日に144.43で引け、買いシグナル。3月4日には145.32に8日続伸となった。3月5日に144.98に反落したが、
3月8日に145.32に3日続伸。株高と米国債券相場下落が売り材料となる一方、日銀の金融緩和拡大への期待感と3月末の国債償還資金の再投資需要の継続が買い材料となり、相場は一進一退の展開を予測する。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:67.94、BB:145.47と143.58
上値:3月4日終値145.32(145.18)を上回り、145.35(145.20)以上で引けると→上値目標値:3月限:145.75、146.25、 6月限:145.60、146.10
下値:3月5日終値144.98(144.86)を下回り、144.94(144.84)以下で引けると→下値目標値:3月限:144.50、144.35、 6月限:144.40、144.25



○外国為替相場の上下トリガーポイントと上下目標値   3月8日東京市場終了時点  

3月8日東京市場終値基準。AUD、CAD、SEK、NOKは8日NY市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、ボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 外国為替相場は、東京市場終値ベースでは対主要通貨(日本円、英ポンド、スイスフラン、ユーロ、豪ドルの5通貨)で見ると、対豪ドル、対ユーロでドルが小幅反落したが、全般的にはドルが堅調地合いを継続した。また、クロス円は、すべての通貨で反発(円安)となった。
上記5通貨にNZドル、北欧通貨を加えたNY市場終値ベースで見ると、対豪ドル、対スウェーデンクローナ、対ノルウェークローネでドルが反落したが、そのほかの通貨ではドルが堅調。クロス円はすべて反発(円安)となった。
NY外国為替市場ではドルが対円で2009年以来の高値に上昇。2月の雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回る伸びとなったことを背景に、増税や政府の歳出削減にもかかわらず、米経済が底堅く推移しているとの楽観が強まったことが背景。 ドルは主要通貨の大半に対して上昇し、対ユーロでも堅調な展開。失業率は7.7%と4年ぶりの低水準となった。一方、ユーロ圏の1月の失業率は過去最悪の11.9%となっている。円は主要16通貨すべてに対して下落。1月の日本の経常収支は3648億円と、3カ月連続の赤字となった。円は対ドルで週間ベースでは2週連続の下落。
外国為替相場は対主要通貨での円安局面の一服を予測し、天井圏構成から下向きのバイアスが継続する展開となったが、3月8日にかけて、ドル、豪ドル、ニュージーランド・ドル、スウェーデンクローナなどは対円で戻り高値を更新する展開となってきた。ドル円の94円台、ポンド円の147円台が当面の天井と指摘してきたが、ドル円の96円台示現で、クロス円の一部に戻り高値を更新する状況が生まれている。今後の円の動向については日銀が、実際に高いインフレ率を達成できるかどうかにかかっているが、その可能性は難しいとの指摘もでている。一方、ドルは米国と他の主要国の景況感の違いを反映して、当面は堅調な展開が考えられる。株式相場、商品相場が堅調ななかで、ドルが堅調地合いを継続していることは、これまでのリスク選好局面と状況を異にしている。最近のクロス円の上昇はドル円の上昇によるもので、対他通貨でドルが上昇して、クロス円が大きく反落すれば、ドル円の上値も重くなることが考えられる。実際、カナダドル円(2月7日高値94.508に対して、3月8日は94.287まで)、ユーロ円(2月6日高値127.71に対して、3月8日は125.92まで)、ポンド円(2月7日高値147.982に対して、3月8日は144.732まで)、ノルウェークローネ円(2月12日高値17.1799に対して、116.8994まで)の各通貨は3月8日終了時点も、2月の高値を更新していない。
長期見通しでは、今後も構造的なドル余剰の状態に変化がないこと、安部政権の政策や日銀法改正を視野に入れた日本サイドの材料だけでドル円の上昇トレンドが今後もさらに継続するかも疑問であること、米国や新興国など世界景気再失速懸念、欧州債務問題の長期化など負の懸念材料も多く、中長期的な視点では円高に反転するリスクも引き続き維持する。
 
○USD/JPY 3月8日東京市場終値95.41(+1.44)、8日NY市場終値96.00(+1.18)
コメント:ドル円相場は、2012年3月15日東京市場終値83.74をピークに下落基調を継続し、9月28日に77.58に下落。しかし、その後は上昇基調に転換。12月12日に82.79に上昇し、ドル買いシグナルが再点灯。17日には84.02に6日続伸。19日に第四上値目標値84.40に対し、84.38と終値ベースの戻り高値を示現(ザラ場高値では84.62)。20日に83.93に反落し、チャート上でも小幅ながら調整を入れたが、21日の83.99以降も上昇基調を継続し、25日に84.80で引け、ドル買いシグナル。28日は第三上値目標値の86.30に対して、86.32に5日続伸となった。86円台を示現したことで、中長期的なドルの上値ポテンシャルは拡大し、87円台や88.70まで上昇する可能性を予測したが、1月4日は終値で88.09に戻り高値を更新。買われすぎから急反落のリスクをを予測したが、8日に87.38に続落。しかし、9日の87.49から反発に転じ、10日は88.29に続伸し、ドル買いシグナル。11日は89.04に3日続伸。16日に88.11に続落したが、18日に90.03に続伸。21日の日銀の金融政策決定会合にサプライズはなく、予想通り23日に88.29に3日続落し、調整を入れたが、24日は89.28に反発。25日は第一中長期上値目標値90.50に対して、90.55に続伸し、ドル買いシグナル。2月1日には終値で92.09に戻り高値を更新。4日に92.75に上昇後、5日に92.20に反落。6日に93.83に戻り高値を更新(ザラ場高値は94.06)後は7日93.52、8日92.79と続落。東京市場が休場の11日に94.46のザラ場高値を更新し、12日に94.23と終値ベースの戻り高値を更新したが、13日以降は軟化に転じ、15日は92.50に下落。18日に94.06に反発したが、19日の93.47への反落以降はクロス円の軟化を背景に上値が重くなり、22日は93.28に下落。25日に94.14に反発したが、26日は91.81に急反落。3月4日に93.44に4日続伸後、5日に93.18に反落したが、7日に93.97に続伸し、買いシグナル。8日は中長期第三上値目標値95.20に対して、95.41に3日続伸となった。8日の海外市場では予想を上回る非農業部門就業者数の増加を受けて96.55までザラ場で上昇し、96.00で引けている。相場は、これまで2月12日94.23、2月18日94.06、2月25日94.14と3回上値を抑えられているゾーンを一気に突破し、上値余地を試すバイアスの継続が考えられる。ただし、短期的には買われすぎであり、スピード調整を入れる可能性が考えられる。対ユーロ、対豪ドルなど、対主要通貨でドルが堅調であり、対他通貨でさらにドル高が進めば、クロス円の下落を通じてドル円の上値も次第に重くなる展開が考えられる。カナダドル、ユーロ、英ポンドなどのクロス円は2月の高値を更新していない。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:70.86、BB:95.32と91.59
上値:3月7日に93.97で引け、3月4日東京市場終値93.44を上回り、買いシグナル→上値目標値:95.50、95.80、96.40、97.00 中長期上値ポテンシャル:93.40、94.60、95.20、98.80、101.80
下値:3月5日東京市場終値93.18を下回り、93.09以下で引けると→下値目標値:92.20、91.90 中長期下値ポテンシャル:90.00、89.40、88.90、85.80

