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徒然なるままに・・・?

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110.『トゥモロー・ワールド~CHILDREN OF MEN~』かっちゃった!(^^)!

2007年04月07日 23時44分06秒 | 映画
のち
今夜は、“近未来”という言葉に吊られて購入してしまった
クライヴ・オーウェン主演『トゥモロー・ワールド』です。
とはいえ、物語自体は、面白かったデス!!
ただ、“近未来”では無い・・・気がする~。
おNEWなテクノロジーだとか、未来グッズだとか、街並みや人の様子だとか etc
「全然現実ぢゃん」 (; ̄ー ̄)・・・。
って具合なので、『マイノリティ・リポート』とか『アイ,ロボット』とか
同じ未来モノとしては考えられません。
(上記の2作品はSFも入ってますが、今夜の作品はSFっ気無しです)

主演のクライヴ・オーウェン。
今まで、あまり好きな俳優さんではなかったんですがー
今回の作品でちょっと好きになったかも~(笑)
あの、ヘタレっぷりが絶妙でした。(^~^;)


2006年 アメリカ 本編109分
監督:アルフォンソ・キュアロン
(『大いなる遺産』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』他)
脚本:アルフォンソ・キュアロン、ティモシー・J・セクストン
原作:P・D・ジェイムズ
(『ダルグリッシュ警視シリーズ』他)
音楽:ジョン・タヴナー
出演
セオ:クライヴ・オーウェン
(『ボーン・アイデンティティー』『クローサー』
 『キング・アーサー』『シン・シティ』『ピンクパンサー』
 『インサイド・マン』他)
ジュリアン:ジュリアン・ムーア
(『ゆりかごを揺らす手』『9か月』『ブギーナイツ』
 『ことの終り』『フォーチュン・クッキー』『ハンニバル』
 『シッピング・ニュース』『エボリューション』
 『めぐりあう時間たち』『フォーガットン』他)
ジャスパー:マイケル・ケイン
(『ポセイドン・アドベンチャー』『殺しのドレス』
 『アイランド』『クイルズ』『デンジェラス・ビューティー』
 『ウォルター少年と、夏の休日』『バッドマン ビギンズ』
 『奥様は魔女』他)
ルーク:キウェテル・イジョフォ
(『ラブ・アクチュアリー』『セレブの種』『ダウト』
 『キンキブーツ』『インサイド・マン』他)
キー:クレア=ホープ・アシティ

-あらすじ-
西暦2027年、人類にはすでに18年間子供が誕生していなかった。
このままでは、この地球を継ぐべき人類はいずれ消滅してしまう…。
エネルギー省官僚のセオは、人類の未来はおろか自分の将来でさえ興味のない
絶望を生きる男。ある日彼は、ジュリアン率いる地下組織“FISH”に拉致される。
目的は“通行証”の入手。彼らは極秘裏に“ある少女”をヒューマン・プロジェクト
に引き渡す為、セオを利用する必要があったのだ。しかし、この少女こそが
人類の未来を変える存在だということを、セオは想像もしていなかった。
(DVD JK解説より引用)


『トゥモロー・ワールド』公式サイト


『CHILDREN OF MEN』 本国サイト


コレより先ネタバレありますので
スクロールにはお気をつけください。
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この作品の記事って、あまり書かれていないんでしょうか?
それとも、私の探し方が悪いのか??
巷の評判の良し悪し、イマイチつかめていない私デス。

作品の感想ですが・・・
近未来といっても、思いっきり現代世界と同じ。
ただ違うのは、この作品の世界には“子供が居ない”というコト。
2007~2008年あたりに、全世界で流行した疫病(インフルエンザとか)で
乳児や幼児が亡くなっていき、同時に妊娠していた女性が死産という
事も重なりました。
また、その辺りから人類の根本“種の保存”の能力が無くなっていき
今では、18歳の少年がまるでVIP扱い。
彼が死んだら国葬が行われるような勢いで、若い者たちは貴重種とされ
どんどん人類絶滅へのカウントダウンが始まっているという設定です。

