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素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

夏休みの読書感想文用の本

2015年05月20日 20時29分47秒 | 日記
姪っ子にキノの旅を読書感想文の用の本として薦めてみたのですが。

姪っ子は今たしか小5ですから、時期としてはちょうどいいのではないかと。
図書館に借りに行けと言いました。
そろそろ、図書館というものを利用することを覚えてもいい時期ですしな。

多数決の国なんか、読書感想文書きがいありますよね。

多数決を絶対視し、その結果に反するものを粛清することを繰り返していたら、最終的にたった一人になってしまったという国の話。

この国が何故ダメになったのか。
そこを考察するだけで、原稿用紙3~4枚行けますよね。

あっしが書くなら。

少数意見は悪だとし、抹殺することを繰り返していれば、最終的に残るのはたった一人。
そりゃ当然でしょ。
全く同じ主義主張を持つ人間なんか、そうそう居ないんだから。

だいたいさ、数が多い方が正しいってこと、根拠あるの?
ただ、間違っていた場合に、言い訳が立ち易いだけじゃないの?

多数決を神聖視し、多数決で決めれば何でもOKだなんて、馬鹿の極みですわな。
多数決は正しいんじゃないの。失敗したとき、文句が少なくなるだけなの。

皆で決めたこの事業、失敗したけど、GOサイン出した人の方が多かったよね?と。


多数決の国に入国し、墓ばかりで生きた人がまるで居ない国に困惑していたら。

生きた男性に出会い、どういう経緯でこうなったかを聞き。

「どうだろう?この国の国民になってくれないか?」

主人公のキノは拒否。言葉を喋るモトラド(バイク)のエルメスも拒否。
その瞬間、男性は腰に帯びた拳銃に手を伸ばすんですけど、思いとどまり、こう言います。

「多数決で決まったんだから、この結果は正しいんだよね」

と。

そこでキノが「それは違いますよ、と私とエルメスが言えば、あなたはそれに従うんですか?」

その一言で男性が発狂。
「出て行け!この国から出て行け!」

去り際のキノの一言が深いと思いましたね。
「さよなら、王様」

元々さ、この国、王政で。
横暴な王様に耐えかねた民衆が、革命起こして作り上げた国だったのに。

「少数意見を持つものは悪だから処刑」を繰り返し、結果として滅亡してしまった。

どんなに不愉快でもさ。
少数意見抹殺を是とすると、最終的に行き着くのはこの国ですわな。

さて。

夏休みまで姪っ子が私の話を覚えている保障は無いんですけどね。
ヤツが読んだら、どういう感想を持つか。今から楽しみですわ。