○EUR/USD 3月8日東京市場終値1.3088(+0.0092)、8日NY市場終値1.3005(-0.0102)
コメント:ユーロドル相場は2012年7月25日東京市場終値1.2089を底に上昇基調に転換し、2013年2月1日に東京市場終値で1.36287日続伸し、ピークを打った。2月4日以降は下落基調に転換し、3月7日に1.2996に反落。3月8日は1.3038に反発し、買いシグナルとなった。8日の海外市場では1.3005で引けており、4日以降の東京市場で1.3060を下回る場合はユーロドル相場の軟調地合いに変化はない。ユーロ円の上昇に連れ高するか、ユーロドルの下落によるユーロ円の下落の要因となるか、相場は正念場である。現段階では伸びても1.3140~1.3170が限界とみている。また、最大に上昇しても1.3230が目処であり、1.3300台には届かないことから、ユーロドル相場は当面の天井を打った可能性が高いとみている。中長期的には1.27台前後で底打ちし、再度上昇基調に転じる場合は巨大なヘッドアンドショルダーの可能性も考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:38.16、BB:1.3524と1.2870
上値:3月8日に1.3088で引け、3月6日東京市場終値1.3051を上回り、買いシグナル→上値目標値:1.3140、1.3170 中長期上値ポテンシャル1.3230 
下値:3月7日東京市場終値1.2996を下回り、1.2989以下で引けると→下値目標値:1.2900、1.2870、1.2810 中長期下値ポテンシャル:1.2910

○EUR/JPY 3月8日東京市場終値124.86(+2.75)、8日NY市場終値124.86(+0.58)
コメント:ユーロ円相場は、12月4日に107.11に反落後、5日に107.89に上昇したが、7日は106.55に続落し、売りシグナル。10日には第一下値目標値106.20に対して、106.23に3日続落となったが、11日から反発に転じ、13日は109.29に3日続伸し、買いシグナル。19日は終値で111.72まで戻りを拡大(ザラ場高値では112.50)後、21日に110.86に続落し、調整を入れた。しかし、25日に111.80に急反発し、買いシグナル。1月4日には114.60に5日続伸。7日に114.39に小幅反落後はもたついたが、10日に115.37で引け、買いシグナル。15日に118.56に3日続伸。16日に117.01に反落後、18日は120.59に大幅続伸。23日に117.42に3日続落したが、24日の118.78から反発し、25日は121.42に大幅続伸し、再度買いシグナル。2月4日には126.38に戻りを拡大。5日に124.18に反落後、6日に127.09に戻り高値を更新(ザラ場高値は127.71)したが、8日に124.31に大幅反落。12日に126.08に反発したが、15日に123.76に3日続落。18日に125.44に反発後、19日に124.65に反落。20日に125.20に反発後、21日に123.95に急反落し、売りシグナル。22日は123.24に続落。25日に124.46に反発したが、26日は119.79に急落。28日に121.38に続伸したが、3月1日は121.06に反落。しかし、3月4日に121.54に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月8日は124.86に5日続伸となった。8日の海外市場では125.92までザラ場で上昇したが、その後123.81まで下落するなど上値も重く、結局、東京市場と同じ124.86で引けている。ユーロ円相場は2月6日東京市場終値127.09と2月6日ザラ場高値127.71を更新していない。ユーロドルの軟調地合いが継続しており、ドル円の上昇による反発があっても、ユーロ円の上値は重い状態が継続すると予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:59.81、BB:127.29と119.37
上値:3月4日に121.54で引け、2月28日東京市場終値121.38を上回り、買いシグナル→上値目標値:122.20、122.50、125.30、125.80 中長期上値ポテンシャル:128.00 
下値:3月1日東京市場終値121.06を下回り、120.99以下で引けると→:下値目標値:120.10、119.80、119.60 

○GBP/JPY 3月8日東京市場終値143.04(+2.25)、8日NY市場終値143.316(+0.949)
コメント:ポンド円相場は2012年4月2日東京市場終値132.89をピークに下落基調に転換し、6月4日119.86に下落した。しかし、その後は上昇基調に転換し、中長期上値目標値147.80に対して、2013年2月12日に東京市場終値で147.44、ザラ場では2月7日に147.982に上昇し、上値ポテンシャルに到達、一旦ピークをつける形となった。その後は下落基調に転換し、2月27日には東京市場終値で138.65に下落した。2月28日以降は反発基調に転じ、3月8日は143.04で引け、買いシグナル。ポンド円の上値は重く、引き続き相場のピークアウト感が強いが、短期的には終値ベースで144.80を目標値に反発バイアスが継続する展開を予測する。8日の海外市場では第二上値目標値の144.80に対して、144.732までザラ場で上昇し、結局143.316で引けているが、ドル円の上昇があっても、ポンド円の上値は重いと考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.95、BB:147.379と137.895
上値:3月8日9に143.04で引け、2月25日東京市場終値142.51を上回り、買いシグナル→上値目標値:144.20、144.80 中長期上値ポテンシャル:147.80(到達済み2月7日147.982)
下値:2月27日東京市場終値138.65を下回り、138.59以下で引けると→:下値目標値136.80、136.60 中長期下値ポテンシャル:142.20、138.80、132.20 

○AUD/JPY 3月8日NY市場終値98.256(+1.24)
コメント:豪ドル円相場は2012年3月19日に88.399をピークに下落基調に転換し、6月1日に75.683に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には97.284に上昇した。その後はレンジを形成し、2月26日に94.090に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月27日から反発基調に転じ、3月7日に97.362に3日続伸し、買いシグナル。3月8日は第一上値目標値の98.20に対して、98.256と戻り高値を更新した。相場は2月5日終値97.284を突破し、逆転上昇パターンとなっており、上値余地を試す展開を予測。しかし、豪ドルが対ドルで軟化していることは豪ドル円の上値抑制要因と予測する。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:66.37、BB:98.128と93.830
上値:3月7日に97.362で引け、2月22日NY市場終値96.418を上回り、買いシグナル→上値目標値:98.20、98.80 中長期上値ポテンシャル:100.651、101.20、104.20
下値:2月26日NY市場終値94.090を下回り、93.999以下で引けると→:下値目標値:92.20 中長期下値目標値90.40、88.00 

