相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

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各国国債相場、外国為替相場のテクニカルコメント(3月22日) 

2013-03-24 22:09:37 | グローバル債券市場分析
○各国国債相場の上下トリガーポイントと上下目標値2013年3 月22日終値時点予測

3月22日各市場終値基準。

グローバル債券相場は週間ベースで続伸。週間の10年債利回り変化幅は、米国-6.4bp、カナダ-7.6bp、豪州-7.5bp、ドイツ-7.6bp、英国-8.4bp。
米国債券相場は週間ベースで2週続伸。キプロスの財政混乱で欧州のソブリン債危機が悪化するとの懸念を背景に逃避需要が増大した。22日はキプロスが欧州連合(EU)主導の救済で合意に近づいているとの見方から米国債相場は小幅反落した。キプロス当局者が数時間以内に合意に達する可能性があると発言したが、10年債利回りは6日連続で2%を下回る水準で推移した。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドなど大口投機筋が保有するシカゴ商品取引所(CBOT)での10年債先物の売越幅は19日終了週に3295枚に減少。買い越しから売り越しに転じた12日終了週は5万4051枚の売り越しだった。
欧州とキプロスの当局者は同国の財政破綻回避に向け協議している。キプロス議会は58億ユーロ(約7120億円)を調達する計画の銀行預金課税の法案を否決。預金課税は100億ユーロ規模の支援の条件だった。欧州中央銀行(ECB)はキプロスが25日までに救済策で国際債権団と合意できなければ、銀行への緊急流動性支援を同日で打ち切ると通告している。キプロス議会はこの日、資本統制と連帯基金に関する法案を可決した。これはユーロ圏と国際通貨基金(IMF)からの支援確保に向けた取り組みの一環。議会は銀行再編を含む他の7本の法案についても審議している。
欧州債券相場ではイタリアとスペイン国債が上昇。キプロスが救済合意に近づいているとの兆候を背景に3日続伸となった。イタリア国債は週間ベースでも上昇。キプロスの与党・民主運動党(DISY)のネオフィトゥ副党首は、数時間以内に議会で合意が成立するとの見通しを示した。今週初めには、救済の条件である銀行預金課税法案をキプロスが模索する中で欧州債務危機が再燃するとの懸念から、周辺国債は下げていた。ドイツ10年債は下落し、利回りは11週間ぶり低水準から上昇。ロンドン時間午後4時59分現在、イタリア10年債利回りは前日比7bp低下の4.52%。前週末比では8bp低下。スペイン10年債利回りは3bp低下の4.85%。前日までの2営業日で16bp低下していた。ドイツ10年債利回りは1.3bp上昇の1.378%。一時は1.34%と、1月2日以来の低水準を付けた。英国債相場は2週続伸。10年債利回りは前週末比8.4bp低下の1.851%。前日比では0.7bp低下。
米連邦準備制度理事会(FRB)が先月公表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドルという資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解が分かれ、雇用市場が「大幅」に改善するまで資産購入を続けるというバーナンキFRB議長主導の政策をめぐり当局者の間で意見が割れたことが示された。
PIMCOビル・グロース氏は、2月の米雇用者の伸びが市場予想を上回ったが、これによって金融当局が現行の緩和措置を変更することはないとの見解を示した。しかし、量的緩和の継続は株式相場や商品市場などリスク資産の上昇を通じて期待インフレ率の上昇を想起させ、債券相場の重石となることはQE2の局面で示されており、債券相場下落の要因と考えられる。一方、市場では米国の強制歳出削減の発動に対する景気への悪影響が軽視されている。これまでの市場関係者の指摘によれば、給与税減税の失効に加え、富裕層向けの所得税増税は、今年1-3月(第1四半期)の米経済成長率を1%に押し下げる見通し。経済にとって逆風となるのは確実で米経済は今年1-6月(上期)に下振れし、7-12月(下期)に持ち直すというのがコンセンサスになりつつある。また、1-6月期の下振れが意味するのは米失業率低下ペースが今年、限定的になる可能性が高いと考えられる。2月1日発表の雇用統計で失業率が上昇したように雇用の大幅な改善は期待しにくい状態が継続すると考えられる。3月8日発表の雇用統計で、前月分が11万9000人増と、速報値の15万7000人増から3万8000人下方修正されたように、雇用の回復ペースは依然として鈍いと考えられる。また、労働参加率や就業率から見ると米国の雇用は回復していないと考えられる。さらに、欧州の経済見通しは引き続き弱く、一段の利下げを実施する余地が考えられる。スペインとイタリア、ギリシャには依然システミックリスクがあり、安全資産の需要を支えている。
今後の債券相場は、短期的な急落後の下値確認の段階が終了し、戻り余地を試す展開の継続が考えられる。米国景気の回復期待も、個人消費が景気を押し下げる可能性が高まっており、相場は売られすぎの状態から反発基調を継続すると考えられる。米国債券相場では10年債利回りが終値ベースで2.060%を超えるかどうかがポイントと考えていたが、今回の調整でも2.058%で下値を確認したことから、この水準を終値で上回らない限り、更なる下落トレンドに発展するリスクは低下した可能性が高いと予測。短期的な10年債相場の上値目標値は1.810%と1.780%であるが、1.8%割れを示現する相場上昇に発展すれば、中長期的に債券相場の戻りが拡大する展開を予測する。
一方、中長期的にみると消費動向を主要因に米国景気再失速の可能性が懸念される。欧州債務問題の根本的な解決も容易ではなく、欧州連合(EU)が域内予算の削減で合意したことによる欧州景気先行き不安の強まりも懸念材料。イタリアの新政権樹立に向けた調整が難航していることも財政再建と構造改革が後退するとの懸念を高めている。キプロスの今回の再建法案だけでは支援条件としてユーロ圏が要求している58億ユーロの財源確保ができないとの指摘もでている。ユーロ圏は24日にも支援を再協議する見通しだが欧州問題の沈静化にはまだまだ紆余曲折がありそうである。ユーロ圏のGDPは予想を下回る結果となったが、中国など新興国の景気減速懸念を含めた世界景気後退懸念があることから債券相場の下値余地は小さいと予測。実体経済の回復が伴わない量的緩和は一時的な効果しかないと考えられ、2013年秋頃を目処に世界の10年債利回りは1%前後に収斂するべく大きな債券相場上昇トレンドが依然として継続しているとの見方を維持する。
 
○米国10年:3 月22 日終値 新指標銘柄1.926%(+0.014%)旧指標銘柄1.893%(+0.015%)
コメント: 米国10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.388%から9月14日終値1.867%までをA波(0.479%、1.867%-1.388%=0.479%)、11月16日終値1.581%までをB波とし、今回の調整幅を1.581%に加算すると2.060%(1.581%+0.479%=2.060%)のC波となり、第四下値目標値の2.060%と一致する。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても2.060%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。2月4日のザラ場安値が2.058%で反発しており、短期的には下値は完成したと考えられる。その後は3bp以上の相場反発を入れて、一旦の下値を確認した後はレンジを形成すると予測した。相場は2.016%と1.999%で下値切り上げ型のレンジを形成しており、経験則的には再度下値を試すリスクが残っていると予測したが、一旦2.029%に下落したものの、2月14日の1.998%への反発で下値も限定的となり、2月19日の2.029%で短期的な二番底を形成。2月21日の1.977%で買いシグナルとなったことで、今後1.951%を下回る相場上昇に発展すれば、戻り余地は大きいと予測した。相場は第二上値目標値の1.880%に対して、25日に1.865%に4日大幅続伸。27日に1.902%に小幅調整を入れたが、3月1日には1.842%に続伸。再度買いシグナルとなったことで1.780%~1.740%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月6日には1.938%に3日続落し、売りシグナル。3月7日は第一下値目標値の1.990%に対して、1.997%に、3月8日は第二下値目標値2.020%に対して、2.044%に5日続落となった。相場は、2.020%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日と19日終値の2.029%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測した。相場は3月11日に2.058%に下落。2月4日ザラ場安値の2.058%を終値で示現した形で、相場の習性といえる。3月12日に2.017%に反発後に3月14日に2.030%に小幅続落となったが、チャート上には変化はなく、3月15日は1.990%に反発し、戻りを拡大。短期的な下値確認により、終値で2.015%以上の反落がない限り、1.920%から1.890%程度を短期的な目処に相場は戻り余地を窺う展開を予測した。相場は3月19日に1.903%に3日続伸後、20日に1.959%に反落。しかし、21日に1.912%に反発。22日は1.926%に小幅反落したが、チャート上に変化はない。今後、1.894%以下の終値を示現すれば、1.810%や1.780%を短期的な上値目標値とした戻りを試す展開を予測する。
上値:3月19日終値1.903%を下回り、1.894%以下で引けると→上値目標値:1.810%、1.780% 
下値:3月20日終値1.959%を上回り、1.965%以上で引けると→下値目標値:2.050%、2.080%

○米国30年:3月22日終値 新指標銘柄3.148%(+0.015%)旧指標銘柄3.164%(+0.016%)
コメント:米国30年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値2.454%から9月14日終値3.089%までをA波(0.635%、3.089%-2.454%=0.635%)、11月13日終値2.725%までをB波とし、今回の調整幅を2.725%に加算すると3.360%(2.725%+0.635%=3.360%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.360%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。30年債は新指標銘柄が旧指標銘柄よりクーポンが高く、新指標銘柄が1.4bp低い利回りで取引されている(通常は新指標が旧指標より利回りが高い)ことも影響しているが、30年債入札の好結果から、全般的には下値を固める動きとなった。15日は新指標銘柄で3.176%となった後、19日に3.210%に反落したが、21日に3.168%に続伸し、買いシグナル。25日は第二上値目標値の3.060%に対して、3.062%に4日続伸。27日に3.100%に小幅調整を入れたが、3月1日には3.051%に続伸。再度買いシグナルとなったことで2.970%~2.940%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月5日には3.107%に続落し、売りシグナル。7日は第一下値目標値の3.190%に対して、3.204%に、8日は第二下値目標値3.220%に対して、3.245%に5日続落となった。相場は、3.220%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日終値の3.234%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測した。相場は3月11日に3.260%に下落したが、3月12日に3.214%に反発。3月14日に3.239%に小幅続落したが、3月15日は3.212%に反発した。今後、終値で3.204%以下で引けると、3.120%、そして3.090%を上値目標値として戻り基調に転じる可能性を予測した。相場は、18日に3.185%で引け、買いシグナル。19日には第一上値目標値の3.120%に対して、3.129%に相場上昇。20日に3.199%に反落後、21日は3.133%に反発。22日は3.148%に小幅反落したが、チャート上に変化はない。今後、3.124%以下の終値を示現すれば、3.040%を短期的な上値目標値とした戻りを試す展開を予測する。
上値:3月19日終値3.129%を下回り、3.124%以下で引けると→上値目標値:3.040%、2.950% 中長期上値ポテンシャル:2.642% 
下値:3月20日終値3.199%を上回り、3.205%以上で引けると→下値目標値:3.290%、3.320%

○カナダ10年:3月22日終値1.818%(+0.006%) 
コメント: カナダ10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.573%から9月14日終値1.968%までをA波(0.395%、1.968%-1.573%=0.395%)、12月5日終値1.684%までをB波とし、今回の調整幅を1.684%に加算すると2.079%(1.684%+0.395%=2.079%)のC波となる。相場は2月1日と2月13日終値の2.037%で二番底を形成し、2月22日に1.941%に3日続伸し、買いシグナル。相場は2月1日と13日の終値の2.037%で二番底となった可能性が強まり、今後1.970%以上を示現しない限り、戻りを試す展開を予測したが、相場は26日に第一上値目標値1.860%に対して、1.858%に5日続伸。28日は第二上値目標値の1.830%に対して、1.834%に、3月1日には第三上値目標値の1.800%に対して、1.797%に続伸となった。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日は1.931%に5日続落。米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2.037%の安値までまだ距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測した。相場は11日に1.941%まで下落後、12日に1.906%に一旦反発。14日に1.946%に小幅続落したが、15日は1.894%にい反発し、買いシグナル。19日は第一上値目標値の1.810%に対して、1.817%に3日続伸。短期的な上値達成感から、20日は1.863%に反落後、21日は1.812%に反発。今後、1.809%以下で引ける場合は1.720%を短期的な上値目標値として、更なる戻りを試す展開を予測する。
上値:3月19日終値1.817%を下回り、1.809%以下で引けると→上値目標値:1.720%
中長期上値ポテンシャル:1.590%、1.426%
下値:3月20日終値1.863%を上回り、1.870%以上で引けると→下値目標値:1.950%、1.980% 

○豪州10年:3月22日終値3.556%(-0.027%)
コメント: 豪州10年債相場は、2012年6月4日の最高値2.770%示現後、7月4日に3.203%に下落。7月25日に2.796%まで反発後、8月16日に3.479%に下落。10月3日に2.917%に反発後は2月4日と2月14日終値の3.592%まで下落トレンドを形成した。
7月25日終値2.796%から8月16日終値3.479%までをA波(0.683%、3.479%-2.796%=0.683%)、10月3日終値2.917%までをB波とし、今回の調整幅を2.917%に加算すると23.600%(2.917%+0.683%=3.600%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.600%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。相場は、上記のように2月4日と2月14日終値の3.592%で二番底を形成し、2月25日に3.505%に3日続伸し、買いシグナル。2月27日には3.336%に5日続伸。3月4日には第三上値目標値の3.280%に対して、3.282%まで回復した。しかし、5日から軟化に転じ、3月12日には3.617%まで6日続落。3月13日に3.575%に反発後、3月14日は3.684%に下値を拡大。しかし、3月15日は3.631%に反発。下値は限定的で、3.575%を下回る相場上昇に発展すれば、3.480%、そして3.450%程度への回復を予測したが、18日に第一下値目標値3.480%に対して、3.476%に続伸。19日に3.550%に反落後、20日に3.513%に反発したが、21日は3.583%に反落。しかし、22日は3.556%に反発。相場は3.475%を示現後、下値切り下げ型の形状を形成しており、経験則的には再度戻りを試す基調に転換すると予測する。
また、中長期的には、相場は2011年6月4日終値2.770%をピークに下値切り下げ型の大きなレンジを形成しており、経験則的にはもう一度金利低下トレンドに回帰する可能性があり、巨視的には金利低下トレンドがまだ継続している可能性を予測する。
上値:3月20日終値3.513%を下回り、3.509%以下で引けると→上値目標値:3.420%、3.390% 中長期上値ポテンシャル:3.220%、2.860%、2.460%
下値:3月21日終値3.583%を上回り、3.590%以上で引けると→下値目標値:3.670%

○ドイツ10年:3月22日終値新指標銘柄1.378%(+0.013%)、旧指標銘柄1.310%(+0.016%)コメント:ドイツ10年債相場は、2012年7月20日の終値ベースの最高値1.166%から9月14日終値1.705%までをA波(0.539%、1.705%-1.166%=0.539%)、12月7日終値1.294%までをB波とし、今回の調整幅を1.294%に加算すると1.833%(1.294%+0.539%=1.833%)のC波となる。相場は、1月30日に第二下値目標値1.710%に対して、1.710%に下落したが、2月21日に1.573%に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月1日には第四上値目標値の1.380%に対して、1.409%に戻りを拡大。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日には1.524%に5日続落となった。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月20日の1.653%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的で、主要国では底堅い展開を予測した。相場は予測通り、3月11日から反発基調となり、3月15日には1.454%まで回復。終値で1.480%以上とならない限り、まずは1.409%突破を目指して戻りを試す展開を予測。さらに1.409%を下回れば、戻りを拡大する展開を予測した。相場は3月19日に1.346%に上昇。20日に1.386%に反落後は21日1.365%→22日1.378%と推移。今後、終値で1.359%以下を示現すれば1.346%突破を経由して、戻りを試す展開を予測する。主要国では日本国債と共にドイツ国債市場の形状は良い。
上値:3月19日終値1.346%を下回り、1.339%以下で引けると→上値目標値:1.250%、1.220% 中長期上値ポテンシャル:1.140%、0.869%
下値:3月8日終値1.524%を上回り、1.530%以上で引けると→下値目標値:1.610%、1.640% 

○英国10年:3月22日終値1.851%(-0.007%) 
コメント:英国10年債相場は、2012年8月2日の終値ベースの最高値1.437%から9月14日終値1.963%までをA波(0.526%、1.963%-1.437%=0.526%)、10月3日終値1.685%までをB波とし、今回の調整幅を1.685%に加算すると2.211%(1.685%+0.526%=2.211%)のC波となる。相場は2月13日に2.207%に下落後、2月21日に2.099%に急反発。相場は2.207%で一旦の下値達成感があるとコメントしたが、当面の下値を確認した可能性が高く、2月4日終値2.076%を下回ると、まずは1.980%や1.950%を目指して、戻りを試す展開を予測した。相場は2月26日に1.965%に続伸し、買いシグナル。3月1日には1.870%に戻りを拡大した。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日には2.060%に下落した。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月13日の2.207%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測した。
相場は11日から反発基調に転じ、3月15日には1.935%に回復。終値で1.960%以上とならない限り、まずは1.870%突破を目指して戻りを試す展開を予測した。相場は3月19日に1.829%に4日続伸。20日に1.874%に反落したが、22日に1.851%に小幅続伸。今後、終値で1.849%以下を示現すれば、1.829%突破を経由して、更なる戻りを試す展開を予測する。
上値:3月19日終値1.829%を下回り、1.819%以下で引けると→上値目標値:1.730%、1.700% 中長期上値ポテンシャル:1.770%、1.356%、1.289%
下値:3月8日終値2.060%を下回り、2.070%以上で引けると→下値目標値:2.150%、2.180% 

○日本国債先物6月限:3月22日終値:145.73(+0.16)
コメント: 3月4日には3月限で145.32に8日続伸(6月限は145.18)となった。3月5日に144.98(6月限は144.86)に反落したが、3月8日に145.32(6月限は145.02)に3日続伸。その後、6月限は11日に144.97に小幅反落したが、12日から反発基調となり、15日には145.19に回復。相場は上方のメジャードムーブの形状をしており、終値で145.20以上となれば、戻りを拡大する展開を予測した。相場は3月21日に第一上値目標値の145.60に対して、145.57に上昇。22日は145.73に上値を拡大。今後、終値で145.60を下回らない限り、146.25を目処に戻りを拡大する展開を予測する。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:75.81、BB:145.72と144.33
上値:3月4日終値145.18を上回り、145.20以上で引けると→上値目標値:145.60、146.25
下値:3月5日終値144.86を下回り、144.84以下で引けると→下値目標値:144.40、144.25

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○外国為替相場の上下トリガーポイントと上下目標値   3月22日東京市場終了時点  

3月22日東京市場終値基準。AUD、CAD、SEK、NOKは22日NY市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、ボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 外国為替相場は、東京市場終値ベースでは対主要通貨(日本円、英ポンド、スイスフラン、ユーロ、豪ドルの5通貨)で見ると、対豪ドル、英ポンドでドルが続落、対円で反落、対スイスフラン、対ユーロではドルが続伸。また、クロス円は、すべての通貨で反落(円高)となった。
上記5通貨にNZドル、北欧通貨を加えたNY市場終値ベースで見ると、対円、対豪ドル、対NZドル、英ポンドでドルが軟化する一方、対カナダドル、対ユーロ、対スイスフラン、対スウェーデンクローナ、対ノルウェークローネでドルが堅調地合いを継続した。また、クロス円はNZドルを除き、反落(円高)となった。
NY外国為替市場ではユーロが対ドルで一時、1週間ぶりに1.30ドルに上昇。キプロスが金融崩壊を回避し、域内での危機感染を防ぐための合意が近いとの楽観が背景。
ユーロは主要16通貨全てに対して上昇。キプロス議会は金融支援確保を目指し、法案を可決した。ポンドはドルに対して上げを縮小。格付け会社フィッチ・レーティングスが英国の最上級格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが嫌気された。アジア通貨は週間ベースで5週続落と、6月以来の長期下落局面。欧州の混乱で高リターン資産への需要が後退しているのが背景。
ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.8%高の1ユーロ=1.2989ドル。一時、15日以降で初めてとなる1.30ドルを付けた。対円では0.3%上げて122円73銭。一時0.8%安となる場面もあった。円は対ドルで0.5%上昇し1ドル=94円46銭。
米商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドや大口投資家によるユーロのネットショートは19日に4万4884枚。前週は2万4787枚だった。
英国はフィッチ・レーティングスから付与されている最上級格付けを失う可能性がある。オズボーン英財務相は今週、債務が従来想定していた以上に膨らむとの見通しを示した。
フィッチは22日、英国の格付けを引き下げ方向で見直す「ウォッチネガティブ」に指定したと発表した。ポンドは対ドルで0.4%高の1ポンド=1.5230ドル。一時1.5248ドルに上げた。対ユーロでは0.3%下げて1ユーロ=85.29ペンス。ユーロは週間ではドルに対し0.7%、円に対しては1.5%それぞれ下落している。
外国為替相場は対主要通貨での円安局面の一服を予測し、2月26日前後にかけて天井圏構成から下向きのバイアスが継続する展開となったが、3月12日~14日にかけて、ドル、豪ドル、ニュージーランド・ドル、スウェーデンクローナなどは対円で戻り高値を更新する展開となった。ドル円の94円台、ポンド円の147円台が当面の天井と指摘してきたが、ドル円の96円台示現で、クロス円の一部に戻り高値を更新する状況が生じた。今後の円の動向については日銀が、実際に高いインフレ率を達成できるかどうかにかかっているが、その可能性は難しいとの指摘もでている。また、ドルは米国と他の主要国の景況感の違いを反映して、堅調な展開を継続してきたが、消費動向の低迷から上昇一服となっている。株式相場、商品相場が堅調ななかで、ドルが堅調地合いを継続していることは、これまでのリスク選好局面と状況を異にしている状態であったが、消費者マインド指数の低下を背景に軟化に転じている。最近のクロス円の上昇はドル円の上昇によるものであったが、豪ドルや英ポンドなど対他通貨の対ドルでの下落一服による反発があっても、ドル円の下落がクロス円の戻りを押さえる可能性が高いと考えられる。さらにリスク資産が上げ渋り、反落基調に転換すれば、クロス円の天井感がさらに強まる可能性を予測する。終値ベースでは、カナダドル円、ユーロ円、ポンド円、ノルウェークローネ円の各通貨は3月22日終了時点も、2月の高値を依然として更新していない状態となっている。また、ドル円自体が売りシグナルになていることもクロス円を含めた円のさらなる反発リスクを想定させる。
長期見通しでは、今後も構造的なドル余剰の状態に変化がないこと、安部政権の政策や日銀法改正を視野に入れた日本サイドの材料だけでドル円の上昇トレンドが今後もさらに継続するかも疑問であること、米国や新興国など世界景気再失速懸念、欧州債務問題の長期化など負の懸念材料も多く、中長期的な視点では円高に反転するリスクも引き続き維持する。先進主要国債券利回りが上げ渋りから低下基調に転じてきていることも、円高転換リスクを想起させる。
 
