ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

枇杷咲くや八十近き担当医

2019-11-26 | 冬の俳句
     


     陰成して葉の静けさや枇杷の花


     厚き葉陰に素朴なる枇杷の花


     枇杷咲いて振り返る十一ケ月


     


     枇杷咲いて余す日数の気にかかる


     医の白衣とも違ふけど枇杷の花


     診察日まうひと月か枇杷の花


     枇杷咲いたこと仄かなる香に気づく


     絹糸浮かぶ細き香や枇杷の花


     大事にしたきもののあり枇杷の花


     朴訥とした脇役や枇杷の花


     指の出た子の靴下や枇杷の花