メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1989, vol.3)

2012-08-02 21:07:16 | notes and movies
古いノートからの映画感想メモ転記シリーズw
毎回10本ずつ紹介してゆきます。


『陽はまた昇る』(1957)
監督:D.マン 出演:E.テーラーほか
戦争により不能となった元新聞記者は、看護の手伝いをしていた女性と愛し合いながらも拒み続ける。
古い仲間とスペインへ小旅行に出掛け、叶わぬ愛の代償を求めて美女は毒を振りまき、
若き闘牛士ロメオと駆け落ちするが、やはりその男を忘れきれずに戻ってくる。
しかし互いに無意味な生活を捨てることを決心して、そこで映画は終わる。
どこから見てもお似合いなのに、うまくいかなさすぎる。
スペインの街が魅力的に描かれている。


『逢びき』(1945)
引き裂かれる原因が多ければ多いほど気持ちは燃え盛る
心理学的に当てはめやすい典型例であるにもかかわらず、
どうしようもない時がある。
現象を説明できても、抑制する手立てがないのは、なんて空しいことだろうか?


『Rebel~反逆の青春』(1985)
監督:マイケル・ジェンキンス 出演:マット・デュロン、ブライアン・ブラウン ほか
木曜洋画劇場で観た。安易なラブストーリーだけに気楽に楽しめる戦争映画。
最後がカッコよすぎたが、出演者が出演者だけにピッタリきまってた。
マット・デュロンは面白い顔だ

(笑。いや、スイマセン


『トスカニーニ~愛と情熱の日々』(1988)
トーマス・ハウエルの指揮、チェロを弾くところ、
エリザベス・テーラーのオペラ歌手として歌い上げるところ、
演じきっているなと感じる。
ラブストーリーというより黒人解放を主に説いている映画。


『プレンティ』(1985)


さすがのメリル・ストリープが出演しているだけあって、歴史的な流れもとりまぜての重みある作品。
『ソフィーの選択』『恋におちて』同様、一人の女の生き様を見事に演じている。
この(テレビ雑誌の)解説では足りない。解説者もさぞ困るだろう。
複雑な“精神を病める者”の心は、他人には決して理解・解読することは出来ないのだから。

夫(チャールズ・ダンス)は、静かで平凡な生活を妻に求め、縛っておこうと思い、
妻(メリル・ストリープ)は、刺激と前進を常に求める。
傍から見れば充分変化に富んでいるように見えるが、
彼女にとっては、環境のように変化していかないことが苛立たしい。

突然、子どもを欲し、ほんの友人(スティング)に頼むという無謀な行動をとる。
まだ若い頃、ある男(サム・ニール)とであったことが忘れられずに、
再会するが、「自分は孤独を愛し、これからも愛し続けてゆくのだ」と
その男の優しさも受け止めようとしない。
昔と同じように、男は何もいわずに部屋を去る。

興味深いのは、最後の野原のシーンでの農夫との会話。
「イギリス人は、冷酷で感情がないというがね」
「隠すのよ。他人に見られないように。心の奥に隠してしまうの」
「バカだよ」
「そうね、バカよねw でも、これからは違うんだわ。こういう日がこれからは毎日、毎日、毎日続いてゆくのよ」

一体何を隠すと言っているんだろうか、彼女は。
冷酷さか、優しさか。後者だと思いたいが、最後に彼女の精神の中で生まれた変化は、一体どんな変化だったのだろう。
夫は怒りもせず、妻が自分を理解し、納得するまで諦めないぞ、と
妻が出て行って、もう二度と帰りはしない家でポツンと寂しく暮らしているというのに。
彼女は一体これからどう暮らしてゆくというのだろうか?

