「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

2005年もオールスターはありました

2005年07月25日 | ノーモア2004年
オールスターも終わり、シーズンは後半戦を迎えます。

皆さんはオールスターゲームを楽しみましたか?
中継の質はともかく(笑)それぞれの楽しみ方をされたかと思います。

そして、こう思っている方も少なくないと思います。

ああ、今年も12球団2リーグでオールスターが出来た───

選手の側からはこんなコメントが出ています。

礒部“伸び伸び”2安打2打点(7/23 スポニチ)
「去年とは違って全然気楽です。雰囲気を楽しめました」。昨年の球宴は近鉄・オリックスの合併問題に端を発する球界再編騒動のまっただ中。選手たちは12球団存続を祈り12色のミサンガを腕に巻いて舞台に立った。
 近鉄選手会長で「合併反対」運動を率いていた礒部は1年前を思って言う。「今も野球界を何とかしようという気持ちは衰えていません」。昨年来の構造改革は今も懸案として横たわる。
 昨年訴え続けた「2リーグでオールスターができる喜び」は今も胸に残る。1リーグ制構想が現実化していれば、この夜の夢舞台はなかった。生き残った球宴で野球の原点を思い返し、礒部は心地よい汗を感じていた。


確かに、12球団で、2リーグで、オールスターが出来たということは「昨年球団数削減や1リーグ化に反対していた者」にとってはその成果であり、心から喜ぶべきことなのだと思います。

でもちょっと待って。

この記事に綴られているのが礒部の言葉の全てとは思わないし、逆にごく一部なのかもしれません。
それにしたって、礒部は
「(2リーグでオールスターが出来て良かったから)楽しめた」とは言っていません。

去年のように「差し迫って」プレー以外のことに頭を悩ませる案件がなく、球宴に参加できる。
だから「気楽」で「雰囲気を楽しめた」だけ。
去年はそれどころじゃなかったから。

私たちも、去年のオールスターの時は悲壮な気持ちでいました。
選手会が、各球団カラーの12色のミサンガを作って、球宴参加選手が全員(その後全選手)身に付けたのもオールスター戦からでした。
急遽、選手会の事務員の女性たちが材料を買い集め、球宴参加選手の数だけのミサンガを作って配布したといいます。
私はその話を聞いてこんなことを書いてました。、
あれ、自分で作ろうかな。そして、応援の時付けていく。
たくさんの人は同じ思いでした。
ネット上ではミサンガの作り方が出回っていたし、色んな人がそれぞれ自分なりにそれを作っていました。
やがて、選手会からもキットとして販売されたことを記憶されている方も多いと思います。

その「ミサンガ」は今は私の携帯ストラップとして、去年の12色のままいつも私と共にあります。
その中でひときわ赤い一本は、バファローズのメガホンを繋いでいた赤い紐でした。

あの「祈り」は。

「2リーグ存続、12球団存続」
それだけのための祈りじゃなかった。

「あの12色」で残ってくれなければ意味がなかった。


「ダイエー」の「オレンジ」が「ソフトバンク」の「黄色」に変わるくらいならまあいいか、で終わりですが。



今年も、2リーグでオールスターが出来たこと。
内訳はともかく12球団が維持できたこと。
それらには一定の評価はできるとは思います。

でも、ノリがホームラン競争で勝利し岩隈が投げる姿を、涙を浮かべながら見つめた───
あの時の想いはトゲトゲの小さな結晶となって心の中でちくちくと転がりつづけています。


「元近鉄勢」の中で唯一の出場となった礒部。
そのヒッティングマーチが去年まで歌い慣れたあの歌であることですら、素直に嬉しいと思えない私がいます。
去年まであんなに信頼していた人たちに対する反感や不信感を持ってしまったことも。


去年あんなことがなければ、否、最後に私たちの望む結末を迎えることが出来たのなら。
こんな想いを抱くこともなかったのに。

この季節が来るたび、オールスターがある度、きっと2004年のオールスターを思い出してまたあのトゲトゲの結晶が転がりだすのでしょう。
でも、その痛みが、去年のことを忘れないために必要なものであることを私は知っています。


