ゆりちゃんと語ろう♪

北海道札幌市から発信♪ダイビング、ラーメン、写真、日常のあれこれなど、テーマもなくだら~りと。  ・・・見てみる?

この世界を、いとしいあなたに・・・

2008年06月17日 14時59分58秒 | ぎんさん


画像は、美瑛です。

私はカメラの腕がイマイチだから、伝わらないけど
美しいでしょう?

心が澄んでしまう美しさです・・・

悲しみにひたらないよう、なんとか連れ出そうとしてくれる
やさしさに、感謝しながら、
この美しさを、眺めました・・・

私は、とても幸せな人間なのだと 知りました。

かけがえのないものを、失っても、このように
かけがえのないものを、得ることができるのだと・・・

自然は、何よりも 私の心を癒してくれる。
そして、それを見せようとしてくれる心に、もっと癒されるのです。




なのに、私の心は、さまよっています・・・

ぎんさん・・・今、どこにいるの?

この広いお空の、どこにいるの・・・・

淋しくないかい?   どこも痛くないかい・・・

道に迷っていないかい?




神様に、必死で願ってきたけれど、ぎんさんは

苦しんで、旅に出ました。

ヨコになっていたぎんさん・・・・

突然、「アグアグッ・・・」と、口を動かしているうちに

呼吸できなくなったんです

私は、すぐに、鼻に口をつけて、吸い出そうとしました。

なにかが、詰まってしまったように思ったから・・・

心臓マッサージをしながら、

「ぎんさん!しっかり!」

声を掛け・・・・・

ぎんさんは、必死に前足で、もがくように、口をかきむしり・・・


そして、私は、我に帰りました・・・

今、ぎんさんが蘇っても、もう なにも 飲み込むことさえできない・・・

ぎんさんをなでさすりながら、

「ぎんさん・・ぎんさん・・・」と、つぶやくだけでした。

断腸の思いでした・・・

今、なんとか救おうとすることを、やめることしか・・・

それしか、ぎんさんを、ラクにしてあげられる道がなかった・・・

私は、この手で、いとしい子を 殺すことだけしか、できませんでした。


人口呼吸を止めること・・・心臓マッサージを止めること・・・・
それは、ぎんさんを・・・・


     私の手で、殺すこと・・・・





助けてあげられなくて、ごめん。ごめんね。ぎんさん・・・

ぎんさんは、大きく目を見開いたまま、息を引き取りました・・・

そして、その数秒後、心臓が停止しました・・・

私にとって、地獄に等しい数十秒でした・・・

動かなくなってしまったぎんさんを抱いて、大声をあげて

泣きました。

子供のように。



ぎんさんを抱いて、眠りました。
もう、ぎんさんは、苦しくない・・・辛くもない・・・・
ぎんさん・・・・一緒に眠れるのは、もう最後なんだね・・・・



一晩、一緒に寝て、ぎんさんの手触りを焼き付けて、
ぎんさんを、棺に収めました。

好きだった食べ物を、いっぱい入れて、お手紙も入れました。


お坊さんが、お経の中で
「18年と7ヶ月・・」と、言ってくださいました・・・

そして 立ち去ろうとする私を、呼び止めるように
「○○さん!?  ○○さんは、充分になさったと思いますよ・・・
ご苦労さまでした・・・ぎんさんも、きっと理解しています・・・」 

ありがとう。お坊さん・・・・
ぎんさんの棺に、抱きついて嘆く私を、可哀想だと思ってくれたのね・・・・

きのうは、夜勤でした。
夜中に、何度も、喉が苦しくて、目が覚めました。
ぎんさんが

「喉が苦しいの。呼吸ができないの。お姉さん、たすけてーー」って
言ってるようで・・・・

ぎんさんは今も、道に迷っているのかしら・・・
あの子は、ぼんやりさんだから、心配です・・



美しいお花さんたち♪

ぎんさんに伝えてください・・・・

お姉さんのことは、大丈夫だから、もう行っていいんだよ。

心配しなくて、いいんだよ・・・・

この美しいお花を、風景を、ぎんさんに・・・・

ぎんさん、きれいでしょう?

いつか、すきっちょと、旅した時にも、見たんだよ。

ぎんさんは、一緒に行けなくてごめんね?

