素振りブログ。

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保護メガネも作ろうよ

2019年09月24日 04時55分28秒 | 日記
今週のアニメのDr.STONEで、千空たちが天然の硫酸湖から硫酸を汲みに行ってましたけど。
化学やってた人間からすると、千空たちの装備が「足りてないだろー」と思うことが。

まぁ、あそこが現代の道具がほぼ失われているストーンワールドだということを考えると、難しいのかもしれませんけど。

まず、保護メガネが無いので、硫酸が目にハネた際に失明する可能性があることと。
保護衣が無いので、露出した肌を硫酸で薬傷する可能性があること。

もし現代で、硫酸湖に硫酸を汲みに行けと言われたら、ガスマスクの他に上記2点の保護具は必ず着装するよなぁ。
それを見てて思いました。

保護衣の方は、全身をスッポリ覆う服を作ればまぁ事足りるので、出来るでしょうけど。
問題は保護メガネ。
完全に化学で実用的なのはプラスチックの加工技術が無いと難しいのではないかと思うのですが、せめてただのメガネ的なものくらいは作れんのかな?
そう思い、メガネの歴史をちょっと調べてみたんですけどね。

メガネって、紀元前からあるのな。

ちょっとビックリした。
紀元前700年のアッシリアの遺跡から発掘されたらしい。

ただ、当時のメガネは虫メガネの亜種みたいなもんで、手で持って使うタイプらしく。
保護メガネとしては使いづらい形態だったようですね。

眼に飛んでくるヤベー薬をガードする使い方が期待できる耳で固定するタイプのメガネは、17世紀くらいかららしい。
ただ、最初はツルで耳に引っ掛ける形式ではなく、紐で耳に固定する、マスク形式だったようですけど。
(ちなみに、最初のメガネは鼻当てという部品が無く、これを考えたのが日本人だとか。メガネを最初に発明した西洋人は鼻が高いので要らなかったが、日本人だと顔にレンズが密着するので必要になったからとか)

結論としては「多分メガネ的なものを作ることはおそらくストーンワールドでも可能」
完全とはいかないまでも、正面から目に薬が飛んできたとき、ガードできる可能性は増やせるわな。
(完全な保護メガネは、横から飛んできてもガードできるよう、ゴーグルのような形式になっている)

できれば千空には、保護メガネ的なものを同時に作って欲しかったですかねぇ。化学やってた身としては。
現場だと、装着せずに作業に取り掛かろうとした場合「保護具を着用せずに化学実験は行うな!!」って絶対注意されますので。

硫酸汲むためのガラスの柄杓はしれっと作ってたんだから、やって欲しかったなぁ。