それでも、礒部が「楽しめました」と言ってくれたことは私の中で救いだったかもしれません。
少しではありますが、「2リーグ残ってよかったね」という気分にはさせてもらいましたから。

【きょうろぐ】 球界改革についてのファン意識調査(7/21追記あり)

2005年07月20日 | 球界のあれこれ。
普段はday by dayの方で楽しく参加させて頂いています今日から野球ファンになった人のためのブログさんの企画ですが

球界改革についてのファン意識調査

というテーマなのでこちらで扱わせて頂きます。

本当は企画がアップされた時点ですぐに取り組もうと思っていたのですが、3連休はキッカワ祭りだったため(笑)出遅れてしまいました。

「各論編」というのがまた追ってあるそうで、今回は「総論」としてアンケートのような形式になっています。
設問に対しA・B二つの答えが用意され、いずれか自分の意見により近い方を選択した上で自分の意見を付記するという形で回答していきたいと思います。
※7/21 7番の回答が抜けているのを発見(笑)追記しました。


1.FA制度はよい制度だと思いますか?
A、金本が阪神に来たり良い面もある。選手の意思が尊重されていい。
B、金があるチームに選手が集まるのでつまらない。ないほうがいい。

基本的には
FAは本来、働き場所のない選手が新天地を求めて自分の意志で移籍する権利であるべきだと思っています。が、現状は一部の選手が高年俸を求めて条件のいい球団へ移籍するための制度になっています。
再契約金だとか補償だとか「お金のかかる」ルールになっているため球団にしても資金が豊富なところが有利な制度になっています。
「FA」という制度そのものよりもそのルールに問題があるのだと思います。


2.ドラフトについて。逆指名(自由獲得含む)は良い制度だと思いますか?
A,ホークスやスワローズ(の先発)とかうまくやればよいチームになる。
B、やっぱり金の問題が・・。不人気球団にはいつまでも良い選手がこないので不公平。


結局これが一番「裏金」の温床になっているのでは…。


3.ドラフトについて。かつて行われていたくじ引きは問題があると思いますか?
A,選手には悪いがドラマがあって面白かった
B,くじ引きで人生決めるのはいくらなんでもバカにしすぎ。

かな、悪いけど(笑)
ウェーバーにしろくじ引きにしろ、FAのルールを正常なものに整備した上で期間を短縮しそれとリンクさせるべきだと思います。
FAが現状のままなら運だけで就職先を決められた上にFAの期間は長いわよっぽどの選手でなきゃ利用できないわではやはり選手が可哀想。
でも出来れば「NPBに就職して球団は配属された部署」くらいのつもりで入ってきて欲しい気はちょっとするのですが(苦笑)※これ、全然違うの判ってて言ってますのでつっこまないで下さいw


4.ドラフトについて。完全ウェーバー(弱いチームからいい選手が取れる)は良い制度だと思いますか?
A、戦力均衡のためには必要
B,弱いチームに戦力を与える・・って甘やかしてないか?そもそも育成能力がないから最下位なんだって。

Bには同意できないので
完全ウェーバーにしたからって本当に戦力が均衡するかというのは懐疑的ではあります。
ただ「育成能力がなくても即戦力で使える大物新人」という選手が自由獲得枠などの制度では人気チームや金の積めるチームに集中して「不均衡」を齎しているのは事実ですから、少なくともそれに比べれば「均衡」に近づくことは出来るでしょう。
本当は、新人の(アマ時代の)良し悪しくらいで戦力の均衡不均衡を左右されるのもなんだかなぁとちょっと思ってます(笑)
それこそ名もない原石を発掘してくる眼力スカウトをもち、その原石を大物に育てられるチームの方が私なら応援しがいがあるんだけどなぁ。


5.選手の年俸は高すぎると思いますか。
A,今の時代に一億、二億って。一般人と比べてかけはなれすぎ。
B、芸能人や他のスポーツ(海外)と比べれば、妥当な範囲では。

