東松島市鳴瀬地区、河川堤防上を下流側へ歩いて行くと、河川側の法面に黄色いタンポポ
らしき花が3~4株見えますが、タンポポにしては花色が明るいような ?
法面を少し下って観察すると、花のつくりはコウリンタンポポに似ていますが、花色はレ
モンイエローです。根生葉を見ると葉表に毛が生えているものの、コウリンタンポポほど
には目立ちません。今まで見たことのない植物なので、たぶん帰化植物しょう。
二枚とも2025.5.15撮影
帰宅後に植物図鑑でコウリンタンポポを検索し、前後のページをめくってみましたが写真
の花に似たような植物は載っていません。ネットでコウリンタンポポを検索して、その仲
間の帰化植物を調べてみることにしましょう。
コウリンタンポポはヤナギタンポポ属の植物ですから、「ヤナギタンポポ属 帰化植物」
で検索すると、キバナコウリンタンポポ、ウズラバタンポポ、ハイコウリンタンポポの三
種がありました。それらと私の写真の植物を見比べると、ハイコウリンタンポポが最もよ
く似ています。北海道や本州の高原などで侵入が確認されている帰化植物で、原産地はヨ
ーロッパとあります。牧草地や緑化工事後の芝生付近に生えている例が多いとあり、この
場所でも堤防の補強工事後の緑化工事に伴い侵入したものと推測されます。
2025.5.15撮影
キク科ヤナギタンポポ属の多年草で、ヨーロッパの大西洋沿岸地域原産の帰化植物。
我国で最初に侵入が確認されたのは2011年で、北海道帯広市の駐車場で見つかっている。
北海道~本州で侵入が確認されていて、寒冷地に多いが、急速に分布域を広げている。
日当りの良い草地や広場周辺、土手や道路端等に生える。
白長毛がはえた匍匐枝を伸ばして増えるので、しばしば群生する。草丈は10~20cm。
葉はロゼット状に展開する根生葉のみで、茎葉はない。葉身は披針形~長楕円状へら形
で長さ3~5cm、葉表には白長毛が散生、葉裏には密生するので白く見える。
花期は5~6月、茎頂に頭花を1個だけ付ける。頭花の直径は2~3cm、黄色い舌状花
のみからなる。花弁の先は5浅裂する。
果実は黒色〜暗い茶色で、白い冠毛を有する。
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