読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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堂場瞬一著「空の声」

2020-07-03 | 堂場瞬一
主人公は終戦時の玉音放送まで担当した戦前戦後のNHKアナウンサー和田信賢氏。戦後初の日本が参加することになったヘルシンキオリンピック(1952年)のアナウンサーに選ばれて派遣されるも、長年の無理がたたって心身ともにボロボロの状態だった。現地から「日本」を鼓舞する中継を懸命に続けるも、次第に目も見えなくなり・・・。人気番組「話の泉」の名物司会者で無頼派の人気アナウンサーだったそうだが、残念ながらオリンピック中継のための長期出張の出発から客死までの闘病記。主人公は出発時から健康不安を訴え、現地では歩行すら困難な状態へと至り、十分な仕事もできないまま帰路のパリで病死する。水泳のメダリスト古橋選手や同僚だった徳川夢声などがその人柄など語るのだが消化不良に感じた。史実をもとにしたフィクション。
2020年4月文藝春秋社刊

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