「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

水面下で調整がついたみたいです。

2006年11月20日 | ベイスターズを守れ
ご無沙汰しています。
今年も9月に去年の【あの9月】シリーズみたいなシリーズをやろうと思っていたのですが、色々と考えたり凹んだりすることがありまして結局9/8を書いたにとどまってしまいました。
2004年のことを「忘れて」ペナントレースに夢中になってたわけでも、意図的に忘れようとしていたわけでもありませんが…。
まあ、そのあたりについてはオフにゆっくり書くことにします。

さて、久々の更新はカテゴリー【ベイスターズを守れ】です。
最後に書いたのは昨年の12月ということでほぼ1年ぶりということになりますね。このカテゴリーを使うのはおそらくこれが最後になると思います。


これまでの過程はこちらを見て頂くとして………

一応、『この問題』はこれで片付きそうです。

(11/14)楽天の球団株二重保有問題、誓約書提出で収拾
 楽天の井上智治オーナー代行は14日、親会社の楽天が横浜球団の親会社であるTBSの筆頭株主となっており、一企業による複数の球団株保有を禁止する野球協約に抵触する問題について、横浜球団の経営に関与しないとの誓約書を日本プロ野球組織(NPB)に提出したことを明らかにした。
 7月5日に行われた前回のオーナー会議では楽天から誓約書を提出することで球団株の二重保有問題の解決を図ることが確認され、楽天が今月10日にNPBに提出。この日のオーナー会議でも議題に上がらず、事実上、収拾する方向になった。〔共同〕




あのう。
言っていいですか?




あの騒ぎは何だったんですかおじいさん(たち)。

あんだけ強硬に協約違反だ!!とよってたかって犯罪者でも糾弾するかのような勢いで責め立ててたのは何だったんですかってことですよ11球団の皆さん。

阪神電鉄が阪急ホールディングスに吸収されたりして勢力地図が微妙に変わったとか、利権が動いたとか誰かが調整したとかTBS内部の事情が変わったとか単に騒ぐ必然性が無くなったとかウラの事情は知りません。

ともかく、この件によってベイスターズやイーグルスが存亡の危機に立たされることは当面ないという結論が出たということで、まずは両チームのファンにはひと安心ということでしょう。
がっ。
「誓約書でOK」という曖昧な結論なので、また利権の関係でいつ「やっぱダメ」ってことになるかわかりませんので、完全に安心はしておりませんが。


一連の記事で私は、これをきっかけにして親会社がどういう状況に陥ろうとも、ある一定の期間は最低限チームの存続を担保できるための仕組みを作るチャンスじゃないかということについて触れてきました。
けれど、結局は

最終結論がオーナー会議の議題にのぼることすらなく

(7月のオーナー会議で「もう面倒だから楽天さん誓約書出してくれる?それでいいってことにしましょうよ、横浜さんもそれでいいでしょ?もし何かあったら誓約書をタテにいくらでも楽天さんを糾弾すればいいんだし」みたいな感じの内容は話し合われていたようですが)

結局そんな結論に行き着くなら最初から騒ぐなっつうの(激怒)!



もうね、今更期待もしていませんし、ゆえに失望もしません。


喉元過ぎれば熱さ忘れる、とはよくいったものです。
次に煮え湯を飲まされるのはいったい誰なんだか。

その後の楽天TBS問題についてちょっと【追記あり】

2005年12月09日 | ベイスターズを守れ
さぼってました。
というより、「記事にする気がおきなかった」というのが正確でしょうか。
まずは球団合併の目はなさそうだという時点でこの問題に対するモチベーションが大幅に低下したのは否めませんが、それ以上に色々と思うところがありまして。
報道には目を通していますが、それについていちいち書いていくのが少しばかばかしくなっている、といったところです。

ひとつ後悔しているのは、記事にはしなくても関連ニュースのURLくらいその都度拾っとけばよかったということです。
あとから探すのは大変。
というわけで、ソースなしで記憶だけで突っ走ります。

以前の記事の繰り返しになることも多いかと思いますが。


最初、私自身も頭をよぎったことでしたが
楽天がTBSと経営統合をもちかけたりするのは(楽天そのものがそれに積極的に荷担しているかどうかはまたその先の話として)去年球界縮小再編に失敗した勢力によってまた球団合併という話に利用されるのではないかということが一番の懸念でした。

