早朝、漁港で撮影したあとも、まだダイビングまでは時間があったので、
少しだけ、知床峠をドライブすることに。
ダイビング後は、高所へは行けないので・・・
残念ながら、ガスがかかっていたけれど、
偶然にも、ネットで見た無料の温泉を見つけました♪
混浴ではありませんの。
わーーーい♪ と、ヨロコビつつ、ざばざばとかけ湯して 入ろうとしたら
いきなり叱られる(TT)
「かけ湯だけでなく、カラダを石鹸で洗ってから入りなさい!」
「・・・は・・はい。すみません」
「ここは町の人がお金を出し合って、管理してるんだよ。
みんなが気を使わないといけないでしょうっ!」
「そうですね。きっと私も管理する立場なら
そう思いますよね?・・・すみません・・・・」
「管理とかゆー問題ではないんだよ。
人間としての、常識の問題を言ってるんだよっ」
「ごめんなさい・・気がつかなくて・・・」
ところがそのおばあさんは、それからもぐちぐちと文句を続け
しまいには、結ぶほどの長さもない 私の髪の先端が、お湯についていると
言って、怒るの。
あとで聞いたら、ここは地元の人がうるさいので、有名なのだそう。
おーーーこわ。
それでも、知床は 私のよーな人には、素晴らしいところ。
気を取り直して、ドライブ。
そうしたら・・・歩き方がおかしい子狐が・・・
!! ・・・前足だけで、歩いてる!!(@@)
よく見ると、傷があり、その周りの毛が抜け落ちています・・・
事故・・(TT)
野生動物にエサをあげてはいけないのは、よーーーーーくわかっています。
それでも、なにかしたかった。
車の中にある、全部の食べ物を、そこに置きました。
子狐は、もうずいぶん何も食べていなかったのでしょう。
うまく飲み込むことも出来ず、吐き出して、ゲホゲホしていた(TT)
ごめんね?
なにも悪いことしてないのに、こんなひどい目にあわせて・・・
あなたにゴハンをあげてる私も・・・あなたを轢いた人と同じ、ニンゲンなのよ・・・
ごめんなさい・・・
あなたたちが、ゆっくり暮らしていた場所を、道路で寸断したのは
私たち、ニンゲン。
こんな目に合うまで、知らなかったよね?
車がこんなにも、恐ろしいモノだなんて・・・
主食であるネズミは、こんな体では、獲れない。
こんなカラダでも、食べられるカエルはもう、冬眠している。
もう・・この子には、虫しかいない。
その、虫だって・・・もう・・・(TT)
その後、ダイビングサービスの関さんにこのことを伝えると、
役場に連絡してくれるよう、頼んでくれました。
けれど、保護は難しいでしょう・・・
天然記念物ならともかく、狐ではきっと役場は動いてくれない。
そして、保護されたとして、この子は本当にそれで、幸せでしょうか・・・
一生、狭い檻の中で、暮らすことが・・
それでも、考えました。
保護して、釧路動物園まで運べば・・なんとか!!
必死で頼み込めば!!
あそこには、同じように、半身不随の「ココア」というトラがいる。
でも・・・相手はかわいい顔をしていても、野生動物です。
恐ろしい反撃を食らうでしょう。
そのキバで、私は、深手を負うでしょう・・・
この子には、「殺される」としか思えないだろう・・・
奇跡が起きて、この子が なんとか冬を越せますように・・・
なんだか、色んなことを考えさせられた朝でした。
天然記念物のひかりごけは、今はもう光っていませんでした。