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里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミヤマシラスゲ 湿った林床

2021-07-09 | 日記

一関市花泉町日形地区北部、丘陵地の雑木林の中の細い山道を上がって行くと、窪地や細
い枝沢の合わさる湿った場所に、大型のスゲが茂っていて、茎の上部には3~4個の側小
穂をつけています。側小穂は既に果期に入っていて、小さなトウモロコシのように果胞が
ビッシリと付いています。

                              二枚とも2021.7.6撮影

5月に観察したヒメシラスゲを大きくしたような草姿なので、カヤツリグサ科の図鑑をめ
くってヒメシラスゲの前後のページを見ると、ミヤマシラスゲという種が載っていて、草
姿も側小穂も私の写真の植物とそっくりです。分布域も自生環境も合致するので、ミヤマ
シラスゲで間違いないでしょう。

                              二枚とも2021.7.6撮影

カヤツリグサ科スゲ属の多年草で、北海道~九州に分布し、草丈は50~80cm。
丘陵~山地の湿地や溜池畔、水路沿いなどに自生し、しばしば群生する。
細長い根茎を横に伸ばして広がる。
茎は太く丸みを帯びた3稜形で、中部に1葉をつける。基部の鞘は淡色。
葉は広い線形で幅8~12mm、質厚くやわらかで、3脈が目立つ。葉裏は粉白色。
花期は5〜6月、茎の最上部に付く頂小穂は線形で褐色。長さ3~7cm。
側小穂は2~6個付き、直径7〜9mmの円柱形で、長さ3~6cm。苞は葉に似て長く、
鞘はない。果胞は鱗片より長く長さ4mmほど、熟すと著しく膨らみ隙間なく密集、乾く
と黒色に変色する。柱頭は3岐。



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