○株式相場の上下トリガーポイントと上下目標値 6月28日各市場終了時点
6月28日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。
グローバル株式相場は週間ベースで見ると、日本が続伸、米国、英国、ドイツも反発した。
米国株式相場は、28日は反落し、週間の上げ幅を縮小した。金融当局者の緩和策に関する発言が相次ぎ、注目を集める中、四半期末の持ち高調整も見られた。S&P500種株価指数は月間で8カ月ぶりに下落した。S&P500種 株価指数は前日比0.4%安の1606.28で終了。ダウ工業株30種平均は114.89ドル(0.8%)下落し、14909.60ドルで終えた。米証券取引所全体の出来高はほぼ100億株と、3カ月平均を51%上回った。S&P500種は年初 から13%高と、半期としては1998年上半期(17%高)以来の大幅高となった。
S&P500種のセクター別 ではヘルスケア株と通信サービス株の下げが目立った。10業種のうち8業種が下げた。一方、エネルギー株と選択的消費株は上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のスタイン理事は28日、バーナンキFRB議長が先週の記者会見で債券購入終了の目安として失業率7%前後に言及したのは、「労働市場の見通しが大幅に改善されるまで」というこれまでのあまり明瞭でない概念に「具体性を持たせる」ことを意図したものだったと解説した。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は金融政策当局者がいつ、どのような形で緩和策を縮小するのか議論する間、市場は不安定な動きを続けるだろうと述べた。
欧州株式相場は、28日は反落し、週間の上昇分を縮小。米シカゴ地区の6月の製造業景況指数が市場の予想以上に低下したことが背景。指標のストックス欧州600指数は週間ベースで約2カ月ぶりの大幅高となった。
ストックス欧州600指数 は前日比0.5%安の285.02で終了。一時は0.4%上げた。週間ベースでは1.7%高と、6週間ぶりのプラス。月初来では5.3%安、年初来では1.9%高となっている。
28日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が下落。一方、ギリシャのアテネ総合指数は2.5%上昇した。
今週のグローバル株式相場は、米国の量的緩和策縮小を巡る思惑を背景に引き続き乱高下の展開が予想される。最大の焦点は5日発表の6月分米雇用統計。非農業部門就業者数は約16万5千人と前月からやや鈍化するとの予想となっているが、事前予想を上回れば、米国景気好調による株価上昇とはならず、量的緩和策縮小の前倒し観測が強まることで株価の押し下げ要因となる可能性が考えられる。また、1日のISM製造業景況感指数や中国の製造業PMIも注目材料。
このところ、金融当局者の発言が相次いでいるが、見解に共通性が見られず、市場の火消しに繋がっていない。FRBの早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと考えられる。
キャリートレードの巻き戻しによるマネーの逆流が続いており、今回の緩和策縮小による相場の調整基調が継続するリスクがあること、株式相場は夏場に向けて低調なパフォーマンスとなるアノマリーがあること、IMFの2014年の米経済成長率予想の引き下げ、中国の製造業PMI悪化の継続懸念、米国企業の第2四半期の業績悪化懸念などから、反落バイアスがさらに強まる可能性も考えられる。また、欧州株式相場は、欧州の景気低迷と高失業率、ギリシャの政治不透明感などを反映して、米国株式相場以上に大きく低迷するリスクがあると予測する。
○NYダウ工業株30種:6月28日終値14909.60(-114.89)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.63、BB:15404.01と14667.50
5月28日に15409.39に続伸し、最高値を更新後、6月5日終値14960.59と6月12日終値14995.23を下限としたレンジを形成。6月18日に15318.23に上昇したが、19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けて6月20日に14758.32に急反落。6月21日に14799.40に反発したが、24日に14659.56に反落。27日に15024.49に3日続伸したが、28日は14909.60に反落した。巨視的には終値で14900を下回らない限り、反発基調が継続するが、14900を下回ると24日終値14659.56に対する二番底を形成する可能性が高まると予測する。
上値:6月27日終値15024.49を上回り、15025.00以上で引けると→:上値目標値15065、15270 中長期上値ポテンシャル:15750、15900、16920
下値:6月24日終値14659.56を下回り、14654.99以下で引けると→:下値目標値14610、14595 中長期下値ポテンシャル:14500、14350、14200、13750
○S&P500 6月28日終値1606.28(-6.92)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.87、BB:1661.39と1576.15
5月21日に1669.16に上昇し、最高値を更新した。しかし、5月22日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小を示唆する発言から軟化に転じ、6月24日は1649.60に3日続落。5月28日に1660.06に反発したが、5月31日に1630.74に下落し、売りシグナル。6月5日には第一下値目標値の1600.00に対して、1608.90に続落。6月7日に1643.38に続伸後、6月12日に1612.52に3日続落し、レンジの下限を形成。6月18日に1651.81に反発したが、19日のバーナンキFRB議長発言から急反落。24日は1573.09に反落幅を拡大。27日に1613.20に3日続伸したが、28日は1606.28に反落。終値で1600を下回らない限り、反発基調が継続するが、1600を下回ると24日終値1573.09に対する二番底を形成する可能性が高まると予測する。
上値:6月18日終値1651.81を上回り、1655.00以上で引けると→:上値目標値:1695、1700、1725 中長期上値ポテンシャル:1735
下値:6月24日終値1573.09を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1530、1515、1490
○FTSE100 6月28日終値6215.47(-27.93)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:41.98、BB:6568.06と6030.79