すきっちょに、お話を聞いてね。

いつまでも、いつまでも、大好きだよ。


そう言いながら、私の心は、ぎんさんを捜し続けるのでしょう・・・



今朝は、動物病院から、きれいなお花が届きました。

ぎんさん、よかったね。

きれいなお花だね・・・・

ぎんさん・・・・私のかわいい、かわいい はいいろさん・・・・

いつか、虹の橋で出会ったら、何十万匹ねこさんがいても

私は、きっとぎんさんを、一瞬で、見分けることができるよ。

ぎんさん。また逢おうね。

大好きよ



ブラックリボン

2008年06月14日 22時23分25秒 | ぎんさん



ブラックリボンは、ぎんさんです。

画像は、きのうの夜の私と、ぎんさん・・・・最後の夜でした。

もう、ぎんさんは、痛くも苦しくもない。

今は、それだけが、私の心の救いです


愛しいということを

ただ、愛しくて、かけがえのない存在だということを

人は、きっとみんな、失うその日まで、わからない・・・

明日も笑って、「おはよう」と言えると思ってた・・・

そう信じたかった!!!!!


応援して、励まして、助言してくれて、一緒に悲しんでくれて・・・

そして、差し入れをしてくれて、一緒に考えてくれて 戦ってくれて

皆さん 本当にありがとう。


何よりも ぎんさん、18年と7ヶ月、本当にありがとう!

ずっと、ずっと大好きだよ・・・

ぎんさんは、最後までとても立派でした。

本当に立派でした。  ぎんさんらしい最後でした。

今は悲しくて、そのお話ができません・・ごめんなさい・・・



もしも、できるなら お願いです。

これからの ぎんさんの旅を、皆さんで応援してください・・

ぎんさんが、新しい旅に、無事に出発できるように・・・

私とぎんさんは、今はお別れするけど、いつか虹の橋で出会ったら

今度こそ、永遠に・・・・

ぎんさんの頑張りを 讃えてくださいね?


最後まで、頑張ったぎんさんに、少しだけ、黙祷をお願いいたします。



       

サラ・ブライトマン 「Time to say goodbye 」


(クリックしてください。
 旅立つ ぎんさんを讃える歌です。
 ぎんさんの立派な最後と・・・・そして、心からのいとしさをこめて・・)


いままでに見たことも おとずれたこともない場所を

私は これから

あなたとともに航海していく 

船に乗って・・・海を越えて。

もう どこにもなくなってしまった海を越えて ・・・

イッツ・タイム・トゥ・セイ・グッバイ

あなたとはなれているとき

水平線を夢見る 

そしてなにも言えなくなってしまう

・・・でも・・・もちろんわかっている ・・

あなたはともにいるの

あなたは私の月

私のそばをはなれない 私の太陽 

あなたは 私とともにいてくれる 

私とともに・・・
    
   私とともに ・・・
        
       私とともに ・・・

タイム・トゥ・セイ・グッバイ

いままでに見たこともおとずれたこともない場所を

私はこれから

あなたとともに航海していく

船に乗って・・・海を越えて 。

もうどこにもなくなってしまった海を

あなたとふたりで蘇らせよう

あなたとともに旅立とう

船に乗って海を越えて ・・・


答えなど、どこにもない・・・

2008年06月11日 21時28分25秒 | ぎんさん


この間、ブログに面白おかしいことを書いたら、
「悲しいときは、悲しいと言っていいんだよ」と、人に言われました。

ほんとにそうだ。
私はやせ我慢だね・・・カラ元気だね・・・

ぎんさんは、少しづつ 病症が悪化しています・・・・

心臓が弱っているために、状態の良くない時は、点滴さえできないほど。
大きく 荒い呼吸をして、とても苦しそうな時があります。

先日は、深刻な呼吸困難がありました。
たまたま、ヒトが来てきれていたから、良かったけれど
酸素の容量が足りなくて、ヒヤヒヤしました。

高濃度酸素を、吸入しても改善されないのは、
腎不全からくる貧血が、原因だそう・・・

輸液は、呼吸困難を招くことがあって、危険なので、注意しなければ・・・

でも、脱水を招くと、さらに事態は悪化してしまう・・・
もうなにをしても、諸刃なのです。
だからといって、給水すると、血液が薄まり、深刻な貧血になります。

食べられないから、口に水や食べ物を入れると、誤嚥といって
器官や、肺に入る恐れが・・・

ぎんさんは、水が飲みたいのに、飲めなくて 
ただじっと水を見つめていることがあります。
腎不全のせいで、口の中にたくさんできた 口内炎が痛いのです・・・
その後ろ姿を見るのが とても辛い。

暖めたポカリスエットに、黒糖を溶かしたものを、ゆっくりと
シリンジを使って、口に入れています。
せめて、血糖値があがれば、少しはラクに・・・

食べられないならせめて・・・と、お魚や、高栄養フードを小さく丸めたものを
すり鉢で、すりつぶして、丸めて、片栗粉をまぶして茹でます。
飲み込みがいいので、誤嚥を防ぐかと・・・