メリル・ストリープがフランス訛りの英語をこの映画のために練習した、
その成果も充分すぎるほど出ていると思う。


(今作は、以前も紹介した→「心の中のベストフィルムvol.5」
 珍しく、ノートにも2ページにわたって記録している。感想メモを比べるのも一興。
 今作でチャールズ・ダンスにハマった。いかにも英国紳士といった感じ。


『オーメン・最後の闘争』(1981)
ダミアンも成長してサム・ニールのような青年実業家となることが出来ました。
悪魔の誕生が運命ならば、星が合体して、絶対神が現れるのもこれまた運命でして、
ダミアンの今までの苦労も一瞬のうちにぶっ飛んでしまったわけです。


『ジキルとハイド』
出演:アンソニー・パーキンス
原作のほうがきっと面白いような気がする。
しかし『サイコ』シリーズといいアンソニー・パーキンスに精神異常者の役を演らせたら右に出る者は、
ジャック・ニコルソンくらいなものだろう
青白くて、目ばかりクリクリして、まるで幽霊そのものなのに、
売春婦たちは繰り返し「ハンサムさん」とか「ジェントルマン」と言っているのが腑に落ちない。


『ホームボーイ』
出演:ミッキー・ローク、クリストファ・ウォーケン ほか
終始通じてうすら暗くて、空しくて、薄ら汚い作品。
どうしようもない過去を持った連中が、同じ羽を持つ鳥のごとくに寄り集まって、
それぞれの打ち明け話を(いかにも重要な秘密のごとく)する。
空しい生活が美徳だとミッキー・ローク自らが言っているようである。

自分と真正面に顔を突き合わせていながら、自分自身をゴミ以下に扱う、
凡人には確かに出来ないことだけれど、それがいいとか、カッコいいと感じるのはおかしいと思う。
頭骸骨にヒビが入っていて、もしパンチを食らったら死ぬとドクターに言われ、
黒人のヒッターに散々打たれ負けしたにもかかわらず、
最後は恋人のもとへ戻るという、この矛盾さがわたしを納得させない理由だ。

一方、友人のほうは相棒に裏切られ、その育ちに同情を一切持たない
しつこい警官によってあっけなく銃に撃たれ死んでしまう、この矛盾。
スタローンでも、ジャッキー・チェンでも、自分が主演し、プロデュースする映画の中で
一度でも自分自身(主人公)を自分の手で殺してみろ、と言ってやりたいのである。

(スタローン、並びにジャッキーファンの皆様方、未来のわたくしがお詫び申し上げます/謝


『ビデオドローム』
いまいち理解出来ない。マスメディアとTV、ビデオからの情報の多さと、それに食われている人間たちの話だろうか。
『デモンズ』のような視聴者まで巻き込んでいく効果あり。次はお前の番だとでも言いたげなラスト。


『結婚の条件~She's having a baby』(1988)
出演:ケビン・ベーコン ほか
軽く楽しめて、お茶の間番組のように身近中の身近な新婚夫婦の生活を描いた作品。



コメント

病気と回復

2012-08-02 20:10:43 | 日記
クリニック
2週間ぶりのクリニック。
なにやら、10人くらいの若い男女が診察室からどやどや出てきたけど、
主治医に聞いても「院長さんが何をしているかは、わたしはまったく分からない」だって。
同じクリニック内にいるのに、話もしないのか?フシギな関係だな

メイラックスを半錠にしてもまったく問題がなかったこと。
1日飲み忘れた日もあったけど、分からなかったくらいだったことを報告。
「そしたら、以降はメイラックスは頓服にしましょう」ということになった。
効き目が半日と長いので要注意
「ルボックスは、まだ行動療法が足りないから止めるタイミングじゃない」てのは前回と同じ。

わたしの感覚としては、クスリのせいで回復しているとは思っていないんだけどね。
仕事をしていないから、生活のリズムも整っているし、
なにより煩わしい人間関係系の問題がないのが特効薬だと思っている。

それから、拘束感のない生活
部屋の模様替えとかは、アイデアを出してやる、とてもクリエイティブな作業だしv

だから、まだ先日言われた「自分なりのゴール」てやつがピンと来ない。
Q「仕事をしなければいけないってゆうのも、認知の問題ですか?」
A「仕事以外にも、“生産的な活動”っていうのは、たくさんあるよ」
Q「ボランティアとか?趣味とか?」
A「それは自分自身の問題だから、医師がどうこう決めることじゃない」

Q「働く=拘束感って感覚は拭えないし、ラッシュの電車もポイントだと思うんですけど?」
A「それは、以前ご自分でゆっていたように、キャリアカウンセラーさんなんかと定期的に相談して、
  自分で問題を解決するアドバイスをもらうとかの方法はあるよね。
  人によっては、通勤時間をズラすっていう人もいるし、行動療法である程度克服できる人もいるし」