主人公はクライヴ・オーウェン演じるセオという男。
彼は昔、国内大規模過激派グループ“フィッシュ”のリーダー、ジュリアン
と結婚していました。二人の間にはディランという男の子が生まれますが
丁度、流行していたインフルエンザで死んでしまい、二人は別れてしまいました。
10年ぶりに出合った二人。
それは、ある女の子を「ヒューマンプロジェクト」という組織へと
連れて行ってくれる、トゥモロー号という船に乗せる為。
途中までは、子供を亡くしジュリアンと別れてから自堕落極まりない
生活を送っていたセオ。
ところが、妊娠した女の子キーとめぐり合ってしまってからのセオは
若いときの活動家宜しく、大活躍!!
途中、仲買人を介してトゥモロー号へ乗り込む為のボートまで行き着きます。
しかし、味方の裏切りの中、一人また一人と命を落とす仲間。
セオも最終シーンでは、キーとキーの赤ちゃんと三人で乗るボートの上で
静かに息を引き取ります。
セオが息を引き取る瞬間、キーは我が子に“ディラン”と名付けることを
彼に告げます。
セオが昔失った我が子と同じ名前を授かった赤ちゃん“ディラン”。
彼女は人類滅亡を食い止める“鍵”(キー)となり世界を救ったのか?
エンドロール、楽しげに遊ぶ子供たちの声が被って終了です。
未来がどうなったのか?映像として描かれていませんが、
そうあって欲しいですね・・・。

ところで、舞台となるのはイギリス。(製作はアメリカですがねー^^;)
この設定も、映画ならでは!「ありえない」事情がバックにあります。
全世界が崩壊・・・イギリスだけは今だ国として成り立っているという設定。
以前UPした『日本以外前部沈没』の日本ほどではないけれど~
やりたい放題のイギリスが出てまいります。
彼らは、それ以外からやって来た人々を移民として受け入れるのですが
兎に角、捕まえて収容所に入れ、騒ぐ人や危険分子はハジキ(処刑する)して
勝手に暮らしてくれとばかりに土地を与えそこで、戦後の日本のような暮らしを
させていました。
イギリス国民との格差の激しさ、移民への取り扱い方、政治を握るイギリス軍、
等々のお陰で「近未来」とは到底思えない!!
むしろ、時代が後退しているようにさえ感じる作品です。

終盤、“フィッシュ”VS移民VS軍隊のドンパチが始まる中
ボート乗り場まで赤ちゃんを抱いてセオとキーが移動する場面がありますが・・・
兵士達も、過激派メンバーも、他国移民のみなさんも
キーたちを守るように静かに道を開けていきます。>暫しの休戦状態?
“居るはずのないもの”を目の前にした人間というのはこうも変わるものか?と・・・
特にそれが、生まれたばかりの赤ちゃんとなると、コレまでの苦労さえ忘れ
一瞬、平和が戻ったように勘違いしてしまいそうです。
それまでの戦争然とした殺伐とした作品の中の唯一、心和めるワンシーンでした。

【今夜のツボ】
・ジャスパーじいさんは、オナラを自由自在に操ることができる。
・2027年、国から“安らかに逝ける”自殺薬が支給されている。
・ジャスパーじいさん製作“イチゴの咳”というクスリは警察のみなさんにも
 大人気♪らしい・・・。(^~^;)
・ジャスパーじいさんの“オヤジギャグ”は、なかなかイケる♪ (; ̄ー ̄)
・クスリはOKなのに、タバコはNG??>謎
・収容所の警官シドとジャスパーの合言葉は“ファシストのブタ”!!

