「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

「来年」を失った私から、プロ野球を愛するすべての人へ

2007年12月31日 | ノーモア2004年
2004年。
大阪近鉄バファローズはオリックスブルーウェーブと合併し事実上消滅しました。

秋になれば、プロ野球ファンは「来年こそは」「来年も」と思いを馳せることが多くなります。
今年不調だったあの選手は来年頑張ってくれるだろうか、
怪我で活躍できなかった選手は怪我をちゃんと治してまた活躍してくれるだろうか、
あの若手選手は来年どれだけ伸びてくれるだろうか、
こんど入ってくる新人はどんな選手に育つんだろうか、
今年は負け越したあのライバルチームに来年はきっと勝ち越そう………

けれど、大阪近鉄バファローズのファンは、その「来年」を奪われました。

何気なく「来年は…」と話せるオフがどれほど幸せなことなのか───
「来年」を「今年」にすることが出来た全てのプロ野球ファンの皆さんに感じて欲しい。

それなのに、まだどこかで火が燻っています。
私たちと同じ涙を、もう誰にも流して欲しくない。

私は情報を集める能力も、それを分析したり理論的に組み立てたりする能力もありません。
でも、何かをせずにはいられないのです。


ブログ開設のご挨拶にかえて。
管理人:さいん(メインブログ:day by day

あれから3年~6月13日

2007年06月13日 | ノーモア2004年
お久しぶりです。

こちらで話題にしたい、しなければならない事が山積みになっていたのですが、記事にまとめることが出来ずに現在に到っています。
(言い訳になりますが、ここのとこ仕事が忙しく、ただの勢いで書ける毎日の試合レビューを書くのでいっぱいいっぱいということで…)

けれども、とにかくこの日のことを書かなければこのブログの存在意義は失われてしまいますからね。



3年前の出来事。
実のところ、時間が経てばもう少し別の───第三者的な視点であの出来事を見てみるということも出来るのかもしれないと思っていました。

でも、この日付を見ると───

あの時の衝撃や、
あの夏の不快な暑さや、
胸につまったドロドロの塊や、
焦燥や、

そんなもろもろのことがリアルに思い出されてしまいます。

「第三者的」になど、
もしかしたら10年経っても見ることは出来ないのかもしれません。



先だって、オリックス球団(と何故か阪神球団)がこの合併によって特別に認められていたダブル・フランチャイズ制が今年いっぱいで終了することが発表されました。
来年からは、正式にあの球団は「大阪の球団」になります。

小耳に挟んだ程度の話なので、話半分で読み流して頂きたいのですが……
近頃では、もとブルーウェーブの応援団はどんどん撤収(解散?)し、残っているのは1団体程度だと聞きました。
当初からそうでしたがメインで指揮をとっているのは近鉄バファローズの応援団です。
今年の神戸や大阪でのイーグルス戦の時には、「近鉄ユニデー」と称して応援常連の人にかつて着用していた「大阪近鉄バファローズ」のホームユニやビジユニを着て欲しいと要望するようなこともあったようです。
おそらく、彼らは彼らのやり方で、「自分たちのバファローズ」を取り戻そうとしているのでしょう。そしてそれは徐々に形になりつつあるのだろうと思います。
けれど、もう袂を分かってしまった私から見ればそれはただの自己満足のようにも見えます。
あのチームでそれをやるということは、もう一つのチーム・ブルーウェーブを意識的に消去し、踏みにじるのと同じことではないのでしょうか。

いくら2004年以前と同じスタイルで同じヒッティングマーチを歌ったとしても、私はそれを魅力的だとは───あそこに戻りたいとは、とても思えません。



そんな諸々の事もあって、徐々に
「より喪失感が大きいのはブルーウェーブの方じゃないか」
という感覚が強まっています。


でも、どちらがどちらを奪ったとか、どちらが消えたのだとか、そういう話ではなくて。
そもそも、この合併があったからいつまでもこんな複雑な思いを抱いていなければならないのです。



あの年、あるチームの監督さんが
「1リーグ8球団がいい」
と発言しました。
その監督さんは、あれだけの騒動を経て12球団が現在のチーム構成になったあとも、同じことを言いました。

あなたのチームがその当事者になっても『その方がいいと思ってたからどうぞ』と言えるの?

いまだにそのチームの指揮を執っているその監督さんを、私は許すことが出来ません。



ファンの中にも、応援するチームが不調ならば、本気ではないにせよ
「いっそどっかと合併して作り直せや」
と平気で言う人もいます。



ね、
ちゃんと想像してみて下さい。

もしあなたの愛するチームが、どこかのチームと「合併」なんてことになったら。
チームが突然解体されてバラバラにされて、別のものになってしまうというのがどういうことなのか。

きちんと想像してみて下さい。


いやでしょ?



それだけの、単純なことなんです。





「6月13日」(2004年6月13日の日記)
今日は、6月13日。
そして今年も6月13日がくる
2004年猛牛泣き言総まくり
【あの9月】シリーズ

「来年」を失った私から、プロ野球を愛するすべての人へ

不正は不正。それよかちょっと気になることが。

2007年03月12日 | 球界のあれこれ。
西武球団がアマチュア選手に利益供与していた問題について、さすがにスルーするのもちょっと…
ということで触れさせていただきますが、名古屋遠征していたのですっかり出遅れていました。
すでに、多くのブログでも取り上げられておりますが、ほぼ私が思ったことの殆どは語られているようなのであえて深く書くことはよしにしておきます。
遠征先できちんとニュースのチェックが出来なかったこともあり、情報を入れたのも遅れ遅れだったんですが私が感じたのは簡単にいうと以下のようなことです。


・やってたのはどうせ西武球団だけじゃないだろうし
・罰則なしの申し合わせ程度で不正が無くなるような「紳士的」な業界だなんてはなから信用してませんでしたよ
・木村君の方の「受け取る側」の事情はうっかり同情したくなるけど(でも不正は不正だよ…)、早大の子の方は親がどうなんだよ、ていう…
・監督さん、怒るのは判るけど大人の怒り方をしないと自分の品位を下げるよ
・他球団が「ウチはやってません」程度のコメントで歯切れ悪いのは…ごにょごにょ
・古田が鬼の首を取ったようなので正直ちょっとひいたけど、「(希望枠を残したい)清武さんは何て言うのかな」には(おいおいアンタがそれ言ってもええのか?と思いつつ)同感。「球界に自浄能力がないということを証明した」にも同感。
・ライオンズの現場(選手や監督・コーチたち)とファンが可哀想…



球界のイメージを著しく傷つけたとも言いますが、個人的にはこれくらいで傷つくような綺麗なイメージはもともと持っておりませんでしたので、むしろどっかにすっぱ抜かれる前に自分で出てきて頭を下げた西武の太田社長のイメージがちょっと上がったくらいです(笑)
昨年2月に就任し、8月にこの事実を知ったのに公表せず、この時期に発表したことについて太田社長は「私の怠慢」と説明していますが、事実関係の確認と、あとは
松坂大輔のポスティングが終わるまでペナルティを課されるような事件を公表したくなかった…とかいう事情があったのかもしれませんわな。
まあ、あんまりちゃんと事実確認できてなくて多少錯綜してる部分があったりするとこ見ると、どっかにすっぱ抜かれそうになって慌てて公表したというのもホントかもしれませんけど。

いずれにせよ不正は不正で、渡した方も受け取った方もゴメンちゃいで済む話ではありません。
が、談合やら贈収賄やらがいつまでも無くならないようなもので、なんちゃら宣言とか倫理とかそれを正直に遵守する方がバカを見るような世界。では不正を行いにくいシステムに変更するしか当面しょうがないんではないでしょうか。
でも、不正をこっそり続けたい人たちが集まって作ったシステムは抜け道だらけになるのは目に見えてるな…。




陰謀説を言い出すとなんかフィクションの域に突入してしまいそうなのでここではやめておきますが、どうせ陰謀というならちょっと気になることがあります。

このニュースの第一報は見てはいましたが、土日は名古屋に遠征に行っていましたのでその後の経過はちゃんと追えてませんでした。
ただ、コンビニに寄った時、ちらりと見出しが目に入ってヒヤっとしたんです。

黄文字に緑の縁取りの文字ですよ。




「西武」「撤退」




そろーっと引っ張り出して覗いてみたら(気になるなら買えよw)
早大の監督が今回の事件に怒って、

「西武は球団を持つ資格はない」「プロ野球から撤退しろ」

などと発言した旨の一面だったわけですがその中の

「西武」
「撤退」の文字が一面のデカい見出しですよ。


あとでニュースちゃんと見たら、西武ホールディングスは「球団保有には影響ない」とか言ってるじゃないですか。
いくら怒ってるからって早大の監督が出した感情的とも思える言葉を嬉しそうに一面に躍らせるこちらさん、


そうだそうだ、西武はプロ野球から撤退すべきだ!

