丸山眞男「日本ファシズムの思想と運動」の現在的意味

　第2次安倍晋三内閣は、特定秘密保護法案の制定や憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認化を目指している。そしてその先で、「骨抜きにされた憲法」にとどめを刺すために、憲法改定も目論んでいるのだろう。 　こういった危うい政治状況の中で、丸山眞男『増補版 現代政治の思想と行動』(未来社／1964年)に所収の論考「日本ファシズムの思想と運動」(1947年)をほぼ3年ぶりに読んだ。「ファシズム」について . . . 本文を読む