○CAD/JPY 3月8日NY市場終値93.342(+1.238)
コメント:カナダドル円相場は2012年3月19日に84.449をピークに下落基調に転換し、6月1日に74.937に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には94.053に上昇した。その後はレンジを形成し、2月25日に89.474に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月26日から反発基調に転じ、3月8日には93.342まで回復してきた。今後、NY市場終値で94.00台を示現し、94.20以上で引ければ、相場は逆転上昇パターンとなり、上値余地を窺う展開が考えられる。8日は、カナダドルが対ドルで反発したが、今後も対ドルで軟調地合いを継続する場合はカナダドル円相場の上値を重くする要因と考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:62.32、BB:94.383と89.127上値:2月11日NY市場終値93.875を上回り、94.00以上で引けると→上値目標値:95.60、96.20、96.80 中長期上値ポテンシャル:96.40、97.40、98.991
下値:2月25日NY市場終値89.474を下回り、89.399以下で引けると→下値目標値:87.60、86.60 中長期下値ポテンシャル:88.80、85.60、82.20

○SEK/JPY 3月1日NY市場終値14.995(+0.010)
コメント:12月5日に12.500に上昇し、戻り高値を更新。10日に12.308に3日続落したが、11日から反発に転じ、12日は12.522に続伸し、買いシグナル。20日に12.972に4日続伸し、戻り高値を更新(ザラ場高値では19日の13.008)後、21日に12.854に反落し、調整を入れた。26日に13.155に反発し、買いシグナル。1月2日には第二上値目標値の13.50に対して、13.463まで戻りを拡大。3日に13.359に反落したが、4日は13.482に反発し、買いシグナルが再点灯。7日に13.502に続伸後、8日に13.268に急反落したが、10日に13.682に大幅続伸し、買いシグナル。14日は13.888に4日続伸。16日に13.590に続落したが、17日は13.843に反発。23日に13.598に4日続落したが、24日に13日に13.916に急反発し、買いシグナル。2月1日には14.713に大幅7日続伸。4日に14.603に反落後、5日に14.808(ザラ場高値は6日の14.875)に戻り高値を更新したが、6日から軟化に転じ、7日に14.597に続落し、売りシグナル。8日は第二下値目標値14.36に対して、14.382に反落幅を拡大。11日に14.755に急反発後、12日に14.687に反落したが、13日に14.862(ザラ場高値は14.920)に戻り高値を更新。14日に14.711に反落後、19日に14.840に3日続伸したが、20日に14.740に反落し、高値更新に失敗。21日には第一下値目標値の14.52に対して、14.500に続落。25日には中長期下値ポテンシャル14.10に対して、14.167に下値を拡大。26日に14.241に反発して以降、回復基調に転じ、3月7日には14.985に5日続伸し、買いシグナル。8日は14.995に6日続伸し、戻り高値を更新した。相場は逆転上昇パターンとなっており、NY市場終値で14.940を下回らない限り、上値余地を探る展開が考えられる。8日の海外市場では第三上値目標値の15.14に対して、ザラ場で15.131に上昇後、14.995に反落して引けており、高値波乱の可能性も考えられる。MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:65.51、BB:15.088と14.179上値:3月7日に14.985で引け、2月19日NY市場終値14.840を上回り、買いシグナル→上値目標値:15.02、15.08、15.14 中長期上値ポテンシャル:14.68、15.44
下値:2月25日NY市場終値14.167を下回り、14.159以下で引けると→下値目標値:13.98 中長期下値ポテンシャル:13.44

○NOK/JPY 3月8日NY市場終値16.7690(+0.0369)
コメント:12月5日に14.6564に上昇し、戻り高値を更新。10日に14.5228に3日続落したが、11日から反発に転じ、12日は14.8157に続伸し、買いシグナル。20日は15.1852に4日続伸し、戻り高値を更新(ザラ場高値では19日の15.2936)後、21日は15.1108に反落し、調整を入れた。26日に15.3148に反発し、買いシグナル。27日は15.4425に戻りを拡大。28日は15.3673に反落し、調整を入れた。しかし、31日に15.5864に反発し、買いシグナルが再点灯。1月2日に15.7488に戻り高値を更新。3日に15.61190に反落したが、4日は15.7318に反発。8日に15.5370に続落したが、10日に16.0741に大幅続伸し、買いシグナル。14日は16.2603に4日続伸。16日に15.8652に続落後、17日に16.1440に反発したが、22日は15.9041に3日続落。しかし、24日に16.3394に続伸し、買いシグナル。25日は16.4498に3日続伸。2月1日には17.0167に大幅4日続伸。4日に16.8663に反落後、5日に17.1004に戻り高値を更新したが、6日から軟化に転じ、8日に16.7382に3日続落。11日に17.1404(ザラ場高値は12日の17.1799)に戻り高値を更新したが、14日に16.7715まで反落。18日は16.9129に続伸。しかし、20日に16.7123に続落し、売りシグナル。21日には第四下値目標値の16.40に対して、16.4031に3日続落。22日は16.4863に反発したが、下方のメジャードムーブの可能性があるうえ、中長期上値ポテンシャルの16.94を越える水準に既に上昇しており、相場は天井をつけた可能性が高いと予測した。相場は25日に16.0977に急落。27日に16.2085に続伸後、28日に16.1310に反落したが、3月1日に16.2713に反発し、買いシグナル。3月8日は16.7690に6日続伸となった。NY市場終値で16.7200を下回らない限り、戻り余地を確認する展開が考えられる。また、相場は16.7382以上の終値を回復したことで、天井圏レンジに回帰したことになり、再度、戻り高値を試す素地が整った可能性が考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:58.72、BB:17.2496と15.9300
上値:3月1日に16.2713で引け、2月27日NY市場終値16.2085を上回り、買いシグナル→上値目標値:16.38、16.44、16.76、16.88 中長期上値ポテンシャル:16.94
下値:2月28日NY市場終値16.1310を下回り、16.1199以下で引けると→下値目標値:15.94、15.88 中長期下値ポテンシャル:16.28、15.82

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(3月8日)

