この間、ブログに面白おかしいことを書いたら、
「悲しいときは、悲しいと言っていいんだよ」と、人に言われました。
ほんとにそうだ。
私はやせ我慢だね・・・カラ元気だね・・・
ぎんさんは、少しづつ 病症が悪化しています・・・・
心臓が弱っているために、状態の良くない時は、点滴さえできないほど。
大きく 荒い呼吸をして、とても苦しそうな時があります。
先日は、深刻な呼吸困難がありました。
たまたま、ヒトが来てきれていたから、良かったけれど
酸素の容量が足りなくて、ヒヤヒヤしました。
高濃度酸素を、吸入しても改善されないのは、
腎不全からくる貧血が、原因だそう・・・
輸液は、呼吸困難を招くことがあって、危険なので、注意しなければ・・・
でも、脱水を招くと、さらに事態は悪化してしまう・・・
もうなにをしても、諸刃なのです。
だからといって、給水すると、血液が薄まり、深刻な貧血になります。
食べられないから、口に水や食べ物を入れると、誤嚥といって
器官や、肺に入る恐れが・・・
ぎんさんは、水が飲みたいのに、飲めなくて
ただじっと水を見つめていることがあります。
腎不全のせいで、口の中にたくさんできた 口内炎が痛いのです・・・
その後ろ姿を見るのが とても辛い。
暖めたポカリスエットに、黒糖を溶かしたものを、ゆっくりと
シリンジを使って、口に入れています。
せめて、血糖値があがれば、少しはラクに・・・
食べられないならせめて・・・と、お魚や、高栄養フードを小さく丸めたものを
すり鉢で、すりつぶして、丸めて、片栗粉をまぶして茹でます。
飲み込みがいいので、誤嚥を防ぐかと・・・
でも、これも飲み込ませるタイミングが悪いと、
「アグ、アグッ・・!」となってしまって、かえって良くないのかも。
痩せて、痩せて、骨と皮だけになってしまって・・・・
ぎんさんは、一人っ子でした。
お母さんにそっくり!
緑の目も、顔も・・・・
こんなに小さかったのにねえ。
まだ、にゃあって言えなくて
「ぴゃー」って言ってたね。
ミルクの皿に、顔ごと突っ込んで
べちゃべちゃになってたね
あれから、18年もたってしまったんだね。ぎんさん?
病気をして、やせ衰えてしまっても、ぎんさんは相変わらず
イケメンさんだよ。
その目は、パラオの海の色・・・・
大好きだよ。ぎんさん。
後姿なら、バレないと思って、背中を向けて泣いていたら
具合が悪いのに
「あわーー?」って、心配するぎんさん。
もう声を出すのも、辛いだろうに・・・
大きな体で、とてつもなくやさしいネコさん。
心配性のぎんさんは、私がお風呂に入っていても、心配なんです。
「そ・・そんなに濡れて、大丈夫!?」
オロオロしながら、濡れた体をなめて 必死で乾かそうとしてた。
ぎんさん、ネコさんと違って、ヒトはお風呂が好きなんだよ
それに・・・・そんな小さな舌じゃ、乾かないよ・・・(笑)
神様に、どうかこの子にだけは、痛みや苦しみのない最後を・・・と
願い続けてきたけど・・・・
代わりに私がそれを受けますと言ったけど・・・
神様だって、そんなことは約束できない・・・
腎不全の子が旅立つ時、すーっと眠るような子もいれば
まるで、陸揚げされた魚のように、床を転げまわって苦しむ子もいるのだそう。
その確率なんて、獣医師にも出せない・・・
愛ってなんだろう・・・
今、私がぎんさんに出来る最大限は、もしかして安楽死なんだろうか?
私が、ぎんさんの代わりに受けてあげることができる痛みは
体ではなくて、心の痛みなんだろうか?
安楽死という道を選べば、ぎんさんはラクに旅に出られる・・・
でも、私はずっと、ずっと苦しむだろう・・・
「本当にそれでよかったの?」
もし、ぎんさんがネコでなく、人間だったら・・?
尊厳死は、認められていない・・・・。
命を断ち切ることは、本人の意思確認が 必要なんでは・・・?
でも、ネコさんに、何が言えるだろう・・・
電車男な私は、必死にネットで情報をかき集める・・・
ぎんさん、苦しいでしょう・・・
やさしいぎんさんは、それでも笑って目を細めるけど
苦しいでしょう?
もう頑張らなくてもいいよ?
心配はいらない
めるもちゃんや、すきっちょや、お母さんが、向うで待っててくれるからね?
ちっとも淋しくないんだよ
私は淋しいけど・・・・
算数のように、明確な答えがあるなら どんなにラクチンだろう!
私は、今 悲しくて苦しい!
ぎんさんが、大好きだから、苦しい。
今日は、ホッケを焼いたのを、二口だけ、食べてくれました。
それでも、食べてくれるだけで、飛び上がるほど、私は嬉しい。
神様の執行猶予です・・