○USD/JPY 3月22日東京市場終値94.59(-1.31)、22日NY市場終値94.46(-0.44)
コメント:ドル円相場は、2012年3月15日東京市場終値83.74をピークに下落基調を継続し、9月28日に77.58に下落。しかし、その後は上昇基調に転換。12月12日に82.79に上昇し、ドル買いシグナルが再点灯。17日には84.02に6日続伸。19日に第四上値目標値84.40に対し、84.38と終値ベースの戻り高値を示現(ザラ場高値では84.62)。20日に83.93に反落し、チャート上でも小幅ながら調整を入れたが、21日の83.99以降も上昇基調を継続し、25日に84.80で引け、ドル買いシグナル。28日は第三上値目標値の86.30に対して、86.32に5日続伸となった。86円台を示現したことで、中長期的なドルの上値ポテンシャルは拡大し、87円台や88.70まで上昇する可能性を予測したが、1月4日は終値で88.09に戻り高値を更新。買われすぎから急反落のリスクをを予測したが、8日に87.38に続落。しかし、9日の87.49から反発に転じ、10日は88.29に続伸し、ドル買いシグナル。11日は89.04に3日続伸。16日に88.11に続落したが、18日に90.03に続伸。21日の日銀の金融政策決定会合にサプライズはなく、予想通り23日に88.29に3日続落し、調整を入れたが、24日は89.28に反発。25日は第一中長期上値目標値90.50に対して、90.55に続伸し、ドル買いシグナル。2月1日には終値で92.09に戻り高値を更新。4日に92.75に上昇後、5日に92.20に反落。6日に93.83に戻り高値を更新(ザラ場高値は94.06)後は7日93.52、8日92.79と続落。東京市場が休場の11日に94.46のザラ場高値を更新し、12日に94.23と終値ベースの戻り高値を更新したが、13日以降は軟化に転じ、15日は92.50に下落。18日に94.06に反発したが、19日の93.47への反落以降はクロス円の軟化を背景に上値が重くなり、22日は93.28に下落。25日に94.14に反発したが、26日は91.81に急反落。3月4日に93.44に4日続伸後、3月5日に93.18に反落したが、3月7日に93.97に続伸し、買いシグナル。3月8日は中長期第三上値目標値95.20に対して、95.41に3日続伸。3月12日には第三上値目標値96.40に対して、96.40に5日続伸。3月13日に95.49に反落後、3月14日は96.20に反発。3月18日に94.76に続落後、21日に95.90に続伸したが、22日は94.59に急反落し、売りシグナル。22日の海外市場では94.46に下落して引けており、25日の東京市場でも94.80以上を回復しない限り、ドルの反落余地を試す展開を予測する。また、ドルの調整局面入りを予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:51.93、BB:97.41と91.54
上値:3月21日東京市場終値95.90を上回り、96.00以上で引けると→上値目標値:(1枠10銭)96.80、97.10、97.40、97.70(1枠20銭)98.20  中長期上値ポテンシャル:93.40、94.60、95.20、98.80、101.80
下値:3月22日に94.59で引け、3月18日東京市場終値94.76を下回り、売りシグナル→下値目標値:(1枠10銭)93.80、93.50、93.20、92.90(1枠20銭)93.60、93.00 中長期下値ポテンシャル:90.00、89.40、88.90、85.80

○EUR/USD 3月22日東京市場終値1.2901(-0.0031)、22日NY市場終値1.2989(+0.0090)
コメント:ユーロドル相場は2012年7月25日東京市場終値1.2089を底に上昇基調に転換し、2013年2月1日に東京市場終値で1.3628に7日続伸し、ピークを打った。2月4日以降は下落基調に転換し、3月7日に1.2996に下落。3月8日に1.3038に反発後は3月12日1.3066→3月13日1.3062→3月14日1.2957→3月15日1.3034と弱含み保ち合いレンジを形成。18日は1.2923に反落し、売りシグナル。22日は中長期第一下値ポテンシャルの1.2910に対して、1.2901に下落した。徐々に下値を切り下げながら一進一退の展開となっている。ユーロドル相場は当面の天井を打った可能性が高いと予測。中長期的には1.27台前後で底打ちし、再度上昇基調に転じる場合は巨大なヘッドアンドショルダーの可能性も考えられるが、1.2650まで下値を拡大するリスクも考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:44.58、BB:1.3144と1.2884
上値:3月15日東京市場終値1.3034を上回り、1.3040以上で引けると→上値目標値:1.3120、1.3150、1.3180 中長期上値ポテンシャル1.3300、1.3360、1.3390
下値:3月18日に1.2923で引け、3月14日東京市場終値1.2957を下回り、売りシグナル→下値目標値:1.2860、1.2830、1.2800 中長期下値ポテンシャル:1.2910、1.2710、1.2650

○EUR/JPY 3月22日東京市場終値122.02(-1.99)、22日NY市場終値122.73(+0.31)
コメント:ユーロ円相場は、12月4日に107.11に反落後、5日に107.89に上昇したが、7日は106.55に続落し、売りシグナル。10日には第一下値目標値106.20に対して、106.23に3日続落となったが、11日から反発に転じ、13日は109.29に3日続伸し、買いシグナル。19日は終値で111.72まで戻りを拡大(ザラ場高値では112.50)後、21日に110.86に続落し、調整を入れた。しかし、25日に111.80に急反発し、買いシグナル。1月4日には114.60に5日続伸。7日に114.39に小幅反落後はもたついたが、10日に115.37で引け、買いシグナル。15日に118.56に3日続伸。16日に117.01に反落後、18日は120.59に大幅続伸。23日に117.42に3日続落したが、24日の118.78から反発し、25日は121.42に大幅続伸し、再度買いシグナル。2月4日には126.38に戻りを拡大。5日に124.18に反落後、6日に127.09に戻り高値を更新(ザラ場高値は127.71)したが、8日に124.31に大幅反落。12日に126.08に反発したが、15日に123.76に3日続落。18日に125.44に反発後、19日に124.65に反落。20日に125.20に反発後、21日に123.95に急反落し、売りシグナル。22日は123.24に続落。25日に124.46に反発したが、26日は119.79に急落。28日に121.38に続伸したが、3月1日は121.06に反落。しかし、3月4日に121.54に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月8日は124.86に5日続伸。8日の海外市場では125.92までザラ場で上昇したが、その後123.81まで下落するなど上値も重く、結局、東京市場と同じ124.86で引けている。相場は3月12日に125.37に7日続伸。3月14日に124.64に続落したが、3月15日は125.18に反発した。相場は上方のメジャードムーブの形状をしており、125.37を上回り、125.40以上で引ければ戻りを拡大する可能性がある。しかし、11日の海外市場では124.58に反落して引けており、18日の東京市場でも124.64を下回り、124.59以下で引ける場合は調整局面入りする可能性を予測した。相場は18日に122.45に急落後、21日に124.01に続伸したが、22日は122.02に反落し、売りシグナル。今後、東京市場終値で122.30以上を回復しない限り、下値を試す展開を予測する。ユーロ円相場は2月6日東京市場終値127.09と2月6日ザラ場高値127.71を更新していない。ユーロドルの軟調地合いが継続しており、ドル円の上昇による反発があっても、ユーロ円の上値は重い状態が継続すると予測。また、ユーロドルとドル円双方の下落が重なる可能性もあり、ユーロ円の下値を拡大する可能性が考えられる。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:48.10、BB:126.37と119.51
上値:3月21日東京市場終値124.01を上回り、124.10以上で引けると→上値目標値:124.90、125.20  
下値:3月22日に122.02で引け、3月18日東京市場終値122.45を下回り、売りシグナル→:下値目標値:121.50、121.30

○GBP/JPY 3月22日東京市場終値143.60(-1.45)、22日NY市場終値143.891(-0.099)
コメント:ポンド円相場は2012年4月2日東京市場終値132.89をピークに下落基調に転換し、6月4日119.86に下落した。しかし、その後は上昇基調に転換し、中長期上値目標値147.80に対して、2013年2月12日に東京市場終値で147.44、ザラ場では2月7日に147.982に上昇し、上値ポテンシャルに到達、一旦ピークをつける形となった。その後は下落基調に転換し、2月27日には東京市場終値で138.65に下落した。2月28日以降は反発基調に転じ、3月8日は143.04で引け、買いシグナル。ポンド円の上値は重く、引き続き相場のピークアウト感が強いが、短期的には終値ベースで144.80を目標値に反発バイアスが継続する展開を予測した。8日の海外市場では第二上値目標値の144.80に対して、144.732までザラ場で上昇し、結局143.316で引けているが、ドル円の上昇があっても、ポンド円の上値は重い予測した。相場は3月12日に143.59に3日続伸。3月13日に142.85に反落したが、3月14日に143.68で引け、買いシグナル。3月15日は第一上値目標値145.20に対して、145.51に戻りを拡大した。しかし、15日の海外市場では144.005に急反落して引けており、18日の東京市場でも145.00を維持できなければ、戻り一巡感が強まる展開を予測した。相場は18日に142.99に急反落後、21日に145.05に続伸したが、22日は143.60に反落。相場は3月15日終値145.41の上抜けに失敗した状態で、東京市場終値で144.20以上を回復しない限り、3月18日終値142.99の下抜けを試す展開が考えられる。ただし、ユーロポンド相場の反落基調が継続しており、ポンド円の下落は緩やかなものになる可能性も考えられる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:53.86、BB:146.066と138.755
上値:3月21日東京市場終値145.05を上回り、145.20以上で引けると→上値目標値:146.80、147.40 中長期上値ポテンシャル:147.80(到達済み2月7日147.982)
下値:3月18日東京市場終値142.99を下回り、142.79以下で引けると→:下値目標値141.00、140.40、139.80 中長期下値ポテンシャル:142.20、138.80、132.20 

○AUD/JPY 3月22日NY市場終値98.667(-0.415)
コメント:豪ドル円相場は2012年3月19日に88.399をピークに下落基調に転換し、6月1日に75.683に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には97.284に上昇した。その後はレンジを形成し、2月26日に94.090に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月27日から反発基調に転じ、3月7日に97.362に3日続伸し、買いシグナル。3月8日は第一上値目標値の98.20に対して、98.256と戻り高値を更新。相場は2月5日終値97.284を突破し、逆転上昇パターンとなっており、上値余地を試す展開を予測したが、3月14日には99.804と戻り高値を更新。3月19日に98.680に3日続落後、20日に99.654に反発したが、22日に98.667に続落。相場は、3月14日終値99.804の上抜けに失敗した状態であり、NY市場終値で99.20以上を回復しない限り、98.60割れを試す展開が考えられ、その場合には96円台を目処に下値を試す展開を予測する。ただし、豪ドルが対ドルで反発基調を継続し、買いシグナル(短期上値目標値1.0500)となっていることから、豪ドル円は下げ渋る可能性も考えられる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:58.40、BB:101.408と93.283
上値:3月20日NY市場終値99.654を上回り、99.80以上で引けると→上値目標値:101.40、102.00 中長期上値ポテンシャル:100.651、101.20、104.20
下値:3月19日NY市場終値98.680を下回り、98.599以下で引けると→:下値目標値:96.80、96.20 中長期下値目標値90.40、88.00 

○CAD/JPY 3月22日NY市場終値92.330(-0.252)
コメント:カナダドル円相場は2012年3月19日に84.449をピークに下落基調に転換し、6月1日に74.937に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には94.053に上昇した。その後はレンジを形成し、2月25日に89.474に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月26日から反発基調に転じ、3月14日には94.022まで回復。しかし、3月19日に92.678に3日続落。20日に93.577に反発したが、21日に92.582に反落し、売りシグナル。22日は92.330に続落となった。今後、NY市場終値で92.80以上を回復しない限り、下値を探る展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:50.14、BB:95.086と88.069上値:3月20日NY市場終値93.577を上回り、93.60以上で引けると→上値目標値:95.20、95.80、96.40 中長期上値ポテンシャル:96.40、97.40、98.991
下値:3月21日に92.582で引け、3月19日NY市場終値92.678を下回り、売りシグナル→下値目標値:90.80、90.20 中長期下値ポテンシャル:88.80、85.60、82.20

○SEK/JPY 3月22日NY市場終値14.549(-0.081)
コメント:スウェーデンクローナ円相場は2012年3月30日に12.528をピークに下落基調に転換し、6月1日に10.760に下落。その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には14.808(ザラ場高値は6日の14.875)に戻り高値を更新したが、2月8日は第二下値目標値14.36に対して、14.382に反落幅を拡大。2月13日に14.862(ザラ場高値は14.920)に戻り高値を更新後、2月25日には中長期下値ポテンシャル14.10に対して、14.167に下値を拡大。しかし、2月26日に14.241に反発して以降、回復基調に転じ、3月7日には14.985に5日続伸し、買いシグナル。3月12日に15.113に戻り高値を更新した。しかし、3月13日から軟化に転じ、3月19日には14.714に5日続落。20日に14.839に反発したが、21日に14.630に反落し、売りシグナル。22日は14.549に続落となった。相場は逆転上昇パターンとなったが、やや反落幅が大きく、上値の重い展開を予測したが、早くも下落基調となっている。今後、NY市場終値で14.60以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。チャートは上値・下値とも拡大するメガフォンフォーメーションから、上値・下値を縮小するダイヤモンドフォーメーションに移行する展開を予測。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:46.03、BB:15.249と14.146上値:3月20日NY市場終値14.839を上回り、14.840以上で引けると→上値目標値:15.00、 15.06 中長期上値ポテンシャル:14.68、15.44
下値:3月21日に14.630で引け、3月19日NY市場終値14.714を下回り、売りシグナル→下値目標値:14.52、14.46 中長期下値ポテンシャル:13.44

○NOK/JPY 3月22日NY市場終値16.2834(+0.0298)
コメント:ノルウェークローネ円相場は2012年3月30日に14.5972をピークに下落基調に転換し、6月1日に12.7401に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月11日には17.1404(ザラ場高値は12日の17.1799)に戻り高値を更新した。しかし、その後は軟化に転じ、2月25日には16.0977に急落した。その後回復基調に転じ、3月11日に16.8267に反発。しかし、3月12日から軟化に転じ、3月19日には16.3048に6日続落。20日に16.4202に反発後、21日に16.2536に反落し、売りシグナル。22日は16.2834に小幅反発したが、NY市場終値で16.30以上を回復しない限り、下値を探る展開を予測する。チャートは天井形成の段階でのABCのC波形成の段階に入っている可能性があり、引き続き調整局面を継続する可能性があると考えられる。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:43.19、BB:16.9046と15.9702
上値:3月20日NY市場終値16.4202を上回り、16.4400以上で引けると→上値目標値:16.60、16.66 中長期上値ポテンシャル:16.94
下値:3月21日に16.2536で引け、3月19日NY市場終値16.3048を下回り、売りシグナル→下値目標値:16.12、16.06 中長期下値ポテンシャル:16.28、15.82

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(3月22日)

2013-03-24 22:07:25 | 各種テクニカル指標
○株式相場のテクニカル分析               3月22日各市場終了時点

3月22日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての市場が反落となった。
米国株式相場は、22日は反発したが、週間では反落。スポーツ用品のナイキや高級宝飾品小売りティファニーの決算が予想を上回ったことが好感された。キプロスが救済融資の確保に必要な法案を可決するとの楽観が広がったことも買い戻し要因となた。S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1556.89。ダウ工業株30種平均は90.54ドル(0.6%)高の14512.03ドル。
S&P500種は2009年の底値の2倍を上回り、米株式の強気相場は今月、5年目に突入した。量的緩和策を背景に株価が上昇した。S&P500種産業別10指数はいずれも上昇。米国株オプションの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は3%低下して13.57。年初からは25%低下した。しかし、今週は、キプロスをめぐる不透明感やユーロ圏製造業の縮小が域内債務危機への懸念を再燃させ、S&P500種は週間ベースで今年2度目の下落となった。
キプロス議会は国際支援の確保と金融システム崩壊阻止に必要な法案について審議している。キプロス政府の広報担当官によると、欧州連合(EU)欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)のいわゆるトロイカとの交渉は大詰めを迎えている。
ECBはキプロスの銀行向けの緊急資金供給について、トロイカとの合意がない限り26日以降は停止する方針を示した。
ユーロ圏財務相は21日の電話会議後の声明で、支援実行の条件である58億ユーロをどのように調達するかに関してキプロス政府が「可能な限り迅速に」新たな提案を行うよう期待すると表明した。
欧州株式相場は週間では反落。キプロスは100億ユーロ規模の救済策を確保する方策を模索している。指標のストックス欧州600指数は週間ベースで、1カ月ぶりに下落した。
ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の294.04で終了。一時は0.3%上げた。前週末比では1.1%安。前週までは4週連続で値上がりしていた。
22日の西欧市場では18カ国中11カ国で主要株価指数が下落した。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う最終段階と考えられる。米国ではNYダウが最高値を更新し、S&P500も最高値を視野に入れていることから、ドイツや英国も連れ高する状態となっていた。今後は徐々に上昇ピッチに陰りが見え、上げ渋りからスピード調整を入れる展開を予測したように、価格構造分析では、米国が牽引し、欧州が引っ張られる状態となっていたが、欧州が上げ渋りから反落に転じてきている。全般的には今回の米消費者マインド指数の低下やウォルマートの売り上げ減速に見られるように、ウォール街が望んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性がある。株式市場は現実を上回る成長を想定して行き過ぎている可能性があり、実体経済対比で割高な水準まで上昇している。今後、相場は最高値更新後に伸び悩む可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドのバイアスが当面継続する可能性も否定できない。
ユーロ圏の1月の失業率は11.9%と過去最悪。英国の2月の製造業景気指数は予想に反して47.9に低下。中国の同月の製造業購買担当者指数(PMI)も50.1と、1月の50.4から予想に反して低下。これらの経済指標データから実態経済の低迷は依然継続していると考えられる。
長期的な視点では、2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、二番天井を形成した後は、2013年秋に向けて大きな調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:3月22日終値14512.03(+90.54)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:66.41、BB:14738.36と13868.36
2月19日に14035.67に続伸し、戻り高値を更新。13971.24を下回った場合に計測した第四下値目標値13880に対して、21日に13880.62に続落したが、22日は14000.57に急反発。25日に13784.17に急落後、27日に14075.37に大幅続伸。28日に14054.49に小幅反落したが、3月1日は14089.66に反発し、買いシグナル。3月14日は14539.14に10日続伸となり、最高値を更新。3月15日は14514.11に11日ぶりに反落。18日に14452.06に続落後、20日に14511.73に反発。21日に14421.49に急反落したが、22日は14512.03に反発した。相場は、引き続き上値余地を試すバイアスが継続している。14400超は買われすぎの状態にあり、スピード調整が入る展開を予測したが、21日の14421.49までの下落で下げ渋り、22日は急反発となった。1月25日終値13895.98から2月27日終値14075.37までの推移から計測した上値ポテンシャルは14345であり、相場が再度反落下場合は、調整幅が14345まで拡大する可能性も考えられる。
上値:3月20日終値14511.73を上回り、14515.00以上で引けると→:上値目標値14555、14570 中長期上値ポテンシャル:14305、14345、14765、14900
下値:3月21日終値14421.49を下回り、14419.99以下で引けると→:下値目標値14375、
14360、14330 中長期下値ポテンシャル:13835、13805、13790、13640、13340、13200