しかし、その目はない。

その流れで出てきた話なら、爺さんどもは喜んでこの話にのっかったハズだと思うんです。協約なんて自分たちの都合のいい解釈しかしない連中ですから、「協約違反」などどうとでもなるんです。
だって、「もうオーナーでもない」あのお爺さんが仰ってたじゃないですか。
村上ファンドでごちゃごちゃしたときに。
「協約をちょっと変えるだけで対応できる」って。
協約をちょっと変えることなんて、なんとも思ってないんですよ。

なのに、こっちの問題に関してだけは判で押したように「協約違反」「協約はなんとしても遵守しなければならない」のオンパレード。

去年のことを思い出してみてください。

球団合併なんて蛮行を行うのに、そのこと自体に関しては形式的な承認を行っただけで、なんの議論もしてこなかったのがNPBなんですよ。
自分たちに都合のいいことにはとことん甘いのがNPBなんですよ。

だから、少なくとも楽天は球界縮小再編勢力とは組んではいないんでしょう。
(他の勢力で球界を牛耳ろうとか、そういう意図があるかないかは知りませんけど)

ということもあり、やたら「野球協約」をタテに楽天を批難することがひどくくだらなく思えるんです。

私は実はこの問題に関しては三木谷社長に対しては「野球のことは二の次ってゆうか考えてなかったやろ、アホやな」程度にしか思っていませんでした。
しかしここへきて、協約は時代遅れだ、業界を取り巻く環境に応じて常に議論を重ねて改正を加えていくべきものだ───という三木谷氏の主張は、少なくとも私には非常に真っ当な主張だと思えます。
(イーグルスのオーナーとしての三木谷氏のやりかたには全否定こそしませんが全肯定ももちろんできません)


何度も記事に書いたように早い段階から私は今回のようなことが起こってもそれぞれの球団に影響を与えないような方法や協約の改正を求めたいというスタンスになっていましたが、そういう意見は依然あまり聞きません。
でも今の時代、仮に楽天がTBSから手をひいたからって、それで問題が解決するとはとても思えないしこれからも同じような問題は出てくると思います。その都度該当する球団のファンが不安な思いをするようなことは避けなければならないんじゃないんですか?


ここらで本音を言わせて頂きますが、

横浜"TBS"ベイスターズを守りたいのはわかりますが、
その気持ちが行き過ぎるあまり単なる楽天バッシングになっていたり
「楽天はイーグルスを手放せ」
という論調になるのが私は我慢できない。

1シーズン目を終えたばかりのイーグルスは確かに親会社が変わってもさほど大きな影響はないかもしれない。
でも、「チームの顔は変わらず親会社が変わるだけ」で済むとは限らないということに関してはTBSベイスターズと同じです。

それとも、「自分のチームだけ守れればいい」んでしょうか。
「楽天」なんかのチームを応援しているファンは不安な思いをしても当然なんでしょうか。

あのオーナーはちょっとなぁと思っているファンは多いけど、イーグルスの姿が大きく変わるならそれは嫌だと思うファンだって多いはずです。
中には楽天にイーグルスを手放して欲しいと思っているファンの方もいらっしゃるようですが、楽天が売却した先の企業が理想的な運営をしてくれるなんてことは保障されてはいないんです。
少なくとも私は文句を言いながらでも、楽天にはイーグルスと一緒に「親会社としての成長」をして欲しいと思っています。

【追記】
どうも勢いで書いたせいでちょっと言ってることが破綻してる気がしてきた。
私は「売却」という選択肢はきちんと吟味すればアリだと思います。
「現在の親会社」に球団経営に対する熱意(だなんて感覚的な言葉を使っていいものか迷うが)が全く見られず、もっと熱意をもって運営してくれる先へというなら、絶対阻止せねばならないものではないと思っています。
だから「楽天」がいつまでも1年目のようなやり方で球団の成長をむしろ阻害するような経営をするならやはりいい売却先を見つけてくれという意見に変わると思います。が、親会社も球団経営は一年生だったわけですから、これから成長する可能性はまだあると思っています。
私が憤っているのは、
「ベイスターズがどこかに売却されることを絶対阻止したいと思っている人たちが、他球団に対しては同じことを求める」
「親会社を攻撃することによってその結果を導きかねない運動を推進する」