因みに~余談ではありますが、以前、どこかで読んだ本の中に
「生物が絶滅するとき、雌の出生率が上がる」とありました。
また、女の子が多く生まれるときは経済が不安定であるとか~
も聞いたことがあります。
冒頭亡くなったのは、地上最年少の“男子”。
そして最後、20年ぶりに誕生した人間が“女子”。
不気味な符合・・・です。

今夜は、近未来だと思って鑑賞しちゃダメ!
戦争モノ&ヒューマンモノのアクション作品『トゥモロー・ワールド』を
UPしました。
今夜の作品、私のツボ的キャラは“ジャスパーじいさん”♪でした。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (猫姫少佐現品限り)
2007-04-09 18:52:31
いやぁ、あの、1人の赤ちゃんに、戦争さえ停止してしまうシーン、
感動的でした。
返信する
一時停止の瞬間。 (soratuki)
2007-04-19 08:23:12
>猫姫さま
TRB&コメントありがとうございます♪
赤ちゃんが抱っこされて通路を歩いていく時の、戦争も時間も
止まってしまう様子は、見どころですよね。
特に高齢の方々の“キリスト様を崇めるような”ウットリとした
様子が印象的でした。
返信する
おじゃまします (ピロEK)
2007-05-29 12:52:45
おじゃまします。
期待してた近未来SFと違ったけど、嬉しい誤算という感じの映画でした。
空飛ぶバイクとか出てこなくて、かえって良かったです。
迫力のある長まわしシーンを堪能し、この世界では若手のグラビアアイドルが居ないことを心配しながらの鑑賞。
では、また来させていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
返信する
ようこそ~~~ヽ^0^ /♪ (soratuki)
2007-05-29 23:49:31
>ピロEKさま♪
コメント&トラバありがとうございますヽ^0^ /
》この世界では若手のグラビアアイドルが居ない
ピロEKさまの書かれた記事・・・
素晴らしい着眼点に目からウロコだったsoratukiです。
コメントへのレスも拝読し、
》CCガールズも大人気
で、さらに納得~した私でした。( ̄ー ̄)ニヤリ
またオジャマさせていただきマス♪
返信する
TBありがとうございました。 (RX5)
2007-09-01 07:40:13
soratukiさん、当方ブログへのコメント&TBありがとうございました。

当方のブログで書かなかった、SF的考察の部分をこちらでコメントさせて頂きますね。

SF映画には、いかにも未来的なメカが飛び交うようなシーンを多少は期待しがちなので、肩すかしを食らったような感覚はなきにしもあらずではあります。

ただし、SFの神髄は、現実には起こらない極端な状況を設定することで、そんな中で、人はどう思い、どう行動するのかという「人間性」を浮かび上がらせることにあると思います。

テロリズムや移民・格差問題という、まさに現代の闇を扱いつつ、18年もの間、人類が総不妊化してしまうという、まさに、SFならではの設定・世界観をベースにしていますから、命の重さ・大切さが誰の目にも、否応なしに浮かび上がってくるわけで、これこそSFの真骨頂だと思いますね~。

でも、この映画の最も「肝」なのは、ジャスパーじいさんのウィットに富んだジョーク「人類総不妊化の原因についてコメントを求められた一人のイギリス人が、夢中で食べていたトリ肉はコウノトリだった」・・・ですよね~。
返信する
ようこそヽ^0^ / (soratuki)
2007-09-03 20:34:08
>RX5さま
ようこそ~~ヽ^0^ / こちらこそ、コメ&トラバありがとうございました。
そしてそして~ 貴重なコメントをありがとうございます!!
スゴイ!!スゴイです・・・。こんなに深く作品を追求でき
さらにそれを完成度の高い文章にできるなんて~。
RX5さまのコメントを拝読し、なるほど・・・とー
もうちょっと、突っ込んだ見方をしなければと
反省しているsoratukiです。
》ジャスパーじいさんのウィットに富んだジョーク
そうなんですよね~~( ̄ー ̄)ニヤリ
ジャスパーじいさん♪の台詞の中に潜む(笑)
キーワード(ブラックジョーク)は、非常に
ツボをついてくれました。
あの“さりげなく、爆弾投下ー”という感じが素敵♪でした。
また、是非お立ち寄りくださいマセ(^-^)/
返信する