2013-03-10 20:41:41 | 各種テクニカル指標
○株式相場のテクニカル分析               3月8日各市場終了時点

3月8日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての市場が続伸となった。
米国株式相場は上昇。S&P500種株価指数は過去最高値に接近。2月の米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回り、失業率が低下したことが好感された。
S&P500種 株価指数は0.5%高の1551.18。ダウ工業株 30種平均は67.58ドル(0.5%)上げて14397.07ドル。両指数とも6営業日続伸と、1月25日以来の長期上昇局面。
S&P500種は今週2.2%上昇と、週間ベースでは2カ月ぶりの大幅高。新規失業保険申請件数 の減少や金融緩和継続への期待感が背景にある。同指数は2007年10月に付けた過去最高値(1565.15)まであと1%未満の水準。ダウ工業株30種平均は過去最高値の更新が続いている。 米国株オプションの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は3.6%低下し12.59。週間では18%低下した。
欧州株式相場は上昇し、4年半ぶりの高値を付けた。2月の米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回る伸びとなり、失業率が2008年以来の水準まで低下したことが手掛かり。中国の2月の輸出増加も買い材料となった。
ストックス欧州600指数 は前日比0.8%高の295.55で終了。終値ベースとしては2008年6月以来の高値となった。前週末比では2.3%高と、今年の第1週以降で最も上げた。
中国の税関総署の発表によれば、同国の2月の輸出は前年同月比21.8%増。事前の市場予想平均値では8.1%増が見込まれていた。
この日の西欧市場ではアイルランドを除く17カ国で主要株価指数が上昇した。英FTSE100指数は0.7%上げ、5年ぶり高水準に達した。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う最終段階に入ったと考えられる。価格構造分析では、正確には米国が牽引し、欧州が引っ張られる状態となっている。米国ではNYダウが最高値を更新し、S&P500も最高値を視野に入れていることから、ドイツや英国も連れ高する状態となっている。
全般的にはウォルマートの売り上げ減速に見られるように、ウォール街が望んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性がある。株式市場は現実を上回る成長を想定して行き過ぎている可能性があり、実体経済対比で割高な水準まで上昇している。今後、相場は最高値更新後は伸び悩む可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドが当面継続する可能性も否定できない。
ユーロ圏の1月の失業率は11.9%と過去最悪。英国の2月の製造業景気指数は予想に反して47.9に低下。中国の同月の製造業購買担当者指数(PMI)も50.1と、1月の50.4から予想に反して低下。これらの経済指標データから実態経済の低迷は継続していると考えられる。
長期的な視点では、2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、二番天井を形成した後は、2013年秋に向けて大きな調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:3月8日終値14397.07(+67.58)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:71.08、BB:14361.47と13745.89
12月4日に12951.78に続落したが、5日に13034.49で引け、買いシグナル。11日は13248.44に5日続伸。12日から軟化し、14日は13135.01に3日続落。18日に13350.96に続伸後、19日に13251.97に反落。20日に13311.72に反発後、21日は13190.84に反落し、売りシグナル。28日には12938.11に5日続落。1月2日に13412.55に続伸後、3日に13391.36に小幅反落したが、4日は13435.21に反発。8日に13328.85に続落したが、10日に13471.22に続伸し、買いシグナル。15日の13534.89まで5日続伸した。16日に13511.23に小幅反落後、17日に13596.02に反発し、再度買いシグナル。18日は13649.70に続伸。25日には13895.98に6日続伸となった。28日に13881.93に小幅反落後、29日に13954.42に反発。31日に13860.58に続落したが、2月1日は14009.79に急反発し、戻り高値を更新。4日に13880.08に反落後、6日に13986.52に続伸。7日に13944.05に反落後、8日は13992.97に反発。11日に13971.24に反落後、12日に14018.70に戻り高値を更新したが、14日に13973.39に続落。19日に14035.67に続伸し、戻り高値を更新した。21日に、13971.24を下回った場合に計測した第四下値目標値13880に対して、13880.62に続落したが、22日は14000.57に急反発。25日に13784.17に急落後、27日に14075.37に大幅続伸。28日に14054.49に小幅反落したが、3月1日は14089.66に反発し、買いシグナル。3月8日には14397.07に6日続伸となり、最高値を更新した。上値余地を試すバイアスが継続しているが、14400超は買われすぎの状態にあり、スピード調整が入る展開を予測する。
上値:3月1日に14089.66で引け、2月27日終値14075.37を上回り、買いシグナル→:上値目標値14120、14240、14360 中長期上値ポテンシャル:14105、14305、14765、14900
下値:2月28日終値14054.49を下回り、14049.99以下で引けると→:下値目標値14005、
13990 中長期下値ポテンシャル:13835、13805、13790、13640、13340、13200

○S&P500 3月8日終値1551.18(+6.92)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:67.49、BB:1550.86と1490.37
12月12日に1428.48に6日続伸後、14日に1413.58に続落したが、18日に1446.79に上昇。21日の1430.15から軟化に転じ、28日は1402.43と5日続落したが、1月2日に1462.42に続伸し、買いシグナル。4日は1466.47に戻り高値を更新。8日に1457.15に小幅続落も、チャート上に変化はなく、10日には1472.12に続伸。18日には第一上値目標値の1490に接近する1485.98まで終値で上昇。25日は第二上値目標値の1505に対して、1502.96に8日続伸。29日に1507.84、そして2月1日には1513.17に戻りを拡大。4日に1495.71に反落したが、5日に1511.29に反発。8日は1517.93に戻り高値を更新し、買いシグナル。14日には1521.38に3日続伸。19日には1530.94に戻り高値を更新後、21日に1502.42に続落。22日に1515.60に反発後、25日に1487.85に急反落したが、26日から反発に転じ、3月4日に1525.20続伸し、買いシグナル。3月8日には1551.18に6日続伸となった。2月19日終値1530.94を上回ったことで、引き続き戻り余地を試す展開。終値で1540を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する展開を予測する。
上値:3月4日に1525.20で引け、2月22日終値1515.60を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1560、1575、1590、1605 中長期上値ポテンシャル:1620
下値:2月25日終値1487.85を下回り、1484.99以下で引けると→:下値目標値1440、1425、1410 中長期下値ポテンシャル:1415、1365、1264、1234

○FTSE100 3月8日終値6438.58(+44.42)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:65.43、BB:6467.14と6249.77
11月29日に5870.30に3日続伸し、買いシグナル。12月12日は5945.85に6日続伸。17日に5912.15に3日続落したが、19日に5961.59に続伸し、戻り高値を更新。21日は5939.99に続落し、調整を入れた。27日に5954.30に続伸後、28日は5925.37に反落し、売りシグナル。31日に第一下値目標値の5890に対して、5897.81に続落したが、1月2日に6027.37に反発し、買いシグナル。4日は6089.84に3日続伸。相場は買われすぎであり、短期的には調整を入れる展開を予測したが、8日に6053.63に続落。しかし、9日に6098.65に反発し、買いシグナル。11日は6121.58に3日続伸。16日に6103.98に反落後、17日に6132.36に反発し、買いシグナル。18日は6154.41に続伸。上昇基調を継続し、29日には6339.19に5日続伸。31日に6276.88に続落したが、2月1日に中長期第二上値目標値6342に対して、6347.24に反発。しかし、4日は6246.84に反落。6日に6295.34に続伸したが、7日は6228.42に反落。8日の6263.93から反発に転じ、12日に6338.38に3日続伸し、買いシグナル。相場は右肩下がりのレンジを形成しており、経験則的には再度戻りを試す可能性が残っているとコメントしたように13日に6359.11に4日続伸し、戻り高値を更新。18日に6318.19に下落後、20日に6395.37に戻り高値を更新。21日に6291.54に反落したが、25日は6355.37に反発。26日に6270.44に反落後、28日に6360.81に続伸し、買いシグナル。3月1日は6378.60に3日続伸。3月4日に6345.63に反落後、3月5日に6431.95に反発し、買いシグナル。3月8日は6483.58に戻り高値を更新した。相場は2月20日終値6395.37を上回ったことで、上値余地を試す展開が考えられる。
上値:3月5日に6431.95で引け、3月1日終値6378.60を上回り、買いシグナル→:上値目標値:6465、6495 中長期上値目標値6342、6390、6512、6562
下値:3月4日終値6345.63を下回り、6344.99以下で引けると→:下値目標値:6300、6285 中長期下値ポテンシャル:6060