てな方向へ世論をもっていこうとしてませんかぁ(疑)?
あんまり変な深読みするとキモチが暗くなるので考えたくないんですけどねえ、私は。

それは継承の証でなく、破壊者の。~決意表明をひとつ~

2007年02月24日 | ノーモア2004年
さて、「バファローズ」という人質が解放される日というエントリを3日前に上げました。
(メインブログでも同じエントリを上げています)


このことをゆっくり考えるにつけ、あるいは2004年のあの恐ろしく長く暑い夏のことや、最期を迎えた秋の日のことや、オリバのユニフォームが発表された時の戸惑いや、岩隈が所属すべきチームを巡ってのあれこれや、……昨年の私を少々悩ませていたことなどを色々思い出していました。

先に、告白することがあるのでそれを暫く書いていきます。



「オリックス・バファローズ」は誰がなんと言っても、それとして認知され始めていました。
正直なところ、「合併球団」や「海牛」「オリ近」などの「合併という凶行の末出来上がったキメラ」であることを表現するための呼び名ですら、記号化して徐々に意味を失いはじめていると私は感じていました。

本来の意味とは違う「意味」を持たされた言葉は、使われれば使われるほど、擦り切れ、疲弊し、やがてそのインパクトを失ってゆくものなのです。

それでも、言葉しか武器がなかった。

「球団合併」がどんな苦しみをもたらしたのか。
それを忘れずにいるための武器は。


2005年の9月。
私はこのブログで、「あの9月」という連作のエントリーを書きました。
「1年を経て、あの時のことをどんな風に振り返ることが出来るか」という試みでもありました。
結果は、たった1年では全く消化などできずにいるということを再確認したにすぎませんでした。

2年目の9月。
私は当初、「あの9月・2006」とも言うべき連作を書くべきか迷い、書かねばならないと思っていました。

ここに、とても判りやすいサンプルがあります。
2005年9月8日のエントリ
2006年9月8日のエントリ

9月8日という日付は2004年において本当の最期へのカウントダウン開始を意味しています。
1年を過ごしたその日のエントリは、同じようにそれを忘れまいと上げられたエントリの数々がトラックバックされていました。
それから1年が過ぎた昨年の9月8日の記事には───
トラックバックもコメントもひとつもつきませんでした。

いや、私も積極的にそういう記事を検索してこちらからTBを送るという作業もしなかったのですが、その時私はふと、

「もしかして『合併』はすでに風化しているのではないか」

という気持ちに囚われてしまったのです。
そういった記事を上げたり、記事中で触れておられるブログもけっこうあったのだと気付いたのは少し後になってからでした。

───もしかして、私ってただのイタイ人になってる?

どこも良くなったとは思えないNPB。
そんな中でも、私自身ですらイーグルスを応援していることで「平和な日々」を取り戻したような錯覚に陥りがちで。
そんな中で「9月」だからとことさら特集を組んで「あの時あんな痛い思いをしたんだ」と訴えるのは、

せっかくいい気分で野球を楽しんでいる人の楽しみに水を差しているだけなんじゃないのか?

いつかは大波が来ていとも簡単に崩れてしまうだろう砂の城の舞踏会。
そこで今だけだとわかっていても楽しむだけ楽しんでいればいいんだろうか?
そのほうが、幸せなんだろうか?

本当はそれじゃいけないと判っていたのに、指がぱたりと止まってしまいました。
用意していた2006年9月の記事の素材もすべて捨ててしまいました。
いけないと思っている欠片は、メインブログの鷲の試合結果を書く日々の記事の片隅に少しずつちりばめるのが精一杯だったのです。

あの時私は、確かに「何か」に失望していました。
もしかしたら、「9月だから何か書かなきゃ」というプレッシャーをどこかで感じていて、この日の無反応というだけのきっかけでポキンと折れてしまったのかもしれません。
発信し続けることに疲れていたのかもしれません。

そして、
いつかオリックスという球団が「バファローズ」や「猛牛」などと称されることに私ですら慣れていってしまうのかしら───という絶望に似た気持ちに襲われていました。

この『「来年」を失わないために』を続けることも出来ないのではないかと思うくらいに。

いっそ、もうBuのことは本当にしまいこんでしまって、いつ崩れるか知れない砂の城の舞踏会に参加して、崩れる時は一緒に大波にのまれればいいかと思ったこともあります。
崩れるなら崩れてしまえ、それまでは楽しいことだけ見てミーハーにきゃあきゃあ騒いでいれば、確かにその時だけは楽しいんだからと。
でも、そうしたらこんど崩れる時には私はもう戦わないし泣かないのかもしれない、と。
2004年に、悔しいとも哀しいとも思わなかった人たちと同じように。






そこへ、今回の「バファローズ」のニックネームを変更するかも?というニュース。
まだ決定したわけでもないのに、多くの方がこれについて取り上げられました。

これが今オフに本決まりとなったなら、その時にはまた話題を集めるでしょう。
そしてその時また、多くの人が「あの合併の悲劇を忘れてはいけない」と声を上げるのでしょう。



ああ、そうだ。
痛みをうけた者こそが、悲鳴をあげつづける義務があるんだよね。

大袈裟ですが、天啓のような気がしました。
本当に立ち直れずに野球そのものに背を向けてしまったり、難民を続けている人たちも多く、それに比べれば(Buの身代わり役を託すのではなく)イーグルスファンになることが出来た私は幸せです。だからその幸せだけを見ていくことだって出来る。でも、あの時味わった悔しさをダイレクトに伝えられるのは本当に愛するチームを引き裂かれたという経験をした者だけ。

なら、誰が反応してくれなくてもいいじゃない?
数が少なくても確実に読んでくれている人がいる。
ひとりでもふたりでも。
誰かの胸にチクリと刺さればそれでいいじゃないか。





オリックスがバファローズの名前を「返上」するなら望むところです。
本当に、その名を見たり聞いたりするたびに、愛しい猛牛の屍骸から皮を剥いで、剥製にするでもなく振り回して見せびらかされているような気分でした。
それが企業の営業戦略として当時は最善策だったとしてもそんな事情などくんでやるものか。

でも、「バファローズ」の名前を捨ててしまえば───
「合併」のモニュメントのようだったあの猛牛の皮が捨てられてしまえば───

今度こそ、「合併」の風化は進むのではないだろうか?
ジレンマがまたやってきます。
「合併」の事実を常につきつけられて忘れなくする為に、私たちはずっと「バファローズ」と耳にする度に不快な思いをさせられ続けなければならないのでしょうか。毎日、毎日、毎日。おそらく多くの人が普段はそこまで意識することなく「バファローズ」とあの球団を称するようになっていく中で。

面白いことに、「バファローズ」の名前を返上するにあたって、現在の略称「Bs」を軸に新名称を公募するとかいう話らしいです。
それには、ユニフォームや帽子のマークや色んな部分につけた「Bs」のデザインを変更することなく移行するため、であったり、
「ブレーブス・ブルーウェーブ・バファローズの3球団の歴史を引き継ぐもの」
というスタンスを今後も取っていきたい(=それぞれのファンを取り込んでおくよすがにしておきたい)という意図もあるのではないかと思います。

けれど、たとえニックネームが変わったとしても。
「Bs」のマークが残っていれば───

今度は「ブレーブス・ブルーウェーブ・バファローズを破壊し葬り去った者」という印になりはしないでしょうか。
(選手にその印を負わせることをよしとしているわけではありませんが)

否、仮に「Bs」も消えてしまったとしても、言い続ければいい。
もうイタイ人とか思われることなんて恐れない。
「バファローズ」の看板を下ろすことが「合併球団イメージの払拭」を目的として行われるのなら、その目論見通りにさせてなどやらない。

私たちのバファローズがいない3度目のシーズンが始まろうとしています。
年月が経ったなら経ったなりのものの言い方があるはず。
今年はそれをちょっと探していきたいと思います。



オープン戦の開幕を数時間後に控えて。

「バファローズ」という人質が解放される日

2007年02月20日 | ノーモア2004年
久しぶりに更新します。
書こうかと思うことが無かったわけではないのですが、色々思うところがあって滞っていました。

さて久しぶりの記事はこういうの。
ちょっと釣られてみようと思います。

「バファローズ」今季限り?

こんなニュースが出てるのはスポーツ報知だけ、というのが非常に焦げ臭いのですが、とりあえずここでは深く追及しないでおきましょう。きりがなくなりそうだし。
もちろん「決定」とかいう話なら他のニュースソースに出てくるような話なのですが、「そういう動きがあることがわかった」程度のモノ。普段はこんなものに一喜一憂するほど暇ではないのですが、あえて釣られてみます。

 オリックスの愛称「バファローズ」が、今季限りで消滅することが濃厚になった。近鉄球団の親会社だった近畿日本鉄道が、合併3年目を迎える今季を最後に、球団経営から完全撤退する見通しであることを受け、オリックス本社、球団がすでに愛称変更に向けて検討に入っていることが19日、明らかになった。新名称は現在ロゴとして使用している「Bs(ビーズ)」を軸に、一般公募で募集する案も浮上している。
 2004年オフの合併以降、続けていた球団経営への出資について、近鉄サイドが「今年の成績には関係なく、3年で終わり」と、今季いっぱいの打ち切りを内定。合併球団のイメージから脱皮を図りたいオリックスは、新愛称命名への検討に入った。
 既に、移行に向けての作業は着々と進んでいる。今年、ウインドブレーカーの胸の文字が「Buffaloes(バファローズ)」から「Bs(ビーズ)」に変更。ユニホームにバファローズの文字は残さず、機谷(はたたに)俊夫球団代表(44)は、「今年はBsを前面に打ち出していく」と、イメージ刷新を強調している。

(2007年2月20日06時05分 スポーツ報知)※文中太字強調byさいん


………あまりにも予想通りなのでかえって嘘くさいのですが、近畿日本鉄道が球団から完全に手を引く3年をもってチーム名は捨てるだろうという予測がその通りになりそう、という記事ですよー。
この分だとダブルフランチャイズの期限切れとともに神戸を捨てるというのもそのまま現実になりそうな勢いです。


もとBuファンの人間でも現在の立ち位置は千差万別で。
オリックスに奪われても「バファローズ」の名前を大事にしてる人も多いでしょう。
オリバになってから新しくファンになった人にとってはあのチームこそ「バファローズ」なのでしょう。
そういう人たちにとっては(「決定」とは言ってないけれど)こういうニュースは噴飯ものだろうと思います。

でも私は……

合併の悲劇の最後に足高代表がせめてこの名前だけはと尽力したにせよ、「バファローズ」の名前を、略奪者であるオリックスに冠することは現在に至っても嫌で嫌で仕方ないし、ニュースなどでオリバのことを「バファローズ」と呼ばれるたびに「ちゃうわ!」と突っ込んでしまうし、どうしてもあのチームを「バファローズ」とは呼べずに最終戦のエール交換に参加できなかったりするし、表記の際も素直に「バファローズ」とは書けずに「バ『ふぁ』ローズ」とかいうややこしい書き方をしてしまったりしているのです。