5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、22日には中長期上値ポテンシャルの6848に対して、6840.27に上昇し、最高値を更新。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから下落基調に転換。6月12日に6299.45に3日続落。6月18日に6374.21に反発したが、21日終値の6116.17まで大幅3日続落となった。終値で6130以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続すると予測する。相場は、終値ベースの高値6840.27からの差込幅(反落幅)が大きく、反発しても戻り売りに押される展開を予測したように、相場は5月28日の6762.21までの反発に終わり、6840.27の高値更新に失敗。逆に調整局面の継続となっている。4月18日終値6243.67や2月7日終値6228.42を下回る展開となれば、さらに下値を試す状態に発展すると予測したように相場は下値を探る展開となり、24日には6029.10に下落。27日に6243.70に3日続伸後、28日は6215.47に小幅反落した。終値で6530以上を回復し、6245以上を示現すれば戻り余地を試す展開となる一方、6530以上を回復できない場合は、24日終値の6029.10に対する二番底を確認する展開が考えられる。
上値:6月27日終値6243.40を上回り、6245.00以上で引けると→:上値目標値:6285、6300、6360 中長期上値ポテンシャル:6848、7060
下値:6月24日終値6029.10を下回り、6024.99以下で引けると→:下値目標値:5980、5895 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5729
○DAX 6月28日終値7959.22(-31.53)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:44.38、BB:8445.97と7732.32
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月22日には8530.89に12日続伸し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日には8305.32に大幅続落。28日は8480.87に続伸後、29日は8336.58に反落。30日に8400.20に反発したが、31日は8348.84に反落。6月3日は8285.80に続落し、売りシグナル。6月6日には8098.81に大幅続落。7日は8254.68に反発。相場は高値圏でレンジを形成していたが、8300を割り込むと当面の天井の確認と反落余地を探る展開を予測した。8098.81は下値目標値8245以下を大きく下回る売られすぎのゾーンであり、下値目標値まで一旦戻した形となった。10日は8307.69に続伸したが、13日に8095.39に3日続落。14日は8127.96に反発した。相場は一旦8095近辺で下値を確認したが、続伸しても8305を上抜けできなければ下落圧力は残る展開を予測した。6月18日に8229.51に反発したが、6月21日終値の7789.24まで大幅3日続落となった。やや売られすぎの状態に入っており、7950程度への反発も考えられるが、戻りも鈍い展開を予測した。
相場は24日に7692.45に4日続落後、27日に7990.75に3日続伸。28日は7959.22に反落した。終値で7970以上を回復し、7995以上を示現すれば戻り余地を試す展開となる一方、7970以上を回復できない場合は、24日終値の7692.45に対する二番底を確認する展開が考えられる。
上値:6月27日終値7990.75を上回り、7995.00以上で引けると→:上値目標値8035、8050 中長期上値ポテンシャル:9025
下値:6月24日終値7692.45を下回り、7689.99以下で引けると→:下値目標値:7645、7455 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694
○日経平均 6月28日東京市場終値13677.32(+463.77)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.49、BB:13682.23と12531.00
6月28日終値:先物9月限:13680(+410)、現物:13677.32(+463.77)
6月28日に13677.32で引け、6月19日終値13245.22を上回り、買いシグナル点灯。
6月13日終値12445.38でとりあえずの下値を確認し、まずは14100を視野に強含みの展開を予測。巨視的には現物終値で13300を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続。6月19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けた欧米株式相場の動向が波乱要因も、引き続きドル円の上昇バイアスが支援材料。
○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。上昇基調を継続し、2013年5月22日には終値で15627.26に上昇し、戻り高値を更新。しかし、6月7日には12877.53に反落幅を拡大。6月10日に13514.20に反発したが、13日に12445.38に3日続落。しかし、その後は反発基調となり、19日に13245.58に回復。26日に12834.01に反落も28日に13677.32に続伸し、買いシグナル。現物終値で13300を下回らない限り、相場の回復基調の継続を予測する。
○相場の林では、5月7日に14180.24で引け、買いシグナル。5月22日には15627.26に戻り高値を更新。その後は下落基調に転換し、6月7日は12877.53に3日続落。10日に13514.20に反発したが、13日は12445.38に3日続落。19日に13245.22に反発後、19日のバーナンキFRB議長発言を受けた欧米株式相場の下落から20日は13014.58に反落。しかし、21日は13230.13に反発。26日に12834.01に3日続落したが、28日に13677.32に続伸し、買いシグナル。現物終値で13550を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。
○相場の木では、5月7日に14160に反発し、買いシグナル。5月22日には15670に戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転換し、6月7日は12680に反落。6月10日に13620に急反発後、13日に中長期下値ポテンシャルの12400に対して、12450に3日続落。17日に13060に反発後、18日に13000に反落。19日に13260に反発後、20日に13030に反落したが、21日は13370に反発。26日に12780に3日続落したが、28日は13640に続伸し、買いシグナル。先物終値で13600を下回らない限り、戻り余地を窺う展開を予測する。
