移日々之事物

気になったこととかに関する戯言とか

国は待ってたかもしれないけど

2005-12-19 01:17:32 | Weblog
米国産牛肉の輸入が再開されました。

国としていうならば日米両国共に待ち望んでいたことでしょう。アメリカ的には牛肉業者などからの突き上げがあったでしょうし、日本からすればアメリカからのプレッシャーがかけられていたでしょうから。

しかし消費者的にはどうでしょう。吉野家に代表されるような外食産業からすれば安い肉の代表格であるアメリカ産の輸入再開は非常にありがたいことだと思います。

ただ外食産業を利用する人も含めた一般消費者からすれば不安は残っています。安いのだから気にしないという人もいるでしょうが、やはり安全性を気にする人が大半ではないでしょうか。

結局安全面を追及しきることなく輸入が再開されてしまったわけで、その点では政府の弱腰は非難されるべきのような気もします。確かにアメリカとの経済的な関係や国内の外食産業のことを考えると妥協は仕方ないといえなくもないですが、国民の安全がかかっていることなのだから折れてほしくはなかったと感じます。

後は実際の消費者の反応しだいということでしょうか。輸入が始まりスーパーで並んでいるのを買うかどうか、アメリカ産の肉を使用しているお店に食事に行くか否か。

個々人でどうするかを決める自己責任的な形になってしまうのかと思います。国が責任を持つべき部分を、国民に押し付けるということになってしまっているようなのが残念です。

別にアメリカ産牛肉は危険だから買うなというつもりはないですし、私個人としてもアメリカ産牛肉を使っているお店に食事に行く機会はあるかと思います。それでも不安が残るものをそのままにして内に入れてしまおうという政府のありように不満を感じてしまいました。

国が待ち望んでいた輸入再開。一般消費者も望んで排他でしょうが、十分な満足を得られる形ではなく再開されてしまったであろうとも思います。これからアメリカ産牛肉がどういった形で受け止められていくかが気になるところです。