Buのない3度目のシーズンが始まろうとしている今に至ってもそこだけは変わらないまま。

だから、もう名前を返してください。
「バファローズ」の名前を、「オリックスバファローズ」を応援できずにいる近鉄バファローズのファンの手に。

変えるなら変えてほしい。今シーズンが終了して近鉄が球団から手を引くのを待ってなんてまだるっこしいことを言わずに。今日変えろ。すぐ変えろ。今変えろ。



………というのが私の正直な気持ち。



これが現実になったなら、正式にオリックスという会社はプロ野球史に
パの老舗球団を「2つ」も喰い荒らして捨てた会社
として燦然とその名を残すことでしょう。おめでとうございます。
そして、「バファローズ」は永久に「近鉄バファローズ」として……(最後の3年は黒歴史w)



で、オリックスさんは

合併球団のイメージから脱皮を図りたい

らしい(報知の想像?w)けど、おあいにく。


いくら名前を捨てても、その凶行を忘れることはないから。
だって、現実に、「近鉄バファローズ」はもう存在しないんだもの。

水面下で調整がついたみたいです。

2006年11月20日 | ベイスターズを守れ
ご無沙汰しています。
今年も9月に去年の【あの9月】シリーズみたいなシリーズをやろうと思っていたのですが、色々と考えたり凹んだりすることがありまして結局9/8を書いたにとどまってしまいました。
2004年のことを「忘れて」ペナントレースに夢中になってたわけでも、意図的に忘れようとしていたわけでもありませんが…。
まあ、そのあたりについてはオフにゆっくり書くことにします。

さて、久々の更新はカテゴリー【ベイスターズを守れ】です。
最後に書いたのは昨年の12月ということでほぼ1年ぶりということになりますね。このカテゴリーを使うのはおそらくこれが最後になると思います。


これまでの過程はこちらを見て頂くとして………

一応、『この問題』はこれで片付きそうです。

(11/14)楽天の球団株二重保有問題、誓約書提出で収拾
 楽天の井上智治オーナー代行は14日、親会社の楽天が横浜球団の親会社であるTBSの筆頭株主となっており、一企業による複数の球団株保有を禁止する野球協約に抵触する問題について、横浜球団の経営に関与しないとの誓約書を日本プロ野球組織(NPB)に提出したことを明らかにした。
 7月5日に行われた前回のオーナー会議では楽天から誓約書を提出することで球団株の二重保有問題の解決を図ることが確認され、楽天が今月10日にNPBに提出。この日のオーナー会議でも議題に上がらず、事実上、収拾する方向になった。〔共同〕




あのう。
言っていいですか?




あの騒ぎは何だったんですかおじいさん(たち)。

あんだけ強硬に協約違反だ!!とよってたかって犯罪者でも糾弾するかのような勢いで責め立ててたのは何だったんですかってことですよ11球団の皆さん。

阪神電鉄が阪急ホールディングスに吸収されたりして勢力地図が微妙に変わったとか、利権が動いたとか誰かが調整したとかTBS内部の事情が変わったとか単に騒ぐ必然性が無くなったとかウラの事情は知りません。

ともかく、この件によってベイスターズやイーグルスが存亡の危機に立たされることは当面ないという結論が出たということで、まずは両チームのファンにはひと安心ということでしょう。
がっ。
「誓約書でOK」という曖昧な結論なので、また利権の関係でいつ「やっぱダメ」ってことになるかわかりませんので、完全に安心はしておりませんが。


一連の記事で私は、これをきっかけにして親会社がどういう状況に陥ろうとも、ある一定の期間は最低限チームの存続を担保できるための仕組みを作るチャンスじゃないかということについて触れてきました。
けれど、結局は

最終結論がオーナー会議の議題にのぼることすらなく

(7月のオーナー会議で「もう面倒だから楽天さん誓約書出してくれる?それでいいってことにしましょうよ、横浜さんもそれでいいでしょ?もし何かあったら誓約書をタテにいくらでも楽天さんを糾弾すればいいんだし」みたいな感じの内容は話し合われていたようですが)

結局そんな結論に行き着くなら最初から騒ぐなっつうの(激怒)!



もうね、今更期待もしていませんし、ゆえに失望もしません。


喉元過ぎれば熱さ忘れる、とはよくいったものです。
次に煮え湯を飲まされるのはいったい誰なんだか。

9月8日なんか来なきゃいい

2006年09月08日 | ノーモア2004年
何が変わったんだろう?

セ・リーグが来季からプレーオフを導入し、パもそれに合わせて制度を変更し、ついでに交流戦の試合数を削減した。
皆が頼りにしていた讀賣球団の地上波テレビ中継はどんどん減少している。1億と言われた「巨人戦放映権料」も現在はどの程度まで下落しているのかは知らないが、そもそも中継そのものが無い場合が増えた。
2年前に比べて、「巨人戦に頼ってばかりもいられない」という状況が深刻になりつつある。
なのに、いまだに年寄り会合は「どこか」(ぶっちゃけ、巨人がダメなら阪神に)ぶら下がる方法ばかり皆で考えてるように思えてならない。

あの時必死で戦った選手会。
そういえばあの時は、自分たちの年俸水準を下げるという覚悟も口にしていた筈だけれど、結局オフになれば変わらぬ水準での抗争が続いている。
あの時の決意は何だったのだろう?
勿論、選手の方から一方的に折れて年俸を下げて下さいと個別に働きかければいいという問題ではない。
けれど、球団の経営を圧迫しない為にどういう方向へ進めばいいか、という話し合いはもたれる気配もない。

パの球団は効果があったかどうかは別として、ずっと集客のための努力を続けてきた。
セの球団もようやく尻に火がついたのか、様々な企画を繰り出して球場へ足を運んでもらえるようにと努力を始めている。
もちろんより利益を得るためには一人でも多くの客に来てお金を落としていってもらわねばならないし、そこらあたりの営業努力はより一層進めてもらいたいのだが───
そうじゃなくて、もっと根本的に、現実的に、経営が破綻せずに長くやっていけるためのシステムづくりは進んでいるのか?と疑問に思う。

そして、

もしも、球団経営が破綻して。
親会社が球団を持ちきれずに。
売却しようにも買い手がつかない。

そんな時に、選択する道が
「合併」や「解散」しか無い、という現実は変わっていないのだ。

親会社が破綻してもチームはNPBが一定期間預かって維持し、次の経営者を探すとか。

そういう、親会社の経営に左右されずにチームを維持するためのシステムを最優先で作るべきじゃなかったのか。

それはつまり、

近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブの消滅が、
何の教訓にも礎にもなっていないということじゃないのか。




今、私は東北楽天ゴールデンイーグルスを応援していて。
今日の予告先発は有銘だ、頑張れよ、とか思っていて。
パはプレーオフに参加するチームはほぼ確定したと言ってもいいだろうがアドバンテージを巡って一つでも上の順位でPOを迎えるために熾烈な順位争いを展開していて。
そんな一つ一つの試合に一喜一憂する日々が私には戻ってきたと思う。

でも、心のどこかでこれが砂上の楼閣であることに気付いている。




もしも、次に「何か」が起こっても、
今度は私はあの時ほど苦しまず、涙も流さず、ただ

「ほらごらんよ」

と言ってしまいそうな気がする。
そんな日は決して来てはならないのだけど。

05/09/08 記事の隅についでのように書かれた一文
04/09/08 運命の臨時オーナー会議。

(シリーズ)あの9月

「欽ちゃん球団」解散へ【解散撤回:追記】

2006年07月20日 | 球界のあれこれ。
「極楽とんぼ」の山本圭一が未成年者に対し飲酒させ性的暴行で取り調べられたという事件は、「お笑い界」「芸能界」だけでなくこんなところに影響を及ぼした。

欽ちゃん球団:「極楽とんぼ」問題で解散の意向 萩本監督
(略) 萩本さんは羽田空港で報道陣の取材に応じ、「ことの大きさからも責任を感じる。私が始めた野球だから、大好きな野球だけど、やめることにしました。茨城のみんな、ごめんな」と涙を浮かべて話した。報道陣から「やめるとはチームの解散か」と問われると、「(それが)私の気持ち」と語った。
 トレードマークの笑顔はなく、疲れた表情で「やると言ってもやめると言っても迷惑がかかる。ずっと悩んだ」。結論はメールで選手にも伝えたという。「今ごろ泣いているやつもいるだろう」と声を振り絞った。

 「解散」の決断は萩本さんが周辺とほとんど相談せず個人で下したと見られ、関係者には驚きの声が広がった。(略)


 設立の頃から昨年はごく時折触れていたことだが、私は正直言ってこの「欽ちゃん球団」ゴールデンゴールズの(というか、萩本欽一個人の)『野球のありかた』に対するアプローチには相容れないものを感じていた。

 2004年の合併騒動で、野球人気が滑落したように言われ、「野球をもっと面白く」とかいうコンセプトで野球界にクラブチームとして参入してきた欽ちゃん球団。しかし「面白く」と言われても、萩本欽一の語る「面白く」はいかにもテレビ業界人の発想に溢れていて、テレビを介さない野球をより愛する私には疑問を感じるものが多かったのだ。
 けれど、活動そのものはきちんと社会人のリーグ戦に参加し地元密着を進め、「テレビ業界人の発想」だろうがなんだろうがチームは野球に正面から取り組んでいたのだと思う。思いたい。
(興味がなかったのでよく知らなかったが、変則ルールでやろうとしたり野球本来の面白みを損ねる過剰な演出などで眉をひそめる人も少なくなかったとはちらちら耳にするが)

 監督のテレビ的発想はさておき、チームのメンバー達の野球に対する思いまでもがテレビ的だったわけではないはずだから。

 設立当初から、芸能界の大御所の始めたことだから多くの支援者がチームを支えたのだろうと思う。地元やキャンプ先の宮崎などで、有形無形の支援をしてきた多くの人たちもいただろう。
 クラブチームとはいえ、有名人のチームである。
「テレビでは見れない」欽ちゃん球団の野球を楽しみに、試合を見に足を運ぶファンもいただろう。

 それは、もちろんプロ野球チームとはまるで規模が違う。
 けれども、そこには必ずこのチームを愛してやまない人たちがいて、このチームを支えてきたはずなのだ。


 その「チーム」を、解散するという。



 山本の起こした事件は球団の遠征の時のことだという。
 チームの関係者が何らかの形で関与していたかどうかは知らない。
(追記:ホテルに戻る前段階に被害者含む少女4人と店で飲酒していた際にはメンバーも同席したいたらしい)

 だから、監督としてオーナーとして事件に責任を感じる、もしくは責任を負うというのはわかる。
 けれど、それで即「やめた」というのが「責任を取った」ということになるんだろうか?