相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13677.32で引け、6月19日終値13245.22を上回り、買いシグナル→:上値目標値:14100、14400、14700、15000 中長期上値ポテンシャル:18100
下値:6月26日終値12834.01を下回り、12799.99以下で引けると→下値目標値:11900、11600、11300、11000 中長期下値ポテンシャル:10700、10400
相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13677.32で引け、6月21日終値13230.13を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13650、13800、13950 中長期上値ポテンシャル:14100、14250、14400
下値:6月26日終値12834.01を下回り、12799.99以下で引けると→:下値目標値:12350、12200 中長期下値ポテンシャル:12050、11900、10850、10150
相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13640で引け、6月21日先物終値13370を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13660、13840 中長期上値ポテンシャル:14080
下値:6月26日先物終値12780を下回り、12770以下で引けると→:下値目標値12600、12300 中長期下値ポテンシャル:12400、11370
○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値 6月28日各市場終了時点
6月28日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。
商品相場は週間ベースでは、トウモロコシが続伸、WTI、大豆が反発、金、CRBが続落となった。
金先物相場は反発し、週間の下げ幅を縮小。宝飾品やコイン、延べ棒の需要増加の兆しを受けて、金直物相場は2年10カ月ぶり安値から持ち直し、1カ月ぶりの大幅高となった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比1%高の1オンス=1223.70ドルで終了。直物は、2.2%高の1227.05ドルと、5月20日以来の大幅上昇。一時は1180.50ドルと、2010年8月以来の安値をつけた。
原油先物相場は5日ぶりに下落。ドルが他の主要通貨に対して3週間ぶり高値に上昇したことが影響した。
6月の米消費者マインド指数は前月比で市場予想ほどには落ち込まなかった。スタイン連邦準備制度理事会(FRB)理事は資産購入についてコメントを発表。これらを受けてドル指数が上昇し、原油先物に売りが出た。週間、および月間ベースではプラス。四半期ベースでは0.7%の下落。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日比49セント(0.50%)安の1バレル=96.56ドルで終了。一時は97.82ドルに上昇していた。週間では3.1%の値上がり。月間では5%高。
商品相場は、FRBの量的緩和策縮小懸念とそれに伴うネガティブなドル上昇、中国の状況や同国の銀行システム混乱への懸念、新興国の景気減速への不安、高水準の在庫の影響などを反映し、引き続き弱含みの推移を予測する。中長期的にみても、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場への悪影響が懸念される。キャリートレードの巻き戻しによるマネー逆流の動きも当面継続する可能性が高い。今回の早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと予測。新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落基調に変化はないと予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、下落基調を継続する予測を維持する。また、代表的なCRB指数は需要の低迷とインフレ率の低下を背景に下落基調が継続する展開が考えられる。
○CRB 6月28日終値275.62(-1.73)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:29.94、BB:291.63と274.70
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日から軟化に転じ、31日は281.85に下落。しかし、6月3日から反発に転じ、7日は287.67に5日続伸。しかし、その後は286~285で一進一退の状態が継続。19日に287.96に上昇したが、20日に279.57に急反落し、売りシグナル。28日は275.62に下落し、安値を更新した。相場は一段上のレンジの下限292近辺が重い一方、4月15日以降の下値ゾーンの280も下値が堅い状態であったが、今回280を下抜けしたことにより、終値で278以上を回復しない限り、下値余地を試す展開を予測する。
上値:6月19日終値287.96を上回り、288.00以上で引けると→:上値目標値:296、299
下値:6月20日に279.57で引け、5月31日終値281.85を下回り、売りシグナル→:下値目標値:272、269 中長期下値ポテンシャル:268、259、250
○WTI 6月28日終値96.56(-0.49)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.28、BB:98.85と92.75
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28(終値では77.69)まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇したが、14日に94.21に4日続落。20日に96.71に4日続伸したが、上値の重い状態が継続。下落基調を継続し、31日は91.97に下落。6月3日から反発に転じ、6月7日は96.03に3日続伸。その後95ドル台でもたついたが、14日に97.85に3日続伸し、買いシグナルとなったが、その後は21日の93.69まで3日続落。その後は反発に転じ、27日に97.05に4日続伸した。終値で95ドルを下回らない限り、再度98ドルの上抜けを試す展開ながら、95ドルを下回ると、21日終値93.69の下抜けを試す可能性が考えられる。