という部分なのです。
【追記】



そういったことで私は非常に失望しております。
ここを長らく放置することになってしまったのはそのためです。


というわけで、本日をもって当ブログは
BayStars Alliance~横浜同盟~さんへのリンクは外させていただきます。

ナベツネ様語録と、その後の楽天-TBS問題について

2005年10月30日 | ベイスターズを守れ
最近の讀賣渡辺会長の発言録です。

10/14
渡辺会長 新たな球界再編を“予告”(スポニチ10/14)
「1つの法人が2つの球団を持つことは厳禁。三木谷君にも言ってある」
「(球団の統廃合の可能性に)それを恐れている。オーナー会議の最大の議題」
「村上氏の背後に宮内さん(オリックスオーナー)がいる。そうするとオリックスと阪神はキャピタル(資本)が一緒だよな」
「財界、政界の大物がホリエモンを後押しして、カープを買わせようとしているからオレは怒ってるんだ。大阪と広島、それから東日本で、また例のような(再編)問題が起きちゃ、たまったもんじゃない」
「もう今回は責任取らんから。一切口出ししないし、表に出ない」


10/19
巨人渡辺会長「三木谷氏は横浜売る」(ニッカン10/19)
・「三木谷氏は横浜をどこかに売却するでしょう、楽天は売らないけど。合併もあり得ない」
・問題が表面化する前に三木谷社長、TBSの砂原幸雄会長の双方から相談を受けたことを明かした上で、「両方とも親しいから正直、弱っている」と語った。


10/21 実行委員会─楽天以外の11球団が「協約違反」

10/25
巨人渡辺会長、ホリエモンは広島買収必死(ニッカン10/25)
巨人渡辺会長「ホリエモンの背後に武部」(同)

「いまホリエモン(堀江社長)が広島の乗っ取りに必死だよ。政財界の大物が動いている」
「選挙との絡み。ホリエモンを公認じゃなく出して負けた。自民党の某実力者にはその借りがある。某実力者が某財界の大物に(球団買収の協力を)頼んだ」
「ホリエモンは毎年5億円出すという条件を出している。本当に危ないんだよ」
楽天がTBSの筆頭株主になったことを「大抵触だよ」と批判
「村上ファンドの株式の45パーセントは宮内さんが持っている」
「(関係を)解消してもらわないと困るね。場合によっては登録抹消というか、球団の支配権抹消もありうるぐらいの」
ハゲタカリーグと反ハゲタカリーグの2つに割るしかないね」


10/26
巨人渡辺会長、TBS抑える前に売却話失礼(ニッカン10/26紙面)
「だから楽天は横浜の売り先を見つけているわけだ。そこに売ろうと思っているから。(野球協約に反する)二重支配にならないと思っているから」
「完全にTBSを抑えた場合の話だろう。TBSを抑えてもないのに、横浜をどこかに売るというのは失礼じゃないか」


10/28
渡辺G会長「オレの生きている間は」12球団・2リーグ制堅持(サンスポ10/28)
「12球団2リーグでいくんだよ、しばらく、オレの生きている間は!」
「渡辺会長が8球団1リーグ制を推し進めている」と報道していることに触れ「8球団1リーグ? 12を8にするなら4つつぶすのかな? そんなことはできるワケないじゃないか」




最近、(楽天-TBS問題について)思うところがあって何も書かずに経過を見ていたわけですが…

いつものように「いい気分」で口を滑らせているのか、意図して発言しているのかはわかりません。
が、おそらく「ウラ」では目まぐるしく状況が変化しているのではないかと思わせる発言の二転三転ぶりです。
最後の発言が面白い。

「12球団2リーグでいくんだよ、しばらく、オレの生きている間は!」

12球団2リーグとか1リーグとか、それを決めるのは自分だ
と胸を張って言ってしまっています。

数々の発言を見ていると「盗人たけだけしい」という言葉が頭の中をぐるぐる駆け回るのですが、つまりこれは

球界の行く先を決めるのはコミッショナーでもオーナー会議でもなく、渡辺恒雄その人だ

という球界の実情を本人がはっきり認めたことになります。


球界が本当の改革を進められないわけですね。
あー、いっそ本当にハゲタカリーグ作って脱退したい。もうあんな爺さんどもの支配するどうにもならないリーグおさらばしたい(本音)


