里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オニノゲシの根生葉

2019-04-08 | 日記
南三陸町戸倉地区東部、ゆるやかに起伏する半島部の町道を歩いていると、傍らに畑があって
その周りに点々と何かの根生葉が生えています。歩み寄って観察すると、キク科のオニノゲシ
ですね。葉縁にトゲがたくさんあり、触れるとチクチクしますが、皮膚を傷つけるほどでは
ありません。このトゲが名前の由来になっています。




                              二枚とも2019.4.4撮影

ヨーロッパ原産の帰化植物で、我国へは明治の中頃に入ったようです。意図的に持ち込まれた
ということではなく、有用植物の種子とか資材等に紛れて入ってきたのでしょう。
主に秋に発芽して根生葉で越冬し、翌春成長して花を咲かせる二年草とされますが、温暖な
地域では一年中花が見られるようです。

新芽や若い葉・茎は食べられますが、アクが強いので、しっかりアク抜きしなければならない
とのことです。かつての我家では、刻んでニワトリに与えていましたね。


                                  2019.4.4撮影

キク科ノゲシ属の二年草、ヨーロッパ~西アジア原産の帰化植物で、現在ではほぼ日本全土
に分布している。道端や空地、耕作地周りや土手などいたるところに生えている。
秋に発芽してロゼット状の根生葉で越冬する。根生葉は長楕円形で長さ15~25cm、羽状に
深裂し、葉縁には多くのトゲがある。中部以上の茎葉は無柄で、基部は半円形の裂片となって
茎を抱く。葉表は濃緑色でやや光沢がある。茎は中空で高さ50~100cm。
花期は主に4〜7月、茎頂や枝先に黄色い頭花を付ける。頭花は直径2cmほどで、舌状花のみ
からなる。舌片の先は5裂、総苞は内・外片の区別が明らかで外片は内片の半長以下。
果実は痩果で長さ2.5mmほど、扁平で縦の脈があり、冠毛は白色で多数。


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