上値:6月18日終値98.44を上回り、99.00以上で引けると→:上値目標値:107、110
下値:6月21日終値93.69を下回り、92.99以下で引けると→:下値目標値:84、81
中長期下値ポテンシャル:49
○金 6月28日終値1223.70(+12.10)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:25.25、BB:1475.20と1209.08
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。20日に1384.10に反発後、22日は1367.40に続落したが、23日に1391.80に反発。28日は1378.90に続落したが、30日は1411.50に続伸。しかし、31日は1392.62に反落。6月3日に1411.70に反発後、4日は1397.10に反落。6日に1415.70に続伸したが、7日に1383.00に急反落し、売りシグナル。11日に1377.00に下落後、12日に1391.80に反発したが、13日は1377.60に反落。18日は1366.60に下落し、売りシグナル。20日は第四下値目標値の1285に匹敵する1285.90に安値を更新した。相場は、4月15日終値1360.60と5月17日終値1364.70、さらに5月22日終値1367.40で二番底を確認した可能性が高いが、下値を切り上げる状態となっており、経験則的に再度下値を試すリスクが残っている状態と予測したが、それが実現した形となた。相場は27日に中長期第二下値目標値の1210に対して、1211.60に4日続落し、安値を更新。一時1200割れとなった。28日は1223.70に反発したが、終値で1225以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続する展開を予測する。また、多少の反発があっても、下方のメジャードムーブの可能性があり、下値不安は消えない状態と予測する。
上値:6月12日終値1391.80を上回り、1395.00以上で引けると→:上値目標値1435、1450
下値:6月18日に1366.60で引け、6月11日終値1377.00を下回り、売りシグナル→:下値目標値1330、1315、1300、1285 中長期下値ポテンシャル:1270、1210、1195、1170
○トウモロコシ 6月28日終値679.25(+12.10)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:56.72、BB:681と642
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。21日には640.00に下値を拡大。28日は666.50に反発したが、30日は654.25に反落。6月7日に666.25に回復後、13日に643.50に反落したが、14日は655.00に反発。19日に682.50に4日続伸したが、24日に653.25に3日続落。25日から反発に転じ、28日は679.25に4日続伸した。終値で685以上を示現すれば戻り余地を探る展開となる一方、4月5日の629.00への下落以降、下値切り上げ型のレンジを形成しており、下値を試すリスクは依然として残る状態と予測する。
上値:6月19日終値682.50を上回り、685.00以上で引けると→:上値目標値:725、740
下値:6月13日終値653.25を下回り、649.99以下で引けると→:下値目標値:605、590、575、560 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、460、317
○大豆 6月28日終値1564.50(+16.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:64.47、BB:1557と1491
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。23日は1499.50に6日続伸。24日は1476.25に反落したが、28日に1509.25に反発し、買いシグナル。6月3日に1532.50に上昇後、10日に1511.75に反落。12日に1540.75に続伸したが、13日は1510.25に反落。20日は1497.50に下落し、売りシグナル。21日は1493.25に続落となった。24日以降反発に転じ、27日は1548.50に3日続伸し、買いシグナル。28日は1564.50に4日続伸となった。終値で1550を下回らない限り、戻り余地を探る展開を予測する。次の上値の壁は1570をみている。
上値:6月27日に1548.50で引け、6月12日終値1540.75を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1585、1600 中長期上値ポテンシャル:1550
下値:6月21日終値1493.25を下回り、1489.99以下で引けると→:下値目標値:1445、1430、1415、1400 中長期下値ポテンシャル:1369、1340
6月28日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。
グローバル株式相場は週間ベースで見ると、日本が続伸、米国、英国、ドイツも反発した。
米国株式相場は、28日は反落し、週間の上げ幅を縮小した。金融当局者の緩和策に関する発言が相次ぎ、注目を集める中、四半期末の持ち高調整も見られた。S&P500種株価指数は月間で8カ月ぶりに下落した。S&P500種 株価指数は前日比0.4%安の1606.28で終了。ダウ工業株30種平均は114.89ドル(0.8%)下落し、14909.60ドルで終えた。米証券取引所全体の出来高はほぼ100億株と、3カ月平均を51%上回った。S&P500種は年初 から13%高と、半期としては1998年上半期(17%高)以来の大幅高となった。
S&P500種のセクター別 ではヘルスケア株と通信サービス株の下げが目立った。10業種のうち8業種が下げた。一方、エネルギー株と選択的消費株は上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のスタイン理事は28日、バーナンキFRB議長が先週の記者会見で債券購入終了の目安として失業率7%前後に言及したのは、「労働市場の見通しが大幅に改善されるまで」というこれまでのあまり明瞭でない概念に「具体性を持たせる」ことを意図したものだったと解説した。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は金融政策当局者がいつ、どのような形で緩和策を縮小するのか議論する間、市場は不安定な動きを続けるだろうと述べた。
欧州株式相場は、28日は反落し、週間の上昇分を縮小。米シカゴ地区の6月の製造業景況指数が市場の予想以上に低下したことが背景。指標のストックス欧州600指数は週間ベースで約2カ月ぶりの大幅高となった。