さて、ハゲタカリーグだの除名だの放言した直後にこの「俺の目の黒いうちは12球団2リーグ」発言。


だいたい1リーグ論者は宮内オーナーの方であって、讀賣さんにはどっちでもよかったのかもしれません。
その宮内とは去年は組んだけどもともと仲が悪いわけで、ドサクサ紛れに宮内の名前を出して反感を煽っているところをみるとやはり「除名してでも追い出したい」のは宮内でありそれが本当の本音だったのかと思えます。

が、昨年思う通りにことが運ばなかったのは「たかが」選手とファンの声によって世論が思ったのと反対方向にいってしまった。だから、「12球団2リーグ」というキーワードを出してファンからの批判をかわす作戦に出たのかも。

そうまでして、
「『楽天』や『村上ファンド』などという従来の理屈で支配できない勢力が球界に入ってくること」を阻止したいのではないでしょうか。

爺転がしのうまい三木谷のことですから、おそらく昨年の参入審査の時には上手に爺様方の機嫌をとって、ひそかにツメを研いでいたのではないか。その点においてはそれにまるめこまれた爺様方の負け。

しかし、
既存の協約が時代に即しておらずむしろその改正を考慮すべきなのに、ファンも含めて「協約を遵守すべき」で『楽天』を攻撃する側に回っているのが現状です。
その点では昨年学習して早い段階からファン感情を味方につけるように扇動したこれは老獪な爺さんどもの勝ちです。


楽天がTBSをターゲットにしたことは、野球と切り離したところで議論すべきことで正直そんなことは(ライブドアとフジテレビの時もそうしてスルーしましたが)私には興味のない話です。

実際にライブドアとやりあったフジテレビや、他のテレビ局が『楽天』を批判するのは当然です。彼らもまた、既得権益を守って行きたい立場なのだから。こういうやり方で食い込んでこようとする勢力に少しでも牽制をしておきたいわけでしょう。
他局も自分がやられたらたまったものじゃないと思えば公平な報道など出来ないと思いますよ。

TBSも、ことあるごとに「ベイスターズ」を大事にしていますよ、手放しませんよとアピールしてファンを味方につけていますが

正直いって、本業の方で楽天の攻撃から防御するために「球団を守るため」というプロパガンダに球団を利用しているだけにしか見えません。


何故、誰も
「楽天とTBSはともかくイーグルスとベイスターズが存続できる道を模索しよう」
という方向のことを言わないんですか?



そんなわけでBayStars Alliance~横浜同盟~さんの楽天不買運動には私は賛同することが残念ながらできません。
そんなことでは何の問題の解決にもならない。

仮に楽天が手を引いても今の時代なら同じようなことは何度でも起こりますよ。

楽天問題で11球団が「協約違反」

2005年10月21日 | ベイスターズを守れ
ていうのはまあ、わかってんですよ。
問題はその先だろうがっちゅう話ですよ。

楽天問題で11球団が「協約違反」
 プロ野球12球団の代表者らによる実行委員会が21日、千葉市内のホテルで行われ、楽天イーグルスを保有する楽天が横浜ベイスターズの親会社であるTBSの筆頭株主となった問題を協議した。楽天を除く11球団は複数球団の株式所有などを原則禁止した野球協約第183条に違反するとの認識で一致した。
 最終的な結論は11月4日のオーナー会議に委ねられ、楽天の三木谷浩史オーナーの説明を受けてから判断する。根来泰周コミッショナーは「オーナー会社が関与している話だから、三木谷さんから話を聞いて考えるということになった」と説明した。
 楽天側は楽天、横浜両球団の間に利害関係は認められないと主張したが、認められなかった。
[2005/10/21/21:17]


違反という見解はわかってるから、その先はどうすんねんと。
楽天にTBSから手をひかなければ除名する、くらいの強権でくるのか?
協約の特例として通すのか?
協約の見直しまで視野に入れるのか?
それともTBSもしくは楽天に球団を手放すことを要請するのか?
処罰とはナンなのか?