Q「兄も人混みは嫌いで混んだイベントは行かないし、飛行機が苦手でわざわざ船を使う人もいたりするけど、
  それとパニ障はどこが違うんですか?」
A「高所、閉所を苦手とするのは「恐怖症」であって、それで発作が出たとしても、特定の前提があった上だけど、
  パニック障害の場合は、特定の状況でなくても発作が起きる状態を言う」
(この辺が、なんだかまだモヤっとしていて、腑に落ちていないんだよなぁ・・・

そしたら、「君は質問が多過ぎる。依存心が強いんだよ」とダメ押しされた。
依存・・・なのか 「自分で考えずに人に質問ばかりする=依存」だって。
意外。コレって、いつも、わたしがF氏にゆってることじゃん
好奇心が強いとかじゃなくて?それも腑に落ちなかった

Q「お盆休みが入るから、次は3週間後ですけど、診察が月1回て方もいるんですよね?」
A「いますよ。自分である程度コントロールできるようになったらね」
Q「わたしは、まだ月1じゃダメなんですか?」
A「まだ、行動療法を始めて、負荷をかけている段階だから、もう少しの間は定期的に来たほうがいいと思うよ」

てことで、次は3週間後で、メイラックスは出さなかった。



薬局
以前、皮膚の湿疹のことで親身にアドバイスしてくれた薬剤師の女性が
「その後どうですか?」て話になって、
「ボディブラシも止めたし、ボディシャンプーも今使っているのが終わったら石鹸のみにする」って話して、
「そのほうがいいと思いますよ。手で洗う程度でいいんですよ~」てゆってた。
ほんと親切だなあ、ここの薬局の人って会うとホッとする/愛

それに「○○さんは、活動的な方だから、きっとそのうち家にいるのも退屈になりますよ、きっと!」
なんてことまでゆってて、鋭い・・・ココロが読めるのかな


**********************************


友だちとも最近「病気」についてメールで話していて、
どんな理由でもって「回復した」と言えるのかを改めて考えている。

主治医は「回復してきている」といっても、食欲や体重は変わらないし、
混んだ電車にも乗ってないわけだから

場所や、時間を選ばず行動したいけど、
わたしが行ってるのは、お客3人とかの映画館だしね
たとえば有楽町マリオンで、今流行っている映画を観るとなるとまだムリな気もする。
でも、別にわざわざ混んでいる映画館に行かなくてもいいわけだ。

そうゆう場所を避けようと思えば避けられるけど、
避けなくても行けるようになるのが「回復」なのかなあ???
なんの理由もなく不安になることは減ったけど、
クスリのおかげなのか、ストレス源がなくなったからなのかも分からないし。

とにかく、自分の時間を自由に使えて、煩わしい人間関係もないことが、
わたしにとって一番ストレスが少ない理想的な生活なんだってことは、よーーーく分かった



わたしは、小さい時から、相手の期待に応えて、喜ぶ顔が見たいと思ってきた。
これは長所でもあり、同時に、短所にもなり得る。

最初に正社員になって体調を崩して10ヶ月で辞めてから、
すでにその“病気になるパターン”は分かっていたんだ。

だから、その後はフリーターや派遣でやってきたけど、
やはり、仕事につくたび、社員と同じようにムリをして、
一生治らないような、また新しいあだ名(病名)を増やすことになる。

それはココロより正直なカラダからの「これ以上ムリですよーてサインなんだ。
それなら、治すべきは、この「ムリをするまでやってしまう性質」のほうじゃないのかなあ?

一生クスリを飲み続けるのは治療とは言えない。注射を打って麻痺させるのも同じく。
西洋医学は「対症療法=治った」って解釈が多すぎる気がする。だからキライ。

社会復帰して、同じ負荷がかかった際にも、負けないカラダと対処法を身につけること。
それが、わたしのゴールなのかな?!