ストックス欧州600指数 は前日比0.5%安の285.02で終了。一時は0.4%上げた。週間ベースでは1.7%高と、6週間ぶりのプラス。月初来では5.3%安、年初来では1.9%高となっている。
28日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が下落。一方、ギリシャのアテネ総合指数は2.5%上昇した。
今週のグローバル株式相場は、米国の量的緩和策縮小を巡る思惑を背景に引き続き乱高下の展開が予想される。最大の焦点は5日発表の6月分米雇用統計。非農業部門就業者数は約16万5千人と前月からやや鈍化するとの予想となっているが、事前予想を上回れば、米国景気好調による株価上昇とはならず、量的緩和策縮小の前倒し観測が強まることで株価の押し下げ要因となる可能性が考えられる。また、1日のISM製造業景況感指数や中国の製造業PMIも注目材料。
このところ、金融当局者の発言が相次いでいるが、見解に共通性が見られず、市場の火消しに繋がっていない。FRBの早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと考えられる。
キャリートレードの巻き戻しによるマネーの逆流が続いており、今回の緩和策縮小による相場の調整基調が継続するリスクがあること、株式相場は夏場に向けて低調なパフォーマンスとなるアノマリーがあること、IMFの2014年の米経済成長率予想の引き下げ、中国の製造業PMI悪化の継続懸念、米国企業の第2四半期の業績悪化懸念などから、反落バイアスがさらに強まる可能性も考えられる。また、欧州株式相場は、欧州の景気低迷と高失業率、ギリシャの政治不透明感などを反映して、米国株式相場以上に大きく低迷するリスクがあると予測する。
○NYダウ工業株30種:6月28日終値14909.60(-114.89)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.63、BB:15404.01と14667.50
5月28日に15409.39に続伸し、最高値を更新後、6月5日終値14960.59と6月12日終値14995.23を下限としたレンジを形成。6月18日に15318.23に上昇したが、19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けて6月20日に14758.32に急反落。6月21日に14799.40に反発したが、24日に14659.56に反落。27日に15024.49に3日続伸したが、28日は14909.60に反落した。巨視的には終値で14900を下回らない限り、反発基調が継続するが、14900を下回ると24日終値14659.56に対する二番底を形成する可能性が高まると予測する。
上値:6月27日終値15024.49を上回り、15025.00以上で引けると→:上値目標値15065、15270 中長期上値ポテンシャル:15750、15900、16920
下値:6月24日終値14659.56を下回り、14654.99以下で引けると→:下値目標値14610、14595 中長期下値ポテンシャル:14500、14350、14200、13750
○S&P500 6月28日終値1606.28(-6.92)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.87、BB:1661.39と1576.15
5月21日に1669.16に上昇し、最高値を更新した。しかし、5月22日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小を示唆する発言から軟化に転じ、6月24日は1649.60に3日続落。5月28日に1660.06に反発したが、5月31日に1630.74に下落し、売りシグナル。6月5日には第一下値目標値の1600.00に対して、1608.90に続落。6月7日に1643.38に続伸後、6月12日に1612.52に3日続落し、レンジの下限を形成。6月18日に1651.81に反発したが、19日のバーナンキFRB議長発言から急反落。24日は1573.09に反落幅を拡大。27日に1613.20に3日続伸したが、28日は1606.28に反落。終値で1600を下回らない限り、反発基調が継続するが、1600を下回ると24日終値1573.09に対する二番底を形成する可能性が高まると予測する。
上値:6月18日終値1651.81を上回り、1655.00以上で引けると→:上値目標値:1695、1700、1725 中長期上値ポテンシャル:1735
下値:6月24日終値1573.09を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1530、1515、1490
○FTSE100 6月28日終値6215.47(-27.93)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:41.98、BB:6568.06と6030.79
5月2日に6460.71に続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、22日には中長期上値ポテンシャルの6848に対して、6840.27に上昇し、最高値を更新。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから下落基調に転換。6月12日に6299.45に3日続落。6月18日に6374.21に反発したが、21日終値の6116.17まで大幅3日続落となった。終値で6130以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続すると予測する。相場は、終値ベースの高値6840.27からの差込幅(反落幅)が大きく、反発しても戻り売りに押される展開を予測したように、相場は5月28日の6762.21までの反発に終わり、6840.27の高値更新に失敗。逆に調整局面の継続となっている。4月18日終値6243.67や2月7日終値6228.42を下回る展開となれば、さらに下値を試す状態に発展すると予測したように相場は下値を探る展開となり、24日には6029.10に下落。27日に6243.70に3日続伸後、28日は6215.47に小幅反落した。終値で6530以上を回復し、6245以上を示現すれば戻り余地を試す展開となる一方、6530以上を回復できない場合は、24日終値の6029.10に対する二番底を確認する展開が考えられる。
上値:6月27日終値6243.40を上回り、6245.00以上で引けると→:上値目標値:6285、6300、6360 中長期上値ポテンシャル:6848、7060
下値:6月24日終値6029.10を下回り、6024.99以下で引けると→:下値目標値:5980、5895 中長期下値ポテンシャル:6340、6060、5729