処罰はいいですよ、どんな処罰か知りませんが。
三木谷は球界から処罰されても仕方ないようなことを球界に仕掛けてんですから。
でも、これ、どうやって片付ける気なんでしょうか。



もしかしたらご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、実は今日一度、自分の頭を整理するために非常に長い文の記事をアップしていました。

でも、かなり頑張って書いたんですが、なんだか突然ばかばかしくなって一旦記事としては下ろさせてもらいました。

ちょっと頭が冷えたら手直しして再度アップするかもしれません。
【追記】
少々追記して再アップしました。このひとつ下の記事です。
長い上に結論があるわけでもない記事なのでヒマなときにでもどうぞ。

頭の中を整理整頓してみよう

2005年10月21日 | ベイスターズを守れ
さて、これから書くことは楽天-TBSのこととそれと切っても切れないベイスターズの問題について私が自分の頭を整理するために書くものであり、なんら建設的に意見を述べるものでも何らかの提案をするもの何らかの結論を導きだすものでもありません。
むしろ、ちょっと妄想が入っているかもしれませんので、お読みいただく方はそれをご承知頂くようお願いします。

そういうのは公開する読み物としてどうかとは思うのですが、一度立ち止まって深呼吸する感じで書いてみたいと思います。


こまでの流れ、そしてベイスターズファンの皆さんの様々な反応、他球団ファンの方の反応など全てつぶさに見たわけではありませんが、場合によってはブログなどでコメントをさせていただいたり頂いたコメントに対するレスを書いたりしているしている中で必ず私の中でひっかかっている、そして徐々に思いを強くしている部分がありました。

去年の問題を何一つ踏まえていないのが「球団と親会社との関係」の部分であるということ。

親会社の経営不振、M&A、倒産など、いかに「球団を持つほどの大企業でも」いつその危険に晒されるかわからない時代です。実際、専門家ならいざ知らず、誰がテレビ局がこんなことになると思ってました?昔に比べて、「球団の親会社」の安定は揺らいでいるんですよね。
かつては、参入の基準を厳しくしたりある程度の規模の企業でなければ出せないような莫大な加入料を課すことで、基盤が揺らぐ恐れのあるオーナーの参入を阻んできたわけですが、それでもチームの売却劇はありました。

親会社の動向そのものが球団の存亡に直結せざるを得ない現在の球界のあり方自体が、昨年の悲劇を生み今回の騒動を生んでいるのではないでしょうか。

───2004年の悲劇を経て、球界は何を学んだのか?

親会社が球団を持ちきれなくなったからといって「合併」などという考えられない方法を「親会社の経営の問題だ」という一言でストップをかけられない球界のあり方そのものが根本的な問題だったのに、そこにまったく手をつけなかった。
現在「親会社」であるオーナーたちが、自分たちの利益を損ねるかもしれない制度に移行しようとは思わない。ただ、そうせざるを得ないような状況を脱したからです。

私も含め、本当は、これからの球界のことを憂慮するなら、

「バファローズは死んでしまった」と抜け殻になることでも
「12球団2リーグは維持された」と安心することでも
「新規参入なんてことがあってこれから球界は変わるかも」と根拠無くはしゃぐことでも
「ファンには迷惑をかけたからせめてサービスを充実しよう」といって自己満足することでもなく

「親会社の勝手でしょ」が通らないようなシステムを築いていけるように監視なりプレッシャーをかけるなりしつづけるべきだったのかもしれません。
その場しのぎのための美辞麗句としてでなく、本当に球団を広義の公共財と見なすならば、親会社の経営状況に関わらずどんな「もしも」が起こってもある一定期間は球団は球団として維持するシステムが必要だったはずなのに。

正確には覚えていませんが、昨年の「合併」が認められなかったなら近鉄はバファローズをNPBに預けるという話を出していたように思います。あと、MLBのことを引き合いに出すことは私は本音では好きではありませんが、MLBでも機構がチームを預かるというシステムがあるんですよね、確か。それ以前にMLBの場合は「親会社」が変わってもチームの「姿」自体には影響はない。日本のプロ野球が親会社の姿を全面的に押し出しすぎなんですね。

「親会社」も特別な存在ではなくただの会社です。
不採算部門があればそれをリストラせねばならない決断もあるでしょう。
(ここでは近鉄が実際に球団を手放すのが最後の手段だったのかとか、もっとやり方があるだろうに、などというところには触れません)
プロ野球の球団を持っている企業が、たとえば自社の株主の利益や社員の生活を犠牲にしてまで最優先で球団を守るべき、そういう意識を持ったオーナーでなければ球団を持つべきでない、とまでは私は思いません。
もちろん、そのくらいの心意気でやってくれるオーナーが一番いいというのは自明のことですが、現実にそんなオーナーが何人いるでしょうか?
システムを変えることの方がいくぶん現実的なのではないかという気がするんです。