○DAX 3月8日終値7986.47(+46.70)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:64.05、BB:7956.41と7492.56
12月6日に7534.54に戻りを拡大。7日は7517.80に反落したが、12日に7614.79に3日続伸し、戻りを拡大。13日に7581.98に反落後、14日の7596.47の反発から上昇基調を継続し、20日には第二上値目標値の7675に対し、7672.10と5日続伸。21日は7636.23に反落し、調整を入れた。27日に7655.88に反発したが、28日は7612.39に反落し、売りシグナル。しかし、1月2日に中長期上値目標値の7760に対して、7778.78に上昇。3日に7756.44に小幅反落後、4日は7776.37に反発。しかし、7日に7732.66に反落し、売りシグナル。8日は第二下値目標値の7695に対して、7695.83に続落。9日は下値達成感から7720.47に反発したが、10日は7708.47に反落。14日に7729.52に続伸後、15日に7675.91に急反落。17日に7735.46に続伸したが、18日は7702.23に反落。21日に7748.86に反発後、22日に7696.21に反落。しかし、25日に7857.97に3日続伸。28日に7833.00に」反落後、29日に7848.57に反発したが、30日に7811.31に反落し、売りシグナル。31日に第二下値目標値7770に対して、7776.05に続落。しかし、2月1日は7833.39に反発したが、4日は7638.23に急反落。5日に7664.66に反発後、7日に7590.85に下値を拡大。8日は7652.14に反発。逆転上昇パターンの可能性が再度台頭しており、5日終値7664.66を上回れば、7705や7720程度への回復を予測したが、相場は11日の7633.74への反落後、13日に7711.89に続伸。15日に7593.51に大幅続落したが、19日に7752.45に続伸。21日に7583.57に大幅続落したが、25日は7773.19に続伸。26日に7597.11に急反落したが、28日は7741.70に反発。3月4日は7691.68に続落したが、3月5日に7870.31に急反発し、買いシグナル。3月8日には7986.47に4日続伸となった。相場は、7590前後を下値のサポートとし、上下200ポイントのレンジ推移を継続していたが、このレンジを突破。1月25日終値7857.97も上回ったことで、上値余地を試す展開が考えられるが、7950超の水準は買われすぎに位置し、スピード調整を入れる展開を予測する。
上値:3月5日に7870.31で引け、2月28日終値7741.70を上回り、買いシグナル→:上値目標値7950 中長期上値ポテンシャル:7860、8432
下値:3月4日終値7691.68を下回り、7689.99以下で引けると→:下値目標値7645、7630、7600 中長期下値ポテンシャル:7506、7415、7170、7055

○日経平均 3月8日東京市場終値12283.62(+315.54)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:71.79、BB:12076.50と10943.41
3月8日終値:先物3月限:12220(+250)、現物:12283.62(+315.54)

7日続伸で戻り高値を更新。相場の森では現物終値で11900を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52と戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月8日に12283.62に戻り高値を更新。現物終値で11900を下回らない限り、更なる上値余地を探る一方、買われすぎからスピード調整を入れる可能性も考えられる。

○相場の林では、中長期上値目標値11750に対して、2月25日に11662.52まで戻り高値を更新。2月27日に11253.97に急反落したが、3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月8日は12283.62に戻り高値を更新。現物終値で12150を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。

○相場の木では、11月30日に9450で引け、11月27日先物終値9430を上回り、買いシグナルが再点灯。中長期第一上値目標値11340に対して2月6日に11430に戻り高値を更新後、2月8日に11170に続落。2月15日の11170で下値を確認後、2月20日に11440に戻り高値を更新。2月21日に11320に反落したが、2月25日は11650に戻り高値を更新。27日に11260に反落後、3月5日に11690に4日続伸し、買いシグナル。中長期第二上値目標値11950に対して、3月7日に11970に上昇。3月8日は12220に7日続伸。先物終値で12160以下を示現しない限り、戻り余地を試す展開を予測するが、短期的に買われすぎであり、スピード調整を入れる展開も考えられる。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12500 中長期上値ポテンシャル:12730、13100
下値:2月27日終値11253.97を下回り、11199.99以下で引けると→下値目標値:10300、10000

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12100、12250、12400 中長期上値ポテンシャル:11750、12250、13163
下値:2月27日終値11253.93を下回り、11249.99以下で引けると→:下値目標値:10800、10650、10500 中長期下値ポテンシャル:10250、9546、9450

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:3月5日に11690で引け、2月25日先物終値11650を上回り、買いシグナル→:上値目標値11940、12240、12370 中長期上値ポテンシャル:11340、11950、12370
下値:2月27日先物終値11260を下回り、11240以下で引けると→:下値目標値11080、11020、10960 中長期下値ポテンシャル:10780、10600、10420、10360、10220


○商品相場のテクニカル分析              3月8日各市場終了時点

3月8日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、トウモロコシ、大豆が続伸、WTI、CRB、金も反発となった。
金先物相場は続伸。米失業率が金融当局の目標よりも高い水準にとどまったことから、緩和措置が継続するとの見方が強まった。米労働省が発表した2月の雇用統計で、失業率は7.7%と、2008年12月以来で最低となった。連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は失業率の6.5%への低下を望んでいることを表明している。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比0.1%高の1オンス=1576.90ドルで終了。週間では0.3%高で、5週ぶりの上昇となった。
原油先物相場は続伸。米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回る伸びを示したため、燃料需要が高まるとの見方から買いが入った。一方、北海ブレント原油は北海パイプラインの油送量増加を背景に年初来安値に低下した。
アブダビ国営エネルギー会社(TAQA)関係者は電話取材に対し、ブレント・パイプライン・システムの油送量が日量8万バレルの目標に近づいていることを明らかにした。同パイプラインは2日に原油漏れが見つかって以降、5日連続で閉鎖された。ドルが対ユーロで年初来高値に達したため、ニューヨーク原油は下げる場面もあった。未決済約定残高は前日、5日連続で過去最高を記録した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日比39セント(0.43%)高の1バレル=91.95ドルで終了。週間では1.4%高と、2月1日終了週以来の大幅高となった。
株式相場の上昇に連れ高し、CRB、トウモロコシ、大豆など商品相場が底打ちから反発に転じている。これまで株式相場対比、出遅れていた商品相場が1月末から2月初旬までは戻りを試す状態となっていたが、主要市場で下落基調が明確になっている状態であった。各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も曲がり角に来ていると考えていたが、良い経済指標が発表される場合は、過剰流動性の勢いを感じざるを得ない。今回の米雇用統計は経済全体と燃料需要にとって良い兆候と考えられる一方、ドルの上昇は原油などのドル建て商品の上値を抑える可能性も考えられる。
先週発表された中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場にネガティブな材料となっている。米国の歳出強制削減も商品需要に悪影響を与える可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドの継続による商品相場の連れ高局面が継続する可能性も考えられる。
中長期的な視点では、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドが明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドに入る予測を維持する。
 