○DAX 6月28日終値7959.22(-31.53)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:44.38、BB:8445.97と7732.32
3月14日に8058.37に上昇し、戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転じ、4月19日は7459.96に6日続落となった。しかし、その後は急速に切り返し、25日には7832.86に4日続伸。26日は7814.76に反落。しかし、29日に7873.50に反発し、買いシグナル。5月22日には8530.89に12日続伸し、最高値を更新した。しかし、22日のバーナンキFRB議長発言を受けたリスク回避の動きから24日には8305.32に大幅続落。28日は8480.87に続伸後、29日は8336.58に反落。30日に8400.20に反発したが、31日は8348.84に反落。6月3日は8285.80に続落し、売りシグナル。6月6日には8098.81に大幅続落。7日は8254.68に反発。相場は高値圏でレンジを形成していたが、8300を割り込むと当面の天井の確認と反落余地を探る展開を予測した。8098.81は下値目標値8245以下を大きく下回る売られすぎのゾーンであり、下値目標値まで一旦戻した形となった。10日は8307.69に続伸したが、13日に8095.39に3日続落。14日は8127.96に反発した。相場は一旦8095近辺で下値を確認したが、続伸しても8305を上抜けできなければ下落圧力は残る展開を予測した。6月18日に8229.51に反発したが、6月21日終値の7789.24まで大幅3日続落となった。やや売られすぎの状態に入っており、7950程度への反発も考えられるが、戻りも鈍い展開を予測した。
相場は24日に7692.45に4日続落後、27日に7990.75に3日続伸。28日は7959.22に反落した。終値で7970以上を回復し、7995以上を示現すれば戻り余地を試す展開となる一方、7970以上を回復できない場合は、24日終値の7692.45に対する二番底を確認する展開が考えられる。
上値:6月27日終値7990.75を上回り、7995.00以上で引けると→:上値目標値8035、8050 中長期上値ポテンシャル:9025
下値:6月24日終値7692.45を下回り、7689.99以下で引けると→:下値目標値:7645、7455 中長期下値ポテンシャル:7034、6947、6694
○日経平均 6月28日東京市場終値13677.32(+463.77)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.49、BB:13682.23と12531.00
6月28日終値:先物9月限:13680(+410)、現物:13677.32(+463.77)
6月28日に13677.32で引け、6月19日終値13245.22を上回り、買いシグナル点灯。
6月13日終値12445.38でとりあえずの下値を確認し、まずは14100を視野に強含みの展開を予測。巨視的には現物終値で13300を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続。6月19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言を受けた欧米株式相場の動向が波乱要因も、引き続きドル円の上昇バイアスが支援材料。
○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。上昇基調を継続し、2013年5月22日には終値で15627.26に上昇し、戻り高値を更新。しかし、6月7日には12877.53に反落幅を拡大。6月10日に13514.20に反発したが、13日に12445.38に3日続落。しかし、その後は反発基調となり、19日に13245.58に回復。26日に12834.01に反落も28日に13677.32に続伸し、買いシグナル。現物終値で13300を下回らない限り、相場の回復基調の継続を予測する。
○相場の林では、5月7日に14180.24で引け、買いシグナル。5月22日には15627.26に戻り高値を更新。その後は下落基調に転換し、6月7日は12877.53に3日続落。10日に13514.20に反発したが、13日は12445.38に3日続落。19日に13245.22に反発後、19日のバーナンキFRB議長発言を受けた欧米株式相場の下落から20日は13014.58に反落。しかし、21日は13230.13に反発。26日に12834.01に3日続落したが、28日に13677.32に続伸し、買いシグナル。現物終値で13550を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。
○相場の木では、5月7日に14160に反発し、買いシグナル。5月22日には15670に戻り高値を更新。しかし、その後は下落基調に転換し、6月7日は12680に反落。6月10日に13620に急反発後、13日に中長期下値ポテンシャルの12400に対して、12450に3日続落。17日に13060に反発後、18日に13000に反落。19日に13260に反発後、20日に13030に反落したが、21日は13370に反発。26日に12780に3日続落したが、28日は13640に続伸し、買いシグナル。先物終値で13600を下回らない限り、戻り余地を窺う展開を予測する。
相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13677.32で引け、6月19日終値13245.22を上回り、買いシグナル→:上値目標値:14100、14400、14700、15000 中長期上値ポテンシャル:18100
下値:6月26日終値12834.01を下回り、12799.99以下で引けると→下値目標値:11900、11600、11300、11000 中長期下値ポテンシャル:10700、10400
相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13677.32で引け、6月21日終値13230.13を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13650、13800、13950 中長期上値ポテンシャル:14100、14250、14400
下値:6月26日終値12834.01を下回り、12799.99以下で引けると→:下値目標値:12350、12200 中長期下値ポテンシャル:12050、11900、10850、10150
相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:6月28日に13640で引け、6月21日先物終値13370を上回り、買いシグナル→:上値目標値:13660、13840 中長期上値ポテンシャル:14080
