ゆらゆら荘にて

このごろ読んだ面白い本

「受験生は謎解きに向かない」 ジャクソン

2024-04-01 | 読書日記

「受験生は謎解きに向かない」(ジャクソン著 2024年1月 東京創元社 172p)を読みました。

「自由研究には向かない殺人」シリーズの前日譚です。

自由研究の課題として
町で起こった殺人事件を選ぶピップ
推理力抜群で
ちょっとこだわりが強いタイプ。

本作はでは
殺人事件は起こっているけれど
まだ自由研究が始まっていない。

ピップは友達に誘われて謎解きゲームに参加する。
場所はコナー・レイノルズの家。

「1日に1回しか船が来ない島のお屋敷で
当主のレジナルド・レミーが殺される」
という設定だ。

友人たちはそれぞれの役に扮している。
当主の長男で一族の経営から外されているロバート
当主の後継者と目されている次男のラルフ
ラルフの妻でカジノの経営を任されているリジー
執事のトッド
料理人のドーラ
ピップの役は当主の姪のシーリア・ボーン
金持ちの一族から何の援助も受けられなかったため
住み込みの家庭教師をしている。

殺人の動機は7人全員にある……

最初は気が進まなかったピップも
どんどん謎解きゲームにのめり込んでいく。

このゲームがきっかけになって
ピップは「殺人事件」を自由研究に選ぶことになる。

迎えに来たカーラの父が
急ブレーキを踏む。
「すまないね。
ちょっと見たような気がして……ある人物を」
これが「伏線」なのだ。
「自由研究には向かない殺人」の。


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