○CRB 3月8日終値294.38(+1.65)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:46.60、BB:302.76と287.76
2008年7月4日高値473.97から2009年2月24日安値200.16まで下落後の戻り局面が継続し、半値戻しの337.06を突破し、61.8%戻しの369.37に対して、2011年5月2日に370.72まで上昇したが、その後はダウントレンド入り。2012年6月22日にはザラ場で266.78まで下落した。終値では6月21日の267.16を底に反発に転じ、2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇した。しかし、9月17日から軟化に転じ、26日は303.74に下値を拡大。10月2日に311.49に反発後は、3日306.58→4日310.45→8日306.17→9日309.12と上値、下値とも縮小するレンジを形成。10月22日に303.51で引け、売りシグナル。11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大後、再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に戻り高値を更新。しかし、2月4日から軟化に転じ、2月21日には293.13に8日続落。27日に292.20で引け、売りシグナル。3月6日は289.84に下落した。しかし、3月8日は294.38に続伸。相場は292~293の園児の下限を下抜けしたが、すぐに回復したことで、短期的には下値を試すリスクは後退した。終値で292を下回らない限り、短期的な戻り余地を確認する展開を予測する。
上値:2月1日終値305.07を上回り、306.00以上で引けると→:上値目標値:309、314 中長期上値ポテンシャル:327
下値:3月6日終値289.84を下回り、288.99以下で引けると→:下値目標値:280、277 中長期下値目標値268、250

○WTI 3月8日終値91.95(+0.39)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:42.90、BB:98.63と88.73
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は2月1日まで97ドル台の推移が継続したが、4日から96ドル台に軟化し、8日は95.72に3日続落。11日に97.03に反発し、14日まで97ドル台で推移したが、15日は95.86に反落。95ドルを下回る場合は調整局面入りする可能性を予測したが、21日には92.84に続落。3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月8日には91.95に続伸したが、終値で93ドル以上を回復しない限り、上値が重い展開を予測。さらに85ドルの下抜けを目指して下落が続く場合は、更なる下値余地が台頭するリスクを予測する。
上値:1月30日終値97.94を上回り、98.00以上で引けると→:上値目標値:102、106
下値:12月10日終値85.56を下回り、84.99以下で引けると→:下値目標値:81、76、73 中長期下値目標値49

○金 3月8日終値1576.90(+1.80)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:35.36、BB:1661.69と1538.72
巨大な上昇トレンドは継続中。2011年7月1日1482.60まで下落後はアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落。上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2012年5月まで継続。5月以降は8月14日終値の1599.40まで上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成。8月20日に1620.10に4日続伸し、買いシグナル。24日には第一上値目標値の1660に対して、1669.80に上昇。27日は第二上値目標値の1675に対して、1672.40に上昇。その後、10月4日の1794.10まで上昇基調を継続。しかし10月5日から軟化に転じ、12月20日に第一下値目標値1645に対して、1644.90に下落。21日から反発に転じたが、12月20日終値の1644.90以降は、相場は上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いを形成。2月11日に1648.20に3日続落し、売りシグナル。2月22日は第三下値目標値1575に対して、1572.40に下値を拡大。26日に1615.20に続伸したが、3月1日に1572.30に3日続落。4日以降は小幅ながら下値を切り上げ、3月8日は1576.90に上昇したが、チャート上に変化はない。相場は12月20日終値1644.90以降に形成したレンジを下抜けしたことで1572.40まで下落したが、再度1572.40の下抜けを試す状態が依然継続している。終値で1585以上を回復しない限り、最大で1510を目指して下値を探る展開を予測する。
上値:2月26日終値1615.20を上回り、1620.00以上で引けると→:上値目標値1660、1675 中長期上値ポテンシャル:1810、1829、1925
下値:2月25日終値1572.40を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1580、1510

○トウモロコシ 3月8日終値725.25(+13.75)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:56.87、BB:731と681
2012年6月1日の551.50を底に6月4日以降は反発に転じ、6月25日は631.00で引け、レンジを上抜けて買いシグナル。7月5日には768.00に上昇し、9連騰。7月6日に743.75に反落後は戻り高値圏で一進一退となったが、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。19日は756.50に反発したが、27日は716.25に4日続落。10月2日に758.25に反発後、10日に736.75に反落。11日に773.25に反発したが、15日は737.25に反落。16日から反発に転じ、19日に761.50に4日続伸したが、29日の737.00まで6日続落。31日に755.75に続伸したが、11月5日は735.50に3日続落。12日は718.00に下値を拡大。16日から反発に転じ、29日は760.25に反発。30日から軟化し、12月13日は712.25に下落し、売りシグナル。1月4日には680.25に下値を拡大。しかし、7日から反発に転じ、16日は731.25に8日続伸。31日には740.50に戻りを拡大。しかし、4日から軟化に転じ、14日は694.75に10日続落。20日は700.50に反発する場面もあったが、22日に690.25に続落。25日から反発に転じ、3月5日に732.00に反発も、3月6日は708.00に反落。3月8日は725.25に続伸。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態。依然として756超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している。
上値:3月5日終値732.00を上回り、735.00以上で引けると→:上値目標値:775、790 
下値:3月6日終値708.00を下回り、704.99以下で引けると→:下値目標値:660、645 中長期下値ポテンシャル:602、572、550、317