下値:6月26日先物終値12780を下回り、12770以下で引けると→:下値目標値12600、12300 中長期下値ポテンシャル:12400、11370
○商品相場の上下トリガーポイントと上下目標値 6月28日各市場終了時点
6月28日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。
商品相場は週間ベースでは、トウモロコシが続伸、WTI、大豆が反発、金、CRBが続落となった。
金先物相場は反発し、週間の下げ幅を縮小。宝飾品やコイン、延べ棒の需要増加の兆しを受けて、金直物相場は2年10カ月ぶり安値から持ち直し、1カ月ぶりの大幅高となった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比1%高の1オンス=1223.70ドルで終了。直物は、2.2%高の1227.05ドルと、5月20日以来の大幅上昇。一時は1180.50ドルと、2010年8月以来の安値をつけた。
原油先物相場は5日ぶりに下落。ドルが他の主要通貨に対して3週間ぶり高値に上昇したことが影響した。
6月の米消費者マインド指数は前月比で市場予想ほどには落ち込まなかった。スタイン連邦準備制度理事会(FRB)理事は資産購入についてコメントを発表。これらを受けてドル指数が上昇し、原油先物に売りが出た。週間、および月間ベースではプラス。四半期ベースでは0.7%の下落。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日比49セント(0.50%)安の1バレル=96.56ドルで終了。一時は97.82ドルに上昇していた。週間では3.1%の値上がり。月間では5%高。
商品相場は、FRBの量的緩和策縮小懸念とそれに伴うネガティブなドル上昇、中国の状況や同国の銀行システム混乱への懸念、新興国の景気減速への不安、高水準の在庫の影響などを反映し、引き続き弱含みの推移を予測する。中長期的にみても、中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場への悪影響が懸念される。キャリートレードの巻き戻しによるマネー逆流の動きも当面継続する可能性が高い。今回の早すぎる出口戦略の実施は、リスク資産の下落を通じた逆資産効果、金利上昇による住宅市場の冷え込みなどを通じて米国経済の再失速をもたらす可能性が高いと予測。新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落基調に変化はないと予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、下落基調を継続する予測を維持する。また、代表的なCRB指数は需要の低迷とインフレ率の低下を背景に下落基調が継続する展開が考えられる。
○CRB 6月28日終値275.62(-1.73)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:29.94、BB:291.63と274.70
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。3月27日に298.17に上昇したが、28日から軟化に転じ、4月3日に289.77に4日続落し、売りシグナル。4月15日は第二下値目標値の281に対して、280.93に4日続落し、下値を拡大。16日に283.23に反発後、17日に280.88に反落したが、19日は283.19に続伸し、280の下抜けはとりあえず回避された形。23日に280.99に続落後、25日に287.13に反発し、買いシグナル。29日に289.44に上昇後、5月1日に283.27に反落したが、5月3日は290.17に続伸し、再度買いシグナル。9日に291.45に上昇したが、10日から軟化に転じ、31日は281.85に下落。しかし、6月3日から反発に転じ、7日は287.67に5日続伸。しかし、その後は286~285で一進一退の状態が継続。19日に287.96に上昇したが、20日に279.57に急反落し、売りシグナル。28日は275.62に下落し、安値を更新した。相場は一段上のレンジの下限292近辺が重い一方、4月15日以降の下値ゾーンの280も下値が堅い状態であったが、今回280を下抜けしたことにより、終値で278以上を回復しない限り、下値余地を試す展開を予測する。
上値:6月19日終値287.96を上回り、288.00以上で引けると→:上値目標値:296、299
下値:6月20日に279.57で引け、5月31日終値281.85を下回り、売りシグナル→:下値目標値:272、269 中長期下値ポテンシャル:268、259、250
○WTI 6月28日終値96.56(-0.49)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.28、BB:98.85と92.75
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28(終値では77.69)まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月28日は97.23に5日続伸。しかし、4月1日から軟化に転じ、4月17日は86.68に下値を拡大。18日から反発基調に転じ、25日に93.64に6日続伸。29日に94.50に上昇後、5月1日に91.03に反落したが、5月3日に95.61に続伸し、買いシグナル。8日に96.62に上昇したが、14日に94.21に4日続落。20日に96.71に4日続伸したが、上値の重い状態が継続。下落基調を継続し、31日は91.97に下落。6月3日から反発に転じ、6月7日は96.03に3日続伸。その後95ドル台でもたついたが、14日に97.85に3日続伸し、買いシグナルとなったが、その後は21日の93.69まで3日続落。その後は反発に転じ、27日に97.05に4日続伸した。終値で95ドルを下回らない限り、再度98ドルの上抜けを試す展開ながら、95ドルを下回ると、21日終値93.69の下抜けを試す可能性が考えられる。
上値:6月18日終値98.44を上回り、99.00以上で引けると→:上値目標値:107、110
下値:6月21日終値93.69を下回り、92.99以下で引けると→:下値目標値:84、81
中長期下値ポテンシャル:49
○金 6月28日終値1223.70(+12.10)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:25.25、BB:1475.20と1209.08
