里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

カモガヤ 梅雨時の花粉症

2017-03-09 | 日記
土曜日は山野を歩き回り、日曜日は庭で草むしり、そして晩酌に焼酎をいただき
ましたから、昨晩から今日にかけて花粉症が酷く、ティッシュの箱を離せませんでした。
酒を飲むとか肉類を多めに食べると、鼻水が垂れてきたり、目が痒くなったりします。

初夏から梅雨時にかけての花粉症は、主にカモガヤの花粉によるものです。
ただ、カモガヤ花粉の飛散距離は数十メートルから数百メートルと言われていますから、
これが繫茂している土手や道路に近づかなければ、花粉症が酷くなることはないようです。
もっとも、それは都市部の話で、田園地帯では逃れる場所がないですよね。




                             二枚とも2016.6.11撮影

カモガヤは明治時代に牧草として導入された、ヨーロッパ原産の帰化植物です。
それが野に逸出し、現在では北海道~九州に広がっているそうです。
牧草としての名は「オーチャードグラス」で、北海道や東北を中心に利用されています。
刈り取り後の再生力に優れ、年間3~4回の収穫が可能といいますから、とても優良な
牧草なんですね。その分強健で、一旦蔓延ると駆除が難しいため、環境省により侵略的
外来種ワースト100に指定されています。


                                 2016.6.11撮影

イネ科カモガヤ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
現在では北海道~九州の土手や道端などに生え、草丈は50-120cm。
茎は叢生して大きな株をつくる。葉は白緑色、線形で長さ10~40cm、幅5~15mm、
葉鞘は背面で強く折れて稜となる。
花期は5~7月で、茎の先の節々から枝を出し、その先に小穂を多数密に付け
円錐花序を作る。小穂は長さ5~9mmで平たく、3~6個の小花からなる。
小花の護穎の背に長くて堅い毛が並ぶ。花色は淡緑色または淡茶色。


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