

債券先物6月限:終値133.39(前日比+0.74)
寄付132.82、高値133.40、安値132.75、終値133.39
大幅続伸。第二上値目標値133.45に近い133.40までザラ場で上昇。
22日の債券先物相場は大幅続伸。終値は前日比74銭高い133.39となった。
前日の海外債券相場の堅調な展開を背景に、寄り付きは前日比17銭高い132.82で始まった。寄り付き後に132.75まで緩むなど前場は揉み合いに終始した。しかし、後場に入ると株式相場が大幅安となったことで上値を試す展開となり、引けにかけて一段高。133.40まで上昇し、本日の高値圏で取引を終了した。
債券先物相場の短期的な流れである相場の木を先物の中心限月で見ると、相場は19日に132.60以上で引け、買いシグナルが点灯。上値目標値は第一目標値133.20、第二目標値133.45と計測していた。この133.20は、5月1日の133.14を終値で上回ることになり、チャートの形状でも、下値固め終了から戻りを試す段階に移行している状態と認識できる。本日、相場は予測通り急進。第二上値目標値の133.45に近い133.40までザラ場で上昇。終値も133.39となり、5月1日の133.14を上回ったことで、基調としては戻りを試すステージに入っていると考えられる。
本日の債券先物市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は132.39近辺。上下の2σはそれぞれ133.29と131.49程度で、本日はバンド幅を拡大。また、MACDは17日からプラス領域に転換し、本日も買いシグナルを継続している。RSIは59.94と前日の51.97から上昇となり、中立ゾーンからやや離れて来た状態。
債券先物相場は終値ベースで16日の132円台回復により、ようやく下値固めのステージに入ってきている状態と予測していた。福井日銀総裁発言により、6月の利上げ観測が大幅に後退、売られ過ぎの修正段階が続いている状況と考えられる。
相場は本日、中期的な上値のトリガーポイントの133.15を突破。当面の相場の底入れは本格的に完了し、相場は戻りを拡大する展開に入っている状態と考えられる。グローバルな債券市場も底入れから反発の兆候を見せており、引き続き支援材料になると考えられる。
中期的には134円台の可能性を視野に入れつつも、目先は上昇一服感が漂う可能性も考えられる。
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値


上値:先物終値で132.60以上で引け、買いシグナル→:133.20、133.45、134.05
下値:先物終値で132.25以下で引けると→:131.70
的中例


①上値:12月30日に先物終値で137.16を上回り、買いシグナル→:138.05(1月5日終値で的中)
②上値:1月17日に先物終値で138.11を上回り、買いシグナル→:138.55(1月18日ザラ場高値138.56でほぼ的中)
③下値:1月26日137.72を下回り、売りシグナル→:136.85(1月27日ザラ場安値136.84、31日終値136.79とほぼ的中)
④下値:下値拡大の場合の目標値136.35に対して、3日の安値136.35(的中)
⑤上値:2月16日に先物終値で136.25以上で引け、買いシグナル→:136.80(21日終値136.82でほぼ的中)
⑥下値:3月10日に中心限月終値で135.65以下で引け、売りシグナル→:134.65、134.05(10日終値134.60、13日終値134.07でほぼ的中)
⑦下値:3月13日に6月限で134.50以下で引け、売りシグナル→:133.50(22日にザラ場で133.54まで下落)
⑧下値:4月3日に133.10以下で引け、売りシグナル→:132.70(4日ザラ場で132.73まで下落)
⑨下値:5月10日に131.95以下で引け、売りシグナル→:131.55(11日のイブニングで131.56まで下落)