基本的には
スポーツ選手の年俸を一般のサラリーマンなどと同列に語るのがそもそも間違っています。
実業家なら「一般人」でも年収一億二億なんて珍しくないし。
が、実はBの芸能人や他のスポーツと比べれば、という相対論もどうかと思います。
一部を除く球団が多く経営難だというのなら本当の「身の丈」というのはどのあたりが「妥当」なのかよくわからないので。
選手も生活かかってるでしょうから(その上寿命の短い業界だし)譲りにくい部分ではあると思いますが…
「金積めばイイ」系の球団のやり方に踊らされて、まるでバブルはじけたばかりの頃の日本を見るような(苦笑)


6.「野球人気の低迷じゃなくて巨人人気の低迷」だと思いますか?
A、巨人がヤバイだけ。
B、いや、野球全体でしょう


以前に比べて目に見えて人気が低迷してるのは巨人だけだということ。
昭和の時代スポーツで人気といえばプロ野球と相撲とプロレスだったわけですが、その中でいえばプロ野球はまだ頑張ってる方だと思うけど(笑)。ON時代、巨人V9時代を基準に「人気低迷」というならナンセンスにも程があります。
巨人の人気低迷をプロ野球の危機と大騒ぎするのは時代遅れ。巨人戦に人が全然入らなくなっても、地上派の視聴率がもっとどん底になって今の放送数の半分や1/3になっても、全体ではやっていけるシステムを作るべきだったのにいつまでも巨人人気に頼ろうとするから皆コケる状態になる。
繰り返しますが「人気」が劇的に落ちてるのは巨人だけです。「人気」で言えばパは上がってるし、巨人や阪神にぶら下がり状態のセも昨日今日劇的に人気が落ちたりしてるわけじゃないと思いますけど。
※この設問は「人気」ということなのでこういう回答をしています。
野球界が危機的状況であるということは間違いないと思います。


7.日本人選手のメジャー流出についてどう思いますか?
A、本人の夢だから。応援するよ!
B、猫も杓子も行きすぎなんだよ!そこそこのやつは日本でがんばれ。

といいたいとこですがBの気持ちも実は強いです。
私は基本的にMLBに興味のない人なので、日本のスター選手がどんどんあっちに行ってしまうと単純に寂しいです。でもまぁ向こうでやりたいっちゅうものをすがり付いて行かないでぇっつうのも大人気ないのでガンバレと。
ただし、しょーもないルールでもルールなんだからその範囲内でやって欲しい気はする。あんまりやりすぎるとファンも応援する気なくなるってもんですよ。


8.チーム数はどのくらいがいいと思いますか。
A、12が一番。
B、16は欲しい。
C、10か8が適当だが減らし方が問題。


長期的には、ということで。
球団数は多い方がいいです。
各都道府県に1球団ずつあってもいいくらいだ(笑


9.プレーオフ。セもやったほうがいいですか?
A、3位まででやるかはともかくなんらかのプレーオフはやるべき。
B、今までどおりで結構。独走もあれば混戦もある・・それが野球。

う~ん、かなー。
パのプレーオフの方式には色々と見直してもらいたい部分はたくっさんあるものの思ったより面白いので続けてもらっていいんですが…
セはどっちでもいいなぁ…(そんな投げやりな)



以上です。ぜえぜえ。
とかなんとか言ってるうちに、オーナー会議では
分離ドラフト決定、10月3日に高校入札とか、結局方向の一本化もできずに妥協しちゃった結論で多くの若者の将来を左右しちゃうという進歩のないトホホさを晒してをります。
時間があればこのあたりにもゆっくり触れたいのですが…つ、ついていけん…orz


・ちなみに「きょうろぐ」管理人・しけたろうさんのご意見はこちら。

ジャイアンツファンの人が気の毒になったここ数日。

2005年07月15日 | ナベツネお断り
見る気もないのに巨人戦が流れてたりする我が家ですが(笑)

数日前ですが、現在5位で首位と11.5ゲーム離れて「札幌」なもんだから
メークドラマ再び!
とか一生懸命煽っていたりするアナウンサーの声を聞いてると



………フッ。



と鼻で笑ってしまっている私がいるのは確かです。

タイガースがこのまま突っ走るかどうかというのは夏場に失速しやすいタイガースということもあり判らないし、ドラが復調してくる可能性もあるし、縺れてきたらいつの間にかそこにいる燕という不気味な存在もあるし、実は今一番上昇機運が高まってるのはベイなじゃないかという気もするわけですよ。
あ、すんません。とりあえずGより上にいるチームのことばかり書いてしまいましたが、GがCにころっと追い抜かされて最下位転落、の方がGが逆転Vするより可能性として大きいのは言うまでもありません。
でもそれらをおしのけてGが優勝するなんて考えるのはファンくらいなもんでしょう。

