晩秋の東北 みちのくの旅
角館(かくのだて) 2018.11.15
菅江 真澄(すがえ ますみ、宝暦4年(1754年)
Dinner/Nocturne - Yo Yo Ma plays Ennio Morricone
菅江真澄
菅江真澄を高く評価したのは、民俗学の創始者である柳田国男(1875-1962)だった。
柳田は真澄を自分の学問の先覚であるようにして敬愛した。・・・
柳田が、「菅江翁の淋しい一生」
と書いていることに、私は、平素の柳田にはあらわれない感情を見た思いがした。
・・・同行の亡き友を悼むような感情が流れていることに驚かされる。
真澄は、三河では相当な家に生まれたらしい。
その教養も、多様だった。国学の造詣がふかい上に、医学や本草学においても、たしかな知識をもっていた。
画技のほうはしかるべき師についたらしい骨格があって、描写力にも富んでいた。かれは文章を書き、かつ風俗や景色を写生し、それを挿絵とした。
内田武志氏によると、晩年、秋田の村里では絵師とよばれていたらしい。
旅のさきざきで、求められるままにふすま絵や掛軸を描き、表具までしたという。真澄が漂泊者ながらなんとか食べてゆけたのは、一つには画技のおかげだったろう。
また、その文章によると、旅先で病人も見、投薬もしている。本草と医術も、かれの漂泊をたすけたかと思われる。
晩秋の東北 みちのくの旅 索引
晩秋の東北 みちのくの旅 大館能代空港にて 2018.11.15 「13」
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