○S&P500 3月22日終値1556.89(+11.09)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:60.57、BB:1581.89と1496.56
2月19日に1530.94に戻り高値を更新後、2月21日に1502.42に続落。2月22日に1515.60に反発後、2月25日に1487.85に急反落したが、2月26日から反発に転じ、3月4日に1525.20に続伸し、買いシグナル。3月11日には1556.22に7日続伸。3月14日には、第一上値目標値1560に対して、1563.23に戻り高値を更新した。しかし、19日に1548.34に3日続落。21日は1545.80に下落し、一進一退の展開となっている。終値で1560以上を回復しない限り、反落余地を探るバイアスが継続する展開を予測する一方、1565以上を示現すれば、更なる戻りの可能性が高まると予測する。
上値:3月14日終値1563.23を上回り、1565.00以上で引けると→:上値目標値:1605、1620 中長期上値ポテンシャル:1620、1630
下値:2月25日終値1487.85を下回り、1484.99以下で引けると→:下値目標値1440、1425、1410 中長期下値ポテンシャル:1415、1365、1264、1234

○FTSE100 3月22日終値6392.76(+4.21)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:49.56、BB:6556.70と6288.01
2月20日に6395.37に戻り高値を更新。2月26日に6270.44に反落後、3月1日に6378.60に3日続伸。3月4日に6345.63に反落後、3月5日に6431.95に反発し、買いシグナル。3月12日は6510.62に戻り高値を更新。3月13日に6481.50に反落後、3月14日に6529.41に反発し、戻り高値を更新したが、3月15日は6489.65に反落。18日には6457.92に続落し、売りシグナル。21日には6388.55に5日続落。相場は、6420以下は短期的にはやや売られすぎであり、6420前後までの反発を予測する。しかし、チャートの形状からは天井をつけた可能性も考えられる。6481.50を下回ったことで、調整局面が継続する展開が考えられる。
上値:3月14日終値6529.41を上回り、6530.00以上で引けると→:上値目標値:6570、6585 中長期上値目標値6342、6390、6512、6562、6585
下値:3月18日に6457.92で引け、3月13日終値6481.50を下回り、売りシグナル→:下値目標値:6435、6420、6385 中長期下値ポテンシャル:6060

○DAX 3月22日終値7911.35(-21.16)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:53.23、BB:8154.15と7618.89
1月25日に7857.97に戻り高値を更新後は調整局面入りし、2月21日に7583.57に大幅続落。7590前後を下値のサポートとし、上下200ポイントのレンジで一進一退を継続したが、3月5日に7870.31に急反発し、買いシグナル。3月8日には7986.47に4日続伸。3月12日に7966.12に反落後、3月14日は8058.37に続伸し、戻り高値を更新。3月19日に7947.79に3日続落後、20日に8001.97に反発したが、21日に7932.51に反落し、売りシグナル。22日は7911.35に続落となった。引き続き上値が重い展開を予測する。
上値:3月20日終値8001.97を上回り、8005.00以上で引けると→:上値目標値8045、8060 中長期上値ポテンシャル:7860、8432
下値:3月21日に7932.51で引け、3月19日終値7947.79を下回り、売りシグナル→:下値目標値7900、7885、7870 中長期下値ポテンシャル:7855、7506、7415、7170、7055

○日経平均 3月22日東京市場終値12338.53(-297.16)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:60.01、BB:12842.08と11147.47
3月22日終値:先物3月限:12320(-250)、現物:12338.53(-297.16)

18日に12220.63に反落後、21日に12635.69に戻り高値を更新したが、22日は12338.53に反落。相場の森では現物終値で12300を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続する一方、25日以降に反発しても、12600を上回らない限り、ヘッドアンドショルダーを形成する可能性があり、相場は正念場。米株高もキプロスなど欧州債務懸念が重しに。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52に戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月15日に上値目標値の12500に一致する12560.95に戻り高値を更新。21日は12635.69に戻り高値を更新。現物終値で12300を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続するが、引き続き調整する可能性も考えられる。

○相場の林では、中長期上値目標値11750に対して、2月25日に11662.52まで戻り高値を更新。2月27日に11253.97に急反落したが、3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月11日は12560.95に戻り高値を更新。18日に12220.63に反落後、21日に12635.69に戻り高値を更新。しかし、22日は12338.53に反落した。現物終値で12450以上を回復すれば再度、戻りを試す可能性が台頭するが、反発しても、12635.69を更新しなければ、ヘッドアンドショルダー形成による相場の天井圏形成の可能性も考えられる。

○相場の木では、3月5日に11690に4日続伸し、買いシグナル。中長期第二上値目標値11950に対して、3月7日に11970に上昇。3月11日は12290に8日続伸。3月13日に12200に反落後、14日に12330に反発し、買いシグナル。3月15日は12490に戻り高値を更新18日に12170に急反落後、21日に12570に続伸。しかし、22日は12320に反落した。先物終値で12380以上を示現すれば、12570の上抜けを試す可能性が台頭するが、12500前後までで失速する場合は天井圏形成の可能性が高まると予測する。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12500 中長期上値ポテンシャル:12730、13100
下値:2月27日終値11253.97を下回り、11199.99以下で引けると→下値目標値:10300、10000

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:3月21日終値12635.69を上回り、12650.00以上で引けると→:上値目標値:13050、13200 中長期上値ポテンシャル:11750、12850、13163
下値:3月18日終値12220.63を下回り、12199.99以下で引けると→:下値目標値:11750、11600 中長期下値ポテンシャル:10250、9546、9450

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:3月21日終値12570を上回り、12580以上で引けると→:上値目標値12740、12800、12860 中長期上値ポテンシャル:11340、11950、12370、12920、13220
下値:3月18日先物終値12170を下回り、12150以下で引けると→:下値目標値11980、11920、11860 中長期下値ポテンシャル:11800、10780、10600、10420、10360、10220


○商品相場のテクニカル分析              3月22日各市場終了時点

3月22日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、WTI、金が続伸。また、トウモロコシ、大豆が反発する一方、CRBは反落となった。
金先物相場は反落したが、週間では続伸。キプロス議会が救済合意に必要な措置を審議していることを背景に、価値保存手段としての金買い需要が後退した。
キプロスの与党・民主運動党(DISY)のネオフィトゥ副党首は「数時間内に」救済パッケージの枠組みが決まる可能性があると述べた。欧州の債務危機が深刻化するとの懸念を一因に、金は過去3週間、上昇基調にあった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比0.5%安の1オンス=1606.10ドルで終了。週間では0.8%の上昇。週間ベースでの3週連続高は過去6カ月で最長となった。
原油先物相場は反発し、週間でも続伸となった。WTIに対する北海ブレント原油の上乗せ価格は縮小。昨年7月以来の最小となった。キプロス救済合意に向けた進展への期待と、米経済が改善しつつあるとの見方が背景。WTI原油は週間ベースでは3週連続高。キプロスの金融システム崩壊を回避するための交渉は正しい方向に進んでいるとの議員発言を好感し、ユーロは対ドルで上昇。前日に米労働省が発表した新規失業保険申請統計では、4週移動平均が5年ぶりの低水準となった。ドイツの景況感が予想外に悪化したことを受け、ブレントはWTIより出遅れる展開となっている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日比1.26ドル(1.36%)高の1バレル=93.71ドルで終了。週間では0.3%の上昇。
WTIが2週続伸しているが、上値も重い状態である。また、金が反発基調を継続しているが、金はリスク回避的側面もあること、CRBが軟調であることなどから、総じて商品相場が上昇局面にあるとはいえない。各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も、実需をより反映する商品相場では曲がり角に来ていると考えている。消費者マインド指数の低下は今後の需要低迷の可能性を示唆している。
先々週発表された中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場に悪材料となっている。米国の歳出強制削減も商品需要に悪影響を与える可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する。
中長期的な視点では、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドが明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドに入る予測を維持する。
 
○CRB 3月22日終値294.70(+0.64)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:48.55、BB:297.21と289.95
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。しかし、3月19日は293.13に続落し、その後も294台で推移。相場は292~293のレンジの下限を下抜け後、すぐに回復したが、297台から上値が重い展開。極端な下値リスクは後退したが、戻りも鈍い展開を予測する。
上値:3月15日終値296.44を上回り、300.00以上で引けると→:上値目標値:305、308 中長期上値ポテンシャル:327
下値:3月6日終値289.84を下回り、288.99以下で引けると→:下値目標値:280、277 中長期下値ポテンシャル:268、250

○WTI 3月22日終値93.71(+1.26)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:53.59、BB:94.30と90.17
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月18日は93.74まで回復。しかし、その後は戻りも鈍く、21日まで92ドル台で推移。終値で91ドルを下回らない限り、緩やかに戻り余地を窺う展開を予測するが、90ドルを下回る場合は、更なる下値余地が拡大する可能性も考えられる。
上値:1月30日終値97.94を上回り、98.00以上で引けると→:上値目標値:102、106
下値:3月4日終値90.12を下回り、89.99以下で引けると→:下値目標値:85、81、78 中長期下値目標値49

○金 3月22日終値1606.10(-7.70)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:50.68、BB:1619.47と1561.17
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落。上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2012年5月まで継続。5月以降は8月14日終値の1599.40まで上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成。8月20日に1620.10に4日続伸し、買いシグナル。8月24日には第一上値目標値の1660に対して、1669.80に上昇。8月27日は第二上値目標値の1675に対して、1672.40に上昇。その後、10月4日の1794.10まで上昇基調を継続。しかし10月5日から軟化に転じ、12月20日に第一下値目標値1645に対して、1644.90に下落。21日から反発に転じたが、12月20日終値の1644.90以降は、相場は上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いを形成。2月11日に1648.20に3日続落し、売りシグナル。2月22日は第三下値目標値1575に対して、1572.40に下値を拡大。2月26日に1615.20に続伸したが、3月1日に1572.30に3日続落。4日以降は小幅ながら下値を切り上げ、3月21日は1613.80まで回復。終値で1600を下回らない限り、2月26日終値1615.20突破を目指して、戻り余地を窺う展開が考えられる。相場は12月20日終値1644.90以降に形成したレンジを下抜けしたことで1572.40まで下落。1615.20に反発後、再度1572.40の下抜けを試す状態が継続したが、これに失敗。1615.20を上回れば、まずは1660や1675を短期的な目標値とした金の回復局面を予測する。
上値:2月26日終値1615.20を上回り、1620.00以上で引けると→:上値目標値1660、1675 中長期上値ポテンシャル:1810、1829、1925
下値:3月1日終値1572.30を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1580、1510

○トウモロコシ 3月22日終値726.25(-6.75)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:52.61、BB:747と698
2012年6月1日の551.50を底に6月4日以降は反発に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。9月19日は756.50に反発したが、9月27日は716.25に4日続落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。1月31日には740.50に戻りを拡大後、2月22日に690.25に下落。3月5日に732.00に反発も、3月6日は708.00に反落。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。18日以降は反発に転じ、21日は733.00に4日続伸。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であるが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している。再度下値を試すリスクが残る展開と予測する。
上値:3月13日終値741.25を上回り、745.00以上で引けると→:上値目標値:785、800 
下値:3月15日終値717.00を下回り、714.99以下で引けると→:下値目標値:670、655 中長期下値ポテンシャル:602、595、572、550、317

○大豆 3月22日終値1440.50(-8.50)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:46.04、BB:1526と1399
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月19日から反発に転じ、27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。11日は1472.00に反落したが、14日に1496.00に反発し、買いシグナル。しかし、17日の1496.25への上昇までで、18日に1466.00で引け、売りシグナル。20日には第二下値目標値の1410に対して、1408.75に下落。24日に1439.75に反発したが、1月3日に1403.00に3日続落し、売りシグナル。4日は1389.00に4日続落。7日から反発基調に転じ、14日は1459.75に回復。15日に1413.50に反落後、22日に1451.75に反発。24日は1435.25に反落。25日の1441.00から反発に転じ、30日に1478.75に4日続伸し、買いシグナル。2月5日に第一上値目標値1495に対して、1495.50に3日続伸。しかし、2月6日から軟化に転じ、11日は1431.50に4日続落し、売りシグナル。14日は1418.00に下値を拡大。15日から反発に転じ、21日には1487.75に4日続伸。26日に1447.75に反落後、3月5日に1496.50に反発。6日に1484.50に反落後、7日に1503.50に反発し、買いシグナル。11日は1514.75に3日続伸した。しかし、13日に1475.00に続落し、売りシグナル。19日は第三下値目標値1405に対して、1406.75に6日続落。21日に1449.00に続伸したが、22日は1440.50に反落。相場は2012年12月6日以降の上値の壁であった1495の水準を突破したが、すぐに反落。終値で1435を下回ると、3月19日終値1406.75の下抜けを試す可能性が考えられる。また、レンジの下限である1385前後を試す展開も考えられる。
上値:3月11日終値1514.75を上回り、1515.00→:上値目標値:1555、1570 
中長期上値ポテンシャル:1570
下値:3月19日終値1406.75を下回り、1404.99以下で引けると→:下値目標値:1360、1340 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

各国国債相場、外国為替相場のテクニカルコメント(3月15日) 

2013-03-17 20:34:07 | グローバル債券市場分析
○各国国債相場の上下トリガーポイントと上下目標値2013年3 月15日終値時点予測

3月15日各市場終値基準。

グローバル債券相場は週間ベースで、主要国10年債では豪州を除く主要市場で反発。週間の10年債利回り変化幅は、米国-5.4bp、カナダ-3.7bp、豪州+8.4bp、ドイツ-7.0bp、英国-12.5bp。
米国債券相場は反発。10年債利回りは6営業日ぶりに2%を割り込んだ。米消費者マインド指数の予想外の低下が景気回復への不透明感の台頭に繋がった。10年債は3日ぶりの上昇。FRBは15日、景気浮揚を目指したプログラムの一環として米国債52億ドル相当を購入した。
3月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は71.8と、前月の77.6から低下し、2011年12月以来の低水準となった。事前の予想の中央値は78への上昇だった。
今週は小売売上高の伸びが市場予想を上回ったほか、新規失業保険申請件数は市場予想に反して減少したが、消費者信頼感が弱い内容となり、株式が上昇一服となる中、米国債が反発する展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日発表した2月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比0.7%上昇と、伸びは市場予想(0.4%上)を上回った。また、2月の消費者物価総合指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.7%上昇。ガソリン価格が大幅高となり、指数全体の上昇のうちガソリンの上昇がほぼ75%を占めた。
欧州債券相場ではイタリア10年債 が続伸。欧州連合(EU)首脳が高債務国に財政赤字圧縮のため更なる時間的猶予を与えると示唆したことが背景。EU首脳は14日の会議で、フランスやスペイン、ポルトガルなどに債務削減で時間的猶予を与え、各国予算を「構造的」に評価する案を承認した。イタリア5年債利回りは1週間ぶり低水準となった。同国政府は2015年と17年に満期を迎える証券を買い戻した。スペイン10年債は下落。今週に約2年ぶりの低水準まで下げたことが行き過ぎとの見方に加え、同国政府が2年、5年、10年債を来週発行する計画を発表したことが背景。ドイツ国債は週間ベースの上げ幅を拡大。この日発表された2月のユーロ圏インフレ率は2カ月連続で低下した。イタリア10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.60%。5年債利回りも5bp低下の3.32%。
ドイツ10年債利回りは1.8低下の1.454%。前週末比では7.0bp低下した。EU統計局(ユーロスタット)が発表した2月のユーロ圏消費者物価指数 (改定値)は前年同月比1.8%上昇と、伸び率は1月の2%を下回った。コアインフレ率は1.3%と、前月と同水準だった。
英国債相場は上昇。10年債利回りは2.7bp下げて1.935%。週間ベースでは12.5bp低下。
米連邦準備制度理事会(FRB)が先月公表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドルという資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解が分かれ、雇用市場が「大幅」に改善するまで資産購入を続けるというバーナンキFRB議長主導の政策をめぐり当局者の間で意見が割れたことが示された。
PIMCOのビル・グロース氏は、2月の米雇用者の伸びが市場予想を上回ったものの、これによって金融当局が現行の緩和措置を変更することはないとの見解を示したが、量的緩和の継続は株式相場や商品市場などリスク資産の上昇を通じて期待インフレ率の上昇を想起させ、債券相場の重石となることはQE2の局面で示されており、相場下落の要因と考えられる。 一方、市場では米国の強制歳出削減の発動に対する景気への悪影響が軽視されている。これまでの市場関係者の指摘によれば、給与税減税の失効に加え、富裕層向けの所得税増税は、今年1-3月(第1四半期)の米経済成長率を1%に押し下げる見通し。経済にとって逆風となるのは確実で米経済は今年1-6月(上期)に下振れし、7-12月(下期)に持ち直すというのがコンセンサスになりつつある。 また、1-6月期の下振れが意味するのは米失業率低下ペースが今年、限定的になる可能性が高いと考えられる。2月1日発表の雇用統計で失業率が上昇したように雇用の大幅な改善は期待しにくい状態が継続すると考えられる。今回の雇用統計で、前月分が11万9000人増と、速報値の15万7000人増から3万8000人下方修正されたように、雇用の回復ペースは依然として鈍いと考えられる。また、労働参加率や就業率から見ると米国の雇用は回復していないと考えられる。さらに、欧州の経済見通しは引き続き弱く、一段の利下げを実施する余地が考えられる。スペインとイタリア、ギリシャには依然システミックリスクが残っており、安全資産の需要を支えている
今後の債券相場は、短期的な急落後の下値確認の段階が終了し、戻り余地を試す展開が考えられる。米国景気の回復期待も、個人消費が景気を押し下げる可能性が高まっており、相場は売られすぎの状態から反発基調を継続すると考えられる。米国債券相場では10年債利回りが終値ベースで2.060%を超えるかどうかがポイントと考えていたが、今回の調整でも2.058%で下値を確認したことから、この水準を終値で上回らない限り、更なる下落トレンドに発展するリスクは低下した可能性が高いと予測する。
一方、中長期的にみると消費動向を主要因に米国景気再失速の可能性が懸念される。欧州債務問題の根本的な解決も容易ではなく、欧州連合(EU)が域内予算の削減で合意したことによる欧州景気先行き不安の強まりも懸念材料。イタリアの新政権樹立に向けた調整が難航していることも財政再建と構造改革が後退するとの懸念を高めている。ユーロ圏のGDPも予想を下回る結果となったが、中国など新興国の景気減速懸念を含めた世界景気後退懸念があることから債券相場の下値余地は小さいと予測。実体経済の回復が伴わない量的緩和は一時的な効果しかないと考えられ、2013年秋頃を目処に世界の10年債利回りは1%前後に収斂するべく大きな債券相場上昇トレンドが依然として継続しているとの見方を維持する。
 
○米国10年:3 月15 日終値 新指標銘柄1.990%(-0.040%)、旧指標銘柄1.959%(-0.044%)
コメント: 米国10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.388%から9月14日終値1.867%までをA波(0.479%、1.867%-1.388%=0.479%)、11月16日終値1.581%までをB波とし、今回の調整幅を1.581%に加算すると2.060%(1.581%+0.479%=2.060%)のC波となり、第四下値目標値の2.060%と一致する。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても2.060%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。2月4日のザラ場安値が2.058%で反発しており、短期的には下値は完成したと考えられる。その後は3bp以上の相場反発を入れて、一旦の下値を確認した後はレンジを形成すると予測した。相場は2.016%と1.999%で下値切り上げ型のレンジを形成しており、経験則的には再度下値を試すリスクが残っていると予測したが、一旦2.029%に下落したものの、14日の1.998%への反発で下値も限定的となり、19日の2.029%で短期的な二番底を形成。21日の1.977%で買いシグナルとなったことで、今後1.951%を下回る相場上昇に発展すれば、戻り余地は大きいと予測した。相場は第二上値目標値の1.880%に対して、25日に1.865%に4日大幅続伸。27日に1.902%に小幅調整を入れたが、3月1日には1.842%に続伸。再度買いシグナルとなったことで1.780%~1.740%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月6日には1.938%に3日続落し、売りシグナル。3月7日は第一下値目標値の1.990%に対して、1.997%に、3月8日は第二下値目標値2.020%に対して、2.044%に5日続落となった。相場は、2.020%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日と19日終値の2.029%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測した。相場は3月11日に2.058%に下落。2月4日ザラ場安値の2.058%を終値で示現した形で、相場の習性といえる。3月12日に2.017%に反発後に3月14日に2.030%に小幅続落となったが、チャート上には変化はなく、3月15日は1.990%に反発し、戻りを拡大。短期的な下値確認により、終値で2.015%以上の反落がない限り、1.920%から1.890%程度を短期的な目処に相場は戻り余地を窺う展開を予測する。
上値:3月1日終値1.842%を下回り、1.834%以下で引けると→上値目標値:1.750%、1.720% 
下値:3月11日終値2.058%を上回り、2.065%以上で引けると→下値目標値:2.150%、2.210%