もちろん可能性はゼロではないから、ファンはそう信じて応援したいものだと思うのですよ。
上位チームが順調に潰しあってる間にもしGがものすごい連勝でもすれば、ということはありますよね。ただ今年のGにそこまでの力があるかどうかは疑問だというのはさておきです。

ファンっていうのは可能性が限りなくゼロに近づいても、「もうムリムリ」と口ではいいながらも、「奇跡」が起こることを心のどこかで信じているものだと思うんですよ。



前置きが非常に長くなりました。
そんな健気なファンの心を踏みにじる発言が当の讀賣さんからぽんぽん出てるという話です。
もう既にあちこちのブログなどで話題になっていますので今更という感じもしますが、こういうカテゴリを持つブログとしてはやはりちょろっと触れておきたいと思います。

7/12 巨人渡辺会長、信じるのは奇跡のみ?
しかし逆転優勝を信じているかの問いに「信じると言ったら頭狂ったと思うだろう。奇跡があるかないかだけだよ」とほろ酔いながらも冷静に現状を見据えていた。

7/13 「どん底まで行け」巨人渡辺会長不快感
すると「中途半端よりどん底まで行ったほうがいい。反省せん、みんな」と、ふがいないチームに連夜の激辛コメントを浴びせ、不快感をむき出しにした。
 前日11日は「(逆転優勝を)信じていると言ったら頭狂ったと思うだろう」と、V逸を覚悟しているかのような発言をしたばかり。全権を委任されている滝鼻オーナーは「そんなこと言っちゃいけない、と言ったら怒られたよ。おれとお前は言うことが違うんだって」と苦笑いを浮かべるしかなかった。


7/14 巨人渡辺会長「とことん落ちないとだめ」
「とことん落ちないとだめ、反省しない。再建策は考えてるけど、君たちに言ったらつぶれる」
滝鼻卓雄オーナー(65)は「早いうちにピシッとやる。設計図を決めて何とかしないと野球人気がおかしくなっちゃう」と危機感を募らせた。具体的な強化策については「投手陣の構築の失敗だろ。分かっていながらそのままにせざるを得なかったんだから」と話した。


7/15 堀内監督見限られた、巨人今オフ大粛清


各紙拾うとえらいことになるので(笑)とりあえずニッカンばっかり拾って見ました。

7/12の記事は他紙に比べてソフトですね。他紙は「バカ」とか書いてますから。本当はどっちも言ったのかもしれませんけどね。
それにしても、経営者側の人間として、そんな奇跡のようなことを信じて手を打たないのは愚かなことだとお思いなのかもしれませんが、アンタとこのお客さんがそれを信じて応援してくれてるのにその発言はイカンでしょう。いくら酔っ払いでも言っていいこと悪いことが相変わらずわかってないようです。

7/13の「反省せん、みんな」の「みんな」って誰を指してるんだ?
一番反省せなアカンのはアンタを含むフロントちゃうんかい?
しかし、滝鼻オーナーが「そんなことを言っちゃいけない」と嗜めたら叱られた
というのが救いようないですね。


私はジャイアンツファンではないので、チーム内をあれこれするのは極端な話お好きになさい、と思うのですが…
こちらさんの場合、自分のチームを再建するのにヨソのチームに迷惑(笑)をかけることが多いのでどうも目が離せません。
さっそく飛ばしかなにか知りませんがカブやら谷やらいう話も出てます。
全然懲りてねぇな(苦笑)
目先の数年捨てても若手を育てた方が長く強くて魅力的なチームが作れるということを、王さん、説教してあげて下さいよw


ジャイアンツファンのめたかさんからまたまた巨人ファン限定企画が出ています。
渡辺氏を謝罪させよう!(これも巨人ファン限定企画)
善良なファンなら怒って当たり前ですよね。

