たとえばなし

華道をまともに手ほどき受けてない人に華道を教えろと言っても無理だよな。
例え家元の血筋に生まれていたとしても。
自分で実際の華道がどういうものか把握できてすらいないのに、想像でどう教えろっていうのさ。
そんなもん、なんちゃって華道以下で、華道ともいえないものになるのは想像に難くない。
加えて言うと、教えられないのは本人のせいでも無い。実際を知らないんだから仕方ないですわな。

で。

何の因果か、その家元の後継者を育てなければいけないような役回りが回ってきたとして。

そこで責任をもって自分の手で育てるのが、果たして責任ある態度なんだろうか。
他に育てられる人が居るなら、そちらに早々に任せるのが正しい在り方なんじゃないのかな。
面倒な仕事を投げ出して、他人に押し付ける心苦しさはあるだろうけど。
それに、あいつは仕事を投げる奴だ、とかしょうもない陰口を叩くアホもいるかもしれんけど。
妙な責任感発揮して、結局「できませんでした」というよりは１００倍マシのような。
何より大事なのは後継者を育てることなんだから。