本を読んでくれた方からよく聞くことは、体に違和感を覚えた時にむやみに頭を撫でていると言うことです。それでは効果が得られません。そこで再びPSラインアクセスについて記します。
PSラインアクセスの最大の特徴は、治療に関して技術や知識を必要としないことです。ただ身体と対話をし、今現在の身体のバランス状態を自覚してもらい、それに対する対処を促すだけです。それに必要なことは、身体に対する信頼と正確に情報を伝えるということに尽きます。
普通信頼関係とは他人の人との関係と考えている人がほとんどだと思いますが、自分自身の身体にも言えることです。声を持たない身体は、日々私たちの身体の均衡を保ち健康に生活できるように働いてくれています。そんなありがたい働きに対し、不摂生をしておきながらそれが原因で体調を壊しているのに、不平不満を言っていては自分の身体との信頼関係は崩れてしまいかねません。身体に声は届いているのです。日々身体に対する感謝を持つことは大切です。それが信頼関係を築くためになくてはならないと考えます。
そして正確な情報を伝えるということは、バランスチェックにより骨格バランスを正確に指令室である脳に伝えるということです。正確な情報を伝えるためには、正しく比較するポイントに手を添えるということに尽きます。もしも正しくない情報を伝えたならば、間違った指令を出してしまい骨格バランスを整えることはできなくなります。
そこで欲を言えば、正確にポイントに触れたとしても手指の感覚が鈍く、微妙なバランスの崩れが自覚できないのは完全な対話とは言えないと思います。そこで手指の感受性を高め微妙なバランスの崩れを自覚できるまでに感覚を磨き、PSラインアクセス後に変化を自覚してこそ本当の対話療法と言えるのではないでしょうか。そして整ったことが、潜在意識に組み込まれ次回から更に整えやすくなるのではと考えます。