○大豆 3月8日終値1508.50(+5.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:61.90、BB:1518と1406
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日の1383.25まで下落。11月19日から反発に転じ、27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。11日は1472.00に反落したが、14日に1496.00に反発し、買いシグナル。しかし、17日の1496.25への上昇までで、18日に1466.00で引け、売りシグナル。20日には第二下値目標値の1410に対して、1408.75に下落。24日に1439.75に反発したが、1月3日に1403.00に3日続落し、売りシグナル。4日は1389.00に4日続落。7日から反発基調に転じ、14日は1459.75に回復。15日に1413.50に反落後、22日に1451.75に反発。24日は1435.25に反落。25日の1441.00から反発に転じ、30日に1478.75に4日続伸し、買いシグナル。2月5日に第一上値目標値1495に対して、1495.50に3日続伸。しかし、2月6日から軟化に転じ、11日は1431.50に4日続落し、売りシグナル。14日は1418.00に下値を拡大。15日から反発に転じ、21日には1487.75に4日続伸。26日に1447.75に反落後、3月5日に1496.50に反発。6日に1484.50に反落後、7日に1503.50に反発し、買いシグナル。8日は1508.50に続伸した。相場は2012年12月6日以降の上値の壁であった1495の水準を突破したことで短期的には戻りを試す展開が考えられる。
上値:3月7日に1503.50で引け、3月5日終値1496.50を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1540、1555、1570 中長期上値ポテンシャル:1570
下値:3月6日終値1484.50を下回り、1479.99以下で引けると→:下値目標値:1435、1420、1405 中長期下値ポテンシャル:1369、1340



FTSE100テクニカル分析(11月30日)

2012-12-02 22:37:53 | 各種テクニカル指標
FTSE100テクニカル分析

FTSE100 11月30日終値5866.82(-3.48)

3月16日の5965.58への戻り高値示現後は、3月19日から下落基調となり、6月1日は5260.19に下落。その後は戻り基調で推移。短期的な下値確認にみえ、5600前後まで反発する可能性を予測したが、6月20日に5622.29に上昇。6月26日に5446.96に下落後は27日に5523.92に反発。28日の5493.06への反落後、29日は5571.15に上昇し、買いシグナル。米独対比、上値が重く、5650から上のゾーンは戻り売り圧力から引き続き上値が押さえられる展開を予測したが、7月5日の5692.63に上昇後、9日は5627.33に反落。7月19日に5714.19に上昇したが、20日は5651.77に急反落。戻り高値圏で一進一退の展開となっているが、17日終値5629.09の下抜けを試すリスクが高まっていると予測したが、23日に5533.87に下落し、売りシグナル。第三下値目標値5505に対して、25日に5498.32に下落。短期的な下値達成感から26日以降は反発に転じ、7月30日は5693.63に3日続伸。31日に5635.28に反落後、8月1日に5712.82に反発。2日に5662.30に反落後、3日に5787.28に反発し、買いシグナル。9日に5851.51に5日続伸。13日に5831.88に反落後は14日5864.78→16日5834.51→17日5852.42→5824.37→21日5857.52と揉み合い。しかし、22日に5774.20に下落し、レンジを下方に離れる形となり、5700.00を下値目標値とする下落局面を予測した。相場は31日に5711.48に下落。先物ではザラ場で5700をつけた。下値目標値にほぼ到達しており、短期的には反発を予想したが、9月3日に5758.41に反発。5日に5657.86に続落後は切り返し、6日に5777.34に反発し、買いシグナル。13日の米国QE3の発表で14日には5915.55に大幅続伸。18日に5868.16に続落後、19日に5888.48に反発したが、24 日に5838.84 に3日続落。25日に5859.71に反発したが、26日に5768.69に下落し、売りシグナル。28日は第一下値目標値の5745に対して、5742.07に下値を拡大。10月1日に5820.45に反発後、2日に5809.45に反落したが、3日に5825.81で引け、買いシグナル。5日に5871.02に3日続伸。10日に5776.71に3日続落後、11日に5829.75に反発したが、12日は5793.32に反落。18日の5917.05まで4日続伸したが、23日は5797.71に3日続落。29日に5795.10に下落後は、30日に5849.90に反発。31日に5782.70に下落後は11月2日に5868.55に続伸。5日に5839.06に反落後、6日に5884.90に上昇したが、7日に5791.63に急反落し、売りシグナル。12日に第二下値目標値の5760に対して、5767.27に4日続落後、13日に5786.25に反発したが、15日に5677.75に続落し、売りシグナル。16日は第三下値目標値5614に対して、5605.59に3日大幅続落した。19日から反発に転じ、22日は5791.03に4日続伸し、買いシグナル。23日は5819.14に5日続伸。26日に5786.72に反落後、29日に5870.30に3日続伸し、買いシグナル。相場が逆転上昇パターンとなり、短期的には5875や5890を試す可能性が残るが、9月14日の5915.55と10月18日の5917.05で二番天井となった可能性も高く、戻り余地も限定的と予測する。

MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:58.04、BB:5907.11と5652.39

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:11月29日に5879.30で引け、11月23日終値5819.94を上回り、買いシグナル→:上値目標値5875、5890(終値で5859.99以下で引けると、買いシグナルは消滅
下値:11月26日終値5786.72を下回り、5784.99以下で引けると→:下値目標値5740、5725 




DAXテクニカル分析(11月30日)

2012-12-02 22:32:23 | 各種テクニカル指標
DAXテクニカル分析

DAX 11月30日終値7405.50(+4.54)