ちょっと明るめのイーグルスの話、二題。

2005年07月15日 | 新規参入とか
いつも気が滅入るよーな記事ばっかりでもしょうがないので今日はちょっと軽め(だけど長い…)のお話。
day by dayの方ではゴールデンイーグルスの試合結果やら主に「チーム」の話題を書いておりますがこちらでは選手とか試合と離れた話題です。

実はあんまり経済の話はよくわからないのですが(笑)
楽天参入経済効果、宮城161億円 球場改修分加わる
「楽天」が新規参入で宮城県に本拠地をおいてから半年あまり。
それが宮城県にもたらした経済波及効果の再試算では、観客動員などの面で下方修正はあるものの全体では参入時点の試算を上回ることになったという記事です。

まず下方修正したという観客動員の件。
昨年9月時点では1試合平均18000人の動員を見込んでいたらしいですが、球場も出来上がる前の時点の話。
実際始まってみれば、18000人といえば現実問題ほぼ満員です。
フルキャストスタジアム宮城は本来22000人だか23000人(←調べろよ…)収容という話ですが、実際にそれだけの人数を入れると「座席」のない芝生席が満員電車状態になるのだとか。
だから開幕当初は「収容可能人数が2万2千人」にも関わらず入場券は1万7千枚ほどしか販売しなかったそうです。その後、当日券の販売や少しずつ「販売する入場券数」を増やしたんでしょうか、交流戦の巨人戦や阪神戦で続々と最高動員を塗り替えていました。
今季、先日の北海道日本ハム戦19800人あまりが最高動員だそうですがそれでもかなりギュウギュウだっただろうと思います。
ということで下方修正とはいっても、つまり参入時点のハコの大きさや拡販の方法など全く机上の計算だけで出していた読みの甘いものが基準になっていたわけですし。
で修正後は平均1万4千だそうで。あのキャパシティとあの成績でこれは立派でしょうね。

面白いのは、その「読みの甘い」筈の試算より、客単価が上回っているんですね。
フルスタに来たお客さん、楽天野球団が思ってた以上にお買い物してるようです。
私も行った時ちょっと貢献しました(笑)
グッズなどは初めて行った人は買うだろうけど毎回買うというわけではないだろうから今後も…というわけにはいかないかもしれないけど、カラスコグッズなど新製品が出れば欲しくなるのも人情です。
多彩なテナントや、手を伸ばし易い値段に抑えた軽食類など、食べ物持込禁止も気にならないくらい充実していますからそこで食べ物をちゃんと購入する人も多いのでしょうね。
他にも地方色豊かなテント売店など、お客さんが目移りしてお金を落とし易いようになっています。
そういう工夫が客単価の向上に繋がっているのかもしれませんね。

また、入場料ですが。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、イーグルスは入場料のFC割引がありません。
(ファンクラブ会員の割引くらいつけてくれてもええやんかと思うのですが。ファンクラブのメリット少な杉)
ということは、せいぜい前売り割引くらいの正規入場料でお客さんは入場しているのですね。
確か、他の割引サービスといえば「おばんですチケット」くらいです。これはナイターで7時半以降は子供料金で入場できるというものですね。類似のサービスを実施している球団はけっこうあるのではないかと思いますが。
他の球場のことをあまり知らないのでついオリックスとの比較になってしまうのですが……
「もうすぐ100万人動員!」とはしゃいでいるオリックスですが、無料招待やどこででも手に入る割引チケットがなければいったいどれくらいのお客さんが来てくれているのだろうか、知りたいところです。

先日から始まった「フル天」などは効果的なのかどうかはわかりませんが、あれは千葉マリンスタジアムのライブステージなどを参考にさせてもらったのかもしれませんね。いかんせん敷地が狭いのでちょっと中途半端な気もしますがw
なにもかも手探りで始まった楽天野球団、実績や他球団のいいところをどんどん吸収して少しずつでも居心地よく、しかも地域にいい影響を与えるように工夫を重ねてほしいと思います。