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落し、上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2013年4月9日まで継続。4月10日から軟化に転じ、4月15日は1360.60に暴落した。4月22日に1421.00に3日続伸したが、23日に1408.60に反落。しかし、25日に1461.80に続伸し、買いシグナル。4月30日に第一上値目標値1465に対して、1472.10に上昇。5月1日に1446.20に反落後、6日1468.00→7日1448.80→8日1473.70とレンジを形成。しかし、10日に1436.60に続落し、売りシグナル。17日には1363.70に7日続落。20日に1384.10に反発後、22日は1367.40に続落したが、23日に1391.80に反発。28日は1378.90に続落したが、30日は1411.50に続伸。しかし、31日は1392.62に反落。6月3日に1411.70に反発後、4日は1397.10に反落。6日に1415.70に続伸したが、7日に1383.00に急反落し、売りシグナル。11日に1377.00に下落後、12日に1391.80に反発したが、13日は1377.60に反落。18日は1366.60に下落し、売りシグナル。20日は第四下値目標値の1285に匹敵する1285.90に安値を更新した。相場は、4月15日終値1360.60と5月17日終値1364.70、さらに5月22日終値1367.40で二番底を確認した可能性が高いが、下値を切り上げる状態となっており、経験則的に再度下値を試すリスクが残っている状態と予測したが、それが実現した形となた。相場は27日に中長期第二下値目標値の1210に対して、1211.60に4日続落し、安値を更新。一時1200割れとなった。28日は1223.70に反発したが、終値で1225以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続する展開を予測する。また、多少の反発があっても、下方のメジャードムーブの可能性があり、下値不安は消えない状態と予測する。
上値:6月12日終値1391.80を上回り、1395.00以上で引けると→:上値目標値1435、1450
下値:6月18日に1366.60で引け、6月11日終値1377.00を下回り、売りシグナル→:下値目標値1330、1315、1300、1285 中長期下値ポテンシャル:1270、1210、1195、1170
○トウモロコシ 6月28日終値679.25(+12.10)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:56.72、BB:681と642
2012年6月1日の551.50を底に反発基調に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。しかし、その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。3月27日に735.25に戻りを伸ばしたが、28日は695.25に急反落し、売りシグナル。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であったが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している状態。まずは1月4日終値680.25の下抜けを目指して下値を試す展開と予測したが、相場は下落基調を継続し、4月5日には第三下値目標値625に対して、629.00に暴落した。下値達成から4月16日は663.25に回復したが、23日は638.50に反落幅を拡大。しかし、4月29日に684.00に回復し、買いシグナル。5月3日は699.50まで戻りを拡大。8日に675.00に3日続落後、13日に718.00に反発したが、15日に650.75に暴落し、売りシグナル。21日には640.00に下値を拡大。28日は666.50に反発したが、30日は654.25に反落。6月7日に666.25に回復後、13日に643.50に反落したが、14日は655.00に反発。19日に682.50に4日続伸したが、24日に653.25に3日続落。25日から反発に転じ、28日は679.25に4日続伸した。終値で685以上を示現すれば戻り余地を探る展開となる一方、4月5日の629.00への下落以降、下値切り上げ型のレンジを形成しており、下値を試すリスクは依然として残る状態と予測する。
上値:6月19日終値682.50を上回り、685.00以上で引けると→:上値目標値:725、740
下値:6月13日終値653.25を下回り、649.99以下で引けると→:下値目標値:605、590、575、560 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、460、317
○大豆 6月28日終値1564.50(+16.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:64.47、BB:1557と1491
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。その後はレンジを形成し、2013年3月11日に1514.75に3日続伸。1500台を回復したが、3月13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。27日に1453.75に反発したが、28日に1404.75に急反落し、売りシグナル。2011年11月以降形成したレンジの下限である1385前後を試す展開を予測したが、相場は4月5日に第一下値目標値1360に対して、1361.75に下値を拡大。しかし、4月8日以降は反発基調に転じ、18日は1430.50に3日続伸。24日に1404.00に反落後、29日は第一上値目標値1475に対して、1471.75に3日続伸。5月1日に1437.50に続落後、5月3日は1455.00に続伸。6日に1444.50に反落後、7日に1463.50に反発し、買いシグナル。14日には1524.50に戻りを拡大したが、15日に1412.75に暴落。23日は1499.50に6日続伸。24日は1476.25に反落したが、28日に1509.25に反発し、買いシグナル。6月3日に1532.50に上昇後、10日に1511.75に反落。12日に1540.75に続伸したが、13日は1510.25に反落。20日は1497.50に下落し、売りシグナル。21日は1493.25に続落となった。24日以降反発に転じ、27日は1548.50に3日続伸し、買いシグナル。28日は1564.50に4日続伸となった。終値で1550を下回らない限り、戻り余地を探る展開を予測する。次の上値の壁は1570をみている。
上値:6月27日に1548.50で引け、6月12日終値1540.75を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1585、1600 中長期上値ポテンシャル:1550
下値:6月21日終値1493.25を下回り、1489.99以下で引けると→:下値目標値:1445、1430、1415、1400 中長期下値ポテンシャル:1369、1340