そもそも、どこからが「病気」で、どこから「普通」なのか、その境界線も分からない。
さっきゆったみたく閉所恐怖症、高所恐怖症ほか、
さまざまな支障を抱えている人たちはたくさんいるのだから。

それに「認知療法」で「思い込み」を直しても、
逆食や腱鞘炎は一生治らないって事実はどう説明がつくんだろう。

いろんな人に、いろんな知識を教えてもらったけれども、
やっぱり、最終的には、自分に合った生き方は、自分にしか見つけられない。
医師やカウンセラーは、それを補助することしか出来ないってことなんだな。

まだまだ、無理解で、腑に落ちないことだらけだから、
じっくり考えて向き合っていこう。

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粗大ゴミ2

2012-08-02 19:57:38 | 日記
布団屋さんがゆってた通り、ダメもとで羽毛布団を燃えるゴミに出してみたら、
「粗大ゴミ」シールを貼られて置いていかれてしまった
でも、掛け布団(毛布?)は持っていってくれた。この違いは何???

区の粗大ゴミ受付センター
電話して、羽毛布団はまたシールを買って、
予約日に出すとして、掛け布団との違いを聞いてみたら、
「中に薄い綿や羽毛が入っていれば粗大ゴミ扱い」なんだって。

ちなみに、「タオルケットも捨てたいと思っているんですけど」て聞いたら、
「タオルケットは、タオル類に入るので燃えるゴミです」だって。
分かりづらすぎるっ
(センターに自分で持ち込めば200円になって若干お得。
 粗大ゴミがたくさんある時は、合計金額の半額になるとかなんとか???
 ただし、受付日時がちょっと複雑なので注意

「詳しいことが知りたい場合は、区の清掃事務所にお問合せください」とのこと。


はい、問い合わせてみました。

区の清掃事務所
やたらと威勢のイイおじさんが出て、面白可笑しく説明してくれたw

「こうゆう風に覚えるとイイよ。ライターで燃えるモノは燃えるゴミ、
 燃えないモノは不燃ゴミ。実際やっちゃいけないよ、火事になるから」て

「いや、燃える・燃えないは分かるんですけど、なんで同じ燃えるゴミで、
 45リットルの袋に入るのに、生ゴミは可燃ごみで、羽毛布団は粗大ゴミなんですか?」

「材質の問題じゃなくて、都内は人口も多いからゴミの量が多いでしょ?
 でも、清掃工場の処理能力は小さいし、清掃車に入りきらないのよ
 わたしは川越に住んでるから、50cm以内なら布団もOKだけどねv」

「タオルケットは30cm以内ならOKて言われたんですけど・・・」

「タオルケットは燃えるゴミで大丈夫。
 清掃車の兄さんたちは、実際1個1個メジャーで測っている手間はないから、
 たまに布団でも持っていってくれる場合もあるけど、それやってると、
 清掃車に全部乗らなくなっちゃうから、ある程度のルールがないとね。
 また、分からないことがあったら聞いて、親切に教えてあげるから」て

本当に親切にありがとうございました/礼

ウチにあるゴミ分別のパンフレットは平成22年のだから、
その後変わったかもって聞いてみたら、変わってないんだって。

「分別のことを全部書いたら、老眼の老人とか見えないくらい小さな字になっちゃうでしょ?
 わたしはまだ見えるけれども」て、いちいち面白いw
 
実際、事務所には「衣類も毛布も、同じ繊維ものなのに、なぜお金をとるんですか?」とか電話がきたり、
布団や家具を解体して、可燃ごみに出したり、いろんなケースがあるみたい(気持ちは分かる
そっか、処理能力の問題だったのか。分かりました~!


もともと、わたしは「なぜなぜマン」だけど、
さらに最近はその疑問の浮かび度合いが増している気がしないでもない
「当たり前」と済ましていたことも、聞いてみると勘違いだったことが分かったりするし。


▼図書館
こないだの『アタゴオル』シリーズみたく、CDも他区で借りられるか聞いてみた。
「本だと他区も一括で調べられるんですけど、CDは1区1区調べなきゃならないので時間がかかります。
 ご自分でもネットで調べられますので、、、
自分で調べろってかい。レファレンスも司書の大事な仕事ですよー
で、他区にあっても、他区民が登録出来るかは区によって違うのは、先日と同様。

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