メランコリア

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『火の鳥 13 ギリシャ・ローマ編』(角川書店)

2016-05-29 11:13:14 | マンガ&アニメ
『火の鳥 13 ギリシャ・ローマ編』(角川書店)
手塚治虫/著 初版1990年 1100円

※2001.8~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


あらすじ(ネタバレ注意

エジプト編
天国で飼われていた火の鳥が下界に興味を持って下りていく。
その血を飲むと、同じ3000年生きられ、卵を産むと親は燃え尽きて死ぬ。

エジプトでは、女王が王を殺し、クラブ王子は火の鳥を探して、
歌声と美貌の素晴らしい、元王女の奴隷ダイヤと結ばれる。

卵を守ったお礼に、血を飲んだ2人は、再会を誓って命を絶ち、長い眠りの末に・・・


ギリシャ編
ダイヤはトロヤのヘクター王子、クラブはスパルタのユリシーズに救われて、敵同士として再会し、兄妹のように親しくなる。
美しさゆえに牢に入れられ、代わりにスパルタの姫ヘレナを連れて帰るヘクター。

クラブはダイヤを兵士に、自らは奴隷に扮して、スパルタを脱出。
戦争でヘクターは死に、ユリシーズの木馬によりダイヤも死に、クラブは後を追う。


ローマ編
墓で眠る2人を子のように育てたローマのパン屋主人。
ダイヤはまた捕らえられ、猛獣と戦わされるが、その歌声で馴らし、
1週間、奴隷の身を放し、火の鳥と再会する。

クラブはローマ皇帝で、ダイヤとともに幸せに暮らす。


黎明編
食人種族のイザナギとナミは、卵を助けたお礼に火の鳥の血を飲む。
南の島を出て、オノコロ島に着いて、神と間違われる。

邪馬台国では、卑弥呼がシャーマンとして君臨している。
年をとらない火の鳥の血を求めて、スサノオとサルタヒコをオノコロ島に向かわせる。
途中で連載は切れている(未完)。



「はしがき」には、日本人の先祖は、もとから住んでいたアイヌ系原住民と蒙古人種、
マレー他の南の島の民族からのいろんな混血であるという学説からとっている
、と書かれているのが興味深い。

さまざまな神話も、火の鳥の神秘によって、手塚風にアレンジされている。
上の3編が「少女クラブ」、未完の1編は「漫画少年」に収録されたもの。




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