来年は東北他県の試合も増やして東北全体にもいい影響を与えるようになって欲しいですね。


もういっちょ。
TV観戦は首位独走 宮城でCS放送契約数が急増
私は巨人戦の視聴率の低下が取りざたされ、それを「野球人気の低下」と見なすのはいいかげん時代遅れだろうと事あるごとに言っています。
で、地上波の視聴率の話ではなく、宮城でのCS契約件数の話題です。以下抜粋しますと。
スカパーは個人向けに2種類のプロ野球セット(月額3570円と2940円)を用意。県内の契約件数は6月末現在、計約2700件と前年比49.6%増となった。
 プロ野球人気の低迷などを反映し、前年を上回る地域は少なく、昨年、日本ハムの本拠地移転でプロ野球人気が高まっている北海道でも16%増。宮城の伸び率は突出している。
 ケーブルテレビでは、仙台市内の仙台CATVと宮城ネットワーク(キャベツ)の2社がCSデジタル放送を実施している。
 仙台CATVは楽天戦が見られる月額5040円のコース契約が、「毎月50―60件増えている」という。
 2コース(月額3990円と4515円)で観戦できるキャベツも「新規と他コースからの移行を合わせ、月500件ペースの増加」という好調ぶりだ。

大阪にあってケーブル導入してない私が言うのもなんですがorz
「地元」での関心度が非常に高いということですね。
まぁ、イーグルス主催試合のネット配信が、無料なのは音声だけで動画はアホ高いというのも関係してるんでしょうけど(笑)
もともと宮城での契約件数が他県に比べてどうだったのかは知りませんが、「今まではCSで見ようというプロ野球の試合はなかったけど、有料チャンネルででも見たい」という人がこれだけ増えたということですよね。

まー新規参入で「うちの地元」に球団がやってきたのにこんな反応でなかったら真剣に「野球人気はダメかも」と思うところですがw
「地域密着型」が浸透してきたんでしょ、とこの部分に関しては楽観的に嬉しく思えたりします。

そういえば、讀賣の滝鼻オーナーが、ジャイアンツ再建に関してこんなことを発言してました。

「てこ入れというか設計図というか、決めて何とかしないと野球人気自身がおかしくなっちゃう」


だから、「野球人気」じゃないでしょ。
おかしくなっちゃうのは「巨人人気」でしょ、と何度言えば。


【関連エントリ】
◆野球人気のジレンマ◆ day by day 3/4記事

野球五輪種目から外れる

2005年07月09日 | 球界のあれこれ。
ロンドンでの開催が決定した2012年オリンピックにおいて、野球とソフトボールが種目から除外されるというニュースです。

2012年五輪で野球、ソフトボール除外
野球除外、世界的な普及の低さが致命的

関連記事は山ほどあるので割愛しますが…

まずは「見る側」として難しいこと抜きで正直なことを言いますと

ぶっちゃけ、どーでもいい

別に世界一になりたいとか思わないし、世界中に強いチームがちらばってて世界大会をやってもスゲー盛り上がるサッカーとかと違って、目立って強い国が濫立してるわけでもなく「世界大会をやるぞ」といわれてもたいしてワクワクしないんですよね。
色んなとこで何度も書いていますが、始まってしまえば応援するんですよ。中継も見ます。
でもそれは普段応援したり対戦したりしてるメンバーがひとつのチームになって試合をしているというシチュエーションが嬉しいだけなんですよ。
そういう意味では、オールスターとかオフの東西対抗とかと私の中での位置づけはあんまり変わらないんですね。
選手の真剣度という意味ではもちろん格段に違うので、プロが普段以上に必死のプレーをしてくれる姿を見るのも楽しい。
でもそれだけ。

結局、本音でいうと私は野球が国際的なスポーツになることと、国内の野球が発展するか衰退するかということは切り離して考えているのですよね。
だから、五輪種目から外れようとWBCに不参加になろうと、そのせいで国内の野球が衰退するとは思っていないんです。

だって、
五輪でもWBCでもいいけど
日本が仮に「野球世界一」になったとしても、国内の球団の「統廃合」だの「新規参入」だのはやろうと思えばいくらでも出来るじゃないですか。
つーか、むしろ国際大会で勝つために積極的に「球界再編」を推進させようなーんて動きが出てきてもおかしくないと思うのね。
今この記事を書きながら思ったことだったんですけど。