ことの大きさからも責任を感じる。私が始めた野球だから、大好きな野球だけど、やめることにしました。

「自分が大好きな野球をやめる」ことで責任を取る?

じゃあ、今までの仕事を辞めて入団した選手の人生の責任は?
遊びではなくこのチームでやっていこうと決意してきた想いの責任は?
地元活性化の望みを託してきた地元支援者に対する責任は?

球場に通って欽ちゃんのマイクパフォーマンスや選手たちのプレーを楽しみに見てきたファンに対する責任は、いったいどうなるの?


 プロ野球の球団じゃないから、オーナーが「やーめた」と言えば誰に止める権限もなにかの会議で諮りにかける必要もない。だからって、17日の事件からたった2日でこのオーナーは「事件の社会的責任をとる=球団を解散する」と決断してしまったのだ。

たとえクラブチームとはいえ多くの人に支えられたひとつのチームを、こんなに簡単に。
誰にも相談することなくたった一人で。
たった2日間で。

このオーナーは自分が作って愛してきたはずのチームを殺す、というのだ。


 おそらく、萩本欽一としては最大限に悩んで(たった2日とはいえ)どうやれば一番責任が取れるのかを考えて出した結論なのだろうとは思う。けれど、そこには「自分が始めたチーム」がもう自分ひとりのものではなくなっているという意識が完全に欠落している。
 自分がチームの選手一人の責任を取るために、ファンも含めたチーム関係者全員に痛みを負わせるという矛盾した結果を導いているということに、彼が気付くことはあるのだろうか?

 メンバーが起こした不祥事に対する社会的責任をとる、というならば「解散」という形で投げ出すことではなく他にも方法はあるはずではないか。
「やってもやめても迷惑がかかる」というけれど、「やめる」方がなんの関係もない人々にかかる迷惑が大きいのはちょっと考えてみればわかること。ならば自分がたとえ事件で「うんざり」していたとしても、苦しくても、継続することが責任のとり方ってものではないのか。


ぶっちゃけ、私は欽ちゃん球団が解散しようが何しようがはっきり言って痛くも痒くもない。


………その筈なのに。


なんでこんなに悔しいんだろう?
なんでこんなに腹が立つんだろう??


それは、プロ野球だろうが企業の野球部だろうがクラブチームだろうが草野球チームだろうが───
ひとつのチームが誰かの一存であっさりと消滅させられるというその現実が痛いだけなのだろう、と思う。



実は周囲の反対や説得にあって、「やめるのや~めた」ということになる可能性も大だなぁとも思っている。
でも、「やめます」と言った事実は消えない。

(略)ゴールデンゴールズの鈴木康友コーチがチーム全体が少し浮かれ気味で、指導がなかなか行き届かない、というようなことを話していた(谷沢健一談)ということもあったようで、指導が行き届かなくなってきて嫌気が差してきたんじゃないか?とか言いたくなってくるよ…。
自分が嫌になったなら監督を辞めて現場から退けばいい。新たな監督を探してきて、創設者であり単なるスポンサーとなればいい。
もうゴールデンゴールズは「欽ちゃんのオモチャ」の範囲を超えてしまっているのだから。

【追記】
いただいたコメントに対するレスにも書いたことだが──

「解散する」という重大な決意を選手たちに伝えるために、このオーナーであり監督である人はメールという手段を使ったのだという。
一人一人を訪ねるなり選手とスタッフを一同に集めて土下座するとか。
せめて一人一人に電話して肉声で伝えるとか。
そういった手段が何故選べなかったのだろう。
その挙句、テレビの記者会見(それも正式の会見ではなくインタビューに答えたような形で)
「みんな、ごめん!」
で済まされたのではスタッフも選手もたまったもんじゃない。

彼には、一緒にチームを作ってきた仲間に対する「誠意」というものがあるんだろうか?

そして、ちらっと聞いたら山本を諌めながらも庇おうとしているようにも見えるが、チームに関係してきたありとあらゆる人の「チーム解散?」という衝撃や痛みをすべて山本一人に押し付けているだけにすぎない。
一問一答の最後にあった「山本さんに対して一言」という問いへの答えが、

「球団、なくなっちゃったよ」

である。
正直、これを読んで私は怒りや憤りよりも背筋が寒くなった。
山本のしたことは愚かで許されざることだ。
しかし、山本も野球を真剣に愛してきた人間であることは間違いない。
熱狂的なカープファンである山本は、「球団を愛する」ということはおそらく頭ではなく肌で、身体そのもので知っている人間の一人だと思う。
その山本に対して、
おまえがそんなことをやったから球団が無くなったぞ
と突きつけることで、萩本欽一は野球人としてこの上ない罰を山本に与えたのだ。

繰り返すが私は山本にはしかるべき罰が与えられても当然だと思っている。
しかし、視聴者には涙を誘うようなふりをしてこんな罰を与えるこの人を、心底恐ろしいと思った。

ゴールデンゴールズには存続してもらいたい。それはスタッフや選手のためにである。
しかし、萩本欽一にはできればとっとと監督を退いてちゃんと野球の監督ができる人間を後任に据えていただきたいものだ。

※7/20 23:17追記(解決次第削除)
現在どうもgooブログのトラックバック機能が不調なようです。
もしかして一部のブログの方には復旧後2~3回まとめてTBが行くということがあるかもしれません。その場合は申し訳ありませんが削除お願いします。


【7/23追記】
欽ちゃん解散宣言撤回「やるよ」
週末、実家(ネット環境にない…)に行っていたためすぐに追記することが出来ませんでしたが、新聞と夕方のニュースでこのことを知った。
この記事の1回目の追記の何行か前に、
実は周囲の反対や説得にあって、「やめるのや~めた」ということになる可能性も大だなぁとも思っている。
と書いたのだが、早くもその通りになったわけだ。
ニュースに、片岡選手が泣きじゃくっているのをなだめるように頭を叩く「キントク」。

彼女にその涙を流させたのはいったい誰だと思っているんだ?

いいようのない不快感と怒りがわいてきて仕方なかった。
トラックバック頂いたRROSEさんの仮説のような背景が無かったとも言いきれないがその仮説のような陰謀があったにせよ、なかったにせよ。
ごく素直に
「山本が不祥事を起こした」「欽ちゃんが責任を感じあろうことか独断で解散と口走ってしまった」「『やめないで』といわれて感動?して撤回することにした」
だったと解釈するにせよだ。

それならば、あなたが「球団を解散してまで取ろうとした責任」はどう取るつもりなのか

と問いたい。
「大好きな野球をやめる」
なら、責任を感じているあなた一人でどうぞ。
ちなみに、いち選手が起こした不祥事に対する責任に加え、「軽率に球団を解散するなどと発言して世間を騒がせ、関係者や選手やファンを悲しませた責任」というものも追加されていますよ。

とにかく、萩本欽一が「野球を愛する者」に対して重大な背信行為をしたという事実は消えない。
「人気者の欽ちゃんだから」
とチヤホヤしてこの事実を有耶無耶にすることはいかがかと思う。


おかげさまで、ただでさえ癒えない心の傷が全然関係ない方面からばっさり開かれてしまったことに対しても誠意ある態度でわびて欲しいものだ。
詫びられても許せないし、誰に対しても本気で詫びる気持ちなどないのだろうけど。

そして今年も6月13日がくる

2006年06月13日 | ノーモア2004年
6月8日の深夜のこと。
いつものようにその日の試合に関する記事をアップしたあと、他の試合はどうだったのかと何気なくスポーツ新聞サイトをめぐり記事に目を通したりしていた。
ふと、こんな記事が目についた。
この試合はたまたまサンテレビで中継されていたこともあり、結果も知っていたので特に何を見るつもりでもなかったのだが───

私の目にとまったのは、最後のこの一文だった。

阪神、中日、日本ハムに次ぐ4球団目の4000敗のおまけまでついた。ニッカン

4球団目の4000敗………。


「オリックス・バファローズ」は2005年からのチームである。
2005年には70敗、2006年この試合で34敗。合計で104敗目だ。
では、残りの3896敗は、いったいどのチームが負けた数?

オリックス・ブルーウェーブ、オリックス・ブレーブスそして阪急ブレーブスが長い年月負けてきたその積み重ねの数なのだろう。
こんな、「球団史上○○」や「球団通算○目」などという記録が飛び出してくる度、あらためて思い知らされる。


大阪近鉄バファローズはやはり「消滅」したのだ、と。


去年から現在に至るまで、自分でも驚くくらい私はイーグルスの試合をつぶさに見てきた。
飲み会などで中継の映像や音声やネットでの速報が見られないときでも、PHSのサイトから得られる速報を逐一チェックしてきた。
ふと不思議になった。

何故ここまで一瞬たりとも見逃さないと言わんばかりに追いかけているのだろう?