○米国30年:3月15日終値 新指標銘柄3.212%(-0.027%)、旧指標銘柄3.227%(-0.026%)
コメント:米国30年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値2.454%から9月14日終値3.089%までをA波(0.635%、3.089%-2.454%=0.635%)、11月13日終値2.725%までをB波とし、今回の調整幅を2.725%に加算すると3.360%(2.725%+0.635%=3.360%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.360%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。30年債は新指標銘柄が旧指標銘柄よりクーポンが高く、新指標銘柄が1.4bp低い利回りで取引されている(通常は新指標が旧指標より利回りが高い)ことも影響しているが、30年債入札の好結果から、全般的には下値を固める動きとなった。15日は新指標銘柄で3.176%となった後、19日に3.210%に反落したが、21日に3.168%に続伸し、買いシグナル。25日は第二上値目標値の3.060%に対して、3.062%に4日続伸。27日に3.100%に小幅調整を入れたが、3月1日には3.051%に続伸。再度買いシグナルとなったことで2.970%~2.940%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月5日には3.107%に続落し、売りシグナル。7日は第一下値目標値の3.190%に対して、3.204%に、8日は第二下値目標値3.220%に対して、3.245%に5日続落となった。相場は、3.220%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日終値の3.234%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測した。相場は3月11日に3.260%に下落したが、3月12日に3.214%に反発。3月14日に3.239%に小幅続落したが、3月15日は3.212%に反発した。今後、終値で3.204%以下で引けると、3.120%、そして3.090%が上値目標値となる一方、3.245%以上で引けると3.330%、3.370%が下値目標値となる。相場は下値切り上げ型の形状で経験則的に再度下落するリスクも残るが、終値で3.235%以上の反落がない限り、戻り基調に転ずる可能性が高いと予測する。
上値:3月12日終値3.214%を下回り、3.204%以下で引けると→上値目標値:3.120%、3.090% 中長期上値ポテンシャル:2.642% 
下値:3月14日終値3.239%を上回り、3.245%以上で引けると→下値目標値:3.330%、3.370%

○カナダ10年:3月15日終値1.894%(-0.052%) 
コメント: カナダ10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.573%から9月14日終値1.968%までをA波(0.395%、1.968%-1.573%=0.395%)、12月5日終値1.684%までをB波とし、今回の調整幅を1.684%に加算すると2.079%(1.684%+0.395%=2.079%)のC波となる。相場は2月1日と2月13日終値の2.037%で二番底を形成し、2月22日に1.941%に3日続伸し、買いシグナル。相場は2月1日と13日の終値の2.037%で二番底となった可能性が強まり、今後1.970%以上を示現しない限り、戻りを試す展開を予測したが、相場は26日に第一上値目標値1.860%に対して、1.858%に5日続伸。28日は第二上値目標値の1.830%に対して、1.834%に、3月1日には第三上値目標値の1.800%に対して、1.797%に続伸となった。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日は1.931%に5日続落。米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2.037%の安値までまだ距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測した。相場は11日に1.941%まで下落後、12日に1.906%に一旦反発。14日に1.946%に小幅続落したが、15日は1.894%にい反発し、買いシグナル。戻り余地を試す展開を予測する。
上値:3月15日に1.894%で引け、3月12日終値1.906%を下回り、買いシグナル→上値目標値:1.810%、1.780% 中長期上値ポテンシャル:1.590%
下値:3月14日終値1.946%を上回り、1.950%以上で引けると→下値目標値:2.030%、2.080% 

○豪州10年:3月15日終値3.631%(-0.051%)
コメント: 豪州10年債相場は、2012年6月4日の最高値2.770%示現後、7月4日に3.203%に下落。7月25日に2.796%まで反発後、8月16日に3.479%に下落。10月3日に2.917%に反発後は2月4日と2月14日終値の3.592%まで下落トレンドを形成した。
7月25日終値2.796%から8月16日終値3.479%までをA波(0.683%、3.479%-2.796%=0.683%)、10月3日終値2.917%までをB波とし、今回の調整幅を2.917%に加算すると23.600%(2.917%+0.683%=3.600%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.600%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。相場は、上記のように2月4日と2月14日終値の3.592%で二番底を形成し、2月25日に3.505%に3日続伸し、買いシグナル。2月27日には3.336%に5日続伸。3月4日には第三上値目標値の3.280%に対して、3.282%まで回復した。しかし、5日から軟化に転じ、3月12日には3.617%まで6日続落。3月13日に3.575%に反発後、3月14日は3.684%に下値を拡大。しかし、3月15日は3.631%に反発した。下値は限定的で、3.575%を下回る相場上昇に発展すれば、3.480%、そして3.450%程度への回復を予測する。
また、中長期的には、相場は2011年6月4日終値2.770%をピークに下値切り下げ型の大きなレンジを形成しており、経験則的にはもう一度金利低下トレンドに回帰する可能性があり、巨視的には金利低下トレンドがまだ継続している可能性を予測する。
上値:3月13日終値3.575%を下回り、3.569%以下で引けると→上値目標値:3.480%、3.450% 中長期上値ポテンシャル:3.220%、2.860%、2.460%
下値:3月14日終値3.684%を上回り、3.690%以上で引けると→下値目標値:3.770%

○ドイツ10年:3月15日終値新指標銘柄1.454%(-0.018%)、旧指標銘柄1.382%(-0.017%)コメント:ドイツ10年債相場は、2012年7月20日の終値ベースの最高値1.166%から9月14日終値1.705%までをA波(0.539%、1.705%-1.166%=0.539%)、12月7日終値1.294%までをB波とし、今回の調整幅を1.294%に加算すると1.833%(1.294%+0.539%=1.833%)のC波となる。相場は、1月30日に第二下値目標値1.710%に対して、1.710%に下落したが、2月21日に1.573%に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月1日には第四上値目標値の1.380%に対して、1.409%に戻りを拡大。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日には1.524%に5日続落となった。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月20日の1.653%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的で、主要国では底堅い展開を予測した。相場は予測通り、3月11日から反発基調となり、3月15日には1.454%まで回復。終値で1.480%以上とならない限り、まずは1.409%突破を目指して戻りを試す展開を予測。さらに1.409%を下回れば、戻りを拡大する展開を予測。主要国では日本国債と共にドイツ国債市場の形状は良い。
上値:3月1日終値1.409%を下回り、1.399%以下で引けると→上値目標値:1.310%、1.270%
中長期上値ポテンシャル:1.140%
下値:3月8日終値1.524%を上回り、1.530%以上で引けると→下値目標値:1.610%、1.640% 

○英国10年:3月15日終値1.935%(-0.027%) 
コメント:英国10年債相場は、2012年8月2日の終値ベースの最高値1.437%から9月14日終値1.963%までをA波(0.526%、1.963%-1.437%=0.526%)、10月3日終値1.685%までをB波とし、今回の調整幅を1.685%に加算すると2.211%(1.685%+0.526%=2.211%)のC波となる。相場は2月13日に2.207%に下落後、2月21日に2.099%に急反発。相場は2.207%で一旦の下値達成感があるとコメントしたが、当面の下値を確認した可能性が高く、2月4日終値2.076%を下回ると、まずは1.980%や1.950%を目指して、戻りを試す展開を予測した。相場は2月26日に1.965%に続伸し、買いシグナル。3月1日には1.870%に戻りを拡大した。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日には2.060%に下落した。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月13日の2.207%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測した。
相場は11日から反発基調に転じ、3月15日には1.935%に回復。終値で1.9600%以上とならない限り、まずは1.870%突破を目指して戻りを試す展開を予測。さらに1.870%を下回れば、戻りを拡大する展開を予測する。
上値:3月1日終値1.870%を下回り、1.869%以下で引けると→上値目標値:1.780%
中長期上値ポテンシャル:1.356%
下値:3月8日終値2.060%を下回り、2.070%以上で引けると→下値目標値:2.150%、2.180% 

○日本国債先物6月限:3月15日終値:145.19(+0.02)
コメント: 3月4日には3月限で145.32に8日続伸(6月限は145.18)となった。3月5日に144.98(6月限は144.86)に反落したが、3月8日に145.32(6月限は145.02)に3日続伸。その後、6月限は11日に144.97に小幅反落したが、12日から反発基調となり、15日には145.19に回復。相場は上方のメジャードムーブの形状をしており、終値で145.20以上となれば、戻りを拡大する展開を予測する。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:68.01、BB:145.52と143.96
上値:3月4日終値145.18を上回り、145.20以上で引けると→上値目標値:145.60、146.25
下値:3月5日終値144.86を下回り、144.84以下で引けると→下値目標値:144.40、144.25


○外国為替相場の上下トリガーポイントと上下目標値   3月15日東京市場終了時点  

3月15日東京市場終値基準。AUD、CAD、SEK、NOKは15日NY市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、ボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 外国為替相場は、東京市場終値ベースでは対主要通貨(日本円、英ポンド、スイスフラン、ユーロ、豪ドルの5通貨)で見ると、対豪ドル、英ポンドでドルが反落する一方、対円、対スイスフラン、対ユーロではドルが強含み。また、クロス円は、すべての通貨で続伸(円高)となった。
上記5通貨にNZドル、北欧通貨を加えたNY市場終値ベースで見ると、対ノルウェークローネを除くすべての主要通貨でドルが反落。クロス円はニュージーランドドル、ユーロ、スウェーデンクローネ、ノルウェークローネが反落(円安)したが、カナダドル、豪ドル、英ポンドは続伸(円安)となった。
NY外国為替市場ではドルが対ユーロで1週間ぶり安値に下落。2月の米消費者物価統計でインフレ抑制が示され、米金融当局が量的緩和を継続するとの見方が広がったことが背景。
週間ベースのドルは対ユーロで下落。2月1日終了週以来で初めて下落した。19-20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が開かれる。ユーロは主要16通貨のうち12通貨に対して上昇。ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)首脳会議を受けてキプロス救済策への道が開けたことが好感された。
ドルは対ユーロで0.6%下げて1ユーロ=1.3076ドル。8日以来の安値となった。ドルは対円では0.9%下げて1ドル=95円28銭。円は対ユーロで0.3%上昇して1ユーロ=124円58銭。
主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数 は0.6%下げて82.138。前日は83.166と、昨年8月3日以来の最高をつけていた。
米労働省が発表した2月の消費者物価総合指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比で2%上昇。前月は1.6%上昇だった。食品とエネルギーを除いたコア指数も前年比で2%上昇した。前月は1.9%の上昇だった。CPIは前月比0.7%上昇で、これは09年6月以来の大幅な伸び。またCPIがプラスとなるのは4カ月ぶり。事前予想中央値は0.5%の上昇だった。指数全体の上昇のうちガソリンの上昇がほぼ75%を占めた。
EU首脳会議を受けてユーロ圏財務相らが15日の会合で、キプロス救済策で合意する道が開けた。キプロスは昨年6月に救済要請したが、債務削減方法をめぐって支援協議が難航し、合意が遅れている。キプロスのニュースは前向きに受け止めら、ユーロの買い戻し材料となった。ポンドは一時、対ドルで1週間ぶり高値をつけた。ポンドは対ドルで0.2%高。ポンドは年初から5.5%下落している。
外国為替相場は対主要通貨での円安局面の一服を予測し、天井圏構成から下向きのバイアスが継続する展開となったが、3月12日~14日にかけて、ドル、豪ドル、ニュージーランド・ドル、スウェーデンクローナなどは対円で戻り高値を更新する展開となった。ドル円の94円台、ポンド円の147円台が当面の天井と指摘してきたが、ドル円の96円台示現で、クロス円の一部に戻り高値を更新する状況が生じた。今後の円の動向については日銀が、実際に高いインフレ率を達成できるかどうかにかかっているが、その可能性は難しいとの指摘もでている。また、ドルは米国と他の主要国の景況感の違いを反映して、堅調な展開を継続してきたが、消費動向の低迷から上昇一服となっている。株式相場、商品相場が堅調ななかで、ドルが堅調地合いを継続していることは、これまでのリスク選好局面と状況を異にしている状態であったが、消費者マインド指数の低下を背景に軟化に転じている。最近のクロス円の上昇はドル円の上昇によるものであったが、豪ドルや英ポンドなど対他通貨の対ドルでの下落一服による反発があっても、ドル円の下落がクロス円の戻りを押さえる可能性が高いと考えられる。さらにリスク資産の反落基調が継続すれば、クロス円の天井感がさらに強まる可能性を予測する。終値ベースでは、カナダドル円、ユーロ円、ポンド円、ノルウェークローネ円の各通貨は3月15日終了時点も、2月の高値を依然として更新していない状態となっている。
長期見通しでは、今後も構造的なドル余剰の状態に変化がないこと、安部政権の政策や日銀法改正を視野に入れた日本サイドの材料だけでドル円の上昇トレンドが今後もさらに継続するかも疑問であること、米国や新興国など世界景気再失速懸念、欧州債務問題の長期化など負の懸念材料も多く、中長期的な視点では円高に反転するリスクも引き続き維持する。先進主要国債券利回りが上げ渋りから低下に転じてきていることも、円高転換リスクを想起させる。
 
○USD/JPY 3月15日東京市場終値96.05(-0.15)、15日NY市場終値95.28(-0.83)
コメント:ドル円相場は、2012年3月15日東京市場終値83.74をピークに下落基調を継続し、9月28日に77.58に下落。しかし、その後は上昇基調に転換。12月12日に82.79に上昇し、ドル買いシグナルが再点灯。17日には84.02に6日続伸。19日に第四上値目標値84.40に対し、84.38と終値ベースの戻り高値を示現(ザラ場高値では84.62)。20日に83.93に反落し、チャート上でも小幅ながら調整を入れたが、21日の83.99以降も上昇基調を継続し、25日に84.80で引け、ドル買いシグナル。28日は第三上値目標値の86.30に対して、86.32に5日続伸となった。86円台を示現したことで、中長期的なドルの上値ポテンシャルは拡大し、87円台や88.70まで上昇する可能性を予測したが、1月4日は終値で88.09に戻り高値を更新。買われすぎから急反落のリスクをを予測したが、8日に87.38に続落。しかし、9日の87.49から反発に転じ、10日は88.29に続伸し、ドル買いシグナル。11日は89.04に3日続伸。16日に88.11に続落したが、18日に90.03に続伸。21日の日銀の金融政策決定会合にサプライズはなく、予想通り23日に88.29に3日続落し、調整を入れたが、24日は89.28に反発。25日は第一中長期上値目標値90.50に対して、90.55に続伸し、ドル買いシグナル。2月1日には終値で92.09に戻り高値を更新。4日に92.75に上昇後、5日に92.20に反落。6日に93.83に戻り高値を更新(ザラ場高値は94.06)後は7日93.52、8日92.79と続落。東京市場が休場の11日に94.46のザラ場高値を更新し、12日に94.23と終値ベースの戻り高値を更新したが、13日以降は軟化に転じ、15日は92.50に下落。18日に94.06に反発したが、19日の93.47への反落以降はクロス円の軟化を背景に上値が重くなり、22日は93.28に下落。25日に94.14に反発したが、26日は91.81に急反落。3月4日に93.44に4日続伸後、3月5日に93.18に反落したが、3月7日に93.97に続伸し、買いシグナル。3月8日は中長期第三上値目標値95.20に対して、95.41に3日続伸。3月12日には第三上値目標値96.40に対して、96.40に5日続伸。3月13日に95.49に反落後、3月14日は96.20に反発。3月15日は96.05に反落したが、チャート上に変化はない。3月15日の海外市場では95.28に急反落して引けており、18日の東京市場でも95.49を下回り、95.39以下で引ける場合は調整局面入りする展開が考えられる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:61.56、BB:96.94と91.20
上値:3月12日東京市場終値96.40を上回り、96.50以上で引けると→上値目標値:(1枠10銭)97.30、98.70(1枠20銭)98.20  中長期上値ポテンシャル:93.40、94.60、95.20、98.80、101.80
下値:3月13日東京市場終値95.49を下回り、95.39以下で引けると→下値目標値:(1枠10銭)94.50、94.20(1枠20銭)93.60、93.00 中長期下値ポテンシャル:90.00、89.40、88.90、85.80

○EUR/USD 3月15日東京市場終値1.3034(+0.0077)、15日NY市場終値1.3076(+0.0071)
コメント:ユーロドル相場は2012年7月25日東京市場終値1.2089を底に上昇基調に転換し、2013年2月1日に東京市場終値で1.3628に7日続伸し、ピークを打った。2月4日以降は下落基調に転換し、3月7日に1.2996に下落。3月8日に1.3038に反発後は3月12日1.3066→3月13日1.3062→3月14日1.2957→3月15日1.3034と弱含み保ち合いレンジを形成。徐々に下値きり下げながら一進一退となっている。ユーロドル相場は当面の天井を打った可能性が高いとみている。中長期的には1.27台前後で底打ちし、再度上昇基調に転じる場合は巨大なヘッドアンドショルダーの可能性も考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:45.67、BB:1.3338と1.2865
上値:3月13日東京市場終値1.3062を上回り、1.3070以上で引けると→上値目標値:1.3150、1.3180 中長期上値ポテンシャル1.3300、1.3360
下値:3月14日東京市場終値1.2957を下回り、1.2949以下で引けると→下値目標値:1.2860、1.2830、1.2800 中長期下値ポテンシャル:1.2910、1.2710、1.2650

○EUR/JPY 3月15日東京市場終値125.18(+0.54)、15日NY市場終値124.58(-0.41)
コメント:ユーロ円相場は、12月4日に107.11に反落後、5日に107.89に上昇したが、7日は106.55に続落し、売りシグナル。10日には第一下値目標値106.20に対して、106.23に3日続落となったが、11日から反発に転じ、13日は109.29に3日続伸し、買いシグナル。19日は終値で111.72まで戻りを拡大(ザラ場高値では112.50)後、21日に110.86に続落し、調整を入れた。しかし、25日に111.80に急反発し、買いシグナル。1月4日には114.60に5日続伸。7日に114.39に小幅反落後はもたついたが、10日に115.37で引け、買いシグナル。15日に118.56に3日続伸。16日に117.01に反落後、18日は120.59に大幅続伸。23日に117.42に3日続落したが、24日の118.78から反発し、25日は121.42に大幅続伸し、再度買いシグナル。2月4日には126.38に戻りを拡大。5日に124.18に反落後、6日に127.09に戻り高値を更新(ザラ場高値は127.71)したが、8日に124.31に大幅反落。12日に126.08に反発したが、15日に123.76に3日続落。18日に125.44に反発後、19日に124.65に反落。20日に125.20に反発後、21日に123.95に急反落し、売りシグナル。22日は123.24に続落。25日に124.46に反発したが、26日は119.79に急落。28日に121.38に続伸したが、3月1日は121.06に反落。しかし、3月4日に121.54に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月8日は124.86に5日続伸。8日の海外市場では125.92までザラ場で上昇したが、その後123.81まで下落するなど上値も重く、結局、東京市場と同じ124.86で引けている。相場は3月12日に125.37に7日続伸。3月14日に124.64に続落したが、3月15日は125.18に反発した。相場は上方のメジャードムーブの形状をしており、125.37を上回り、125.40以上で引ければ戻りを拡大する可能性がある。しかし、11日の海外市場では124.58に反落して引けており、18日の東京市場でも124.64を下回り、124.59以下で引ける場合は調整局面入りする可能性が考えられる。ユーロ円相場は2月6日東京市場終値127.09と2月6日ザラ場高値127.71を更新していない。ユーロドルの軟調地合いが継続しており、ドル円の上昇による反発があっても、ユーロ円の上値は重い状態が継続すると予測。また、ユーロドルとドル円双方の下落が重なる場合はユーロ円の下値を拡大する可能性が高まる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:56.41、BB:126.94と119.53
上値:3月12日東京市場終値125.37を上回り、125.40以上で引けると→上値目標値:126.20、128.90 中長期上値ポテンシャル:128.00 
下値:3月14日東京市場終値124.64を下回り、124.59以下で引けると→:下値目標値:123.70、123.40 

