山城知佳子  プカリー水辺の物語 ー

  YAMASHIRO Chikako
水面に漂う水草物語

「ガザが世界にといかけているもの」

2009年02月15日 | 世界
ガザが世界にといかけているもの
―パレスチナの歴史と現在 そして「対テロ戦争」―
板垣 雄三 講演会

昨日沖縄大学土曜教養講座で開催されたパレスチナの講演会を聞きに行きました。
若林千代さんがお招きした板垣雄三先生のお話は3時間半にも及び、
イスラエルのパレスチナ侵略の歴史を1948年にさかのぼり、見て行く事から始まりました。

遠い国の出来事と、普段の生活に関係のない事と過ごしてしまう恐ろしさ、
"世界が見て見ぬ振りをする"という大きな罪、
いったい誰がテロリストなのか?
イスラエルのパレスチナへの残虐行為が執拗に長きに渡って続けられ、抵抗するパレスチナ人をテロリストに仕立ててしまう
構造やメディアの報道。

話の中で印象に残ったのは、ナチスにホロコーストを受けた「悲劇の民」であるユダヤ人が、いま何故
パレスチナ人に虐殺行為をするのかという質問に、
世界中の人々が言う「悲劇の民・ユダヤ人」という考えの中にもつ
「過去に悲劇を受けた民族はその歴史から他民族へ暴力を向ける存在にはならないだろうという考えそのものを
問い直すべきでないか。。ホロコーストで殺されたユダヤ人が生きていたら、いまのパレスチナへの残虐な行為はしなかったかもしれない。。そうでなく生き残ったユダヤ人のイスラエル軍は事実、パレスチナのナクバ(大災厄)=ホロコーストを
行っている、その事実を見て今世界は何をするべきかを考えなければならない」というお話だった。

 昨年8月、広島被爆跡地、旧日本銀行広島支店で開催されたヒロシマ アートドキュメント08には
レバノンからのアーティストが参加していた。
彼は難民キャンプで暮らす子どもたちとアート作品をつくり、それを展示していた。
女性の被るベールを自由な形にたたんだり、折ったりしたものを写真で撮るというものだったが、
子どもたちの作る形には、心の中にしまっていたあらゆる悲しみが形に出て来ていたように思う。

 キャンプで作られる家も何もかもが壊される。
作っても作っても壊される。
そんな中から想像力を奪われないように、創造することを忘れてしまわないように。
レバノンの作家はアーティストの仕事として、難民キャンプの子どもたちとワークショップをしたように感じた。

 彼との出会いが私がパレスチナ問題に関心を持たせるきっかけだった。




http://palestine-heiwa.org/feature/about_gaza/index.html


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