天がTBSの株を買っていくのは、どう考えても「『横浜球団をどうにかさせる』ひいては『球界の縮小再編を進める』こと」が目的ではありません。
ここに、昨年の合併騒動との根本的な違いがあるのだと思います。

確かに昨年の騒動は近畿日本鉄道が球団を持て余して赤字をどうにかしたいというところが発端だったかもしれませんが、それに「球団合併」という今考えても有り得ない方法をもちかけたのは縮小再編、1リーグ化を目的としたオリックスでした。そして、「縮小」をよしとする各球団のオーナーたちの手によって、それはたいして異議をさしはさまれることなく「順調に」ことは進んでいったのです。
つまり、2004年の騒動はそもそも「球界を縮小再編する」ことを目的として行われたことでした。

それに対して、今回の楽天の行動は「球界をどうこうしよう」という積極的な意思はないように思われます。
もちろん今回のような、複数球団の株を同時に保有することの問題点については、事業の統合を進める上でクリアしなければならない案件の「ひとつ」として認識はしていたでしょうが、所詮、それは「案件のひとつ」という位置付けにすぎないと思います。
ただし、そこには「自分の会社の方針にのっとって進める経済活動によって、他社がその子会社(この場合ベイスターズ)の処遇をどうするかはぶっちゃけ知ったこっちゃない」という考え方は読み取れますし、もちろん球界に関わる者としての意識が著しく欠如していることは間違いありません。
ただそこを批判するのは私には優先順位は低い話なので今までは触れて来ませんでした。今年一年間の三木谷社長のイーグルスへの関わり方を見てきて、彼の球界に対するスタンスにあまり期待はしないという心理的な下地が出来ていたせいかもしれませんが。

とにかくその部分でファンから訴えかけて楽天がTBSとの話を白紙に戻すとはとても思えませんが、もしそうなったら(それが他の要因によるものでも)ひとまずイーグルスもベイスターズも現状維持できることになり、それが一番の結果なのだと思います。
でも、結局それだと「やっぱり球界は何も変わらない」ままで終わるんですね。
ということはこれからもまた同じようなことが何度でも起こります。

楽天の参入が決定した時、私は「楽天という内科治療ではNPBの体質は変わらないんじゃないのか」みたいなことを書いていました。
楽天のやることをもちろん肯定などしませんが、毒をもって毒を制するというか、内科治療だと思ったらとんだ劇薬だったという印象はなんとなくあります。

誤解されては困るのですが、私はTBSがベイスターズを売却すべきだなどと思っているわけではありません。
楽天とTBSの関係が今後どんな形になろうと※、イーグルスもベイスターズもそれぞれの親会社の元で今までと同じように存在できるようなシステムに変わっていくこと。
そんな方向に「変えよう」と動くこと。

これは2005年にNPBが考えたどんな「改革」よりも大きな一歩になる可能性を秘めていると思うのです。
たとえば「(本当の意味の)市民球団」や「複数企業の共同出資による球団」という形態を受け入れていく土壌のひとつになる可能性みたいなのを感じるのですが、私だけ?
最終的に、「球団」を見てもその「親会社」または「出資者」の顔が見えないような姿になるのが理想的だと思うので。

※「どんな」と言っても、さすがにもし仮に楽天がTBSを完全に吸収合併とかいう話になればさすがにマズイでしょうが(汗)まずそれは無いのでしょうから(と、また経済オンチが何か言ってます)


「変化させてみよう」
の「変化」には問題がつきものなのですが、問題があるからといって変化を拒めば衰退しかありません。
変化させるために問題をクリアしていこうという意識が大切なんだと思います。
これはNPBの体質だけの話ではなく、我々ファンの側も、知らず知らずのうちに旧体質の担い手になっていることは往々にしてあることで、愛する球団を守りながらも変化させていくという道はどこかにきっとある筈なのですが、それを自ら閉ざしてしまう傾向があるように思えてなりません。

