メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『炎と女』(1967)

2024-10-04 16:39:01 | 映画
監督:吉田喜重

出演
伊吹真五:木村功 造船技師
立子:岡田茉莉子 妻
鷹士:小川出 息子
藤木田:北村和夫 医師
坂口:日下武史 小児科医師
シナ:小川真由美 妻




※プラス松竹対象作品

「岡田茉莉子さん出演作まとめ」に追加します


岡田茉莉子さんの美しさって、楳図かずおさんの描く美少女みたいだな
薄幸で、サスペンスが似合う
洋風の家が病院みたいに見える

今は人工授精も一般的だよね?
タカシ役の子が何も喋らないのが妙だ


【内容抜粋メモ】
赤ん坊が目を開くのを見てる夫婦
リツコ:見てるわ、私を

女性の不穏な歌声

庭で抱き合う男女

坂口が家に来る
真五はリツコが他の男と抱き合ってる夢を見たと話す

結婚しても家庭がないと愚痴る坂口に
子どもを作ればいいとアドバイスするシンゴ
妻シナは鳥の写真を撮るのに夢中



リツコ:タカシの本当の父を教えてください 会ってみます
藤木田:あなたのご主人ですよ

坂口:
母が泣いてる顔を覚えてる 父が亡くなった時でしょう
幼児を預かり、ミルク代をもらって横流ししていた
彼女は命をモノとして扱った
なぜ医者になったか考えるとそれを思い出す

坂口はその時の子どもの1人で7歳だった
リツコ:もう二度と来ないでください



シンゴは父親になれないと藤木田に言われる
藤木田:人工授精しか道はない

坂口は同僚と飲んでる

シンゴ:大学の頃に付き合っていたアカネは妊娠した
流産して見舞いに行った時のシーン

シナは坂口とリツコの関係を疑う

シンゴに呼ばれてまた坂口が来る
坂口:奥さんはなぜ子どもを持たれる気になった?

リツコ:あの時、誰か知らない人が見ていた



冒頭のヒゲの男が通りかかる

リツコ:
知らない人の子どもを産めというの?
あなたは人工授精を鼻で笑っていたのを忘れられない
私が産めば、それは私だけの子どもね
また見てるわ、あの人
私、産みません

シンゴ:
オレにはいるんだ! オレたちのために
女が子どもを欲しくないわけがない
昨日、アレを見た時・・・

男の子が亡くなり、母が叫びながら救急車を追うシーン

リツコ:
知らない男の子どもを産むくらいなら
いつもウチの周りをうろついてるあの男の子どもを産む

シンゴ:体を知った男の子どもしか産みたくないというのか?

(顔に光が当たって、一人独白 白いワンピースを着て妖精みたいだな

リツコ:
あの夏の終わり、あなたは先に東京に戻った
3日目には退屈して散歩に行き、あの人に会ったんです

トラクターに乗った男が近づいてくる

リツコ:あの人は私を無視した わけのわからない恥ずかしさを感じた

男は家まで来る 2階で強引に迫られ、逃げていたのに受け入れる
名前も知らないし、顔も覚えていない

シンゴ:お前の作り話を信じると思っているのか?笑



玄関前にその男がいる

リツコ:
あなただったのね お入りなさい
なぜ私を一度も見なかったの?

男:あなたが幸せかどうか・・・

サングラスを外すと違うと分かる



藤木田:うまく受胎しても、成功率は20~60%
シンゴ:うまくいく、きっと

1歳7か月のタカシが1人で道路に出て遊んでいて
クルマでさらわれる

シンゴ:
アレは血のつながったオレの子だ
お前は知ってて隠してる 誰だお前の共謀者は 坂口か?

ベッドで寝ているタカシに枕を押し付けて殺すリツコのシーン

次にシナを疑うシンゴ



シナ:
子どもを産むってどんな気持ち?
赤ん坊って変な生き物みたいで気味が悪いわ
私、もしかしたら不妊症かも
次、もう1人産んだら私にくれない?

妊娠中は別荘にいたリツコ
シンゴが様子を見に来る

シンゴ:迷惑か? そんな顔をしたぞ

リツコ:
あと3か月たったら病院に直接行くつもりだった
そしたら会わないで済むでしょ

妊婦のリツコに無理やり迫るシンゴ



リツコ:
産まなければよかった オレの子じゃないと思ってらっしゃる
野口夫婦をわざとこの家に来るよう仕向けてる
私たちもっと静かに暮らせたはず
あんなにカンタンに人間の子が産めるとは思わなかった



アカネの家に来るシンゴ
アカネ:あれきりだったわね もし産んでたら16

シンゴ:
あれは誰の子どもだった?
僕は生まれつき子どもが生まれない体と言われた



リツコ:探しに行きます!



リツコがタカシを抱いて屋根の上を歩いているのを見るシンゴ
タカシを庭に投げるシーン



坂口:
シナがタカシくんを連れだしたって本当ですか?
アレが何を考えてるか分からない

タカシを背負って話を聞かせながら橋を渡ってるシナ

シナはタカシを家に連れて帰ると
みんなで睨みつける

シナ:パパとママの所にお返しするわ
リツコ:どこにも行ってはダメ あなたはママの子なんだから







坂口はシナを責める

シナ:
私は子どもが公道にいたのを助けた
親とは一体何でしょうか?

藤木田:人を裁く権利はない

シナ:
私がリツコさんに嫉妬したと思ってるが違う
人間は鳥じゃないからいつか家を出て行く
誰も拘束はできない

シンゴ:
僕らはなにかでつながりあっている
誰も網の目から逃げだせない

坂口:子どもは親を選べない

リツコ:何もつながっていない

シナ:
あなたはあの病院から逃げだしたかったから私と結婚したのよ
女の気持ちなんかあなたには分からない(泣

リツコ:
みんな帰って もう来ないでください
タカシの父が坂口さんだとしても、それは坂口さんのせいではない

シンゴ:お前は知っていたのか しかし、オレの子だ

リツコ:あなたの父親はどこにもいない と寝ているタカシに言って聞かせる



電車の中を探している坂口
タカシとリツコがいる

坂口:僕は返してもらいに来た
リツコ:タカシはあなたのものではないわ 私のものよ

坂口:
シナの父は僕を買うと言っていた
僕はモノとして買われた
結婚しても、変わらなかった



シナの家に来るシンゴ
シンゴ:リツコはどこにいる?

シナは下着姿でシンゴに迫る

シナ:
男じゃなかったのね(高笑い
だから寝取られたんだわ
タカシは坂口の子よ

シンゴ:あの子は医者の手を経て生まれた

シナ:
浮気をしたんだと思ってた 本気なら許せると思ってた
でも絶対許せない!

今度は坂口がリツコに迫る どうなってんだ?

リツコ:タカシを私にくれたの、あなたなのね
坂口:でもボクは夫ではなかった
リツコ:今、父で夫になる 今よ

シンゴは別荘に来る
外で銃声がしてる

シンゴ:まさか、おまえ・・・

リツコ:
私は子どもなんていらなかった
2人でもっと静かに暮らせたはず!
私はウチに帰ります

シンゴ:そうしてくれればボクも嬉しい

坂口がタカシを肩車している

坂口:
昨夜、何があったか分かってるでしょう
なぜ殴らないんです?

シンゴ:タカシが僕の子である事実は変わらない

やけに周りを眺めるリツコ
2人はクルマに乗って帰る



シンゴ:これは誰? パパ
リツコ:それは小鳥 それはお空 それは太陽よ



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