ウズベキスタンの風

ここはウズベキスタン。首都から約1000km北西に位置するウルゲンチで活動する看護師の日記。            

現実

2010年02月12日 | タシケント
昨日衝撃的な話を聞いた。
お世話になっている人ご家族の一人が心筋梗塞になったと。
話しを聞くと心不全・肺水腫(心臓が元気に動かず、肺に水がしみ出てしまう)の状態。
この国の治療の水準はまだ知らないけど、どうか良くなって欲しい。
衝撃だったのは病院に運ばれるまでのエピソード。

息苦しいと訴えて呼吸をするとき変な音が聞こえるし、
いつもと明らかにおかしいってことで救急車を呼んだらしい。
ウズベキスタンの救急車にはDrが同乗している。
どういう診察をしたかは分からないんだけど、「疲れているからだ」
との判断で帰ってしまったという。
信じられない・・
それを繰り返すこと3回!!(3回呼んで3回とも病院へ行かず帰ってしまった)
「生きている人間の色ではなかったしほんとに苦しそうだった」
という状況。喘鳴(呼吸をするときヒューヒューいう音)
がなぜ聞こえているのかと聞いてもそれも疲れのせいにしたって・・・
4回目にしてやっと病院へ。
そして心筋梗塞との診断。

実際そこにいて見ていたわけじゃないけど。
そこは加味するべき点だけど。
もう、やるせない。
医療の方法も概念も違いがあることはわかってたつもりだったけど
ほんとに悔しく思った。
これが私がこれから向き合うこの国の医療。
現実を感じた。

病状が1日も早く良くなりますように。
ちゃんと家に帰れますように。
この国の医療が少しでも前に進みますように。