永遠の歌を求めて

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二の酉のつづき

2009-01-28 | 酉の市
唐突ですが。
書かずにいた、11月の二の酉での出来事のつづきです。

なんだかいろいろあって書く気がしなくなっていたんだけど、
おともだちのこぱぞうさんのブログを読んで思い出したことが。

12月の番組での、マザーテレサのインタビューのお話。
http://ameblo.jp/copa-minechi/entry-10198897643.html#c10266259898

ご存命だとしても、マザーの影を踏むことさえ畏れ多いような私だけれど
愛について、自分にできることはと考えたときに思い出して
書きたくなったので、よかったらお付き合いください。
長いですがm(_ _)m


        ・・・・・・・・・・・・

二の酉でサインを求めてくださったのは、神社のお近くに住んでいるという
母くらいの年配の女性だった。
「悪いわね、CDずいぶん安いのに、わざわざ呼んでもらっちゃって」

そんなことはありません、もう喜んで、と言いながら
CDのケースを外してメッセージを書かせていただいている間、
顔を上げつつ書く私の目をまっすぐ見ながら、問わず語りに話をしてくださった。

「夜眠れないとね、音楽を聴くの。
 美空ひばりさんが大好きでね、よく聞いてるのよ。
 だからCDは、いい歌があると買うの。
 この歌、いい歌ね。もうここにも何度か来ているんですってね。
 近くに住んでるのにはじめて知ったわ」

「こんな歌があるのかと思って聞いて、
 通り過ぎようとして向うまで行ったのよ。
 でもね、なんだか歌が心から離れなくて、戻ってきちゃったの。」
 
「名前?幸せの子って書くの。そんなに幸せでもないけど。
 若い?そう?もう結構な歳でね、病気もしたところなのよ。」

「今までそんなに特別いいこともなくて、
 このままいくんだろうなって思っていたの。
 でもね、今日この歌をきいて
 私もね、この先きっといいことがあるって、
 幸せが来るって信じてもいいんだって、初めてそう思えたの」

お礼を述べつつ相槌をうちつつメッセージを書きつつ目が潤んできて、
最後のひとことを伺ったらもうたまらなくなって
すみません、抱きしめていいですか?と思わず叫んで
お互いにぎゅーっとハグして、二人ともちょっとだけ泣いて、
それから笑って、お互いにお礼を言って別れた。
ありがたくてありがたくて、石段と人波でその方が見えなくなるまで
見送らせていただいた。

私はたぶん、こういう方に出会うために、この歌を歌っているのだろう。
ときどき、胸が熱くなるようなありがたい出会いに恵まれる。
(mF247のUさんのコメントは宝物。他にも多くの方々が。ありがとう…。)

売ること以外考えられない立場の方には「こんな地味な歌」とも言われながら
でも、この歌の力は必要な人にはきっと届く
わかる方には必ずわかっていただけると信じてきた。

あなたを見守る存在から授かったいのちを大切にしてほしい。
小さな幸せを大事にして、存分に生きて、
更なる幸せを自分の力で掴んでほしい。
自殺大国と言われ、人の心や命を粗末にする事件があとを絶たなくなった
この国のひとたちに、その思いを、私なりのメッセージを届けたくて。


…しかし、話には聞いていたけれど、
音楽ビジネスの裏は本当にいろいろだということもうかがい知り、
また別のところで
平気でミュージシャンの労力を自分の都合だけで利用しようとする人が
ざらにいることを身をもって知って、かなり消耗した。

いつまで私は歌を歌い続けられるだろう?
いつまで気力が保てるだろう?
自信を失いかけた。

突然授かってしまった「声」以外
なにもないところからいきなりメジャーと関わったために
一足飛びにマスに働きかけようとした、
そこにも無理があったのだろうと今は思う。
歌を受け止めてくださる方おひとりおひとりと出会って、
しっかり心を、私なりの愛を伝えてゆく、それさえできたなら
私の歌は、それでいいのだと今は思う。

いつになるかわからないけど。
楽器がちゃんと直って安定してくれたら、路上へ出ようと思います。
普通とは順番がまるっきり逆だけど。
85万人の祭礼・ラジオ・新聞への露出、CDデビューから始めて路上(笑)

でも、もともとが規格外の私なのだからそれでいい。
私には、私だけのルートがある。





追記:書き終えてふと見ると私の誕生日の数字にまたも"呼ばれて"いました。
   自分の誕生日の数字を見るとき、私はいつも
   「おまえがなにものか思い出しなさい」と言われている気がします。
   それはきっとどなたの場合でも、そういう意味なんだと思います。

   愛を放ちたいと願う同志のみなさん
   まだ気づいていないなら、あなたにも何らかの形で必ず来ている
   そういった偶然を装ったメッセージを見逃さないでくださいね…

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2 Comments

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こんにちは。 (じょるの)
2009-01-29 08:43:30
 いつも携帯から日記を拝見してますのでコメントが書けないのです。すみません。今日は仕事休みでPCから見れるのでコメントさせて頂きます。

 とも子さんは本当に素晴らしい経験をされてますね。お互いが魂の目覚めだったのでしょうね?

 偶然を装った目に見えないメッセージを「メタファー」と僕は習いました。メタファーを感じるか感じないか信じるか信じないか・・・

 確かにこの物質界に生きてると押し潰されそうになります。が、決して負けてはなりません。絶対に退いてはなりません。あなたのその歌、歌声、否、存在だけでどれほど勇気づけられてる方がいるのでしょうか?あなたを待ってる大勢の未来のファンを想像して下さい。別に絵空事ではありません。リアルに現実的に感じて下さい。
 
 寄るべき家もなく人生に悲しみしか感じず常に暗闇しか見えない人の魂に感動を与え生きる勇気を取り戻してもらう。自己の火柱を掲げてもらう。魂の琴線に触れて本来の自分に戻ってもらう。たった一人だけでもいい。それが出来たらあなたの人生は成功だったと言えよう。と僕は心の師に習いました。

 僕は治療です。とも子さんは歌です。

 分野は違えど困っている人の為にお互い頑張っていきましょうね。

 素敵なお話いつもありがとうございます。
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ありがとうございます! (TOMOKO)
2009-01-29 12:20:20
じょるの君、こんにちは♪

ゆききがしばらく来られないし寂しいな~と思っていたら、久々にじょるの君が書いてくださって♪いつもお読みいただいているのですね。ありがとうございます。

今回も長いものを読んでくださった上に、力強いメッセージを本当にありがとう。ありがたくて、たくさん泣いて、勇気をもらいました。

私は楽観的思考が得意なほうではないようです。想像しようとしても、女性の脳の特性だそうですが、ヴィジュアライゼーションも得意ではありません。長く心の師と慕った方は、輝くばかりの活躍をされていましたが、あまりにひどい経験をされて光に対し心を閉ざしてしまわれました。私自身、長い長い闇のトンネルに何度も呑まれそうになり、今もまだ苦しかったりもします…

それでも自分たちのなすべきことを理解した私たちは、微かな兆しの中に見えるものに対して断固として決意して行動してゆくのですね。
精進されて、益々すばらしい治療師さんになってください。私も歌ってゆきます(昔は私も治療師かと思っていたのですが(^^; )

機会があればゆっくりお話したいですね。本当にありがとう。
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