○GBP/JPY 3月15日東京市場終値145.41(+1.74)、15日NY市場終値144.005(-0.954)
コメント:ポンド円相場は2012年4月2日東京市場終値132.89をピークに下落基調に転換し、6月4日119.86に下落した。しかし、その後は上昇基調に転換し、中長期上値目標値147.80に対して、2013年2月12日に東京市場終値で147.44、ザラ場では2月7日に147.982に上昇し、上値ポテンシャルに到達、一旦ピークをつける形となった。その後は下落基調に転換し、2月27日には東京市場終値で138.65に下落した。2月28日以降は反発基調に転じ、3月8日は143.04で引け、買いシグナル。ポンド円の上値は重く、引き続き相場のピークアウト感が強いが、短期的には終値ベースで144.80を目標値に反発バイアスが継続する展開を予測した。8日の海外市場では第二上値目標値の144.80に対して、144.732までザラ場で上昇し、結局143.316で引けているが、ドル円の上昇があっても、ポンド円の上値は重い予測した。相場は3月12日に143.59に3日続伸。3月13日に142.85に反落したが、3月14日に143.68で引け、買いシグナル。3月15日は145.51に戻りを拡大した。しかし、15日の海外市場では144.005に急反落して引けており、18日の東京市場でも145.00を維持できなければ、戻り一巡感が強まる展開が考えられる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:56.10、BB:145.756と138.614
上値:3月14日に143.68で引け、3月12日東京市場終値143.59を上回り、買いシグナル→上値目標値:145.20、147.00 中長期上値ポテンシャル:147.80(到達済み2月7日147.982)
下値:3月13日東京市場終値142.85を下回り、142.79以下で引けると→:下値目標値141.00、140.40 中長期下値ポテンシャル:142.20、138.80、132.20 

○AUD/JPY 3月15日NY市場終値99.182(-0.622)
コメント:豪ドル円相場は2012年3月19日に88.399をピークに下落基調に転換し、6月1日に75.683に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には97.284に上昇した。その後はレンジを形成し、2月26日に94.090に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月27日から反発基調に転じ、3月7日に97.362に3日続伸し、買いシグナル。3月8日は第一上値目標値の98.20に対して、98.256と戻り高値を更新。相場は2月5日終値97.284を突破し、逆転上昇パターンとなっており、上値余地を試す展開を予測したが、3月14日には99.804と戻り高値を更新。3月15日は99.182に反落となった。オプション絡みの防戦売りからか、100.00の壁を目前にして反落したが、100.00に乗せるとさらに戻りを拡大する可能性が考えられる。豪ドルが対ドルで反発し、買いシグナル(短期上値目標値1.0500)となっていることも豪ドル円の上昇要因であるが、ドル円が大きく軟化する場合は、100.00突破に時間がかかると考えられる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:65.92、BB:100.281と93.054
上値:3月14日NY市場終値99.804を上回り、100.00買いシグナル→上値目標値:101.60、103.80 中長期上値ポテンシャル:100.651、101.20、104.20
下値:2月26日NY市場終値94.090を下回り、93.999以下で引けると→:下値目標値:92.20 中長期下値目標値90.40、88.00 

○CAD/JPY 3月15日NY市場終値93.465(-0.557)
コメント:カナダドル円相場は2012年3月19日に84.449をピークに下落基調に転換し、6月1日に74.937に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には94.053に上昇した。その後はレンジを形成し、2月25日に89.474に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月26日から反発基調に転じ、3月14日には94.022まで回復。しかし。3月15日は93.465に反落した。今後、NY市場終値で94.00台を回復し、94.20以上で引ければ、上値余地を窺う展開が考えられる。カナダドルが対ドルで反発基調を継続できればカナダドル円相場の上昇要因となるが、ドル円の下落が継続すれば上値も重い展開を予測する。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:59.74、BB:94.786と88.974上値:3月14日NY市場終値94.022を上回り、94.040以上で引けると→上値目標値:95.80、96.40、97.00、98.80 中長期上値ポテンシャル:96.40、97.40、98.991
下値:2月25日NY市場終値89.474を下回り、89.399以下で引けると→下値目標値:87.60、86.60 中長期下値ポテンシャル:88.80、85.60、82.20

○SEK/JPY 3月15日NY市場終値14.909(-0.033)
コメント:スウェーデンクローナ円相場は2012年3月30日に12.528をピークに下落基調に転換し、6月1日に10.760に下落。その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には14.808(ザラ場高値は6日の14.875)に戻り高値を更新したが、2月8日は第二下値目標値14.36に対して、14.382に反落幅を拡大。2月13日に14.862(ザラ場高値は14.920)に戻り高値を更新後、2月25日には中長期下値ポテンシャル14.10に対して、14.167に下値を拡大。しかし、2月26日に14.241に反発して以降、回復基調に転じ、3月7日には14.985に5日続伸し、買いシグナル。3月12日に15.113に戻り高値を更新した。しかし、3月13日から軟化に転じ、3月15日には14.909に3日続落となった。相場は逆転上昇パターンとなっったが、やや反落幅が大きく、上値の重い展開が考えられる。NY市場終値で14.960以上を回復しない限り、反落余地を探る展開が考えられる。チャートは上値・下値とも拡大するメガフォンフォーメーションを形成。広義的には戻り高値圏でのレンジ形成と考えられる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:59.55、BB:15.251と14.135上値:3月12日NY市場終値15.113を上回り、15.120以上で引けると→上値目標値:15.28 中長期上値ポテンシャル:14.68、15.44
下値:2月25日NY市場終値14.167を下回り、14.159以下で引けると→下値目標値:13.98 中長期下値ポテンシャル:13.44

○NOK/JPY 3月15日NY市場終値16.5413(-0.0489)
コメント:ノルウェークローネ円相場は2012年3月30日に14.5972をピークに下落基調に転換し、6月1日に12.7401に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月11日には17.1404(ザラ場高値は12日の17.1799)に戻り高値を更新した。しかし、その後は軟化に転じ、2月25日には16.0977に急落した。その後回復基調に転じ、3月11日に16.8267に反発。しかし、3月12日から軟化に転じ、3月15日には16.5413に4日続落となった。上方のメジャードムーブの可能性を残すが、やや反落幅が大きく、上値の重い展開が考えられる。NY市場終値で14.6000以上を回復しない限り、反落余地を試す展開が考えられる。チャートは天井形成の段階でのABCのC波形成の段階に入っている可能性があり、引き続き調整局面を継続する可能性があると考えられる。
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:49.97、BB:17.0505と15.9946
上値:3月11日NY市場終値16.8267を上回り、16.8400以上で引けると→上値目標値:17.00 中長期上値ポテンシャル:16.94
下値:2月28日NY市場終値16.1310を下回り、16.1199以下で引けると→下値目標値:15.94、15.88 中長期下値ポテンシャル:16.28、15.82

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(3月15日)

2013-03-17 20:30:03 | 各種テクニカル指標
○株式相場のテクニカル分析               3月15日各市場終了時点

3月15日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての市場が続伸となった。
米国株式相場は高値更新後、15日は反落した。消費者マインド指数が予想に反して低下したことが影響した。ダウ工業株30種平均は11営業日ぶりに下落となった。S&P500種株価指数 は0.2%安の1560.70で終了。週間では0.6%上昇した。ダウ工業株30種平均は25.03ドル(0.2%)下落の14514.11ドル。週間では0.8%上昇。S&P500種は14日、2007年10月につけた終値ベースの史上最高値である1565.15にあと2ポイントに迫った。市場予想を上回る企業決算や米金融当局による金融緩和策を背景に、2009年の安値からは2倍余り上昇している。ダウ平均は前日まで8営業日連続で過去最高値を更新していた。S&P500種の業種別24指数では銀行株が値上がり率トップ。
欧州株式相場は戻り高値更新後、15日は反落した。指標のストックス欧州600指数は前日付けた4年半ぶり高値から反落した。欧州連合(EU)首脳らが財政緊縮の緩和を協議するほどユーロ圏で景気後退が深刻化しているほか、3月の米消費者マインド指数が市場予想に反して低下したことが背景。
ストックス欧州600指数 は前日比0.4%安の297.44。前週末比では0.7%上昇し、4週続伸となった。これは昨年12月以来で最長の上げ。年初来では6.4%の値上がり。
この日の西欧市場ではスイスを除く17カ国で主要株価指数が下落した。ドイツのDAX指数は0.2%下落。フランスのCAC40指数は0.7%、英FTSE100指数は0.6%それぞれ下落した。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う最終段階と考えられる。価格構造分析では、正確には米国が牽引し、欧州が引っ張られる状態となっている。米国ではNYダウが最高値を更新し、S&P500も最高値を視野に入れていることから、ドイツや英国も連れ高する状態となっている。しかし、今後は徐々に上昇ピッチに陰りが見え、上げ渋りからスピード調整を入れる展開を予測する。
全般的には今回の米消費者マインド指数の低下やウォルマートの売り上げ減速に見られるように、ウォール街が望んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性がある。株式市場は現実を上回る成長を想定して行き過ぎている可能性があり、実体経済対比で割高な水準まで上昇している。今後、相場は最高値更新後に伸び悩む可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドが当面継続する可能性も否定できない。
ユーロ圏の1月の失業率は11.9%と過去最悪。英国の2月の製造業景気指数は予想に反して47.9に低下。中国の同月の製造業購買担当者指数(PMI)も50.1と、1月の50.4から予想に反して低下。これらの経済指標データから実態経済の低迷は依然継続していると考えられる。
長期的な視点では、2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、二番天井を形成した後は、2013年秋に向けて大きな調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:3月15日終値14514.11(-25.03)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:73.19、BB:14639.03と13715.00
2月19日に14035.67に続伸し、戻り高値を更新。13971.24を下回った場合に計測した第四下値目標値13880に対して、21日に13880.62に続落したが、22日は14000.57に急反発。25日に13784.17に急落後、27日に14075.37に大幅続伸。28日に14054.49に小幅反落したが、3月1日は14089.66に反発し、買いシグナル。3月14日は14539.14に10日続伸となり、最高値を更新。3月15日は14514.11に11日ぶりに反落した。上値余地を試すバイアスが継続しているが、14400超は買われすぎの状態にあり、スピード調整が入る展開を予測した。1月25日終値13895.98から2月27日終値14075.37までの推移から計測した上値ポテンシャルは14345であり、相場の調整幅が14345まで拡大する可能性も考えられる。
上値:3月14日終値14539.14を上回り、14540.00以上で引けると→:上値目標値14580、14995 中長期上値ポテンシャル:14305、14345、14765、14900
下値:2月28日終値14054.49を下回り、14049.99以下で引けると→:下値目標値14005、
13990 中長期下値ポテンシャル:13835、13805、13790、13640、13340、13200

○S&P500 3月15日終値1560.70(-2.53)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:68.21、BB:1573.94と1486.40
2月19日に1530.94に戻り高値を更新後、2月21日に1502.42に続落。2月22日に1515.60に反発後、2月25日に1487.85に急反落したが、2月26日から反発に転じ、3月4日に1525.20に続伸し、買いシグナル。3月11日には1556.22に7日続伸。3月14日には、第一上値目標値1560に対して、1563.23に戻り高値を更新した。終値で1550.00を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する展開を予測する。
上値:3月4日に1525.20で引け、2月22日終値1515.60を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1560、1575、1590、1605 中長期上値ポテンシャル:1620、1630
下値:2月25日終値1487.85を下回り、1484.99以下で引けると→:下値目標値1440、1425、1410 中長期下値ポテンシャル:1415、1365、1264、1234

○FTSE100 3月15日終値6489.65(-39.76)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:61.37、BB:6555.55と6249.83
2月20日に6395.37に戻り高値を更新。2月26日に6270.44に反落後、3月1日に6378.60に3日続伸。3月4日に6345.63に反落後、3月5日に6431.95に反発し、買いシグナル。3月12日は6510.62に戻り高値を更新。3月13日に6481.50に反落後、3月14日に6529.41に反発し、戻り高値を更新したが、3月15日は6489.65に反落した。2月20日終値6395.37を上回ったことで、上値余地を試す展開を予測したが、今後、6529.41を上回り、6300以上を示現すれば、6585まで戻りを拡大する一方、6481.50を下回り、6479.99以下を示現すれば、調整局面入りする展開が考えられる。相場は正念場である。
上値:3月14日終値6529.41を上回り、6530.00以上で引けると→:上値目標値:6570、6585 中長期上値目標値6342、6390、6512、6562、6585
下値:3月13日終値6481.50を下回り、6479.99以下で引けると→:下値目標値:6435、6420 中長期下値ポテンシャル:6060

○DAX 3月15日終値8042.85(-15.52)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:65.43、BB:8120.50と7507.67
1月25日に7857.97に戻り高値を更新後は調整局面入りし、2月21日に7583.57に大幅続落。7590前後を下値のサポートとし、上下200ポイントのレンジで一進一退を継続したが、3月5日に7870.31に急反発し、買いシグナル。3月8日には7986.47に4日続伸。3月12日に7966.12に反落後、3月14日は8058.37に続伸し、戻り高値を更新。3月15日は8042.85に反落した。8058.37を上回れば、8130前後までの上値余地があるが、やや買われすぎにであり、徐々に上値が重くなる展開を予測する。
上値:3月14日終値8058.37を上回り、8060.00以上で引けると→:上値目標値8100、8130 中長期上値ポテンシャル:7860、8432
下値:3月12日終値7966.12を下回り、7964.99以下で引けると→:下値目標値7920、7905 中長期下値ポテンシャル:7506、7415、7170、7055

○日経平均 3月15日東京市場終値12560.95(+179.76)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:73.63、BB:12616.78と10962.22
3月15日終値:先物3月限:12490(+160)、現物:12560.95(+179.76)

相場の森の上値目標値12500に到達。相場の森では現物終値で12200を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続するが、一旦相場上昇も一服する可能性がある。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52に戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月15日に上値目標値の12500に一致する12560.95に戻り高値を更新。現物終値で12200を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続するが、上値目標値到達により、一旦調整する可能性も考えられる。

○相場の林では、中長期上値目標値11750に対して、2月25日に11662.52まで戻り高値を更新。2月27日に11253.97に急反落したが、3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月11日は12560.95に戻り高値を更新。現物終値で12450を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスの継続を予測するが、調整を入れる可能性も考えられる。

○相場の木では、11月30日に9450で引け、11月27日先物終値9430を上回り、買いシグナルが再点灯。中長期第一上値目標値11340に対して2月6日に11430に戻り高値を更新後、2月8日に11170に続落。2月15日の11170で下値を確認後、2月20日に11440に戻り高値を更新。2月21日に11320に反落したが、2月25日は11650に戻り高値を更新。27日に11260に反落後、3月5日に11690に4日続伸し、買いシグナル。中長期第二上値目標値11950に対して、3月7日に11970に上昇。3月11日は12290に8日続伸。3月13日に12200に反落後、14日に12330に反発し、買いシグナル。3月15日は12490に戻り高値を更新した。先物終値で12420以下を示現しない限り、戻り余地を試すバイアスの継続を予測するが、短期的に買われすぎからスピード調整を入れる展開も考えられる。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12500 中長期上値ポテンシャル:12730、13100
下値:2月27日終値11253.97を下回り、11199.99以下で引けると→下値目標値:10300、10000

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12250、12400 中長期上値ポテンシャル:11750、12850、13163
下値:2月27日終値11253.93を下回り、11249.99以下で引けると→:下値目標値:10800、10650、10500 中長期下値ポテンシャル:10250、9546、9450

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:3月14日に12330で引け、3月11日先物終値12290を上回り、買いシグナル→:上値目標値12460 中長期上値ポテンシャル:11340、11950、12370、13220
下値:3月13日先物終値12200を下回り、12190以下で引けると→:下値目標値12020、11960 中長期下値ポテンシャル:10780、10600、10420、10360、10220


○商品相場のテクニカル分析              3月15日各市場終了時点

3月15日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、トウモロコシ、大豆が反落する一方、WTI、CRB、金は続伸となった。
金先物相場は続伸。コインや延べ棒、宝飾品などのリテール需要を含むインフレヘッジの買いが入った。週間ベースでは2カ月ぶりの大幅上昇となった。
米労働省が発表した2月の消費者物価指数は市場予想を上回る伸びとなった。ガソリン価格がここ3年余りで最大の上昇となったことが影響した。アジアを中心に現物需要は引き続き堅調であり、金は今年に入って5%値下がりしていることから、大きく下げた後の相場を、現物需要が支えている状態。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比0.1%高の1オンス=1592.60ドルで終了。週間では1%上昇し、1月18日終了週以来の大幅高。
原油先物相場は続伸。過去7営業日で6度目の上昇となった。ドル下落に加え、主な受け渡し地点での在庫減少が背景。ニューヨーク原油と北海ブレント原油の価格差は週間で5週連続縮小した。 原油は3週間ぶりの水準に上昇。インフレ抑制を示す経済指標を受け、ドルは対ユーロで1週間ぶり安値を付けた。米エネルギー省エネルギー情報局によると、ニューヨーク原油先物の受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングの在庫が先週、昨年12月以来の水準に減少した。米消費者マインド指数が予想外に低下し、株価が下落すると、原油先物相場は伸び悩んだ。
ニューヨークの原油は堅調を維持しており、ブレントとの価格差が大きな材料になっている状態。通貨を主な材料としながらも、消費者マインド指数や株価が上値を抑えた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日比42セント(0.45%)高の1バレル=93.45ドルと、終値としては2月20日以来の高水準となった。週間では1.6%高。
WTI、CRBが反発しているが、トウモロコシ、大豆などが下落基調を強めている。金の反発はリスク回避的側面もあることから、総じて商品相場が上昇局面にあるとはいえない。各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も、実需をより反映する商品相場では曲がり角に来ていると考えている。消費者マインド指数の低下は今後の需要低迷の可能性を示唆している。
先々週発表された中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場に悪材料となっている。米国の歳出強制削減も商品需要に悪影響を与える可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する。
中長期的な視点では、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドが明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドに入る予測を維持する。
 
○CRB 3月15日終値296.44(+0.18)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:53.43、BB:298.79と289.26
2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇後は、9月17日から軟化に転じ、11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大。その後再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に回復。しかし、2月4日から軟化に転じ、3月6日は289.84に下落した。その後は反発基調となり、3月15日は296.44に回復。相場は292~293のレンジの下限を下抜けしたが、すぐに回復したことで、短期的には下値を試すリスクは後退した。終値で294を下回らない限り、短期的には戻り余地を窺う展開を予測する。
上値:2月1日終値305.07を上回り、306.00以上で引けると→:上値目標値:309、314 中長期上値ポテンシャル:327
下値:3月6日終値289.84を下回り、288.99以下で引けると→:下値目標値:280、277 中長期下値目標値268、250

○WTI 3月15日終値93.45(+0.42)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:52.30、BB:95.85と89.41
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は軟化に転じ、3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月5日から緩やかな回復基調に転じ、3月」15日は93.45まで回復した。終値で91ドルを下回らない限り、緩やかに戻り余地を窺う展開を予測。しかし。90ドルを下回る場合は、更なる下値余地が拡大する可能性が考えられる。
上値:1月30日終値97.94を上回り、98.00以上で引けると→:上値目標値:102、106
下値:3月4日終値90.12を下回り、89.99以下で引けると→:下値目標値:85、81、78 中長期下値目標値49

○金 3月15日終値1592.60(+1.90)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:44.45、BB:1610.21と1560.16
2011年7月1日1482.60に下落後は上昇トレンドのアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落。上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2012年5月まで継続。5月以降は8月14日終値の1599.40まで上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成。8月20日に1620.10に4日続伸し、買いシグナル。8月24日には第一上値目標値の1660に対して、1669.80に上昇。8月27日は第二上値目標値の1675に対して、1672.40に上昇。その後、10月4日の1794.10まで上昇基調を継続。しかし10月5日から軟化に転じ、12月20日に第一下値目標値1645に対して、1644.90に下落。21日から反発に転じたが、12月20日終値の1644.90以降は、相場は上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いを形成。2月11日に1648.20に3日続落し、売りシグナル。2月22日は第三下値目標値1575に対して、1572.40に下値を拡大。2月26日に1615.20に続伸したが、3月1日に1572.30に3日続落。4日以降は小幅ながら下値を切り上げ、3月15日は1592.60まで回復。終値で1580を下回らない限り、1615.20突破を目指して、戻り余地を窺う展開が考えられる。相場は12月20日終値1644.90以降に形成したレンジを下抜けしたことで1572.40まで下落。1615.20に反発後、再度1572.40の下抜けを試す状態が継続したが、これに失敗。1615.20を上回れば、金の回復局面を予測する。
上値:2月26日終値1615.20を上回り、1620.00以上で引けると→:上値目標値1660、1675 中長期上値ポテンシャル:1810、1829、1925
下値:3月1日終値1572.30を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1580、1510

○トウモロコシ 3月15日終値717.00(-15.75)
MACD:買い、ストキャス:売り、パラボリック:買い、RSI:49.00、BB:747と682
2012年6月1日の551.50を底に6月4日以降は反発に転じ、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。9月19日は756.50に反発したが、9月27日は716.25に4日続落。その後はレンジを形成し、2013年1月4日には680.25に下値を拡大。1月31日には740.50に戻りを拡大後、2月22日に690.25に下落。3月5日に732.00に反発も、3月6日は708.00に反落。3月13日は741.25に反発も、3月15日は717.00に大幅続落。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態であるが、依然として745超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している。再度下値を試すリスクがあると予測する。
上値:3月13日終値741.25を上回り、745.00以上で引けると→:上値目標値:785、800 
下値:3月6日終値708.00を下回り、704.99以下で引けると→:下値目標値:660、645 中長期下値ポテンシャル:602、572、550、317