でも、これも飲み込ませるタイミングが悪いと、
「アグ、アグッ・・!」となってしまって、かえって良くないのかも。

痩せて、痩せて、骨と皮だけになってしまって・・・・



ぎんさんは、一人っ子でした。
お母さんにそっくり!
緑の目も、顔も・・・・

                

               こんなに小さかったのにねえ。
               まだ、にゃあって言えなくて
               「ぴゃー」って言ってたね。
               ミルクの皿に、顔ごと突っ込んで
               べちゃべちゃになってたね



あれから、18年もたってしまったんだね。ぎんさん?
病気をして、やせ衰えてしまっても、ぎんさんは相変わらず
イケメンさんだよ。

その目は、パラオの海の色・・・・

大好きだよ。ぎんさん。

後姿なら、バレないと思って、背中を向けて泣いていたら
具合が悪いのに
 「あわーー?」って、心配するぎんさん。
もう声を出すのも、辛いだろうに・・・

大きな体で、とてつもなくやさしいネコさん。

心配性のぎんさんは、私がお風呂に入っていても、心配なんです。
「そ・・そんなに濡れて、大丈夫!?」
オロオロしながら、濡れた体をなめて 必死で乾かそうとしてた。

ぎんさん、ネコさんと違って、ヒトはお風呂が好きなんだよ
それに・・・・そんな小さな舌じゃ、乾かないよ・・・(笑)

神様に、どうかこの子にだけは、痛みや苦しみのない最後を・・・と
願い続けてきたけど・・・・
代わりに私がそれを受けますと言ったけど・・・

神様だって、そんなことは約束できない・・・

腎不全の子が旅立つ時、すーっと眠るような子もいれば
まるで、陸揚げされた魚のように、床を転げまわって苦しむ子もいるのだそう。
その確率なんて、獣医師にも出せない・・・

愛ってなんだろう・・・
今、私がぎんさんに出来る最大限は、もしかして安楽死なんだろうか?

私が、ぎんさんの代わりに受けてあげることができる痛みは
体ではなくて、心の痛みなんだろうか?

安楽死という道を選べば、ぎんさんはラクに旅に出られる・・・

でも、私はずっと、ずっと苦しむだろう・・・

「本当にそれでよかったの?」

もし、ぎんさんがネコでなく、人間だったら・・?
尊厳死は、認められていない・・・・。
命を断ち切ることは、本人の意思確認が 必要なんでは・・・?
でも、ネコさんに、何が言えるだろう・・・



電車男な私は、必死にネットで情報をかき集める・・・

ぎんさん、苦しいでしょう・・・
やさしいぎんさんは、それでも笑って目を細めるけど
苦しいでしょう?

もう頑張らなくてもいいよ?
心配はいらない
めるもちゃんや、すきっちょや、お母さんが、向うで待っててくれるからね?
ちっとも淋しくないんだよ
私は淋しいけど・・・・

算数のように、明確な答えがあるなら どんなにラクチンだろう!

私は、今 悲しくて苦しい!
ぎんさんが、大好きだから、苦しい。

今日は、ホッケを焼いたのを、二口だけ、食べてくれました。
それでも、食べてくれるだけで、飛び上がるほど、私は嬉しい。
神様の執行猶予です・・


                

振り返れば・・・ 水の都 ヴェニス

2008年06月06日 11時02分36秒 | Weblog


いきなりですが、ある日こういうメールをもらいました。

     「目。」

・・・え・・・ぃや・・あの・・・目だってことはわかるけど

なんだろう?と思っていたら・・・この、目の中心部分、よーくごらんください。
南部せんべいで出来ているんです・・


       ・・・・・・・・・・

この南部せんべいは、私が「東北どうでしょう」で、買ってきたおみやげ。
中心に、黒いスリゴマを塗ってあるのは、珍しいよね?
それに、そこらの南部せんべいと、全然違うんだよーーー!
びっくりするくらい、美味しいの!



青森の市場で・・・・

                   

                  気のいいおじさんが丁寧に焼く
                  すっごく美味しいおせんべい。
                 


それをおまへとゆー男はwww

しかし、ナイスなセンスだと思うんですね。コレ。
今回は、やられちゃったな・・・ふふ・・・
しかし、今にみてろぉ~~ニヤリ

   

 

ところできのうは、友人が遊びに来てくれる予定でしたよ
私は、それまでに、お洗濯をしながら、台所でぎんさんの薬を用意してました。
ぎんさんの薬は、色々と、手間のかかるシロモノで・・

 ・・・ん?・・・あれ?・・・なんか変な音がする?・・・

振り返ると・・・そこには床いちめんの水たまりが!

