里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミヤギノハギ 本吉の芝地

2024-10-08 | 日記

山地中腹の車道を上がって行き、雑木林を抜けると広い芝地が広がっていて、公園のよう
になっています。その隅の方に赤紫色の花が群れ咲いています。
歩み寄って観察すると、花が赤紫色の蝶形花ですからハギの仲間ですね。
ただ、よく見かけるヤマハギやマルバハギと違って、茎がしっかりと立ち上がることなく
枝垂れていて、それが互いに寄り掛かって藪状に茂っています。

                                 三枚とも2024.10.1撮影

花をよく見ると、蝶形花の下部に位置する花弁(竜骨弁)がヤマハギに比べて長いですね。
葉は3出複葉で、それを構成する小葉の先端が尖っています。
これらの特徴を備えたハギを植物図鑑で調べると、ミヤギノハギの特徴と合致します。
公園の隅の方ですから、芝地との相性の良いミヤギノハギを植えたのでしょうね。

                                 二枚とも2024.10.1撮影

マメ科ハギ属の落葉広葉樹で、樹高1~2mの低木。
中部地方以北の日本海側に分布するケハギが園芸化されたもののようで、本州以南の各地
で公園などに植栽されている。
地際から多数の枝を叢生し株立ち状になる。茎は直立してよく分枝し、開花時季には地に
着くほど枝垂れる。葉は3出複葉で、互生する。小葉は楕円形~長楕円形で長さ3~6cm、
先端は尖り、基部は細い。
花期は7~10月、枝先の葉腋から長い柄の総状花序を出し、紅紫色の蝶形花を咲かせる。
花はハギの中では大きく、長さ15mm。旗弁中央部分は濃紅紫色、竜骨弁は長く、先が青紫
色を帯びる。萼裂片は筒部より長く、先は鋭く尖る。
果実は扁平な豆果。先が細長く尖った円形〜楕円形で長さ1cmほど。種子が1個だけ入る。



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