何度も形を変えて言っていることですが、このままでいけば
いつ、誰が、愛する球団の「来年」を失うことになってもおかしくないと思うのです。

前の記事にチラリと、「USENへの売却もアリかも」とも書いたのですが、言葉足らずで誤解を招いたかもしれません。
今回のことで、TBSがベイスターズを手放さねばならないような事態に追い込まれること、そのように追い込むNPBではやはり「変わらない」のだから。TBSには頑張ってベイスターズを持ちつづけると意地をはっていただきたいものです。
(その上で売却せずに済むなら来年からといわずすぐにでもベイスターズをもっと盛り上げるように努力して欲しいものです)

今これだけ書いていて、でも、ベイスターズのオーナーの方が皆さんと旧知だし、老人会の助け合いで意外と簡単に協約に手をつけるかもしれんなぁ、という気もちょっとしました。
それにまた「フジサンケイの前例に倣って特例として」みたいな形でお茶を濁されされちゃったらまたたいして現状と変わらないんだなぁ…。



と思ったら、「協約違反」で11球団が団結ですか。
んで「処罰」(を希望)ですか。
まぁ処罰ってどんな処罰があるのか知りませんけど、それは自業自得として…
そういう方向で団結する様は嫌なものを思い出させるよ。

やっぱ、ダメか、NPB………orz


それにしてもいつもにまして私は各種報道に懐疑的です。
実際に喋ってるとこを映像で見たり実際に起こった出来事はもちろん別ですが、たとえば「楽天がベイスターズの売却先を見つけたと財界関係者に話した」とありますがじゃあその財界関係者って誰よ、そして誰がそれをリークしたのよという話で。もちろん、そういう物が捏造だという乱暴なことを言うわけではありませんが、それをわざわざリークするのは何でなの?とか考えてしまうんですね。
それから渡辺読売会長の言葉でいちいち煽られたり。
不確定な報道をいちいち鵜呑みにしていたら身が持ちません。(経験上)

村上ファンドと阪神と星野氏の時にも感じていたんですが、必要以上に大衆を煽っている(そして不安なファンはたやすく煽られる)部分を感じていて、その方がなんだか気味悪い。
「何を信じればいいのかわからない」状態になるのが一番危険なんですが…。
煽られるまま煽られて、混乱している間に何かが着々と進んでたということのないように。


さてずいぶん長くなってしまいましたが、まだまだ頭の中がすっきりと片付いたわけではありません。
が、少し自分の向いている方向が見えてきた気もします。

今書いたことをベースに、今後もこの問題を見ていきたいと思います。

週末、日本シリーズでも見ながらハガキを書くことにしましょうかね。
古い年賀状の余りもあったからたくさん書けそうです。

あと、ひとつだけ。
今回のことでアンチ楽天になるのは自由ですが、だからってイーグルスには罪はありません(つーかむしろ被害者です)。イーグルスのことは暖かく見守ってやって下さい(涙)


【追記】
て、こんなに散々書いたけどですね。
今日の実行委員会の結果を受けてなんだか
「やっぱり球界は少しでも変わっていこうという気持ちはこれっぽっちもないんだなぁ」と思ったら思った以上に脱力しました。
実際にはオーナー会議でどういうことになるのかわかりませんが、これはどうなるんでしょうね。
これを受けて楽天はTBSから素直に手を引くんでしょうか?
もしくは手を引かねば除名などの強権を発動しますか?
「違反」であることを確認した上で協約に手をつける決断ができますか?
もしくは「違反」であることを確認したから「TBS」か「楽天」に球団を手放すように要請しますか?
それとも、根来コミッショナーが言っていたように、「わざわざ親会社を縛る別の協約」を作って、親会社の経済活動にまで制約を設けますか?

…これで三木谷が嫌気さしてイーグルスをUSENに売りますか?
そしたら田尾さんも帰ってくるかもねはははははーと。

でも、これで球界が変わるきっかけをまたひとつ失っていく気がしています。
期待しないと言いながら、なんでこんなに失望してるんだろう私。ばかみたい。


ジユウノツバサ@横浜式(佐々木大悟さん)の自らのスタンスを表明するエントリですが
私と違ってorz
非常にわかりやすく要点を上げてらっしゃいます。

私の考えもほぼ同じです。

ワンコイン・ベイレタープロジェクト正式始動!

