オールスターも終わり、シーズンは後半戦を迎えます。
皆さんはオールスターゲームを楽しみましたか?
中継の質はともかく(笑)それぞれの楽しみ方をされたかと思います。
そして、こう思っている方も少なくないと思います。
ああ、今年も12球団2リーグでオールスターが出来た───
選手の側からはこんなコメントが出ています。
礒部“伸び伸び”2安打2打点(7/23 スポニチ)
確かに、12球団で、2リーグで、オールスターが出来たということは「昨年球団数削減や1リーグ化に反対していた者」にとってはその成果であり、心から喜ぶべきことなのだと思います。
でもちょっと待って。
この記事に綴られているのが礒部の言葉の全てとは思わないし、逆にごく一部なのかもしれません。
それにしたって、礒部は
「(2リーグでオールスターが出来て良かったから)楽しめた」とは言っていません。
去年のように「差し迫って」プレー以外のことに頭を悩ませる案件がなく、球宴に参加できる。
だから「気楽」で「雰囲気を楽しめた」だけ。
去年はそれどころじゃなかったから。
私たちも、去年のオールスターの時は悲壮な気持ちでいました。
選手会が、各球団カラーの12色のミサンガを作って、球宴参加選手が全員(その後全選手)身に付けたのもオールスター戦からでした。
急遽、選手会の事務員の女性たちが材料を買い集め、球宴参加選手の数だけのミサンガを作って配布したといいます。
私はその話を聞いてこんなことを書いてました。、
あれ、自分で作ろうかな。そして、応援の時付けていく。
たくさんの人は同じ思いでした。
ネット上ではミサンガの作り方が出回っていたし、色んな人がそれぞれ自分なりにそれを作っていました。
やがて、選手会からもキットとして販売されたことを記憶されている方も多いと思います。
その「ミサンガ」は今は私の携帯ストラップとして、去年の12色のままいつも私と共にあります。
その中でひときわ赤い一本は、バファローズのメガホンを繋いでいた赤い紐でした。
あの「祈り」は。
「2リーグ存続、12球団存続」
それだけのための祈りじゃなかった。
「あの12色」で残ってくれなければ意味がなかった。
「ダイエー」の「オレンジ」が「ソフトバンク」の「黄色」に変わるくらいならまあいいか、で終わりですが。
今年も、2リーグでオールスターが出来たこと。
内訳はともかく12球団が維持できたこと。
それらには一定の評価はできるとは思います。
でも、ノリがホームラン競争で勝利し岩隈が投げる姿を、涙を浮かべながら見つめた───
あの時の想いはトゲトゲの小さな結晶となって心の中でちくちくと転がりつづけています。
「元近鉄勢」の中で唯一の出場となった礒部。
そのヒッティングマーチが去年まで歌い慣れたあの歌であることですら、素直に嬉しいと思えない私がいます。
去年まであんなに信頼していた人たちに対する反感や不信感を持ってしまったことも。
去年あんなことがなければ、否、最後に私たちの望む結末を迎えることが出来たのなら。
こんな想いを抱くこともなかったのに。
この季節が来るたび、オールスターがある度、きっと2004年のオールスターを思い出してまたあのトゲトゲの結晶が転がりだすのでしょう。
でも、その痛みが、去年のことを忘れないために必要なものであることを私は知っています。
それでも、礒部が「楽しめました」と言ってくれたことは私の中で救いだったかもしれません。
少しではありますが、「2リーグ残ってよかったね」という気分にはさせてもらいましたから。
皆さんはオールスターゲームを楽しみましたか?
中継の質はともかく(笑)それぞれの楽しみ方をされたかと思います。
そして、こう思っている方も少なくないと思います。
ああ、今年も12球団2リーグでオールスターが出来た───
選手の側からはこんなコメントが出ています。
礒部“伸び伸び”2安打2打点(7/23 スポニチ)
「去年とは違って全然気楽です。雰囲気を楽しめました」。昨年の球宴は近鉄・オリックスの合併問題に端を発する球界再編騒動のまっただ中。選手たちは12球団存続を祈り12色のミサンガを腕に巻いて舞台に立った。
近鉄選手会長で「合併反対」運動を率いていた礒部は1年前を思って言う。「今も野球界を何とかしようという気持ちは衰えていません」。昨年来の構造改革は今も懸案として横たわる。
昨年訴え続けた「2リーグでオールスターができる喜び」は今も胸に残る。1リーグ制構想が現実化していれば、この夜の夢舞台はなかった。生き残った球宴で野球の原点を思い返し、礒部は心地よい汗を感じていた。
確かに、12球団で、2リーグで、オールスターが出来たということは「昨年球団数削減や1リーグ化に反対していた者」にとってはその成果であり、心から喜ぶべきことなのだと思います。
でもちょっと待って。
この記事に綴られているのが礒部の言葉の全てとは思わないし、逆にごく一部なのかもしれません。
それにしたって、礒部は
「(2リーグでオールスターが出来て良かったから)楽しめた」とは言っていません。
去年のように「差し迫って」プレー以外のことに頭を悩ませる案件がなく、球宴に参加できる。
だから「気楽」で「雰囲気を楽しめた」だけ。
去年はそれどころじゃなかったから。
私たちも、去年のオールスターの時は悲壮な気持ちでいました。
選手会が、各球団カラーの12色のミサンガを作って、球宴参加選手が全員(その後全選手)身に付けたのもオールスター戦からでした。
急遽、選手会の事務員の女性たちが材料を買い集め、球宴参加選手の数だけのミサンガを作って配布したといいます。
私はその話を聞いてこんなことを書いてました。、
あれ、自分で作ろうかな。そして、応援の時付けていく。
たくさんの人は同じ思いでした。
ネット上ではミサンガの作り方が出回っていたし、色んな人がそれぞれ自分なりにそれを作っていました。
やがて、選手会からもキットとして販売されたことを記憶されている方も多いと思います。
その「ミサンガ」は今は私の携帯ストラップとして、去年の12色のままいつも私と共にあります。
その中でひときわ赤い一本は、バファローズのメガホンを繋いでいた赤い紐でした。
あの「祈り」は。
「2リーグ存続、12球団存続」
それだけのための祈りじゃなかった。
「あの12色」で残ってくれなければ意味がなかった。
「ダイエー」の「オレンジ」が「ソフトバンク」の「黄色」に変わるくらいならまあいいか、で終わりですが。
今年も、2リーグでオールスターが出来たこと。
内訳はともかく12球団が維持できたこと。
それらには一定の評価はできるとは思います。
でも、ノリがホームラン競争で勝利し岩隈が投げる姿を、涙を浮かべながら見つめた───
あの時の想いはトゲトゲの小さな結晶となって心の中でちくちくと転がりつづけています。
「元近鉄勢」の中で唯一の出場となった礒部。
そのヒッティングマーチが去年まで歌い慣れたあの歌であることですら、素直に嬉しいと思えない私がいます。
去年まであんなに信頼していた人たちに対する反感や不信感を持ってしまったことも。
去年あんなことがなければ、否、最後に私たちの望む結末を迎えることが出来たのなら。
こんな想いを抱くこともなかったのに。
この季節が来るたび、オールスターがある度、きっと2004年のオールスターを思い出してまたあのトゲトゲの結晶が転がりだすのでしょう。
でも、その痛みが、去年のことを忘れないために必要なものであることを私は知っています。
それでも、礒部が「楽しめました」と言ってくれたことは私の中で救いだったかもしれません。
少しではありますが、「2リーグ残ってよかったね」という気分にはさせてもらいましたから。