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里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

クララ 土手に自生

2017-03-07 | 日記
我家から数百メートル南側を流れる小河川を、1kmほど下った土手にクララが群生
していて、今年は花を見ることができました。
花の時期に前後して、土手の刈り払いがあるので、花を見られない年もあります。
花は咲いていたものの、毎年刈り払われるため、上に伸びるのを恐れるかのように
低く横に広がっていて、花付きも良くはありません。




                             二枚とも2016.6.29撮影

食料になったり、農地の緑肥になったりと有用植物の多いマメ科の中で、有毒植物に
分類されるのはクララとエニシダくらいですね。
全草にアルカロイド系のマトリンという成分を含み、特に根の部分の毒性が強いとのこと。
摂取量が多いと大脳の麻痺を引き起こし、呼吸困難で死に至るケースもあるといいます。

クララは苦味健胃薬には必ず配合されている薬草でもありますが、前述のように用量を
誤ると危険なことから、素人が自分で採取して安易に利用するのは控えたいものです。


                                 2016.6.29撮影

マメ科クララ属の多年草で、本州~九州に分布する。
日当たりのよい山地の草地や、河川敷などに自生し、草丈は80~150cm。
和名は、根をかじるとクラクラするほど苦いことからの命名.
根はやや肥大し、強い苦味がある。茎は直立して下部は木質化する。
葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ15~25cm、小葉が15~35個付く。
小葉は長楕円形で長さ2~4cm。
花期は6~7月で、茎頂や上部の葉腋から、長さ10~25cmの総状花序を出し、
長さ15~18mmの蝶形花を多数付ける。花は淡黄白色で、下向きに付く。
雌しべは1個で、雄しべは10個。
果実は長さ3~10cmの豆果で、熟すと数珠状になり、4~10個の種子が入る。
種子は褐色の楕円体で、長さ6mmほど。


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