皆さんは、見たことありますか
自分の住まいが、水で満たされている姿を

こ・・これは・・・

水の都 ヴェニス !?

        

      そんなこと考えてる場合じゃなかった・・・

まさか自宅が 水の都と化すなんて、思いもよらぬ出来事だったので、
しばし、あっけにとられてしまって・・・
 
大急ぎで 部屋のすみっこを、毛布やバスタオルで水を吸うようにして
囲んで・・・
さらに急いで、下の階の人に
 「すみません!洗濯機のホースが外れて、水が大量に漏れているの
  水が滴るようなことがあったら教えてくださいーーー(><)」

その後の処理は、言うまでもなく、大変ですた



ところで、ヴェニスには行ったことがないけど、
「ヴェニスの商人」は、誰でも知っていますよね。

この「商人(しょうにん)」を、「あきんど」と読んでしまうとすると・・
なんかこう、イッキに、あこぎなムードにwww



「ヴェニスの 商人(あきんど)」


こうなると、シェイクスピアも真っ青
あ、でもアレは金貸しのお話だから、それでいーのかも?

                    


                ふふ・・こんな商売をしそうですね
あこぎ~~♪                  
  
ああ・・・私 疲れてるのかしら・・・


      

願いがかなうなら・・・

2008年06月02日 22時45分42秒 | ぎんさん
    

6日前のことでした・・・・
ぎんさんの腎不全が、急激に悪化しました。

嘔吐し続け、水も食べ物も 口にすることさえできない状態になりました。
排尿することも できません・・

ぎんさんは、枯れ枝のように横たわり、目はうつろに・・・
顔には、死相が・・・

私は、覚悟しました。
最悪の場合、安楽死も視野に入れて、獣医師と電話で相談していました。
安楽死に使う、注射の種類と、方法まで、確認したほど。

動物病院で、不覚にも泣いてしまいました。
この状態になるということは、薬が効かなくなってきているということ。




勇気を出して、皮下点滴を、自宅ですることにしました。
通院は、今のぎんさんには、とても辛いことだから・・・
私は、注射がすごく苦手なの。
でも、そういうことを言ってる場合じゃない!
もたもたしていたら、ぎんさんが死んでしまう・・・

           

         自宅には、高濃度酸素と、酸素室を用意していたので、
         皮下点滴の後は、酸素室に入ってもらいました。
         安心できるように、私のフリースが、毛布です。



こういう方法で、酸素を吸入させることもできます。
急を要する場合は、このほうが、高濃度の酸素を 効率よく吸入できるようです。

こういう画像を、UPすることは、あとで辛くなるかも・・・
でも、皆さんに、知っていて欲しいと思うの
しっぽのある家族を持つ人に・・・

全面的に動物病院にたよることは、もちろんできます。
でも、しっぽのある家族には、
 「なぜ こんな知らないところにいるのか?」という恐怖が
死期を早める結果になることも・・・

どうか、覚えていて欲しいの
そして、しっぽのある家族と、最後まで一緒に戦ってあげてほしい。

可能なかぎり、自宅で・・・

          

          高濃度酸素は、一式(中の酸素込み)で、5千円で
          レンタルできました。
          時間はおよそ、6~8時間持つでしょう。

          小さな携帯用の酸素は、700円くらいで、アウトドア
          ショップで、購入できます。
          移動しながら、吸わせることができるので、便利です。
          ダイバーは、1本買っておくといいと思う。

ひたひたと、時間が迫ってきているのを感じています・・・

ぎんさんはもう、食べものを食べることもできません。
18年と7ヶ月・・・一緒に暮らした感謝を込めて・・・
私は毎日、注射器で、水分を取らせ、高栄養のペースト状のフードを
口に入れています・・・

毎日、毎日、泣いてばかりいるけれど、ぎんさんの前でだけは
決して泣かないように・・

ぎんさん・・私のかわいいかわいい はいいろさん
苦しいなら、もう頑張らなくてもいいよ
もう、充分、ぎんさんは頑張ったよ
私は知ってるよ・・・わかってるからね?

ぎんさんは、それでも、自力で水を飲むことができます。
ヨロヨロと、きちんとトイレで排泄するの。
具合が悪いのに、おしっこする時だけは、なぜかキリリとした表情。
えらいね。ぎんさん。

ぎんさんが、生きようとしているのなら、私もがんばります。


今、私が望むことは、ただひとつ。
神様、どうしても連れていくなら、かわりに私がそれを受けるから
どうか、この子にだけは、痛みや、苦しみのない最後を・・・