国内のリーグ戦を健全に行うことが出来ない業界の癖に国際大会をやろうなんて片腹痛いんすよ。
カリスマ性があるってだけで監督手腕が「?」の人をシンボルよろしく監督に据える世界ですから、真剣に世界一になる気なんてほんとはないんでしょうから。

そんなことより、(こういう言い方は好きじゃないけど)まがりなりにも野球先進国だろう日本は、競技で世界一を決めたいなら、まず野球が普及していない国や地域に野球を伝えていく義務があるんじゃないんですかね。
普及度が低いのは本当なんだから五輪競技から外されるのはある意味当然でしょう。
しかも、開催地はロンドン。
アメリカ生まれのスポーツの流行らないUKですからね(笑
五輪競技として復活させたいんなら「普及度が低い」なんていわせないように努力するのが野球大好き国の責任ってもんじゃないですか。
野球なんて、現代において爆発的に流行するようなスポーツじゃないんです。
日本に野球が広まった時代とは違うんですから。

おっと話がそれた。

こんなわけで、
五輪種目から除外されること自体はそんなわけであまりたいしたことと受け止めてはいませんが
「これで野球の衰退に拍車がかかる」
という暗示にかけるような報道や著名人の言動がどうにも気になります。
その先になにがあるんでしょう?



ソフトボールが除外されたことに関しては素直に残念に思います。
アマチュアスポーツにとっては五輪は本当の晴れ舞台なのですから…。


TB先:

にわか日ハムファンのブログ:ナベツネの高嗤いが聞こえる:五輪から野球除外
なにわっち's Weblog:「野球・ソフトボールが五輪種目から除外」は当然の成り行き
ざわ とーく:ロンドン五輪 野球が消滅
SEABLOGスポーツ:野球オリンピック落選とコミッショナーの使命感


七夕がいやな思い出の日になったのは

2005年07月07日 | ノーモア2004年
今日は7月7日です。

昨年の7月7日、こんなことがありました。

6月13日からわずか3週間。
これほど重大なことを承認するのにわずか3週間です。

あのまま進んでいけば、結局、「もうひとつの合併」も実現したんでしょうね。


今年、2リーグ12球団は維持されています。
消えたチームがあり、新しく誕生したチームがあります。



「2リーグ12球団が残ってよかったね、交流戦も実現できて良かったね、ファンや選手会が戦ってこの結果を引き出せたことは、勝利したといっていいよね」

って、安心している人もたくさんいるのではないでしょうか?


来年の交流戦の試合数とか、セもプレーオフを導入しようとか、
目先のイベントを工夫するだけが「改革」ですか?
ファンは飽きるもの、飽きられないように工夫する、それが「改革」ですか?

野球って、そんな浅くてつまらないスポーツなんですか?
違うでしょ。

野球離れしていくファンはイベントに退屈して離れていくわけじゃないと思うんですよ。
野球が好きなファンこそ嫌気がさすような構造だから、離れていくんでしょ。
それをどうにかしようとしなくて何が「改革」なんでしょうか。

ドラフト改革の案もあるみたいですが、「自由獲得枠を最低一つは残す」のは今年の最低条件のような雰囲気です。
そりゃ、今年の自由獲得枠が撤廃されたら、裏金を積んで獲ることが確定している選手を逃すことになりますから裏金出し損ですからね。
金を積んだ分はちゃんと回収しなければいけないんです。

そんな連中に、何を「改革」できるっていうんでしょうか。

去年、どうしてあんなことが起こったのか。
何故、球場が常に満員でも赤字で経営が立ち行かなくなるのか。

そんな根本的な部分には目を向けず手をつけず。
経営が立ち行かないのは野球人気が低下して客が減っているせいだ、ではファンサービスをしよう、タレントを呼ぼう、ペナントでのイベントを変えよう・・・・・・

ファンをばかにするのもいいかげんにしてもらいたい。


あれから、カープとオリックスの合併話は噂の域を出ないまま続報はない。
でも、それが「カープとオリックス」でなくても「スワローズとベイスターズ」でなくても、
隙あらばそれを目論もうとする魑魅魍魎は去っていないのです。




あなたは、自分の愛する球団を消滅させられるという決定が、こんなに楽しそうになされていたとしたら

────どうしますか?

※上記リンク先:なにわっち's Weblog