○大豆 3月15日終値1426.00(-31.25)
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:39.07、BB:1522と1424
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日に1383.25まで下落。11月19日から反発に転じ、27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。11日は1472.00に反落したが、14日に1496.00に反発し、買いシグナル。しかし、17日の1496.25への上昇までで、18日に1466.00で引け、売りシグナル。20日には第二下値目標値の1410に対して、1408.75に下落。24日に1439.75に反発したが、1月3日に1403.00に3日続落し、売りシグナル。4日は1389.00に4日続落。7日から反発基調に転じ、14日は1459.75に回復。15日に1413.50に反落後、22日に1451.75に反発。24日は1435.25に反落。25日の1441.00から反発に転じ、30日に1478.75に4日続伸し、買いシグナル。2月5日に第一上値目標値1495に対して、1495.50に3日続伸。しかし、2月6日から軟化に転じ、11日は1431.50に4日続落し、売りシグナル。14日は1418.00に下値を拡大。15日から反発に転じ、21日には1487.75に4日続伸。26日に1447.75に反落後、3月5日に1496.50に反発。6日に1484.50に反落後、7日に1503.50に反発し、買いシグナル。11日は1514.75に3日続伸した。しかし、13日に1475.00に続落し、売りシグナル。15日は1426.00に4日続落となった。相場は2012年12月6日以降の上値の壁であった1495の水準を突破したが、すぐに反落。今度はレンジの下限である1385前後を試す展開が考えられる。
上値:3月11日終値1514.75を上回り、1515.00→:上値目標値:1555、1570 
中長期上値ポテンシャル:1570
下値:3月13日に1475.00で引け、3月6日終値1484.50を下回り、売りシグナル→:下値目標値:1435、1420、1405、1375 中長期下値ポテンシャル:1369、1340

各国国債相場、外国為替相場のテクニカルコメント(3月8日)

2013-03-10 20:44:49 | 各種テクニカル指標
○各国国債相場の上下トリガーポイントと上下目標値2013年3 月8日終値時点予測

3月8日各市場終値基準。

グローバル債券相場は週間ベースで、主要国10年債では日本を除く主要市場は急反落。週間の10年債利回り変化幅は、米国+20.2bp、カナダ+13.4bp、豪州+20.9bp、ドイツ-11.5bp、英国+19.0bp。
米国債券相場は5日続落し、10年債利回りは一時、11カ月ぶり高水準に上昇。朝方発表された2月の米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回りし、失業率も低下したことが背景。
10年債利回りは週間ベースで約1年ぶりの大幅上昇。米労働省が8日に発表した2月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は前月比23万6000人増。エコノミストの事前予想平均値は16万5000人増だった。前月は11万9000人増と、速報値の15万7000人増から3万8000人下方修正された。家計調査に基づく失業率は7.7%と4年ぶり低水準となった。
バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、1月の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で示した「状況が改善するまで米財務省証券と住宅ローン担保証券の購入を継続する」との見解をあらためて示した。バーナンキ議長は先週の議会証言で、借り入れコスト低下と成長促進による効果がマイナス面の影響を上回るとして債券購入を擁護した。
欧州債券相場ではスペイン国債が上昇し、10年債利回りは約2年ぶり低水準となった。同国の鉱工業生産が予想ほど落ち込まず、欧州経済が安定化しつつある期待感が背景。
スペイン5年債利回りは2010年11月以来の低水準に達した。ドラギECB総裁は7日、ユーロ圏経済は年内に安定するとの認識を示した。ドイツ国債は5日続落。この日発表された米雇用統計で、非農業部門就業者数が予想を上回る伸びとなり、安全資産需要が後退した。ポルトガル10年債は週間ベースで2カ月ぶりの大幅高。同国の格付け見通し引き上げをS&Pが7日発表した。英国債相場も下落。比較的安全とされる英国債を求める動きが後退した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が先月公表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月29-30日開催)の議事録によれば、毎月850億ドルという資産購入のペース変更、停止あるいは継続について参加者の見解が分かれ、雇用市場が「大幅」に改善するまで資産購入を続けるというバーナンキFRB議長主導の政策をめぐり当局者の間で意見が割れたことが示された。
PIMCOのビル・グロース氏は、2月の米雇用者の伸びが市場予想を上回ったものの、これによって金融当局が現行の緩和措置を変更することはないとの見解を示したが、量的緩和の継続は株式相場や商品市場などリスク資産の上昇を通じて期待インフレ率の上昇を想起させ、債券相場の重石となることはQE2の局面で示されており、相場下落の要因と考えられる。 一方、市場では米国の強制歳出削減の発動に対する景気への悪影響が軽視されている。これまでの市場関係者の指摘によれば、給与税減税の失効に加え、富裕層向けの所得税増税は、今年1-3月(第1四半期)の米経済成長率を1%に押し下げる見通し。経済にとって逆風となるのは確実で米経済は今年1-6月(上期)に下振れし、7-12月(下期)に持ち直すというのがコンセンサスになりつつある。 また、1-6月期の下振れが意味するのは米失業率低下ペースが今年、限定的になる可能性が高いと考えられる。2月1日発表の雇用統計で失業率が上昇したように雇用の大幅な改善は期待しにくい状態が継続すると考えられる。今回の雇用統計で、前月分が11万9000人増と、速報値の15万7000人増から3万8000人下方修正されたように、雇用の回復ペースは依然として鈍いと考えられる。。
さらに、欧州の経済見通しは引き続き弱く、一段の利下げを実施する余地が考えられる。スペインとイタリア、ギリシャには依然システミックリスクが残っており、安全資産の需要を支えている
今後の債券相場は、短期的な急落を受けて、下値確認の展開が考えられる一方、債券利回りの上昇が買い需要の増大に繋がり、下げ渋る展開を予測する。米国景気の回復期待が高まっているが、個人消費は景気を押し下げる可能性があり、相場は売られすぎの状態と考えられる。
このため短期的には反発するリバウンド局面が考えられる。しかし、米国では3年、10年、30年の入札が予定されており、セットアップ売りなどから、再度下値を探る局面も考えられることから総じて下値固めの展開を予測する。米国債券相場では10年債利回りが終値ベースで2.060%を超えるかどうかがポイントと考えている。この水準を終値で上回った場合は、更なる下落トレンドに発展するリスクが高まる可能性も考えられるが、上回らない場合は下値を固める展開を予測。
一方、中長期的にみると米国景気再失速の可能性が懸念される。欧州債務問題の根本的な解決も容易ではなく、欧州連合(EU)が域内予算の削減で合意したことによる欧州景気先行き不安の強まりも懸念材料。イタリアの新政権樹立に向けた調整が難航していることも財政再建と構造改革が後退するとの懸念を高めている。ユーロ圏のGDPも予想を下回る結果となったが、中国など新興国の景気減速懸念を含めた世界景気後退懸念があることから債券相場の下値余地は小さいと予測。実体経済の回復が伴わない量的緩和は一時的な効果しかないと考えられ、2013年秋頃を目処に世界の10年債利回りは1%前後に収斂するべく大きな債券相場上昇トレンドが依然として継続しているとの見方を維持する。
 
○米国10年:3 月8 日終値 新指標銘柄2.044%(+0.047%)、旧指標銘柄2.015%(+0.048%)
コメント: 米国10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.388%から9月14日終値1.867%までをA波(0.479%、1.867%-1.388%=0.479%)、11月16日終値1.581%までをB波とし、今回の調整幅を1.581%に加算すると2.060%(1.581%+0.479%=2.060%)のC波となり、第四下値目標値の2.060%と一致する。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても2.060%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。2月4日のザラ場安値が2.058%で反発しており、短期的には下値は完成したと考えられる。その後は3bp以上の相場反発を入れて、一旦の下値を確認した後はレンジを形成すると予測した。相場は2.016%と1.999%で下値切り上げ型のレンジを形成しており、経験則的には再度下値を試すリスクが残っていると予測したが、一旦2.029%に下落したものの、14日の1.998%への反発で下値も限定的となり、19日の2.029%で短期的な二番底を形成。21日の1.977%で買いシグナルとなったことで、今後1.951%を下回る相場上昇に発展すれば、戻り余地は大きいと予測した。相場は第二上値目標値の1.880%に対して、25日に1.865%に4日大幅続伸。27日に1.902%に小幅調整を入れたが、3月1日には1.842%に続伸。再度買いシグナルとなったことで1.780%~1.740%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月6日には1.938%に3日続落し、売りシグナル。7日は第一下値目標値の1.990%に対して、1.997%に、8日は第二下値目標値2.020%に対して、2.044%に5日続落となった。相場は、2.020%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日と19日終値の2.029%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測する。終値ベースで2.060%を超えるかどうかもポイントと考えている。この水準を終値で上回った場合は、更なる下落トレンドに発展するリスクが高まる可能性も考えられる。
上値:3月1日終値1.842%を下回り、1.834%以下で引けると→上値目標値:1.750%、1.72% 
下値:3月6日に1.938%で引け、2月27日終値1.902%を上回り、売りシグナル→下値目標値:1.990%、2.020%、2.050% 

○米国30年:3月8日終値 新指標銘柄3.245%(+0.041%)、旧指標銘柄3.259%(+0.042%)
コメント:米国30年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値2.454%から9月14日終値3.089%までをA波(0.635%、3.089%-2.454%=0.635%)、11月13日終値2.725%までをB波とし、今回の調整幅を2.725%に加算すると3.360%(2.725%+0.635%=3.360%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.360%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。30年債は新指標銘柄が旧指標銘柄よりクーポンが高く、新指標銘柄が1.4bp低い利回りで取引されている(通常は新指標が旧指標より利回りが高い)ことも影響しているが、30年債入札の好結果から、全般的には下値を固める動きとなった。15日は新指標銘柄で3.176%となった後、19日に3.210%に反落したが、21日に3.168%に続伸し、買いシグナル。25日は第二上値目標値の3.060%に対して、3.062%に4日続伸。27日に3.100%に小幅調整を入れたが、3月1日には3.051%に続伸。再度買いシグナルとなったことで2.970%~2.940%を短期的な上値目標値と想定した。しかし、3月4日以降、軟化に転じ、3月5日には3.107%に続落し、売りシグナル。7日は第一下値目標値の3.190%に対して、3.204%に、8日は第二下値目標値3.220%に対して、3.245%に5日続落となった。相場は、3.220%以上はやや売られすぎの状態であり、リバウンドが予想されるが、反発しても再度下値を確認するリスクがある。また、2月13日終値の3.234%を上回る水準に相場下落したことから、短期的には下値確認のバイアスが残る展開と予測する。
上値:3月1日に3.051%で引け、2月25日終値3.062%を下回り、買いシグナル→上値目標値:2.970%、2.940% 中長期上値ポテンシャル:2.642% 
下値:2月27日終値3.100%を上回り、3.105%以上で引けると→下値目標値:3.190%、3.220%、3.250% 

○カナダ10年:3月8日終値1.931%(+0.050%) 
コメント: カナダ10年債相場は、2012年7月24日の終値ベースの最高値1.573%から9月14日終値1.968%までをA波(0.395%、1.968%-1.573%=0.395%)、12月5日終値1.684%までをB波とし、今回の調整幅を1.684%に加算すると2.079%(1.684%+0.395%=2.079%)のC波となる。相場は2月1日と2月13日終値の2.037%で二番底を形成し、2月22日に1.941%に3日続伸し、買いシグナル。相場は2月1日と13日の終値の2.037%で二番底となった可能性が強まり、今後1.970%以上を示現しない限り、戻りを試す展開を予測したが、相場は26日に第一上値目標値1.860%に対して、1.858%に5日続伸。28日は第二上値目標値の1.830%に対して、1.834%に、3月1日には第三上値目標値の1.800%に対して、1.797%に続伸となった。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日は1.931%に5日続落。米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2.037%の安値までまだ距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測する。
上値:3月1日終値1.797%を下回り、1.789%以下で引けると→上値目標値:1.700%
中長期上値ポテンシャル:1.590%
下値:2月13日終値2.037%を上回り、2.040%以上で引けると→下値目標値:2.120%、2.150% 

○豪州10年:3月8日終値3.547%(+0.105%)
コメント: 豪州10年債相場は、2012年6月4日の最高値2.770%示現後、7月4日に3.203%に下落後、7月25日に2.796%まで反発。8月16日に3.479%に下落後、10月3日に2.917%に反発。その後は2月4日と2月14日終値の3.592%まで下落トレンドを形成した。
7月25日終値2.796%から8月16日終値3.479%までをA波(0.683%、3.479%-2.796%=0.683%)、10月3日終値2.917%までをB波とし、今回の調整幅を2.917%に加算すると23.600%(2.917%+0.683%=3.600%)のC波となる。したがって、今回の調整局面は短期的には拡大しても3.600%で下げ止まり、C波を完成すると予測した。相場は、上記のように2月4日と2月14日終値の3.592%で二番底を形成し、2月25日に3.505%に3日続伸し、買いシグナル。2月27日には3.336%に5日続伸。3月4日には第三上値目標値の3.280%に対して、3.282%まで回復した。しかし、5日から軟化に転じ、3月8日には3.547%まで下落。8日の米国市場の下落を受けて、2月20日の3.587%を試す展開が予想される。しかし、3.592%を上回る相場下落に発展しなければ、反発も予想され、相場は正念場と考えられる。ただし、中期的には、相場は2011年6月4日終値2.770%をピークに下値切り下げ型の大きなレンジを形成しており、経験則的にはもう一度金利低下トレンドに回帰する可能性があり、巨視的には金利低下トレンドがまだ継続している可能性を予測する。
上値:3月4日終値3.282%を下回り、3.279%以下で引けると→上値目標値:3.190%
中長期上値ポテンシャル:3.220%、2.860%、2.460%
下値:2月20日終値3.587%を上回り、3.590%以上で引けると→下値目標値:3.670%、3.700%  

○ドイツ10年:3月8日終値新指標銘柄1.524%(+0.033%)、旧指標銘柄1.452%(+0.032%)コメント:ドイツ10年債相場は、2012年7月20日の終値ベースの最高値1.166%から9月14日終値1.705%までをA波(0.539%、1.705%-1.166%=0.539%)、12月7日終値1.294%までをB波とし、今回の調整幅を1.294%に加算すると1.833%(1.294%+0.539%=1.833%)のC波となる。相場は、1月30日に第二下値目標値1.710%に対して、1.710%に下落したが、2月21日に1.573%に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月1日には第四上値目標値の1.380%に対して、1.409%に戻りを拡大。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月5日には1.524%に5日続落となった。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月20日の1.653%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的で、主要国では底堅い展開を予測する。
上値:3月1日終値1.409%を下回り、1.399%以下で引けると→上値目標値:1.310%
中長期上値ポテンシャル:1.140%
下値:2月20日終値1.653%を上回り、1.660%以上で引けると→下値目標値:1.740%、1.770% 

○英国10年:3月8日終値2.060%(+0.050%) 
コメント:英国10年債相場は、2012年8月2日の終値ベースの最高値1.437%から9月14日終値1.963%までをA波(0.526%、1.963%-1.437%=0.526%)、10月3日終値1.685%までをB波とし、今回の調整幅を1.685%に加算すると2.211%(1.685%+0.526%=2.211%)のC波となる。相場は2月13日に2.207%に下落後、2月21日に2.099%に急反発。相場は2.207%で一旦の下値達成感があるとコメントしたが、当面の下値を確認した可能性が高く、2月4日終値2.076%を下回ると、まずは1.980%や1.950%を目指して、戻りを試す展開を予測した。相場は2月26日に1.965%に続伸し、買いシグナル。3月1日には1.870%に戻りを拡大した。しかし、3月4日から軟化に転じ、3月8日には2.060%に下落した。相場は米国債とは形状が違い、売りシグナルは出ていないこと、2月13日の2.207%の安値までまだかなり距離があることから、今後の下値余地は限定的と予測する。
上値:3月1日終値1.870%を下回り、1.869%以下で引けると→上値目標値:1.780%
中長期上値ポテンシャル:1.356%
下値:2月13日終値2.207%を下回り、2.210%以上で引けると→下値目標値:2.290%、2.320% 

○日本国債先物3月限:3月8日終値:145.32(+0.20)、6月限:145.02(+0.15)
コメント: 12月6日は12月限で145.22と史上最高値を示現(3月限は144.74)。7日以降は一進一退を継続したが、3月限で13日144.40、14日144.30と反落幅を拡大。19日に143.88に5日続落後は、21日に144.04に続伸。しかし、27日に143.50に下値を拡大。28日に143.65に反発後、1月4日に143.32に反落したが、その後は下値も堅く、11日は143.75に回復し、買いシグナル。第二上値目標値の144.25に対して、17日は終値で144.38に上昇。18日は144.25に反落し、当初の上値目標値に回帰した形。22日に144.45に反発後は、下値も堅く、25日は144.55に戻りを拡大。30日に144.05に3日」続落後、31日に144.30に反発したが、2月1日は144.06に反落。4日に143.68に続落したが、5日から反発に転じ、8日は144.22に4日続伸。13日は144.38に6日続伸したが、14日は144.04に反落。しかし、15日は144.23に反発し、下値も限定的となった。21日に144.43で引け、買いシグナル。3月4日には145.32に8日続伸となった。3月5日に144.98に反落したが、
3月8日に145.32に3日続伸。株高と米国債券相場下落が売り材料となる一方、日銀の金融緩和拡大への期待感と3月末の国債償還資金の再投資需要の継続が買い材料となり、相場は一進一退の展開を予測する。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:67.94、BB:145.47と143.58
上値:3月4日終値145.32(145.18)を上回り、145.35(145.20)以上で引けると→上値目標値:3月限:145.75、146.25、 6月限:145.60、146.10
下値:3月5日終値144.98(144.86)を下回り、144.94(144.84)以下で引けると→下値目標値:3月限:144.50、144.35、 6月限:144.40、144.25



○外国為替相場の上下トリガーポイントと上下目標値   3月8日東京市場終了時点  

3月8日東京市場終値基準。AUD、CAD、SEK、NOKは8日NY市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、ボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 外国為替相場は、東京市場終値ベースでは対主要通貨(日本円、英ポンド、スイスフラン、ユーロ、豪ドルの5通貨)で見ると、対豪ドル、対ユーロでドルが小幅反落したが、全般的にはドルが堅調地合いを継続した。また、クロス円は、すべての通貨で反発(円安)となった。
上記5通貨にNZドル、北欧通貨を加えたNY市場終値ベースで見ると、対豪ドル、対スウェーデンクローナ、対ノルウェークローネでドルが反落したが、そのほかの通貨ではドルが堅調。クロス円はすべて反発(円安)となった。
NY外国為替市場ではドルが対円で2009年以来の高値に上昇。2月の雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回る伸びとなったことを背景に、増税や政府の歳出削減にもかかわらず、米経済が底堅く推移しているとの楽観が強まったことが背景。 ドルは主要通貨の大半に対して上昇し、対ユーロでも堅調な展開。失業率は7.7%と4年ぶりの低水準となった。一方、ユーロ圏の1月の失業率は過去最悪の11.9%となっている。円は主要16通貨すべてに対して下落。1月の日本の経常収支は3648億円と、3カ月連続の赤字となった。円は対ドルで週間ベースでは2週連続の下落。
外国為替相場は対主要通貨での円安局面の一服を予測し、天井圏構成から下向きのバイアスが継続する展開となったが、3月8日にかけて、ドル、豪ドル、ニュージーランド・ドル、スウェーデンクローナなどは対円で戻り高値を更新する展開となってきた。ドル円の94円台、ポンド円の147円台が当面の天井と指摘してきたが、ドル円の96円台示現で、クロス円の一部に戻り高値を更新する状況が生まれている。今後の円の動向については日銀が、実際に高いインフレ率を達成できるかどうかにかかっているが、その可能性は難しいとの指摘もでている。一方、ドルは米国と他の主要国の景況感の違いを反映して、当面は堅調な展開が考えられる。株式相場、商品相場が堅調ななかで、ドルが堅調地合いを継続していることは、これまでのリスク選好局面と状況を異にしている。最近のクロス円の上昇はドル円の上昇によるもので、対他通貨でドルが上昇して、クロス円が大きく反落すれば、ドル円の上値も重くなることが考えられる。実際、カナダドル円(2月7日高値94.508に対して、3月8日は94.287まで)、ユーロ円(2月6日高値127.71に対して、3月8日は125.92まで)、ポンド円(2月7日高値147.982に対して、3月8日は144.732まで)、ノルウェークローネ円(2月12日高値17.1799に対して、116.8994まで)の各通貨は3月8日終了時点も、2月の高値を更新していない。
長期見通しでは、今後も構造的なドル余剰の状態に変化がないこと、安部政権の政策や日銀法改正を視野に入れた日本サイドの材料だけでドル円の上昇トレンドが今後もさらに継続するかも疑問であること、米国や新興国など世界景気再失速懸念、欧州債務問題の長期化など負の懸念材料も多く、中長期的な視点では円高に反転するリスクも引き続き維持する。
 