今はブログで試合についての記事を書くのが日課のようになっているので、もちろんそのせいもあるだろうが、それにしても。
近鉄バファローズを応援していた頃は、大阪ドームの試合も特に全試合足を運んでいたわけでもないし、ビジターの試合は最終的な結果をチェックする程度だったのだ。

いつのまに私はそんなに野球ヲタになったんだろう?
考えていて、思い当たった。

2004年の6月13日。

余命宣告を受けたあの日から、少なくとも大阪ドームでの試合は全部見ようと心に決めた。
(実際には2試合はどうしても行けなかったが、それ以外は全部行った)

「一瞬も逃さずに、このチームを目に焼き付けたい」

そんな思いに駆り立てられたのだ。
そして、同時に後悔した。
ああ、どうしてもっともっと、このチームをきちんと見つめてこなかったんだろう───。


今、イーグルスを見つめている私の眼は、あの時の後悔をそのまま引き継いでいるのだろう。
まだ2年目のこのチームがどんな戦いを経てどんなチームになっていくのか。それを自分の目できちんと見つめていかなければ───というなかば強迫観念のような衝動に私は動かされているのだ。

「Buファンである私」
「イーグルスファンである私」
とそうあたかも「私」が二人いるかのように書くことがままある。
しかし、Buファンとして受けた瑕がイーグルスファンの私の礎になっていることをあらためて確認した気がした。


オリックス・バファローズが「本拠地」を大阪ドームに移すらしい。来年からでも主催の殆どの試合を大阪ドームでやることになる。
応援団を実質仕切っているのは、元近鉄私設。
両方の歴史をリスペクトしていますよといわんばかりの企画も色々考えられているらしい。
そのどれもが、私の神経を逆撫でする。

地下鉄長堀鶴見緑地線に乗ると、どうしてもあのチームのポスターが目に飛び込む。
その度に、踏みにじられて唾されている気分になってしまう。
そして、その度にあのオーナーや球団社長の薄ら笑いが脳裡に浮かぶのだ。

私のバファローズを返せ。
もう二度と戻ることのない2004年のあのチームをそっくりそのまま時間ごと返せ。

そして、そう思う自分にほっとしたりもしている私がいたりもする。


2005年は「改革元年」だったそうだ。
で、結局元年には何が「改革」されたのだろうか?
交流戦が導入されたこと?
アジアシリーズが思いのほか盛り上がったこと?
分離ドラフト?
ファンサービス向上?
WBC?

2005年が「元年」なら2006年は何?
今年はもう「改革」という言葉すら見なくなったけれど?

相変わらずパもセもそれぞれの権益を少しでも損なわないようにプレーオフやポストシーズンの戦い方についてくだらない平行線を成している。
役立たずのコミッショナーの役割を「司法」から「行政」へとかいうなにやら意味不明の言葉遊びのような決定がなされたらしい。

「楽天」が新規参入したことで、「これから参入したいという企業に道筋が出来た」という見方も少しはあったけれど結局それ以後そういう動きが活発になったとはお世辞にもいえない。
クラブチームなどは有名人やOB,現役選手などがチームを運営し始めたりと地味に活性化している感もあるが、肝心のプロ野球だけはまったく相変わらずだ………。


で、「改革」って何をどうしたいんだっけ?
最終的に何を目的にしてるんだっけ?

うやむやなまま、また目先のことばかりに振り回されているうちに───そっと忍び寄ってくる大きな破滅の音に気付かなかったということがなければいいけれど。


2年経って、あらためて問いたい。

何故、合併でなければならなかったのか?
何故、近鉄バファローズは消滅しなければならなかったのか?

そして、近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブのファンだった人以外の総てのプロ野球ファンの方にもう一度───

「あなたの応援するチームは、今年いっぱいで無くなりますよ」

突然そう宣告されることを、想像してみて欲しい。



なにができるだろう?
ちっぽけなファンひとりの手で、いったい何ができるんだろう?


昨年の「6月13日」の後、この「来年」を失わないために。をオープンしてまもなく1年となります。
結局私の泣き言がメインになってきたわけですが、これからもこのようなスタンスで細々と運営していきたいと思います。
(内容によっては、せっかく頂いたコメントのお返事をするのがひどく遅くなったり出来なかったりすることがあるのは大変申し訳なく思っております…)
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


「6月13日」(2004年6月13日の日記)
今日は、6月13日。
2004年猛牛泣き言総まくり
【あの9月】シリーズ

「来年」を失った私から、プロ野球を愛するすべての人へ

「2年目」のビジター

2006年05月16日 | ノーモア2004年
 「大阪ドーム」が私のホームではなくなってまる1年以上経過して、2年目に入りました。
 今年の大阪ドームの「鷲ファンとしての私」にとってのゲームは(今年は1カードしかない為)3試合だけで終わりました。

 ふと、青いレフト側の通路やトイレや看板に慣れてしまっている自分に気付きます。
 レフトから眺めるグラウンドの風景にもすっかり慣れてしまいました。

 Bsの応援団は、今年も試合開始前の1-9で自軍の選手の前に現在鷲にいる元近鉄の選手の「近鉄時代のHM」をやっていました。
 去年はあれほど聞く度に鉛でも飲まされているような重い気持ちにさせられたのに、今年はちょっと皮肉に笑ってスルーすることが出来るようになりました。タオルマフラーのチャンステーマにしてもそう。
 ただ、でてくる感慨といえば───
「山村が投げていてブランボーでタオルマフラーをやるような人たちに、礒部や吉岡やケンシたちのHMなど我が物顔でやられたくない」
 ということくらいです。
 元Buファンじゃない現在のオリファンの人たちはあの1-9前の鷲選手のHMをどのように感じているんでしょう?むしろそれが知りたい。
 タオルマフラー踊り用のタオルは球団のグッズとしてちゃあんと販売され、応援ガイドにもちゃあんと振り付けが掲載されている。どうやら応援団と球団はちゃんと和解しているようです。合併を受け入れたと言われても仕方ないと思います。
 では彼らが礒部たちのHMをやるのは何故?
「元Buファンでイーグルスへ流れた人たちに対するいやがらせ」
 くらいの意味しか感じません。

 礒部たちのHMをあちらの応援団が演奏している間、何も知らないリプシーがそれに合わせて踊っていました。
 彼女はあれが元Buの、現在は鷲の選手のHMとは知らないのでしょう。皮肉な光景に写りました。


 去年は、レフト外野下段席の通路には
「ここはビジター応援席です。ホームチームの応援の方はご遠慮願います」
 という張り紙がありました。警備員による拡声器でのアナウンスも度々ありました。
ビジター席でのトラブル防止という名目で、Buのユニを着ている人がそれを脱がされる人がいるということもありました。
 今年は、あの張り紙も無くなっています。
 Buユニの人も何も言われなくなりました。
 それどころか、Bsユニを着た集団がレフト下段の真ん中近くに堂々と座っていても、誰もなんの注意も与えません。
 Buユニを着てる人がどれだけいても何の不快も感じませんが、Bsユニの連中に座られるとやはり不快です。客が入るならビジターの客が不快な思いをすることなどもうおかまいなし。
 最初からやってなくて「そんなもの」だったのならここまで言いませんが、「トラブル防止の為に元々やっていたはずのホームとビジターの棲み分け」を、この球場とこの球団は放棄したのです。

 去年のあれは何だったんでしょうか?


 すっかりイーグルスファンとなった私。礒部や吉岡や高須や藤井にも新しいイーグルスのHMが出来て、それにも馴染みました。

 こうして月日が過ぎていくごとに、Buの存在は遠い思い出になっていくんでしょうか。
 私の中ですら、合併は「風化」していくんでしょうか。

 でも、私はやっぱり大阪ドームのライトスタンドには足を踏み入れることが出来ません。まるで結界でもあるように。



 SMAP×SMAPに清原とノリが出演していたのを見てしまいました。
 ノリが、「キャンプで宮内オーナーが来た時に若いのが一発芸とかやるんですよー。めっちゃオモロイですよー」などと楽しげに話しているのを見て、吐きそうになりました。
 清原はいいです。宮内に何の恨みもないでしょうから。
 でもノリがそうやって宮内の前でご機嫌取りをする若い選手たちの話を楽しそうにするのが心底許せなかった。
 もう、悲しいとか悔しいとか腹が立つとかいう具体的な言葉で表現できない感覚でした。とにかく吐き気がした。

 そして、その時あらためて確認したのです。
 やっぱり、何年経っても、どれほどイーグルスファンとしてのめりこんでいっても、その1点だけは絶対に譲れないのだということ。
 「オリックス」という会社が何を奪っていったのか。何を踏みにじってくれたのか。そして今も踏みにじりつづけているのか。それは絶対に忘れることは出来ないのだということ。

 オリックス・バファローズ側に座って応援するくらいなら、30年来アンチを続けたジャイアンツ側に座る方がまだいい。

 むしろその感覚は去年より強くなっている気がします。
 多分ね、友達とかに手を引っ張られて無理やりあっちに連れていかれそうになったら、泣いて抵抗すると思う。多分本気で泣くと思う。


 わだかまりなく大阪ドームのライトに行けるようになった時、私の中で合併は「風化」したんだと思ったこの3日間だったのでした。 


 ごめん。
 あんな騒動があったのに、いや、あれがあったからこそ、
 12球団皆仲間、等しくリスペクトし合いましょう───なんて奇麗事を私が言ってはいけないのだということを痛感しています。

 どうしても、何があっても、何をやっても、選手に罪はないとどんなに胸に言い聞かせても、絶対に愛せない、認められない球団がひとつだけあるのです。

「襟」問題はほんとは「襟」の問題じゃない んだけど。

2006年05月11日 | 球界のあれこれ。
わりとどうでもいいんだけど、たまには軽い話題でも。
あまり深く考えずに書くので読む方もあまり深刻に受け止めないで下さいね(笑)


↓新庄「襟問題」4/30~4/4のまとめ(ニッカン記事中より)

▽新庄「襟」騒動

 ◆襟付き 4月30日ソフトバンク戦で、黒い襟付きアンダーシャツを着用して出場。試合前に審判団に着用許可を得ていたが、相手側から「少年たちに悪影響を与える」、王監督からも試合中に「確認した方がいい」とクレームを付けられる騒動に発展した。事情を知らなかった日本ハム側も確認に走るドタバタぶりだった。

