染物屋生活

神奈川県の住宅地(でも片田舎)の染物屋日記と、電気代が月1500円(原発反対なので)の節約生活を紹介「染め吉」と言います

「世界屠畜紀行」から「ゴールデンカムイ」へ

2016-11-19 04:15:26 | 日々の政治・哲学
「ゴールデンカムイ」を読んでいて、動物をつかまえ、殺し、ばらして料理しと食べるシーンが多いと思った。リス、ウサギ、シカ、シャチ、イトウ。クマ、タヌキ、キツネ。
ブラキストン線があるから、北海道の動物だが。

しみじみ、「時代は変わった」と思った。マンガや、小説における、あるタブーが変わったのだ。

内澤旬子の「世界屠畜紀行」(2007年、解放出版社、後角川文庫)
が出てから、流れが変わったんじゃないかと、私は考えている。

この本が出たのち、TBSテレビの「情熱大陸」で内澤を見て、ビビビと電流が走った。すぐにこの本を注文して取り寄せた。(本をとりに行ったときの、駅ナカの本屋のアルバイトの顔が忘れられない。ぎょっとしていた)

小説の「食堂かたつむり」(小川糸)も、内澤の影響を受けているなあ、と思った。(作品の後ろに参考文献がなくて、いいのか?と思った作品だった。このあと、小川糸は、作品の後ろにたくさん参考文献を載せるようになる。「つるかめ助産院」を見よ)

動物を、つかまえること。殺すこと。そして食べること。
その方法が、いくつか本になって出るようになった。文章でも読んでいるが、

マンガでは「山賊ダイアリー」(岡本健太郎、講談社、2011年〜)がすごいと思った。

マンガの中では、描いてはいけないものの、厳しいタブーがある。とくに少女マンガの中では。

高井研一郎が、先日亡くなった。彼のかく少女マンガを、私は昭和42年ぐらいまで、読んでいた。「できなかったら、スカートで逆立ちする」とみえを切った女の子が、スカートで逆立ちするシーンを描いていたが、

なんと逆立ちしても、スカートはまくれないのだった!膝までのスカートだったのだが。

スカートがまくれてパンツが見えたりすることは、少女マンガ雑誌の編集上許されなかったのだと思う。子供ながらに、「これは何事?」と思ったものだ。あれは「マーガレット」だったか、「少女フレンド」だったか。
写真は、新千歳空港の、ある土産物屋。アイヌのものを売っている店。なんと、シカの角も売っている。10センチでいくら、と言っていた。角の後ろにしいてあるのが、シカ皮だったと思う。これも売っていたと思う。
お客がこういうものを欲しいと言うので、置くようになったそうだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。