○USD/JPY 3月8日東京市場終値95.41(+1.44)、8日NY市場終値96.00(+1.18)
コメント:ドル円相場は、2012年3月15日東京市場終値83.74をピークに下落基調を継続し、9月28日に77.58に下落。しかし、その後は上昇基調に転換。12月12日に82.79に上昇し、ドル買いシグナルが再点灯。17日には84.02に6日続伸。19日に第四上値目標値84.40に対し、84.38と終値ベースの戻り高値を示現(ザラ場高値では84.62)。20日に83.93に反落し、チャート上でも小幅ながら調整を入れたが、21日の83.99以降も上昇基調を継続し、25日に84.80で引け、ドル買いシグナル。28日は第三上値目標値の86.30に対して、86.32に5日続伸となった。86円台を示現したことで、中長期的なドルの上値ポテンシャルは拡大し、87円台や88.70まで上昇する可能性を予測したが、1月4日は終値で88.09に戻り高値を更新。買われすぎから急反落のリスクをを予測したが、8日に87.38に続落。しかし、9日の87.49から反発に転じ、10日は88.29に続伸し、ドル買いシグナル。11日は89.04に3日続伸。16日に88.11に続落したが、18日に90.03に続伸。21日の日銀の金融政策決定会合にサプライズはなく、予想通り23日に88.29に3日続落し、調整を入れたが、24日は89.28に反発。25日は第一中長期上値目標値90.50に対して、90.55に続伸し、ドル買いシグナル。2月1日には終値で92.09に戻り高値を更新。4日に92.75に上昇後、5日に92.20に反落。6日に93.83に戻り高値を更新(ザラ場高値は94.06)後は7日93.52、8日92.79と続落。東京市場が休場の11日に94.46のザラ場高値を更新し、12日に94.23と終値ベースの戻り高値を更新したが、13日以降は軟化に転じ、15日は92.50に下落。18日に94.06に反発したが、19日の93.47への反落以降はクロス円の軟化を背景に上値が重くなり、22日は93.28に下落。25日に94.14に反発したが、26日は91.81に急反落。3月4日に93.44に4日続伸後、5日に93.18に反落したが、7日に93.97に続伸し、買いシグナル。8日は中長期第三上値目標値95.20に対して、95.41に3日続伸となった。8日の海外市場では予想を上回る非農業部門就業者数の増加を受けて96.55までザラ場で上昇し、96.00で引けている。相場は、これまで2月12日94.23、2月18日94.06、2月25日94.14と3回上値を抑えられているゾーンを一気に突破し、上値余地を試すバイアスの継続が考えられる。ただし、短期的には買われすぎであり、スピード調整を入れる可能性が考えられる。対ユーロ、対豪ドルなど、対主要通貨でドルが堅調であり、対他通貨でさらにドル高が進めば、クロス円の下落を通じてドル円の上値も次第に重くなる展開が考えられる。カナダドル、ユーロ、英ポンドなどのクロス円は2月の高値を更新していない。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:70.86、BB:95.32と91.59
上値:3月7日に93.97で引け、3月4日東京市場終値93.44を上回り、買いシグナル→上値目標値:95.50、95.80、96.40、97.00 中長期上値ポテンシャル:93.40、94.60、95.20、98.80、101.80
下値:3月5日東京市場終値93.18を下回り、93.09以下で引けると→下値目標値:92.20、91.90 中長期下値ポテンシャル:90.00、89.40、88.90、85.80

○EUR/USD 3月8日東京市場終値1.3088(+0.0092)、8日NY市場終値1.3005(-0.0102)
コメント:ユーロドル相場は2012年7月25日東京市場終値1.2089を底に上昇基調に転換し、2013年2月1日に東京市場終値で1.36287日続伸し、ピークを打った。2月4日以降は下落基調に転換し、3月7日に1.2996に反落。3月8日は1.3038に反発し、買いシグナルとなった。8日の海外市場では1.3005で引けており、4日以降の東京市場で1.3060を下回る場合はユーロドル相場の軟調地合いに変化はない。ユーロ円の上昇に連れ高するか、ユーロドルの下落によるユーロ円の下落の要因となるか、相場は正念場である。現段階では伸びても1.3140~1.3170が限界とみている。また、最大に上昇しても1.3230が目処であり、1.3300台には届かないことから、ユーロドル相場は当面の天井を打った可能性が高いとみている。中長期的には1.27台前後で底打ちし、再度上昇基調に転じる場合は巨大なヘッドアンドショルダーの可能性も考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:38.16、BB:1.3524と1.2870
上値:3月8日に1.3088で引け、3月6日東京市場終値1.3051を上回り、買いシグナル→上値目標値:1.3140、1.3170 中長期上値ポテンシャル1.3230 
下値:3月7日東京市場終値1.2996を下回り、1.2989以下で引けると→下値目標値:1.2900、1.2870、1.2810 中長期下値ポテンシャル:1.2910

○EUR/JPY 3月8日東京市場終値124.86(+2.75)、8日NY市場終値124.86(+0.58)
コメント:ユーロ円相場は、12月4日に107.11に反落後、5日に107.89に上昇したが、7日は106.55に続落し、売りシグナル。10日には第一下値目標値106.20に対して、106.23に3日続落となったが、11日から反発に転じ、13日は109.29に3日続伸し、買いシグナル。19日は終値で111.72まで戻りを拡大(ザラ場高値では112.50)後、21日に110.86に続落し、調整を入れた。しかし、25日に111.80に急反発し、買いシグナル。1月4日には114.60に5日続伸。7日に114.39に小幅反落後はもたついたが、10日に115.37で引け、買いシグナル。15日に118.56に3日続伸。16日に117.01に反落後、18日は120.59に大幅続伸。23日に117.42に3日続落したが、24日の118.78から反発し、25日は121.42に大幅続伸し、再度買いシグナル。2月4日には126.38に戻りを拡大。5日に124.18に反落後、6日に127.09に戻り高値を更新(ザラ場高値は127.71)したが、8日に124.31に大幅反落。12日に126.08に反発したが、15日に123.76に3日続落。18日に125.44に反発後、19日に124.65に反落。20日に125.20に反発後、21日に123.95に急反落し、売りシグナル。22日は123.24に続落。25日に124.46に反発したが、26日は119.79に急落。28日に121.38に続伸したが、3月1日は121.06に反落。しかし、3月4日に121.54に反発し、買いシグナル。上昇基調を継続し、3月8日は124.86に5日続伸となった。8日の海外市場では125.92までザラ場で上昇したが、その後123.81まで下落するなど上値も重く、結局、東京市場と同じ124.86で引けている。ユーロ円相場は2月6日東京市場終値127.09と2月6日ザラ場高値127.71を更新していない。ユーロドルの軟調地合いが継続しており、ドル円の上昇による反発があっても、ユーロ円の上値は重い状態が継続すると予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:59.81、BB:127.29と119.37
上値:3月4日に121.54で引け、2月28日東京市場終値121.38を上回り、買いシグナル→上値目標値:122.20、122.50、125.30、125.80 中長期上値ポテンシャル:128.00 
下値:3月1日東京市場終値121.06を下回り、120.99以下で引けると→:下値目標値:120.10、119.80、119.60 

○GBP/JPY 3月8日東京市場終値143.04(+2.25)、8日NY市場終値143.316(+0.949)
コメント:ポンド円相場は2012年4月2日東京市場終値132.89をピークに下落基調に転換し、6月4日119.86に下落した。しかし、その後は上昇基調に転換し、中長期上値目標値147.80に対して、2013年2月12日に東京市場終値で147.44、ザラ場では2月7日に147.982に上昇し、上値ポテンシャルに到達、一旦ピークをつける形となった。その後は下落基調に転換し、2月27日には東京市場終値で138.65に下落した。2月28日以降は反発基調に転じ、3月8日は143.04で引け、買いシグナル。ポンド円の上値は重く、引き続き相場のピークアウト感が強いが、短期的には終値ベースで144.80を目標値に反発バイアスが継続する展開を予測する。8日の海外市場では第二上値目標値の144.80に対して、144.732までザラ場で上昇し、結局143.316で引けているが、ドル円の上昇があっても、ポンド円の上値は重いと考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:54.95、BB:147.379と137.895
上値:3月8日9に143.04で引け、2月25日東京市場終値142.51を上回り、買いシグナル→上値目標値:144.20、144.80 中長期上値ポテンシャル:147.80(到達済み2月7日147.982)
下値:2月27日東京市場終値138.65を下回り、138.59以下で引けると→:下値目標値136.80、136.60 中長期下値ポテンシャル:142.20、138.80、132.20 

○AUD/JPY 3月8日NY市場終値98.256(+1.24)
コメント:豪ドル円相場は2012年3月19日に88.399をピークに下落基調に転換し、6月1日に75.683に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には97.284に上昇した。その後はレンジを形成し、2月26日に94.090に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月27日から反発基調に転じ、3月7日に97.362に3日続伸し、買いシグナル。3月8日は第一上値目標値の98.20に対して、98.256と戻り高値を更新した。相場は2月5日終値97.284を突破し、逆転上昇パターンとなっており、上値余地を試す展開を予測。しかし、豪ドルが対ドルで軟化していることは豪ドル円の上値抑制要因と予測する。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:66.37、BB:98.128と93.830
上値:3月7日に97.362で引け、2月22日NY市場終値96.418を上回り、買いシグナル→上値目標値:98.20、98.80 中長期上値ポテンシャル:100.651、101.20、104.20
下値:2月26日NY市場終値94.090を下回り、93.999以下で引けると→:下値目標値:92.20 中長期下値目標値90.40、88.00 

○CAD/JPY 3月8日NY市場終値93.342(+1.238)
コメント:カナダドル円相場は2012年3月19日に84.449をピークに下落基調に転換し、6月1日に74.937に下落した。しかし、その後は上昇基調に転じ、2013年2月5日には94.053に上昇した。その後はレンジを形成し、2月25日に89.474に下落し、下落トレンド入りかと思われたが、2月26日から反発基調に転じ、3月8日には93.342まで回復してきた。今後、NY市場終値で94.00台を示現し、94.20以上で引ければ、相場は逆転上昇パターンとなり、上値余地を窺う展開が考えられる。8日は、カナダドルが対ドルで反発したが、今後も対ドルで軟調地合いを継続する場合はカナダドル円相場の上値を重くする要因と考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:62.32、BB:94.383と89.127上値:2月11日NY市場終値93.875を上回り、94.00以上で引けると→上値目標値:95.60、96.20、96.80 中長期上値ポテンシャル:96.40、97.40、98.991
下値:2月25日NY市場終値89.474を下回り、89.399以下で引けると→下値目標値:87.60、86.60 中長期下値ポテンシャル:88.80、85.60、82.20

○SEK/JPY 3月1日NY市場終値14.995(+0.010)
コメント:12月5日に12.500に上昇し、戻り高値を更新。10日に12.308に3日続落したが、11日から反発に転じ、12日は12.522に続伸し、買いシグナル。20日に12.972に4日続伸し、戻り高値を更新(ザラ場高値では19日の13.008)後、21日に12.854に反落し、調整を入れた。26日に13.155に反発し、買いシグナル。1月2日には第二上値目標値の13.50に対して、13.463まで戻りを拡大。3日に13.359に反落したが、4日は13.482に反発し、買いシグナルが再点灯。7日に13.502に続伸後、8日に13.268に急反落したが、10日に13.682に大幅続伸し、買いシグナル。14日は13.888に4日続伸。16日に13.590に続落したが、17日は13.843に反発。23日に13.598に4日続落したが、24日に13日に13.916に急反発し、買いシグナル。2月1日には14.713に大幅7日続伸。4日に14.603に反落後、5日に14.808(ザラ場高値は6日の14.875)に戻り高値を更新したが、6日から軟化に転じ、7日に14.597に続落し、売りシグナル。8日は第二下値目標値14.36に対して、14.382に反落幅を拡大。11日に14.755に急反発後、12日に14.687に反落したが、13日に14.862(ザラ場高値は14.920)に戻り高値を更新。14日に14.711に反落後、19日に14.840に3日続伸したが、20日に14.740に反落し、高値更新に失敗。21日には第一下値目標値の14.52に対して、14.500に続落。25日には中長期下値ポテンシャル14.10に対して、14.167に下値を拡大。26日に14.241に反発して以降、回復基調に転じ、3月7日には14.985に5日続伸し、買いシグナル。8日は14.995に6日続伸し、戻り高値を更新した。相場は逆転上昇パターンとなっており、NY市場終値で14.940を下回らない限り、上値余地を探る展開が考えられる。8日の海外市場では第三上値目標値の15.14に対して、ザラ場で15.131に上昇後、14.995に反落して引けており、高値波乱の可能性も考えられる。MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:65.51、BB:15.088と14.179上値:3月7日に14.985で引け、2月19日NY市場終値14.840を上回り、買いシグナル→上値目標値:15.02、15.08、15.14 中長期上値ポテンシャル:14.68、15.44
下値:2月25日NY市場終値14.167を下回り、14.159以下で引けると→下値目標値:13.98 中長期下値ポテンシャル:13.44

○NOK/JPY 3月8日NY市場終値16.7690(+0.0369)
コメント:12月5日に14.6564に上昇し、戻り高値を更新。10日に14.5228に3日続落したが、11日から反発に転じ、12日は14.8157に続伸し、買いシグナル。20日は15.1852に4日続伸し、戻り高値を更新(ザラ場高値では19日の15.2936)後、21日は15.1108に反落し、調整を入れた。26日に15.3148に反発し、買いシグナル。27日は15.4425に戻りを拡大。28日は15.3673に反落し、調整を入れた。しかし、31日に15.5864に反発し、買いシグナルが再点灯。1月2日に15.7488に戻り高値を更新。3日に15.61190に反落したが、4日は15.7318に反発。8日に15.5370に続落したが、10日に16.0741に大幅続伸し、買いシグナル。14日は16.2603に4日続伸。16日に15.8652に続落後、17日に16.1440に反発したが、22日は15.9041に3日続落。しかし、24日に16.3394に続伸し、買いシグナル。25日は16.4498に3日続伸。2月1日には17.0167に大幅4日続伸。4日に16.8663に反落後、5日に17.1004に戻り高値を更新したが、6日から軟化に転じ、8日に16.7382に3日続落。11日に17.1404(ザラ場高値は12日の17.1799)に戻り高値を更新したが、14日に16.7715まで反落。18日は16.9129に続伸。しかし、20日に16.7123に続落し、売りシグナル。21日には第四下値目標値の16.40に対して、16.4031に3日続落。22日は16.4863に反発したが、下方のメジャードムーブの可能性があるうえ、中長期上値ポテンシャルの16.94を越える水準に既に上昇しており、相場は天井をつけた可能性が高いと予測した。相場は25日に16.0977に急落。27日に16.2085に続伸後、28日に16.1310に反落したが、3月1日に16.2713に反発し、買いシグナル。3月8日は16.7690に6日続伸となった。NY市場終値で16.7200を下回らない限り、戻り余地を確認する展開が考えられる。また、相場は16.7382以上の終値を回復したことで、天井圏レンジに回帰したことになり、再度、戻り高値を試す素地が整った可能性が考えられる。
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:58.72、BB:17.2496と15.9300
上値:3月1日に16.2713で引け、2月27日NY市場終値16.2085を上回り、買いシグナル→上値目標値:16.38、16.44、16.76、16.88 中長期上値ポテンシャル:16.94
下値:2月28日NY市場終値16.1310を下回り、16.1199以下で引けると→下値目標値:15.94、15.88 中長期下値ポテンシャル:16.28、15.82

株式相場、商品相場のテクニカルコメント(3月8日)

2013-03-10 20:41:41 | 各種テクニカル指標
○株式相場のテクニカル分析               3月8日各市場終了時点

3月8日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 グローバル株式相場は週間ベースで見ると、すべての市場が続伸となった。
米国株式相場は上昇。S&P500種株価指数は過去最高値に接近。2月の米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回り、失業率が低下したことが好感された。
S&P500種 株価指数は0.5%高の1551.18。ダウ工業株 30種平均は67.58ドル(0.5%)上げて14397.07ドル。両指数とも6営業日続伸と、1月25日以来の長期上昇局面。
S&P500種は今週2.2%上昇と、週間ベースでは2カ月ぶりの大幅高。新規失業保険申請件数 の減少や金融緩和継続への期待感が背景にある。同指数は2007年10月に付けた過去最高値(1565.15)まであと1%未満の水準。ダウ工業株30種平均は過去最高値の更新が続いている。 米国株オプションの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は3.6%低下し12.59。週間では18%低下した。
欧州株式相場は上昇し、4年半ぶりの高値を付けた。2月の米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回る伸びとなり、失業率が2008年以来の水準まで低下したことが手掛かり。中国の2月の輸出増加も買い材料となった。
ストックス欧州600指数 は前日比0.8%高の295.55で終了。終値ベースとしては2008年6月以来の高値となった。前週末比では2.3%高と、今年の第1週以降で最も上げた。
中国の税関総署の発表によれば、同国の2月の輸出は前年同月比21.8%増。事前の市場予想平均値では8.1%増が見込まれていた。
この日の西欧市場ではアイルランドを除く17カ国で主要株価指数が上昇した。英FTSE100指数は0.7%上げ、5年ぶり高水準に達した。
グローバルな株式相場は、各国の量的緩和策を背景に上値余地を窺う最終段階に入ったと考えられる。価格構造分析では、正確には米国が牽引し、欧州が引っ張られる状態となっている。米国ではNYダウが最高値を更新し、S&P500も最高値を視野に入れていることから、ドイツや英国も連れ高する状態となっている。
全般的にはウォルマートの売り上げ減速に見られるように、ウォール街が望んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性がある。株式市場は現実を上回る成長を想定して行き過ぎている可能性があり、実体経済対比で割高な水準まで上昇している。今後、相場は最高値更新後は伸び悩む可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドが当面継続する可能性も否定できない。
ユーロ圏の1月の失業率は11.9%と過去最悪。英国の2月の製造業景気指数は予想に反して47.9に低下。中国の同月の製造業購買担当者指数(PMI)も50.1と、1月の50.4から予想に反して低下。これらの経済指標データから実態経済の低迷は継続していると考えられる。
長期的な視点では、2013年上半期に財政引き締めの影響で経済成長が2ポイント押し下げられることを考慮する必要がある。今回の法案では、給与税減税失効の影響が大きいため、一般世帯の77.1%が増税となる。このため、米国経済の減速は避けられず、株式相場を圧迫する可能性を予測。米国は重大な債務問題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回っているにすぎない。米国の高失業率、個人所得・個人消費の低迷、スペインの景気後退、ギリシャ問題、中国の景気減速などの世界景気後退懸念、欧州連合(EU)による域内予算の削減合意を受けた欧州景気先行きへの不安の強まりと欧州債務問題の長期化など、懸念材料が山積しており、相場は2007年の最高値に面合わせし、二番天井を形成した後は、2013年秋に向けて大きな調整局面入りする予測を維持する。
  
○NYダウ工業株30種:3月8日終値14397.07(+67.58)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:71.08、BB:14361.47と13745.89
12月4日に12951.78に続落したが、5日に13034.49で引け、買いシグナル。11日は13248.44に5日続伸。12日から軟化し、14日は13135.01に3日続落。18日に13350.96に続伸後、19日に13251.97に反落。20日に13311.72に反発後、21日は13190.84に反落し、売りシグナル。28日には12938.11に5日続落。1月2日に13412.55に続伸後、3日に13391.36に小幅反落したが、4日は13435.21に反発。8日に13328.85に続落したが、10日に13471.22に続伸し、買いシグナル。15日の13534.89まで5日続伸した。16日に13511.23に小幅反落後、17日に13596.02に反発し、再度買いシグナル。18日は13649.70に続伸。25日には13895.98に6日続伸となった。28日に13881.93に小幅反落後、29日に13954.42に反発。31日に13860.58に続落したが、2月1日は14009.79に急反発し、戻り高値を更新。4日に13880.08に反落後、6日に13986.52に続伸。7日に13944.05に反落後、8日は13992.97に反発。11日に13971.24に反落後、12日に14018.70に戻り高値を更新したが、14日に13973.39に続落。19日に14035.67に続伸し、戻り高値を更新した。21日に、13971.24を下回った場合に計測した第四下値目標値13880に対して、13880.62に続落したが、22日は14000.57に急反発。25日に13784.17に急落後、27日に14075.37に大幅続伸。28日に14054.49に小幅反落したが、3月1日は14089.66に反発し、買いシグナル。3月8日には14397.07に6日続伸となり、最高値を更新した。上値余地を試すバイアスが継続しているが、14400超は買われすぎの状態にあり、スピード調整が入る展開を予測する。
上値:3月1日に14089.66で引け、2月27日終値14075.37を上回り、買いシグナル→:上値目標値14120、14240、14360 中長期上値ポテンシャル:14105、14305、14765、14900
下値:2月28日終値14054.49を下回り、14049.99以下で引けると→:下値目標値14005、
13990 中長期下値ポテンシャル:13835、13805、13790、13640、13340、13200