 ◆却下 翌5月1日、パ・リーグ審判部は襟付きシャツの使用を却下。前川審判部長が「マナーの問題」として今後の着用は認めず、日本ハム側に通達した。同審判部長はまた、チーム全体で襟付きに統一するのであれば問題なしとの見解も示した。島田統轄本部長は「本人とも話し合い、もうやらない方向になっています」とコメント。また冗談で「全員統一で襟付きにする?」と問いかけたところ、新庄が「いや、もういいです」と話したという。

 ◆白旗 西武戦前に山本審判員から襟付き不可を正式に伝えられ、新庄は「はい、分かりました」と返答。

 ◆素肌 4日西武戦では一転、ユニホームの下は裸と見間違うスタイル。アンダーシャツ着用も、特注ユニホームの襟元が大きく開き、素肌全開の「悩殺ファッション」を披露した。


日本ハム新庄の襟にパ審判部が改めてNO
日本ハム新庄が襟シャツ問題で真意表明
新庄「連盟がどうとか、マナーがどうとかオレにとってはそんなのは問題ではないけれど、ただ選手が新しいこと、いろいろなことにトライしていこうという気持ちがないことに寂しさを感じている。ファンのために選手個々がいろいろなことを最初にやる勇気を持ってほしい」。

日本ハム新庄「襟問題」は審判団に一任
日本ハム新庄、今度は「襟付きスパイク」


最初に「けっこうどうでもいい」と書いてしまってミもフタもないんですが。
私自身は実際「襟」なんかはどうでもいいと思うんですよね。
アンダーの色まで自由にしてしまうとチームが並んだ時にかえって見苦しいのでやめれと思うんだけど、襟くらい出てようがスタンドだろうが胸元が開いていようが、もしそれが今後スタンダードになっていけば

ストッキングが森谷スタイルかそうでないか

くらいの感覚になると思うし。(あ、鷲ファン・Buファンとして「森谷」にさせてもらいましたw)
「あの選手は襟出し、この選手は襟無し」みたいな感じで。それが当たり前になればね。
だから、「青少年に悪影響」とか年寄り年配の優等生の方がいかにも言いそうな理由で抗議されても、鷲がノム監の好みでヒゲ茶髪禁止になってるくらいちょっと失笑ものだとも実は思っています。

(あ、その抗議について他の問題と絡めてゴチャゴチャ言ってる方の意見は私は完全スルーしてますよろしく。気に入らん人の言うことは何でも絡めてイチャモンつけたい気持ちは充分わかりますし私も時々やりますが、見ててなんかミットモナイっす)

あと、一旦許可出しておきながら相手監督に抗議されたからってあわあわしてる審判団、かっこ悪ぅ。

抗議したのがもし「王」とか「野村」じゃなく「伊東」とか「中村」とか「バレンタイン」だったらどうだったのかしらとちょっとイジワルなことも考えたりして。
(「野村」でもやっぱアワアワした気はするなんとなく。実際は抗議でなくボヤいただけでしたが)


新庄は「襟」にこだわることによって「襟」だけじゃない問題提起をしたいのかもしれないとは思うんですよね。たとえばそういう審判のアワアワ加減とかも含めて。

とは、思うんですよ。

が、

ぶっちゃけ、選手がアンダーをファッショナブルに着こなして(笑)るからって喜ぶファンって多いんでしょうか(爆)

選手がカッコイイアンダーシャツを着てるから球場へ見に行こう♪とか思います?
………いや、現場じゃむしろ見えないし……(苦笑)
「かぶりもの」なんかは、現場のファンからも「見える」し喜ぶんだけどねぇ。私も「見てみたいなぁ」とか「ウチの選手もそのくらいハジケてみやりいのに」(今はムリ)と思うんですよ。
ただたまにあるから面白いんであって、アンダーと同列じゃないでしょ。
ちなみに、寒い試合のネックウォーマーなんかとも同列にされたくないけどね。

単に皆が同じスタイルにしてるのがダサく感じるからやりたくないだけなんじゃないの?っとさえ思えてきた今日この頃です。
そんなわけで、ファンが喜ぶ為にという言葉を使えばいいってもんでもないしそれに嬉しそうに乗っかって騒ぐマスコミもヤレヤレだなぁと。
なのでね、

新庄さん、
いつまでも「襟」にこだわり続けるのはむしろかっこ悪くないですかね?
「靴」の「襟」に至ってはもう…(苦笑)


「新庄」なら「次」のアイディアで勝負して下さいよ。

…ファンはそんなことより試合でもっといいとこを見せてくれる方が何倍も嬉しいんじゃないか?とごく普通のことを思ったりもします。
いや、そんなこたわかってるのかもしれないけど「襟」に関してはもうええんちゃうの?と。
先生に注意されてもむきになって学生服の下に赤いセーターを着てる子みたいでものすごく子供っぽく感じるんですけどね(笑)。

「大阪オリックス」なんて「地元球団」とは思えない

2006年05月01日 | ノーモア2004年
なにか、書こうと思った。
でも、考えがまとまらなかった。
私がこちらのブログの記事を書こうとする時には、何らかの「怒り」や「憤り」が核になっていることが多い。
それなのに、核となるほどの「怒り」や「憤り」が驚くほどわいてこなかった。

だから、これを書くまでに時間がかかってしまった。

来季は「大阪オリックス」、大阪D買収で

そうなのだ。
私は、阪急ファンではなく、ブルーウェーブファンでもなかった。
だからかもしれない。
もう、近鉄バファローズは蹂躙され奪われて2004年11月30日に歴史を閉じたのだ。
その後に、あのオリックスという会社が奪いつづけてきた(「阪急ブレーブス」と)「ブルーウェーブ」の残り香である「神戸」を用済みとばかりに捨てようが、今更「大阪」と冠されようが、大きな感慨を持つことができないでいる。


「あ、そう。やっぱりそういうつもりだったのか」

と、何に対する嘲笑か解らぬ笑いが漏れただけである。
そしてただぼんやりとした「悔しさ」が胸のあたりをもやもや覆っている、そんな感じだろうか。



「愛されない存在として生まれた球団を、それでも頑張っている選手や監督のために、応援しよう」
と、選択した人たちがいる。
その人たちに支えられて1年を経過した。
最初は戸惑いながらでも、1年も応援していればなんとなく「うちのチーム」と情が移るのは仕方のないことだ。しかしそれはすでに合併前のチームに対する想いとは似て非なるものである。(ちなみに現在イーグルスを応援している私の気持ちは、Buを愛した気持ちとは「似て」すらいないと思っている)
仰木監督の他界、そして清原・中村紀の入団。
清原効果でマスコミの注目度は何倍にもなった。
そのおかげで、ブルーウェーブも近鉄バファローズも、その合併の身を裂かれるような痛みをも「知らない」、新しいファンも増えた。
合併直後には「合併球団は応援しない」と声高に唱えた手前気まずくておおっぴらにBsを応援できなかった人がこっそり応援し始めたりもしているかもしれない。
「オリックス」はことさら必死になって「旧BWファン」や「旧近鉄ファン」の力をかき集めなくても、ある程度商売が出来る目処がたったことだろう。

そして、大阪ドームを手に入れて、「大阪オリックスバファローズ」になったとして………?

私は現在大阪市民だが、「これはうちの地元チーム」だとは(応援できる出来ないは別としても)とても思えない。



オリックスは、これで完全に「ブルーウェーブ」を捨て去ることになる。
あの「日本一居心地のいい球場」をも、捨ててしまうのだろうか。
「がんばろう神戸」も。
神戸ですらなくなったら、ネピリプの意味って何になるんだろう。
そこで、権利だけをこっそり買い取っていた「バフィ」を再登場させる気だろうか。

納得いかない神戸のファンには「サーパス神戸がありますよ」とでも言うつもりだろうか?


生憎と、「大阪××バファローズ」だろうが本拠地が大阪ドームになろうがバフィがマスコットに返り咲こうが、あのチームは私の愛したチームを引き裂いて多くの涙の海の中であたふたと繋ぎ合わせて作ったチームであることにかわりはない。
そのことを、自分の胸の中で確認した。

そうして、あの球団のオーナーは次には何をファンから奪い、踏みにじって商売を成立させていくのだろうか。

こんなやり方はいずれファンからしっぺ返しをくらって商売立ち行かなくなる、と思い知らせてやりたかったのに、彼の商売は着々とうまくいっているようだ。
合併の「痛み」はそれにすら何の効果も上げられなかったのだ。

こんなんじゃ、これからまた何が起こっても「ファンの声」なんてたいして力を持たないと証明したようなものだ。



それだけがただ悔しい。


【追記】
今、ニュースで正式に「大阪ドーム買取」を表明したというのを見ました。
「神戸からは撤退しない」
と言っているようですね。
ゼロにはならない、とは言っても地方球場なみの試合数になることも十分ありえます。

「大阪オリックス」は断念したんでしょうか?

でもダブルフランチャイズの期限がきたら………


あの会社のやることは、いちいち信用おけません。

ズレータ暴行「事件」について思う

2006年04月24日 | 球界のあれこれ。
実はこの問題については完全にスルーするつもりでした。
何故なら、色んな意味で気分が悪いから。

それに、真っ当なことはすでに色んな人が書いているようですし異口同音な記事を書いても仕方ありません。


暴力は絶対にいけない、なんて当たり前のことはもう書きません。
いけない事だから、世の中には暴力に対する罰則があるのです。

実は本来私が書きたいのはもっと別の事なのですが、まずは「異口同音なことを言っても仕方ない」と言った舌の根も乾かぬうちながらこのあたりについて少々触れてみたいと思います。

せっかくなのでこちらにTBします。
(きょうろぐ企画)どうすれば球場での暴行を無くす事ができるか?
(TBセンターはめたかさんのところ。


・「暴力行為」に対する罰則は「甘い」?

