今日は小生の取引相手で個人的にも親しい人のことを書きます。
その人、H.K.さんは、某外資系銀行の外国為替のカスタマーディーラーをしています。
外資系の人にしては正直で、人柄も良く、皆から好かれています。
彼は約16年間為替のカスタマー・ディーラーをしているのですが、小生との電話の会話でよく、彼個人のマネーで損をした取引について報告してくれます。その中でも最近の彼の損をした取引について、面白かったので書いてみます。もちろん本人の許可を得ています。
H.K.さんは、4月21日、G7の直前にドルを116円80銭で買い、外貨預金を行いました。

その直後の24日、ドルは急落

。115円→113円→111円とどんどん値下がり

するドルを見ながら、H.K.さんは110円60銭でドルのナンピン買いをしました。リバウンド狙いの買いで、ドルが113円70銭以上に戻したら、やれやれ売りをするつもりだったのでしょう。

しかし、ドルの下げは止まらず、109円台へ。そしてついにその日がやってきました。
ドルは5月17日にはザラ場で108円97銭までドル安が進み

、たまらなくなったH.K.さんは、
ドルの損切りを決断。

109円20銭でロスカットのドル売りを行ったのです。
その直後の17日の海外市場で、予想を上回るCPIや金価格の反落からドルは急反発

。ブレトン仏財務省のユーロ高牽制と介入を匂わせる発言、米スノー長官のドル安政策移行の思惑を否定するコメントが続き、ドルは戻りを拡大

。111円35銭まで急上昇しました

。
翌日18日の朝、シドニー市場で111円25銭をつけているドルを見て、H.K.さんは愕然とし

、倒れそうになったそうです

。
116円80銭と110円60銭でドルを買い、109円20銭で損切りの売りを出す。
そうです。H.K.さんは、ドルを高く買い、安く売ってしまったのです。
16年間も外国為替業務をしているプロのH.K.さんでさえ高く買って安く売ることがあるのです。さらにもし109円台でドルショートをしていれば、“往復びんた”になったのでしょうけど。。。(外貨預金ですから、ドル売りからは入れない)
しかし、それ以上に見事なのは、ドルがレンジの下抜けをする直前のG7前にドルを買い、ドルが大底をつけた17日にドルを売ったドンピシャのタイミングです。
まさに、値幅と時間軸がぴったりで、この逆をしていれば、素晴らしい投資成果だったでしょう。ちなみにH.K.さんは小生のブログ

を読んでくれているようでして、4月8日の記事

“逆指標(インバース・インディケーター)”を自分のことかと思い、もし自分の名前がでてきたらどうしようとハラハラしながら読んでいたそうです

。それを聞いて、小生は大笑いしてしまいました。


小生はH.K.さんとの相場見通しの会話をとても大切にしています。最近、H.K.さんはプロモーション(出世、偉くなること)し、忙しくなったためか、電話で話す

機会が減った

ので大変残念なことだと思っています。

