登米市登米町日根牛地区の、沢沿いの林道を上がって行くと、間伐された杉林内
の道になり、木洩れ日が差し込む林道法面や林床に黄色い花が群れ咲いています。
ミヤマキケマンですね。頭にミヤマと付くものの、宮城県内では丘陵から低山の、
日陰や半日陰でよく見かけます。野草の中では開花が早い部類に入るでしょう。
さて、ケマンとは何でしょう ? 検索で調べると仏殿内部に懸けられた装飾とあります。
起源は古代インドで、貴族や仏僧に贈られた花輪だったようです。
房状の花がそのイメージに重なるのかも知れませんね。
二枚とも2016.4.6撮影
ミヤマキケマンは有毒植物です。全草に毒を含み、特に根に多いようです。
有毒成分はアルカロイド系のプロトピンやサングイナリンで、誤食によって、嘔吐、
麻痺が起こります。また茎を折ったりすると悪臭がしますが、深く臭いを吸い込むと
吐き気がする場合があるそうです。
ケシ科の植物ですから、どことなく妖しい雰囲気が漂っていますよね。
今回も写真を撮るだけにして、この草叢には踏み込みませんでした。
2016.4.6撮影
ケシ科キケマン属の越年草で、本州~九州に分布する。
丘陵から山地の林縁や、沢沿いのやや湿り気のあるところに自生し、草丈は20~45cm。
茎はやや斜上して叢生、断面は丸く褐色で無毛、軟弱で多汁質。
葉は互生し1~2回羽状複葉、小葉は羽状に深裂する。
花期は4月~6月、茎の先に長さ4~10cmの総状花序を出し、8~30個の花を付ける。
花は細長い筒状で長さ2cmほど、先端が唇状で後部に緩やかに屈曲した距がある。
花色は黄色で花冠はあまり開かない。雌しべの花柱の上側と下側に、3個の葯をもった
雄しべが1本ずつ密着している。
果実は長さ3cmほどの細い線形で、数珠状にくびれる。
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