暴力行為に対する罰則が軽すぎるのでは?という件については、野球界全体で「お互い様」というナアナアな空気によるものだと思います。
どこのチームにも、血気盛んそうな選手はいるはずですから、罰則を重くしすぎていつ自分の球団がワリを食う羽目になるかわかりませんから。(うちに限って…というのは通用しません)
つまり、暴力行為に対して「傷害事件にもかかわらず」甘い、というのは野球界全体の問題だと思います。


ここからちょっと本題を逸れます。
参考までに、刑法では
人ノ身体ヲ傷害シタル者ハ十年以下ノ懲役又ハ三十万円以下ノ罰金若クハ科料ニ処ス
ということです。
私はもちろん法律の専門家ではありませんし、どの程度の傷害ならどの程度の刑が適用されるのかまでは調べる元気はありませんが。
こないだの奈良の「騒音おばさん」は(傷害で)1年の実刑判決。

何故ここでそんな『野球とは関係ないところ』での傷害の話を書くかというと、ズレータの暴行について「一般なら立派な傷害犯じゃないか」という言い方をする人が少なからずいるからです。
そんなに一般の傷害と比較して言うなら、実際にはどの程度の刑なのかちょっと見てみようかなと思った次第です。
もちろん、相手(この場合金村投手もしくは日本ハム球団)が被害届を出して刑事告訴すれば刑法によるお裁きを受けることになります。その場合どの程度の刑になるのかは…法律の専門家の方におまかせします。専門家でなくても実際に傷害罪の刑を受けたことがある、もしくは傷害を受けて相手を訴えたことがある人ならもっと詳しいでしょうが。ここはそう深く追求しても仕方ないかなとも思いますし。


一般の傷害では(懲役でなければ)罰金30万円以下かもしれませんが、問題は何万人もの観衆+テレビ視聴者、及びその後のニュースなどで目にする人の多さ、及びプロ野球の試合という公共性の高い舞台で堂々と暴行が行われる、ということ。
リーグ及び球団からの処罰というのはこれに対して実行されるべきでしょう。


本来、罰則を罰則として有効に機能させるなら例えばですが

「暴力行為1回1ヶ月出場停止、再犯は該当シーズン全試合停止」

とかそのくらい重くても構わないと思っています。
残り試合の関係があるので、やっぱり日数指定の方がいいけど。
(罰金についてはあっても無くても意味がないというか、どうせリーグの運営資金の足しにするだけだろうという気がするので罰則としてはオマケのようなものです。金額については前述の刑法の罰金を参考にしたのではないかと思ったり。)

出場停止期間が長ければ違反した選手はチームにも多大な迷惑をかけることにもなりますし、その迷惑に対して球団からさらなる罰則や年俸の査定に影響を与える、外国人選手ならそのまま解雇ということも充分ありえる話です。そのようなペナルティをぶら下げて尚違反するのならそのまま解雇されても誰にも文句は言えないでしょう。

ただし、罰則は本当に「罰する」ことが目的なのではなく、未然に防ぐための抑止力として機能すべきことであって、きちんと(役立たずの会議ではありますが)しかるべき決定機関で基準を決定し、来季からなら来季からと施行する期日を決めなければなりません。



ここから再び脱線して、「今回のズレータ」の件に触れますと。
上記のことから、今回の裁定(出場停止10日)は私は妥当だ、と考えています。
何故なら、それが現在までの判例に基づく裁定だと考えられるからです。
むしろ、これまでの裁定からすれば王監督の述懐のように「意外と重かった」と言うのも現場責任者の実感としては偽らざるところだと思います。

よく引き合いに出されますが、昨年の中日タイロン・ウッズ選手の暴行事件も10日です。
ウッズの場合、以前から「次に危ない球を投げられたら殴る」と予告していたこと、実際にぶつけられてもいないのに殴ったこと。
ズレータの場合は計画性はないものの暴行は2度目であったこと(退場は6回目ですが実際に暴力行為は2回目です。威嚇行為というのがあったので2.5回というべきかもしれませんが。鬼の首をとったように「6回目」を連呼されるものも見ましたが、暴言での退場などと一緒にしてはニュアンスが随分変わります)
そのあたりからプラマイで同程度の日数に落ち着いたものだと思われます。

さらに脱線すると、この記事を書いている最中にも、清原選手がダルビッシュ投手から死球を受けた際に、「今度こういうことがあれば、相手を倒す」という旨の発言をしてさらに物議をかもしています。
これでもし万が一本当に清原選手が暴行に及んだ場合、ウッズと同等の処分になるということでしょうか。
一気に処罰を重くするということが出来ないならば、さらに「意外と重い」ということにしてウッズ以上の処罰を与えるべきでしょうね。

ともあれ、王監督の「意外と重かった」発言で、ソフトバンク球団が暴力行為に対して容認しているとか甘いという意見も見ますが、これは特別王監督やSB球団が、ではなくおそらくどこの球団のどの選手で同じ裁定が出てもペナントを争う現場責任者なら思わず「10日はちょっと重いな…」という感想を持つだろうと思います。冒頭に書いた、「球界全体がお互い様でナアナア」であるということを象徴しているとも思いますが。


ところで、「即解雇させろ」というのを何度か目にしたんですがそれが日本人選手でもそう言えるんでしょうか?
もしどこかのチームの日本人主力選手が暴行事件を起こしたら、それを即解雇しろって、簡単に言えるのかな。
外国人選手だから解雇しろでは哀しい話だと思う。


・暴行の芽をつむことも
実際に「起こってしまった」時の処罰を重くして抑止力として利用するということをこれまで書いてきました。が。
実は私は「人間の理性」というものをあまり信用していません。
ということで処罰を重くすることで一定の抑止力は得られるとは思うものの、それでも暴行を働く者というものは「ゼロ」にはならないのではないか…と思っています。
誰でもいざというときに理性を働かせることが出来るなら世の中の「かっとなってやってしまった」なんて事件はとっくに無くなっているはずですから。

ということで、やはり(すでに他のブログ等で案として提案されていることですが)暴行や乱闘の原因になりやすいプレーに関してルールを変えてゆくなり(危険球の適用範囲を広げるとか)「芽」を摘む工夫も重ねてもらいたいもの。

どの方策でも「これで『ゼロ』になる!」などという万能の策などあるわけがありません。
様々な方向からの「抑止力」を重ねて、限りなく「ゼロ」に近づけていく努力をして欲しいです。





きょうろぐTB企画向けの内容は以上です。
本来なら別記事にすべきなのでしょうが、この問題について記事をいくつも書くのも嫌なので、引き続き、まったく別方向の切り口のことを書こうと思います。

この問題、色々と気分悪いこともあり(主にブログ界の中でのいろいろ)本当にスルーしようと思っていました。
が、ひとつだけどうしても私の気持ちとして言っておきたくなったことがありました。


勿論、ズレータがやってはいけないことをやったという事実は変わりません。
罪の重さも(処罰の重さ軽さに係らず)変わりません。
それをきちんと踏まえた上での話ですが。

私はホークスが好きです。
ぶっちゃけ、Buを除けば12球団で2番目に好きなんじゃないかなと思います。
だから今から思いきり甘いことを書きます。それがむかつく人は読まないで下さい。読んでむかついても責任はとりません。


ズレータが、どんなに素敵な選手だったか、社会貢献活動に熱心で、感激屋さんで、ファンのことが大好きで、福岡のことが大好きで、数々の奇跡を起こして大きな歓喜をファンに与えてきた選手だったかということも、ファンの方ほどではないけれど知っています。ファンの方ならもっとよく知っていると思います。
一昨年に暴行で退場になったあと、昨年は王監督に諭されてブツケられても怪我させられても堪えていたことも知っています。

それを自分でぶちこわして、チームにも迷惑をかけて、他チームのエースに怪我をさせて、止めに入った仲間のことすら目に入らなかった、なんて馬鹿なんだろうって思う。

でも、私はそのことでズレータの今までのことの総てを否定はしたくない。


いつか、私は「選手を叱るのはそのチームのファンにしか出来ない」って書いたことがあります。(実際は本人の周囲の人が叱るんだという現実的な話は置いておいて、です)
愛情を持って叱ること。
そして、そのあとに、彼のことやこのチームのことをよく知りもせずに批判し否定する人たちから守ってあげることも、ファンにしか出来ないのだと思うのです。だって、彼から幸せをもらってきたのはそのファンの人なのだから。
こんな暴力選手のことは嫌いになっちゃった、という人はまあその人の勝手ですが。


私が、どんなに退場回数が多くても、やっぱり暴行で刑事告訴まで検討されちゃったタフィ・ローズを、それでも愛し続けたように。


どんなに馬鹿でも、ズレータが愛しくて、戻ってきて欲しくてたまらない人はきっといっぱいいると思う。それは出場停止で打線に穴があいちゃったよどうしよう、とかそんな次元ではないはずです。

球団は「次やったら解雇」と言っています。当然でしょう。今回即解雇にならなかったことに不満を持っている方もいると思います。
ズレータのそういう人となりを知っているからこそ、前回球団は彼を信頼してくれたのだと思うし、それを裏切ってしまった彼を即刻解雇するという選択肢もあったはずですが(もちろんチーム事情から甘くならざるを得ないという部分はあるにせよ)もう一度信頼して最後のチャンスを与えてくれたものだと思い、今度こそ本当に「二度と」このような行為に至らないよう願います。
地に落ちたイメージを回復するのも大変だと思います。戻ってきてパナマウンガーをやっても、犯罪者扱いして批判する人は多いでしょう。
それを乗り越えて、また大きな歓びを与える側の選手になって欲しい。

そんな風に、思うのです。

※ホークスファンの皆さん、ファンじゃない私が出すぎたことを言って申し訳ありません。

尚、これは
殴られた金村投手が私の贔屓球団の選手じゃないから他人事だと思っているわけではありません。
殴られたのがもし岩隈であっても、もちろん間違いなく激怒はしますが、最終的には私は同じ事を言っていると思います。