2011年5月2日終値7527.64と7月7日終値7471.44で二番天井を形成。その後は調整局面入りし、9月12日にはザラ場で4965.80まで暴落。下値固めをしつつ、10月5日から回復基調となり、10月28日にはザラ場高値で6430.60まで回復。11月25日ザラ場安値5366.50から12月5日ザラ場高値6170.04まで反発後、12月20日安値5637.53まで下落したが、5800台を固めていた。2012年1月から上昇基調を強め、3月16日の7157.82まで上値を拡大。しかし、3月19日から下落基調に転じ、ヘッドアンドショルダーの下値目標値の6000前後に対して、6月5日に5969.40に下落。その後は回復基調に転換し、6月20日に6392.13に戻りを拡大したが、6400を明確に上抜けできなければ、反落リスクは残る展開を予測したように、6月25日は6132.39へ下落。しかし、その後も回復基調を継続し、7月3日は6578.21に上昇。7月9日の6387.57と7月24日の6390.41で下値を確認後は、7月25日から反発に転じ、30日に6774.06に4日続伸。8月2日に6606.09に3日続落後、3日に6865.66に急反発し、買いシグナル。8月7日は6967.95に上昇。その後は小幅ながら13日の6909.68と4日続落。14日に6974.39に反発後、15日に6946.80に反落したが、16日に6996.29に反発し、買いシグナル。21日に7089.32に上昇。23日に6949.57に反落したが、27日は7047.45に反発。しかし、21日終値の7089.32の上抜けに失敗し、30日は6895.49に下落。31日は6970.79に反発。9月3日に7014.83に続伸後、4日は6932.58に反落したが、5日以降は反発に転じ、6日に7167.33で引け、買いシグナル。7日は7214.50に3日続伸。12日に7343.53に上昇後、13日に7310.32に小幅反落したが、米国QE3発表後の米国株式相場の大幅上昇に連れ高し、14日は7412.13に急伸。18日に7347.69に続落後、21日に7451.62に戻り高値を更新したが、24日に7413.16に反落。25日に7425.11に反発後、26日に7276.51に急反落。27日に7290.02に反発したが、28日に7216.15に反落。10月1日に7326.73に反発後は一進一退が継続したが、5日に7397.87に急伸。しかし、7395の上値ポテンシャルに到達したことから、10日に7205.23に3日続落。11日に7281.70に反発したが、12日は7232.49に反落。15日から反発に転じ、18日の7437.23まで4日続伸。19日は5896.15に反落した。相場は直近のレンジの高値圏に位置し、7437.23を上回れば、更なる上値も期待できる一方、9月21日終値7451.62を上抜けできずに反落していることからまずは7350割れを目指した調整局面入りを予測した。さらに7232.49を下回った場合に計測した第二下値目標値の7170に対して、23日に7173.69に3日続落。26日に7231.85に3日続伸後、29日は7203.16に反落を入れたが、30日に7284.40に急反発。31日の7260.63への小幅反落後、11月2日に7363.85に続伸。5日に7326.47に反落後、6日に7377.76に反発したが、7日に7232.83に急反落し、売りシグナル。9日に7163.50に3日続落。16日は6950.53に大幅3日続落し、中長期下値目標値の6906に接近。しかし、19日から反発に転じ、23日には7309.13に5日続伸。26日に7292.03に小幅反落後、27日に7332.33に反発し、買いシグナル。30日は7405.50に4日続伸。相場は下に往って来いの状態から急速に回復。終値で7395を下回らない限り、短期的には戻りを試すバイアスが継続する展開を予測する。しかし、9月21日終値7451.62と10月18日終値7437.23で二番天井を形成した可能性もあり、この水準を試して上抜けに失敗した場合は、再度調整局面入りするリスクを予測する。

MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:61.95、BB:7465.41と6989.50

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:11月27日に7332.33で引け、11月23日終値7309.13を上回り、買いシグナル→:上値目標値7405、7420、7435(終値で7394.99以下で引けると、買いシグナルは消滅
下値:11月26日終値7296.03を下回り、7294.99以下で引けると→:下値目標値7245、7230





S&P500テクニカル分析(11月23日)

2012-11-25 22:17:31 | 各種テクニカル指標
S&P500テクニカル分析

S&P500(11月23日終値1409.15(+18.12))

2011年4月29日終値1363.61をピークとして8月8日終値1119.46まで下落後、10月3日終値1099.23で二番底を完成。10月28日には終値で1285.09まで回復。11月25日は終値で1158.67に反落したが、11月下旬から回復局面を継続し、4月2日に1419.04まで上昇。4月10日に1358.59に5日続落後、5月1日の1405.82まで戻りを試す基調となったが、5月18日には1295.22に6日続落。5月24日の1320.68まで4日続伸となったが、6月1日に1278.04に下落。6月4日以降は反発に転じ、6月8日は1325.66に回復。11日に1308.93に反落後、12日から反発基調に転じ、15日に1342.84で引け、買いシグナル。19日に1357.98に上昇したが、米経済指標悪化による景気失速懸念と予想の範囲にとどまったFOMCから21日に1325.52に急反落。22日は1335.02に反発したが、25日に1313.72に下落。26日以降は反発に転じ、29日は1362.16に上昇し、買いシグナル。1350を下回らない限り、1400を目指して戻りを試すバイアスが継続するが、買われすぎからスピード調整のリスクを予測した。7月3日の1374.02へ上昇後は反落。6日の予想を下回る米雇用統計から1354.68に続落。12日の1334.76へ下落後は19日に1376.51まで上昇。25日に1337.89に4日続落となったが、27日に1385.97に続伸。8月2日に1365.00に4日続落後、3日に1390.99に反発し、買いシグナル。8月10日には1405.87に6日続伸。17日には1418.16に上値を拡大したが、30日は1399.48に反落。しかし、9月6日に1432.12に急反発し、買いシグナル。7日は1437.92に続伸。13日のQE3の発表で急伸し、14日には第二上値目標値の1460に対して、1465.77に大幅4日続伸。26日に1433.32に下落後10月1日から反発基調となり、4日に1461.40に4日続伸。5日から軟化に転じ、12日には1428.59に下落したが、17日に1460.91に3日続伸。しかし、19日に1433.19に大幅続落。23日に1413.11で引け、売りシグナル。24日は1408.75に下値を拡大。11月1日に1427.59に反発したが、2日は予想を上回る雇用統計にも1414.20に急反落。6日に1428.39に反発したが、7日に1394.53に大幅反落し、売りシグナル。下落基調を継続し、15日は第二下値目標値の1350に対して、1353.33に下落。16日から反発に転じ、23日の1409.15まで5日続伸。短期的には相場の下値確認により、終値で1395を下回らない限り、11月6日終値1428.39の上抜けを試す展開を予測する。しかし、1395を下回る場合は逆に11月5日終値1353.33の下抜けを試す展開に発展する可能性を予測する。

MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:53.34、BB:1439.25と1349.08

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:11月6日終値1428.39を上回り、1430.00以上で引けると→:上値目標値1470、1485
下値:11月15日終値1353.33を下回り、1349.99以下で引けると→:下値目標値1305
中長期下値目標値1264、1234



CRBテクニカル分析(11月16日)

2012-11-18 21:30:04 | 各種テクニカル指標
CRBテクニカル分析

CRB(11月16日終値293.56(+0.72))

2008年7月4日高値473.97から2009年2月24日安値200.16まで下落後の戻り局面が継続し、半値戻しの337.06を突破し、61.8%戻しの369.37に対して、2011年5月2日に370.72まで上昇したが、その後はダウントレンド入り。2012年6月22日にはザラ場で266.78まで下落した。終値では6月21日の267.16を底に反発に転じ、2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇した。しかし、9月17日から軟化に転じ、26日は303.74に下値を拡大。10月2日に311.49に反発後は、3日306.58→4日310.45→8日306.17→9日309.12と上値、下値とも縮小するレンジを形成。15日に304.55に下落後、18日に308.75に3日続伸したが、19日から軟化に転じ、22日に303.51で引け、売りシグナル。11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。6日に297.17にリバウンドを入れたが、7日に291.49に急反落し、再度売りシグナル。その後292~293台で一進一退。下方のメジャードムーブを形成しており、終値で294以上を回復しない限り、下値を試す展開を予測する。

MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:41.23、BB:301.27と288.87

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:11月6日終値297.17を上回り、298.00以上で引けると→:上値目標値:306、309
下値:11月7日に291.49で引け、11月2日終値292.29を下回り、売りシグナル→:下値目標値:283、281