組み合わせ。

今日もバイクで横須賀へ。
午前中仕事をしてから横須賀へ向かうと電車とバイクでは大体同じくらいの時間がかかるので「お天気のいい日はバイクに限る」とわくわくと出かけてきました。
昨日は道がわからないところもあって景色よりも道路標識を注意深く見ていたんだけど、今日は景色を思う存分満喫してきました。
こういう一人の時間ってとても素敵、と思う。
空気の違いも感じるし、潮の匂いや風を感じながら走るのはとても気持がいいなあ。
車の中も私にとってはとても充実した時間だったのだけど、バイクもいいな。
ただ、オートマの車とマニュアルのバイクでは断然バイクのほうがすることも考えることも多いので頭を空っぽには出来ないんだけど。
音を聞くことが身の安全に繋がるし、台詞の練習とかきっと危険。

さて。今日でワークショップも３日目です。
いつもならそろそろ佳境ですが今回は時間があるのでまだまだじっくり。
とはいえ、いつもよりもレベルはずっと高いところにある気がします。
レベルって言うのは上手くいえないけど、想像できる事が多いということかな。
それぞれの探している人物が大きな流れを作るというよりはとても小さくて繊細な波を起こしていて、どんな風になるやらとわくわくできることが多いです。

今日は輪の中で人物探しをした後で、イッセーさんの決めた組み合わせでやってみました。これがまた、並んで座っただけで笑ってしまう組み合わせなのですよ。
並んで歩いている姿もまた不思議と雰囲気があったりして。
その間に流れている空気を感じようと皆必死です。
掴もうとしすぎても駄目だし、自分に集中しすぎても駄目だし。
でも、何か言葉では表せない糸のようなものや空気を感じると感動するんです。
本人達がわからなくても周りのメンバーには様々な状況を抱えた二人に見えたりして。

さっきまで怖かった人が相手がいることで優しい人にかわってしまったり。
まるで魔法がかかったみたいです。
仕事の態度を怒り続けている人に雄三さんが「兎と亀の話をしてー」とか「ラテン語で話してー」という注文が出ると、とたんにその人が不器用で優しい人に見えてしまう。
困りながらも話している様子が、得意そうにも見えたり、なにか必死に伝えようとして頑張っている思いやりのある人に見えたり。
ユーモアに変えていけるって大事なことだなと思う。

組み合わせに入っても、輪の中で見つけた人物をしっかり持っていてね。
その濃さを保っていることが出来れば間もきちんと取れるし一緒に出ている人達を支えてあげれる事ができるから、とイッセーさん。
イッセーさんもその場にいるメンバーに伝えようと懸命になっているのが伝わってきます。素直に言ってみて「撤回」してみたり。
とても純粋なコミュニケーションが行われているような気がします。
うーん、上手く言葉で表せないなあ。

毎日最後にやってみる、キャラクターで歩く稽古では、言葉と身体がフィットしていく皆に「言葉と身体の動きやリズムをずらすように」と雄三さんとイッセーさんが声をかけます。
フィットしていた人物よりもばらばらにしてみた人物のほうが想像力をかきたてられる、というか何故か笑ってしまうのです。
それは何故なのかは全然解からないけれど。

話すことが苦手でも、歩くことで掴んでしまう人も居ます。
人それぞれのアプローチでいいのだな、と思う。
私は今回は歩きながらのほうがやりやすいみたい。