ただ、加害者が昨日今日ぽっと出てきて態度も悪いわ働きも悪いわチームにもファンにも社会的にも何の貢献もしてこなかったロクでもない選手なら徹底的に断罪しますよ。そこんとこの判断基準はきちんと線引きが出来ることではなくそれこそ個人個人の中にある、「好き嫌い」も含む気持ちに左右されることです。だから、この考えは誰に押し付ける気もありません。私はこうだと宣言しているに過ぎないということはあらためて書いておきます。

私の野球選手に対する目線は多分に母性に支配されていることが多いのだと思います。
だから悪いことは悪いと叱り飛ばした後に好きな選手を庇うのは当然だと思っているし、庇うのはファンの当然の権利だとも思っています。
「この子は悪くないのよ、相手が悪かったのよ」という盲目的な庇い方は感心できないけど、彼の全人格を否定するような声から庇ってあげることはちっとも恥ずかしいことじゃない。そしてそれは彼のことを一番よく知っている筈のファンにしか本当は出来ないことなんだと思うのです。
ただ、こういう場合に加害者を庇うには、自分も批判されることを覚悟の上でしか出来ませんが。

ズレータに問う“サムライソウル”
筆者は「月間ホークス」などのライターをつとめている人。だから、身内に甘い感覚かもしれない。けれど、ファンにはこういう目線で見てやって欲しい、そんなコラムだった。


※尚、今回の一件で多くのブログなど(ファイターズファン、ホークスファン、それ以外)で様々な方向からの意見を拝見致しましたが、今回はあえてどこの記事も引用・リンクなどはしておりません。「~という意見をよく目にした」といった表現にとどめております。そういう表現は卑怯だと思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、特定の個人と論争したり慰めあったりする気はありませんのであえてそうさせていただきました。

MLBの野球大会へようこそ

2006年03月14日 | 球界のあれこれ。
久々の更新です。
day by dayの方で記事にするのもなんだか鬱陶しい気がしたので、こちらに書くことにします。

さて、ワールド・ベースボール・クラシックがすでに始まっています。

こちらでは「参加決定」した時にしか記事にしていません。
WBC参加決定…だそうで…(05/6/21)

メインブログの方でも、殆ど壮行試合くらいにしか触れていない感じです。
つまり、実のところ企画段階でも実際にチームが出来上がってきても、試合が始まっても結局あまり興味は高まらなかったのですよ。
試合が始まれば結局見てしまうだろうし盛り上がるだろうと自分では思っていたのですが、オープン戦の方がよっぽど盛り上がっている有様です。

だいたい、一次予選は日本でやってたこともあり通常のナイトゲームの時間でテレビで見ることができましたが、二次予選はアメリカですからご存じの通り早朝から。


そんな平日の早朝に野球を見る習慣は我が家にはありません。

いっそトリノみたいに深夜3時とかならむしろ見るかもしれんのですが(笑)
というのはわりと瑣末なことなのでさておき。
色んなブログを巡回していると、早朝から見てた方も多かったようで皆、野球好きだなぁ。私は野球好きとしてまだまだだなぁと思った次第です。

さてそんな野球好きの皆さんが、月曜の朝っぱらからはらわたを煮えくり返されてむかむかしながら仕事や勉強が手につかなかったり見終わったら寝ようと思ったら寝付けなかったりと日常生活に悪影響を及ぼしてしまうような出来事が起こったそうですね。

【WBC】米も認めた誤審、消された1勝
王ジャパン、アメリカに“判定”負け…準決勝でリベンジだ!
なぜ判定変更!?日本 米国に敗れる

関連記事は様々あるのですが代表的なもの(主要スポーツ紙)だけを。
なお、WEB版しか見ていないのですが、スポーツ報知だけはこの関連のニュースについて共同通信社の配信ニュースしか掲載していないのが興味深いというか色々うっかりしたことが書けないのかなぁというぼんやりした感慨を持ってしまう私です。

前述の通り生では見ていなかったので、リアルタイムで見た人と後から報道で知った私にはおそらく越えられない壁があります。
というわけで、ひとまずの感想は「ま、そういうこともあるんでしょうよ」という感じだったのです。


だって、前にも書いたことだけどWBCって

MLB様が野球大会をやるぞおまいら参加しろよ

って感じの大会ですし。
十分な議論も計画も調整もせずにとにかくやってみようというドロナワな大会ですし。

少なくとも、USA国内の野球関係者にも
世界一を決める権威ある大会、たずさわることは誇りである
という意識を浸透させることも出来なかったんですよね?
選手の次に大事だと思われる「審判」がギャラでもめて参加しないくらいなんだから。

尚、今回の判定の件では特に八百長だの贔屓だの
以前、巨人に対して有利な判定をする審判を「ジャンパイア」と呼んだようなそんなことはあえて言いませんが、それでも
国際大会においては試合当事国以外の審判員を使う
なんて常識的なことすら出来なかったんですから。
そうしていれば少なくとも「故意に米国に有利な判定をした」などということは言われずにすんだわけです。質を云々言われることはあっても。

アテネでまさかの予選敗退したのがそれだけ悔しかったんでしょうか。
ベースボール発祥国としてのプライドがずったずたになったんでしょうか。
あんなことになるんならMLBの選手を出しておけばよかったと思ったんでしょうか。
主催国のMLBは、USAが1番強いということを世界(といってもごく狭いけど…)に示すことが出来ればよかったわけですよね。
だから───
あんまり細かいことは言うなってことですよ。



国際大会がもっと盛り上がるものになっていくためには、多分すごく年月が必要で。
たとえば昨年から始まったアジアシリーズみたいなのが定着して、「各国代表」とは別にクラブチームの世界一決定戦なんかもやったりして、何年かに一度でもこうして各国代表が集まって、繰り返しやっていく中で「世界一」は意味のあるものになっていくのだろうと思います。

だから、MLBが主導権を握って運営するような大会は問題があるとか、日程のこととか審判員のこととか共通ルールのこととか、

「野球で国際大会を定着させるために一体どこに改善すべき点があるのか」

ということを少しずつでも明らかにしていくために、今回のWBCは非常に意味のあるものだったのだろうと思います。

同時に、

世界一を決定するガチンコ勝負!それぞれの国の誇りをかけて!!

なぁんて幻想はこれで多くの人が捨てることが出来たのではないかとも思います。

ただのMLB主催の野球大会ですよ。
あんまり、重たく考える必要ありませんって。

これで優勝した国は、単なる「WBC優勝国」なんですから。



むしろ、イチローの気合が入りすぎててイタい…。


ま、でも日本の野球もけっこうやるぞってこれを見てるよその国の人たちに見てもらえるのは嬉しいことです。
また、今回のことで米メディアや選手たちなど、「やっぱりそれはおかしいだろ?」と発言してくれる人が多いようなのでそれも救いです。
もし、ガッツポーズの監督や「贈り物」発言の選手みたいな人ばっかりだったらあやうくアメリカ嫌いが進むとこでした。


※なお、今回のこの記事を書くにあたって、運営費や収益費など金銭や権利にからむ政治的な話は完全に頭から除外して書きました。
そこまで言及するには私は今回のWBCに関してあまり興味なかったこともあり不勉強ですし、またそういったことについては専門家やその道に造詣が深い方が論じてくださるでしょうから無理はしないことにしました。
というわけでいつもながら印象と感覚だけで書いていますのでマトハズレなことを書いてたら申し訳ありません。

ライブドア騒動に思うあの夏

2006年01月19日 | ノーモア2004年
ライブドアに強制捜査が入ったということで、連日報道されているわけですが、その時にいちいちあの2004年7月4日のホリエモン映像が流れるもので「どさくさまぎれに人の傷に粗塩塗りこむような真似しやがって」と暗~い気持ちになりつつついまたその頃の日記などを読み返している今日このごろ。

2004/06/30 ライブドア近鉄球団買収交渉正式表明
 全体的に無理に平静を装った空気に溢れていますが、冒頭で言いたいことを全部言っちゃった感じの記事です。

もー買ってバファローズが1チームとして残るんだったら
大阪ライブドアバファローズでも全然いいです~(泣)
藁をも掴みたいのよ。ライブドアが藁でもいいのよこの際。



今回のことで、「やっぱりライブドアに売らなくてよかった」とか「新規参入を認めなくてよかった」みたいな流れは必ず出てると思うんですけどね。
でも、私は「堀江貴文」本人ははどうしても好きにはなれないけれど、ライブドアがこの時期に球団買収の意思があることを表明してくれたことを今でもずっと感謝しているのですよ。

6月13日の発表からわずか3週間ほどですんなり決定されていたはずの、そして世間もすっかり「しょうがないんじゃない?」みたいな空気になっていた「球団合併」にとにかく一度は待ったをかけるキッカケになってくれたのだから。
「買うっていう企業があるのに何故合併を強行するのか?」
「何故売却ではいけないのか、本当に売却先はないのか?」
しょうがないんじゃない?と思っていた人にも疑問を持ってもらう隙間を空けてくれた。

パフォーマンスだろうがなんだろうが、赤シャツ着て外野席で北川の同点ホームランにファンと一緒にバンザイする、それを実際に体験してくれたのは事実だもの。


そりゃ、現実問題としてもしライブドアがバファローズを買ってくれていたとか、イーグルスではなくてフェニックスが参入していてこんな問題が起こっていたらものすごいおおごとになっていただろうから。「やっぱりライブドアでなくてよかった」と言われても仕方ないのだろうけど。
そのどさくさ紛れに「やっぱり合併して正解だったでしょ?」みたいな流れだけは勘弁願いたいものです。

てゆうかヒルズ族狙われてるっぽいので、楽天は大丈夫でしょうか…。それも心配だが。

というようなことをいつものようにぼつぼつ書いていたら、いつもお世話になってるこちらのブログでど真ん中の記事が上がってましたのでご紹介。

『Livedoor騒動』を出汁に球団合併を美化しないでほしい…(なにわっち's Weblog)
ロッテが「ライブドアスポーツ大賞」とやらを受賞しましたよ(Starless and Bible Blog)