○S&P500 3月8日終値1551.18(+6.92)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:67.49、BB:1550.86と1490.37
12月12日に1428.48に6日続伸後、14日に1413.58に続落したが、18日に1446.79に上昇。21日の1430.15から軟化に転じ、28日は1402.43と5日続落したが、1月2日に1462.42に続伸し、買いシグナル。4日は1466.47に戻り高値を更新。8日に1457.15に小幅続落も、チャート上に変化はなく、10日には1472.12に続伸。18日には第一上値目標値の1490に接近する1485.98まで終値で上昇。25日は第二上値目標値の1505に対して、1502.96に8日続伸。29日に1507.84、そして2月1日には1513.17に戻りを拡大。4日に1495.71に反落したが、5日に1511.29に反発。8日は1517.93に戻り高値を更新し、買いシグナル。14日には1521.38に3日続伸。19日には1530.94に戻り高値を更新後、21日に1502.42に続落。22日に1515.60に反発後、25日に1487.85に急反落したが、26日から反発に転じ、3月4日に1525.20続伸し、買いシグナル。3月8日には1551.18に6日続伸となった。2月19日終値1530.94を上回ったことで、引き続き戻り余地を試す展開。終値で1540を下回らない限り、戻りを試すバイアスが継続する展開を予測する。
上値:3月4日に1525.20で引け、2月22日終値1515.60を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1560、1575、1590、1605 中長期上値ポテンシャル:1620
下値:2月25日終値1487.85を下回り、1484.99以下で引けると→:下値目標値1440、1425、1410 中長期下値ポテンシャル:1415、1365、1264、1234

○FTSE100 3月8日終値6438.58(+44.42)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:65.43、BB:6467.14と6249.77
11月29日に5870.30に3日続伸し、買いシグナル。12月12日は5945.85に6日続伸。17日に5912.15に3日続落したが、19日に5961.59に続伸し、戻り高値を更新。21日は5939.99に続落し、調整を入れた。27日に5954.30に続伸後、28日は5925.37に反落し、売りシグナル。31日に第一下値目標値の5890に対して、5897.81に続落したが、1月2日に6027.37に反発し、買いシグナル。4日は6089.84に3日続伸。相場は買われすぎであり、短期的には調整を入れる展開を予測したが、8日に6053.63に続落。しかし、9日に6098.65に反発し、買いシグナル。11日は6121.58に3日続伸。16日に6103.98に反落後、17日に6132.36に反発し、買いシグナル。18日は6154.41に続伸。上昇基調を継続し、29日には6339.19に5日続伸。31日に6276.88に続落したが、2月1日に中長期第二上値目標値6342に対して、6347.24に反発。しかし、4日は6246.84に反落。6日に6295.34に続伸したが、7日は6228.42に反落。8日の6263.93から反発に転じ、12日に6338.38に3日続伸し、買いシグナル。相場は右肩下がりのレンジを形成しており、経験則的には再度戻りを試す可能性が残っているとコメントしたように13日に6359.11に4日続伸し、戻り高値を更新。18日に6318.19に下落後、20日に6395.37に戻り高値を更新。21日に6291.54に反落したが、25日は6355.37に反発。26日に6270.44に反落後、28日に6360.81に続伸し、買いシグナル。3月1日は6378.60に3日続伸。3月4日に6345.63に反落後、3月5日に6431.95に反発し、買いシグナル。3月8日は6483.58に戻り高値を更新した。相場は2月20日終値6395.37を上回ったことで、上値余地を試す展開が考えられる。
上値:3月5日に6431.95で引け、3月1日終値6378.60を上回り、買いシグナル→:上値目標値:6465、6495 中長期上値目標値6342、6390、6512、6562
下値:3月4日終値6345.63を下回り、6344.99以下で引けると→:下値目標値:6300、6285 中長期下値ポテンシャル:6060

○DAX 3月8日終値7986.47(+46.70)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:64.05、BB:7956.41と7492.56
12月6日に7534.54に戻りを拡大。7日は7517.80に反落したが、12日に7614.79に3日続伸し、戻りを拡大。13日に7581.98に反落後、14日の7596.47の反発から上昇基調を継続し、20日には第二上値目標値の7675に対し、7672.10と5日続伸。21日は7636.23に反落し、調整を入れた。27日に7655.88に反発したが、28日は7612.39に反落し、売りシグナル。しかし、1月2日に中長期上値目標値の7760に対して、7778.78に上昇。3日に7756.44に小幅反落後、4日は7776.37に反発。しかし、7日に7732.66に反落し、売りシグナル。8日は第二下値目標値の7695に対して、7695.83に続落。9日は下値達成感から7720.47に反発したが、10日は7708.47に反落。14日に7729.52に続伸後、15日に7675.91に急反落。17日に7735.46に続伸したが、18日は7702.23に反落。21日に7748.86に反発後、22日に7696.21に反落。しかし、25日に7857.97に3日続伸。28日に7833.00に」反落後、29日に7848.57に反発したが、30日に7811.31に反落し、売りシグナル。31日に第二下値目標値7770に対して、7776.05に続落。しかし、2月1日は7833.39に反発したが、4日は7638.23に急反落。5日に7664.66に反発後、7日に7590.85に下値を拡大。8日は7652.14に反発。逆転上昇パターンの可能性が再度台頭しており、5日終値7664.66を上回れば、7705や7720程度への回復を予測したが、相場は11日の7633.74への反落後、13日に7711.89に続伸。15日に7593.51に大幅続落したが、19日に7752.45に続伸。21日に7583.57に大幅続落したが、25日は7773.19に続伸。26日に7597.11に急反落したが、28日は7741.70に反発。3月4日は7691.68に続落したが、3月5日に7870.31に急反発し、買いシグナル。3月8日には7986.47に4日続伸となった。相場は、7590前後を下値のサポートとし、上下200ポイントのレンジ推移を継続していたが、このレンジを突破。1月25日終値7857.97も上回ったことで、上値余地を試す展開が考えられるが、7950超の水準は買われすぎに位置し、スピード調整を入れる展開を予測する。
上値:3月5日に7870.31で引け、2月28日終値7741.70を上回り、買いシグナル→:上値目標値7950 中長期上値ポテンシャル:7860、8432
下値:3月4日終値7691.68を下回り、7689.99以下で引けると→:下値目標値7645、7630、7600 中長期下値ポテンシャル:7506、7415、7170、7055

○日経平均 3月8日東京市場終値12283.62(+315.54)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:71.79、BB:12076.50と10943.41
3月8日終値:先物3月限:12220(+250)、現物:12283.62(+315.54)

7日続伸で戻り高値を更新。相場の森では現物終値で11900を下回らない限り、戻り余地を試すバイアスが継続。

○相場の森では、2012年11月19日に9153.20で引け、買いシグナル。1月11日は第四上値目標値10800に対して、10801.57に上昇。1月18日に10913.30に戻り高値を更新後、1月23日に10486.99に下落し、買いシグナルは一旦消滅。1月30日に11113.95に上昇し、買いシグナル。2月25日に11662.52と戻り高値を更新後、2月27日に11253.97に反落。3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月8日に12283.62に戻り高値を更新。現物終値で11900を下回らない限り、更なる上値余地を探る一方、買われすぎからスピード調整を入れる可能性も考えられる。

○相場の林では、中長期上値目標値11750に対して、2月25日に11662.52まで戻り高値を更新。2月27日に11253.97に急反落したが、3月6日に11932.27に5日続伸し、買いシグナル。3月8日は12283.62に戻り高値を更新。現物終値で12150を下回らない限り、戻り余地を試す展開を予測する。

○相場の木では、11月30日に9450で引け、11月27日先物終値9430を上回り、買いシグナルが再点灯。中長期第一上値目標値11340に対して2月6日に11430に戻り高値を更新後、2月8日に11170に続落。2月15日の11170で下値を確認後、2月20日に11440に戻り高値を更新。2月21日に11320に反落したが、2月25日は11650に戻り高値を更新。27日に11260に反落後、3月5日に11690に4日続伸し、買いシグナル。中長期第二上値目標値11950に対して、3月7日に11970に上昇。3月8日は12220に7日続伸。先物終値で12160以下を示現しない限り、戻り余地を試す展開を予測するが、短期的に買われすぎであり、スピード調整を入れる展開も考えられる。

相場の森:長期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12500 中長期上値ポテンシャル:12730、13100
下値:2月27日終値11253.97を下回り、11199.99以下で引けると→下値目標値:10300、10000

相場の林:中期トリガーポイントと目標値
上値:3月6日に11932.27で引け、2月25日終値11662.52を上回り、買いシグナル→:上値目標値:12100、12250、12400 中長期上値ポテンシャル:11750、12250、13163
下値:2月27日終値11253.93を下回り、11249.99以下で引けると→:下値目標値:10800、10650、10500 中長期下値ポテンシャル:10250、9546、9450

相場の木:短期トリガーポイントと目標値
上値:3月5日に11690で引け、2月25日先物終値11650を上回り、買いシグナル→:上値目標値11940、12240、12370 中長期上値ポテンシャル:11340、11950、12370
下値:2月27日先物終値11260を下回り、11240以下で引けると→:下値目標値11080、11020、10960 中長期下値ポテンシャル:10780、10600、10420、10360、10220


○商品相場のテクニカル分析              3月8日各市場終了時点

3月8日各市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、BBはボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 商品相場は週間ベースでは、トウモロコシ、大豆が続伸、WTI、CRB、金も反発となった。
金先物相場は続伸。米失業率が金融当局の目標よりも高い水準にとどまったことから、緩和措置が継続するとの見方が強まった。米労働省が発表した2月の雇用統計で、失業率は7.7%と、2008年12月以来で最低となった。連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は失業率の6.5%への低下を望んでいることを表明している。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比0.1%高の1オンス=1576.90ドルで終了。週間では0.3%高で、5週ぶりの上昇となった。
原油先物相場は続伸。米雇用統計で非農業部門就業者数が予想を上回る伸びを示したため、燃料需要が高まるとの見方から買いが入った。一方、北海ブレント原油は北海パイプラインの油送量増加を背景に年初来安値に低下した。
アブダビ国営エネルギー会社(TAQA)関係者は電話取材に対し、ブレント・パイプライン・システムの油送量が日量8万バレルの目標に近づいていることを明らかにした。同パイプラインは2日に原油漏れが見つかって以降、5日連続で閉鎖された。ドルが対ユーロで年初来高値に達したため、ニューヨーク原油は下げる場面もあった。未決済約定残高は前日、5日連続で過去最高を記録した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日比39セント(0.43%)高の1バレル=91.95ドルで終了。週間では1.4%高と、2月1日終了週以来の大幅高となった。
株式相場の上昇に連れ高し、CRB、トウモロコシ、大豆など商品相場が底打ちから反発に転じている。これまで株式相場対比、出遅れていた商品相場が1月末から2月初旬までは戻りを試す状態となっていたが、主要市場で下落基調が明確になっている状態であった。各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も曲がり角に来ていると考えていたが、良い経済指標が発表される場合は、過剰流動性の勢いを感じざるを得ない。今回の米雇用統計は経済全体と燃料需要にとって良い兆候と考えられる一方、ドルの上昇は原油などのドル建て商品の上値を抑える可能性も考えられる。
先週発表された中国、英国、ユーロ圏など、製造業の数値が世界的に非常に弱く、商品相場にネガティブな材料となっている。米国の歳出強制削減も商品需要に悪影響を与える可能性が考えられる。総じて、各国の量的緩和策によるリスク資産の上昇演出相場も最終局面にあると予測する一方、FRBの量的緩和策の継続観測がリスク資産の上昇をサポートしており、過剰流動性による株高トレンドの継続による商品相場の連れ高局面が継続する可能性も考えられる。
中長期的な視点では、新興国を中心とした景気減速懸念による需要減少や欧州経済の停滞と欧州債務問題の長期化などから商品相場の下落トレンドが明確になる展開を予測。短期的な反発があっても、長期的には実体経済の著しい改善がない限り、再度大きな下落トレンドに入る予測を維持する。
 
○CRB 3月8日終値294.38(+1.65)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:46.60、BB:302.76と287.76
2008年7月4日高値473.97から2009年2月24日安値200.16まで下落後の戻り局面が継続し、半値戻しの337.06を突破し、61.8%戻しの369.37に対して、2011年5月2日に370.72まで上昇したが、その後はダウントレンド入り。2012年6月22日にはザラ場で266.78まで下落した。終値では6月21日の267.16を底に反発に転じ、2012年9月14日に320.92(ザラ場高値は321.36)に上昇した。しかし、9月17日から軟化に転じ、26日は303.74に下値を拡大。10月2日に311.49に反発後は、3日306.58→4日310.45→8日306.17→9日309.12と上値、下値とも縮小するレンジを形成。10月22日に303.51で引け、売りシグナル。11月2日には第二下値目標値の292に対して、292.29に下落幅を拡大後、再度レンジを形成し、292~293台で一進一退。1月14日に298.12に3日続伸し、買いシグナル。2月1日には第一上値目標値306に対して、305.07に戻り高値を更新。しかし、2月4日から軟化に転じ、2月21日には293.13に8日続落。27日に292.20で引け、売りシグナル。3月6日は289.84に下落した。しかし、3月8日は294.38に続伸。相場は292~293の園児の下限を下抜けしたが、すぐに回復したことで、短期的には下値を試すリスクは後退した。終値で292を下回らない限り、短期的な戻り余地を確認する展開を予測する。
上値:2月1日終値305.07を上回り、306.00以上で引けると→:上値目標値:309、314 中長期上値ポテンシャル:327
下値:3月6日終値289.84を下回り、288.99以下で引けると→:下値目標値:280、277 中長期下値目標値268、250

○WTI 3月8日終値91.95(+0.39)
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:42.90、BB:98.63と88.73
フィボナッチでは、2008年7月11日高値147.27から2008年12月19日安値32.40まで下落後の戻り局面は2011年5月11日ザラ場高値114.83 で一旦ピークを迎え、2011年10月4日ザラ場安値74.95まで下落。その後、2012年3月1日にザラ場高値110.55まで反発。しかし、2012年6月28日にはザラ場安値77.28まで下落した。FRBのQE3発表に伴い、2012年9月14日にザラ場高値100.42まで上昇したが、その後は11月2日終値84.86と11月7日終値84.44をレンジの下限とし、12月10日に85.56に5日続落後は85~86台で一進一退。12月20日に90.13に6日続伸し、買いシグナルとなったが、90ドル台で上値が重い展開が継続。1月2日に第一上値目標値の94に対して、93.12に上昇。1月28日の96.44から上昇バイアスが強まり、1月30日は第二上値目標値98ドルに対して、97.94に3日続伸。その後は2月1日まで97ドル台の推移が継続したが、4日から96ドル台に軟化し、8日は95.72に3日続落。11日に97.03に反発し、14日まで97ドル台で推移したが、15日は95.86に反落。95ドルを下回る場合は調整局面入りする可能性を予測したが、21日には92.84に続落。3月4日には90.12に反落幅を拡大。3月8日には91.95に続伸したが、終値で93ドル以上を回復しない限り、上値が重い展開を予測。さらに85ドルの下抜けを目指して下落が続く場合は、更なる下値余地が台頭するリスクを予測する。
上値:1月30日終値97.94を上回り、98.00以上で引けると→:上値目標値:102、106
下値:12月10日終値85.56を下回り、84.99以下で引けると→:下値目標値:81、76、73 中長期下値目標値49

○金 3月8日終値1576.90(+1.80)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:35.36、BB:1661.69と1538.72
巨大な上昇トレンドは継続中。2011年7月1日1482.60まで下落後はアクセラレーションが起こり、第二上値目標値1875に対して、2011年8月22日に1888.70まで上昇(ザラ場高値は2011年9月6日の1920.70)した。しかし、その後は反落。上値を1800、下値を1530とする大きなボックス圏を2012年5月まで継続。5月以降は8月14日終値の1599.40まで上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成。8月20日に1620.10に4日続伸し、買いシグナル。24日には第一上値目標値の1660に対して、1669.80に上昇。27日は第二上値目標値の1675に対して、1672.40に上昇。その後、10月4日の1794.10まで上昇基調を継続。しかし10月5日から軟化に転じ、12月20日に第一下値目標値1645に対して、1644.90に下落。21日から反発に転じたが、12月20日終値の1644.90以降は、相場は上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いを形成。2月11日に1648.20に3日続落し、売りシグナル。2月22日は第三下値目標値1575に対して、1572.40に下値を拡大。26日に1615.20に続伸したが、3月1日に1572.30に3日続落。4日以降は小幅ながら下値を切り上げ、3月8日は1576.90に上昇したが、チャート上に変化はない。相場は12月20日終値1644.90以降に形成したレンジを下抜けしたことで1572.40まで下落したが、再度1572.40の下抜けを試す状態が依然継続している。終値で1585以上を回復しない限り、最大で1510を目指して下値を探る展開を予測する。
上値:2月26日終値1615.20を上回り、1620.00以上で引けると→:上値目標値1660、1675 中長期上値ポテンシャル:1810、1829、1925
下値:2月25日終値1572.40を下回り、1569.99以下で引けると→:下値目標値1525、1510 中長期下値ポテンシャル:1580、1510

○トウモロコシ 3月8日終値725.25(+13.75)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:56.87、BB:731と681
2012年6月1日の551.50を底に6月4日以降は反発に転じ、6月25日は631.00で引け、レンジを上抜けて買いシグナル。7月5日には768.00に上昇し、9連騰。7月6日に743.75に反落後は戻り高値圏で一進一退となったが、8月21日に831.25に5日続伸し、戻り高値を示現。その後は軟化に転じ、9月10日に781.00で引け、売りシグナル。9月18日は第一下値目標値の740に対して、740.00に下落。19日は756.50に反発したが、27日は716.25に4日続落。10月2日に758.25に反発後、10日に736.75に反落。11日に773.25に反発したが、15日は737.25に反落。16日から反発に転じ、19日に761.50に4日続伸したが、29日の737.00まで6日続落。31日に755.75に続伸したが、11月5日は735.50に3日続落。12日は718.00に下値を拡大。16日から反発に転じ、29日は760.25に反発。30日から軟化し、12月13日は712.25に下落し、売りシグナル。1月4日には680.25に下値を拡大。しかし、7日から反発に転じ、16日は731.25に8日続伸。31日には740.50に戻りを拡大。しかし、4日から軟化に転じ、14日は694.75に10日続落。20日は700.50に反発する場面もあったが、22日に690.25に続落。25日から反発に転じ、3月5日に732.00に反発も、3月6日は708.00に反落。3月8日は725.25に続伸。相場は上値切り下げ、下値切り上げの三角保ち合いレンジを形成し、エネルギーを溜める状態。依然として756超の水準は上値が重く、8月21日終値831.25からの下落トレンドに位置している。
上値:3月5日終値732.00を上回り、735.00以上で引けると→:上値目標値:775、790 
下値:3月6日終値708.00を下回り、704.99以下で引けると→:下値目標値:660、645 中長期下値ポテンシャル:602、572、550、317

○大豆 3月8日終値1508.50(+5.00)
MACD:買い、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:61.90、BB:1518と1406
2011年8月31日高値1456から下落基調を継続。12月14日は終値で1100.00、ザラ場安値1094.25まで下落した。しかし、その後は上昇基調を継続し、2012年9月4日には1771.00、
ザラ場高値1794.75に上昇した。しかし、9月5日から軟化に転じ、11月16日の1383.25まで下落。11月19日から反発に転じ、27日は1449.25に上昇し、買いシグナル。12月6日は第二上値目標値1490に対して、1491.25に4日続伸。11日は1472.00に反落したが、14日に1496.00に反発し、買いシグナル。しかし、17日の1496.25への上昇までで、18日に1466.00で引け、売りシグナル。20日には第二下値目標値の1410に対して、1408.75に下落。24日に1439.75に反発したが、1月3日に1403.00に3日続落し、売りシグナル。4日は1389.00に4日続落。7日から反発基調に転じ、14日は1459.75に回復。15日に1413.50に反落後、22日に1451.75に反発。24日は1435.25に反落。25日の1441.00から反発に転じ、30日に1478.75に4日続伸し、買いシグナル。2月5日に第一上値目標値1495に対して、1495.50に3日続伸。しかし、2月6日から軟化に転じ、11日は1431.50に4日続落し、売りシグナル。14日は1418.00に下値を拡大。15日から反発に転じ、21日には1487.75に4日続伸。26日に1447.75に反落後、3月5日に1496.50に反発。6日に1484.50に反落後、7日に1503.50に反発し、買いシグナル。8日は1508.50に続伸した。相場は2012年12月6日以降の上値の壁であった1495の水準を突破したことで短期的には戻りを試す展開が考えられる。
上値:3月7日に1503.50で引け、3月5日終値1496.50を上回り、買いシグナル→:上値目標値:1540、1555、1570 中長期上値ポテンシャル:1570
下値:3月6日終値1484.50を下回り、1479.99以下で引けると→:下値目標値:1435、1420、1405 中長期下値ポテンシャル:1369、1340