ゆりちゃんと語ろう♪

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老犬スキップの介護

2006年07月28日 13時10分17秒 | Weblog
きのうに引き続き、今日も暑い!!
・・・ので、今日はすきっちょをシャンプーしました。

これはシャンプー前、なーんにも知らないで寝ているすきっちょ
シアワセそうでしょう?
ものすごく衰えてきましたが、寝顔はニッコリ

すきっちょのボケに気がついたのは、1年半くらい前のことです。
ある日、部屋で、「最近すきっちょがものすごくジャマだなあ・・」と
感じたのだった。

あれ?でも今まで10年以上も一緒に暮らして、ジャマだなんて思ったことが
なかったのに、どうして・・・・
すきっちょは、ボケが始まり、予測した動作ができなくなっていました。

誰かが歩いてくる=よけなければ、ぶつかってしまう・・・・

そういう事がつながらなくなってきたのです。
ぶつかるまで、ニコニコしています。

そして、ゴミバコを荒らすようになりました。
食べるものに、異常なほどの執着を見せるのです。
散歩していても、拾い食いをするようになりました。
なんでも食べてしまいます。タバコの吸殻まで!!

おかしいなあとは思っていたの。
果物や、野菜を好まないすきっちょが、最近はトマトやきゅうりや
(酢の物まで!)
なんでも食べるようになっていたから・・・・

味覚や、嗅覚が衰えてしまって、感じないらしい。

手で食べ物をあげようものなら、飢えた野生動物のように、喰らいつくので
指まで危ない


もう耳は聞こえていないので、命令は意味がありません
若い犬をお持ちの飼い主さんは、声をかけるとき、動作も入れるように
したら、耳が聞こえなくても大丈夫です。
すきっちょは、動作になら反応できます。

仕事から、帰ってきて、家中ゴミバコのゴミが散乱している・・・・・・
あちこちに失禁している・・・・・
毎日がそれの繰り返しでした。

もう、これはすきっちょじゃない・・・・・
心の中で、疲れ果てて、苦しみました。
なんといっても、仕事が介護なのに、自分の家族のすきっちょのボケに
気がつかなかった・・・・・。
まさか、すきっちょがボケるなんて

賢くて、なんでも覚えるすきっちょ。
運動神経はピカイチ

わからなかったのは、様子をよく見ていないせいではありません。
私の中で、10年以上一緒に暮らしてきた、すきっちょのイメージは
すでに固定されてしまって、
崩壊していくすきっちょを、ただ、ただ、

「どうして・・?失敗しちゃったの?」
「年を取ったからって、甘やかして、わがままになってきたのかな?」

・・・・たぐる糸の、その先には「ボケ」という言葉の選択肢はなかった。

これは人間もそうなんですが、認知症の高齢者の家族は、認知症の行動を
見過ごしてしまうのです。
何十年も作ってきた、その人個人のイメージが、ぬぐえないから。
第三者が見れば、一目瞭然なのに・・・・

特に同居していない場合、私たちスタッフの意見が、飲み込めない家族は
多いです。
それは、たとえばおばあちゃんをお預かりしてる場合は、息子さんがそうです。
お嫁さんは、きちんと把握できる。
(ある意味、第三者だから)

すきっちょに関しては、私も同じでした・・・ハズカシー・・

今は、衰えていくすきっちょを、全く人間の介護と同じやり方で
介護しています。
「できないことのみ、手伝う」です。
そして、影ながら、支えて、まるで本人ができたかのように見せる。
自信はなによりの力になります。

「頑張れ」とは言わない。(ま、言っても聞こえないけど・・
かわりに、そっとナデナデします。

(がんばってるね、わかってるよ?)
(そばにいるよ?)

叱りつけると、萎縮して、なにもできなくなるのは、犬も同じ。
出来ないことで、傷ついているのは、本人だから・・・

とはいっても、私も人間です。
1日中、介護、介護な日々・・・・・
つ~~~~か~~~~れ~~~~る~~~~~~~

今、すきっちょはシャンプーが終わって、生乾きのまま寝ています。

体のあちこちに腫瘍ができて、シャンプーすると血が出ます。
悪性のものではないので、切除はしないけど、
一部、あまりにひどいもの(頭やしっぽにできた)は、切除しました。
もう全身麻酔はムリぽ。

あと、どれくらい一緒にいられるかな?
大事にしなくちゃ、ね?