
1月効果
1月効果をご存知の方も多いと思われる。
効率的市場仮説によれば株式・債券などの有価証券価格は所謂『ランダムウォーク』


をすることになっている。これは過去の値動きから将来の相場変動を予測できないことを意味する。
しかし、ロゼフとキニーという研究者はNY証券取引所の1904年から1974年までの70年間の単純平均指数に季節的な変動パターンがあることを発見した。1月の収益率は他の月よりもはるかに大きいものだったのである。

1月の収益率は約3.5%あったのに対して、他の月の平均は約0.5%であった。年間平均の収益率のおよそ3分の1が1月に発生していた。

平均株価指数はNY証券取引所の上場全銘柄の単純平均であるため、小企業は株式時価総額中に占めるシェアよりも大きなウェイトを与えられることになる。これは、1月効果が小企業効果であることを意味している。
カイムは小企業の超過収益の半分は1月に発生し、そのまた半分は1月の始めの5営業日に集中していることを発見した。NY証券取引所の単純平均指数が高い収益率を示すのは、小企業の1月の高いパフォーマンスによって数字が押し上げられているためである。
レインガナムは、前年に株価が下がった小企業(敗者株)において収益率が高かった一方、前年株価が上がって高い収益率を示した小企業(勝者株)においては、年明け最初の5営業日に超過収益は発見されなかったことを発見している。
ガルテキンは16カ国の季節変動パターンを調査した結果、15カ国で1月効果が異常なほど高いことを発見した。ベルギー、オランダ、イタリアの1月の収益率は年間の平均収益率より高かったのである。そして日本でも1月効果が観察されている。
また、多くの研究者が税金計算期間と1月効果の関連について調査しているが、課税年度が4月1日に始まる英国、7月1日に始まる豪州で、収益率はそれぞれ英国が4月に高く、豪州は7月に高いことが報告されている。
さらに、何年間も連続して大きな値下がりをした企業の株式が、その後に市場を出し抜く高い収益率を上げるのはほとんどが1月との結果も出ている。
日本の株式市場は高値警戒感と先高期待が交錯する展開となっているが、果たして今年も1月効果を示すのか注目される。

