大和町吉田地区西部、吉田川支流の小沢を遡って行くと、荒れた林道に出ました。
杉林の中の薄暗い林道をゆるやかに下って行くと、湿り気のある林道脇に白い4弁花がた
くさん咲いています。花はタネツケバナに似ているものの、それより花も葉も大きく、草
丈が30cm近くある大ぶりな株もあります。
平地や低山でよく見る、タネツケバナやオオバタネツケバナとは別物ですね。
二枚とも2021.5.11撮影
「タネツケバナの仲間」でネット検索すると『タネツケバナの仲間(基本編)』という記事が
あって、葉の形を中心に見比べているとオオケタネツケバナという種とよく似ています。
改めて「オオケタネツケバナ」で検索して分布域や自生環境を確認すると、私の撮影地点
の環境と合致します。多雪地の植物で、湿った林下に自生とあります。
二枚とも2021.5.11撮影
アブラナ科タネツケバナ属の多年草で、本州の近畿地方以北の日本海側に分布する。
林下の湿地や沢沿いなどに自生し、半日陰を好む。草丈は20~50cm。
茎は直立し、普通は毛があるが無い場合もある。
葉は奇数羽状複葉で、長い柄がある。頂小葉は側小葉よりはるかに大きい円形〜広卵形で、
不規則に切れ込む傾向があり、先端は円頭。側小葉は2~5対、切れ込みがある。
花期は4〜6月、茎頂に総状花序を出し、白色の4弁花を多数咲かせる。
花弁は楕円状卵形で長さ4~6mm、先端は円頭。雄しべは6本で葯は白色~淡黄色。
果実は長角果で長さ2.5〜3cm、毛があることが多い。
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