画像は、美瑛です。
私はカメラの腕がイマイチだから、伝わらないけど
美しいでしょう?
心が澄んでしまう美しさです・・・
悲しみにひたらないよう、なんとか連れ出そうとしてくれる
やさしさに、感謝しながら、
この美しさを、眺めました・・・
私は、とても幸せな人間なのだと 知りました。
かけがえのないものを、失っても、このように
かけがえのないものを、得ることができるのだと・・・
自然は、何よりも 私の心を癒してくれる。
そして、それを見せようとしてくれる心に、もっと癒されるのです。
なのに、私の心は、さまよっています・・・
ぎんさん・・・今、どこにいるの?
この広いお空の、どこにいるの・・・・
淋しくないかい? どこも痛くないかい・・・
道に迷っていないかい?
神様に、必死で願ってきたけれど、ぎんさんは
苦しんで、旅に出ました。
ヨコになっていたぎんさん・・・・
突然、「アグアグッ・・・」と、口を動かしているうちに
呼吸できなくなったんです
私は、すぐに、鼻に口をつけて、吸い出そうとしました。
なにかが、詰まってしまったように思ったから・・・
心臓マッサージをしながら、
「ぎんさん!しっかり!」
声を掛け・・・・・
ぎんさんは、必死に前足で、もがくように、口をかきむしり・・・
そして、私は、我に帰りました・・・
今、ぎんさんが蘇っても、もう なにも 飲み込むことさえできない・・・
ぎんさんをなでさすりながら、
「ぎんさん・・ぎんさん・・・」と、つぶやくだけでした。
断腸の思いでした・・・
今、なんとか救おうとすることを、やめることしか・・・
それしか、ぎんさんを、ラクにしてあげられる道がなかった・・・
私は、この手で、いとしい子を 殺すことだけしか、できませんでした。
人口呼吸を止めること・・・心臓マッサージを止めること・・・・
それは、ぎんさんを・・・・
私の手で、殺すこと・・・・
助けてあげられなくて、ごめん。ごめんね。ぎんさん・・・
ぎんさんは、大きく目を見開いたまま、息を引き取りました・・・
そして、その数秒後、心臓が停止しました・・・
私にとって、地獄に等しい数十秒でした・・・
動かなくなってしまったぎんさんを抱いて、大声をあげて
泣きました。
子供のように。
ぎんさんを抱いて、眠りました。
もう、ぎんさんは、苦しくない・・・辛くもない・・・・
ぎんさん・・・・一緒に眠れるのは、もう最後なんだね・・・・
一晩、一緒に寝て、ぎんさんの手触りを焼き付けて、
ぎんさんを、棺に収めました。
好きだった食べ物を、いっぱい入れて、お手紙も入れました。
お坊さんが、お経の中で
「18年と7ヶ月・・」と、言ってくださいました・・・
そして 立ち去ろうとする私を、呼び止めるように
「○○さん!? ○○さんは、充分になさったと思いますよ・・・
ご苦労さまでした・・・ぎんさんも、きっと理解しています・・・」
ありがとう。お坊さん・・・・
ぎんさんの棺に、抱きついて嘆く私を、可哀想だと思ってくれたのね・・・・
きのうは、夜勤でした。
夜中に、何度も、喉が苦しくて、目が覚めました。
ぎんさんが
「喉が苦しいの。呼吸ができないの。お姉さん、たすけてーー」って
言ってるようで・・・・
ぎんさんは今も、道に迷っているのかしら・・・
あの子は、ぼんやりさんだから、心配です・・
美しいお花さんたち♪
ぎんさんに伝えてください・・・・
お姉さんのことは、大丈夫だから、もう行っていいんだよ。
心配しなくて、いいんだよ・・・・
この美しいお花を、風景を、ぎんさんに・・・・
ぎんさん、きれいでしょう?
いつか、すきっちょと、旅した時にも、見たんだよ。
ぎんさんは、一緒に行けなくてごめんね?
すきっちょに、お話を聞いてね。
いつまでも、いつまでも、大好きだよ。
そう言いながら、私の心は、ぎんさんを捜し続けるのでしょう・・・
今朝は、動物病院から、きれいなお花が届きました。
ぎんさん、よかったね。
きれいなお花だね・・・・
ぎんさん・・・・私のかわいい、かわいい はいいろさん・・・・
いつか、虹の橋で出会ったら、何十万匹ねこさんがいても
私は、きっとぎんさんを、一瞬で、見分けることができるよ。
ぎんさん。また逢おうね。
大好きよ