2005年10月20日 | ベイスターズを守れ
BayStars Alliance~横浜同盟~さん発信のプロジェクトです。

これはこちらの記事で紹介させて頂いた、Haneywarさんの提案をうけて始動したものです。

一部、不明瞭な情報元(「○○関係者によると」のような)による報道で一層混乱している感のある現状で、実際どの程度話が進んでいるのかも我々にはわかりません。
正式なコメントなどからばか正直に整理すると現状はこんな感じ。

・「楽天」は「ゴールデンイーグルス」を売却したり仙台撤退する意思はないこと。
・「球団合併」も(現在のところ)想定していないこと。
・「TBS」は「ベイスターズ」を(現在のところ)売却する意思はないこと。
・「ベイスターズ」の売却が検討されるなら「USEN」は名乗りを上げる意思はあること。

これらのことを見ていくと、「TBS」が折れてしまえば「ベイスターズ」の売却が最も可能性が高いように思えます。

ただ、これらの話は
あくまでも野球協約上どうしても楽天とTBSが現在のままイーグルスとベイスターズを保有した形が認められないと判断されたという前提の話です。

これが認められないとなるとおそらく楽天は
「スワローズ」と「ベイスターズ」の株を持つ「フジサンケイグループ」
について噛み付くでしょうからそうすると尚更
「ベイスターズ」は「TBS」側からも「ニッポン放送」側からもNGを出されることになるでしょう。

さて本題はここからです。


【目的】
・横浜ベイスターズの(合併はおろか)球団の売却を回避すること

【方法】
・11/4のオーナー会議で一定の方向が正式に出てしまう前に、各球団あてにハガキで
ベイスターズが売却を余儀なくされるような決定をしないで欲しいというファンの気持ちを訴える。

「ワンコイン」とは500円玉のこと。
1人500円で10枚の葉書が買えます。

詳細・送り先については、横浜同盟さんの
こちらこちら(送り先住所など)をご覧下さい。

ファンの心情を訴える目的とは言っても「感情的」になりすぎないようご留意下さい。



ベイファンでない私の客観的な印象ですが、TBSはベイスターズのオーナーなのに対巨人以外のベイ戦をやってくれるでもなし、筑紫哲也のスポーツコーナーでなにげにベイ戦をトップに持ってきてるくらいで、(あとドラマの「H2」で牛島監督がちらっと特別出演したくらいでorz)正直なところ普段は「TBSがベイスターズのオーナー」だということは忘れがちでした。
USENは野球というコンテンツについて魅力を感じているだろうし、大洋漁業からTBSに移った時のように表面上はなんら変わらない姿で維持できるというような条件を呑んでくれるならUSENへの売却もアリかもしれない、とはチラリと思うのですが(苦笑)

ただ、そうなる保証は今のところどこにもありませんからね。

提案。「売却なし・現状維持」を後押ししよう!

2005年10月18日 | ベイスターズを守れ
頭がこんがらがってきたので、今回の楽天-TBSの問題について頭を整理しようと思っていたのですがいかんせん整理整頓の苦手な私はどの切り口から整理すべきかという時点ですでに困っていたのですが───


Honeywarの野球日記さんの提案をとりあえずご紹介します。

記事を拝見したところ、
「私が整理して切り分けていこうと思っていた方向」を実にわかりやすく簡潔に切り分けて下さっていました。
その上で、
・オーナー会議まで時間がないこと
・働きかける事柄と働きかけ先の優先順位
などを鑑みて下記の提案がなされています。以下抜粋します。(その他の部分についてはリンク先をご覧下さい)


運動の趣旨と目的:
「TBSと楽天が、今後の経営統合の進展に関わらず、このまま横浜ベイスターズと東北楽天ゴールデンイーグルスを保有できるよう、我々ファンが後押しする。」

根拠:※番号をつけてはいますが、特に序列はありません。

(1)3年連続最下位からAクラス入りした横浜ベイスターズ。苦しい1年目を乗り切った東北楽天ゴールデンイーグルス。両チームの環境が変わるのは気の毒であり、「現状維持」を最優先に考えるべきである。

(2)野球協約第183条の趣旨は、「暴力団が複数球団を保有して、野球とばくをウラで仕切る」ような事態への防衛策であるが、楽天は暴力団ではないし、横浜ベイスターズならびに東北楽天ゴールデンイーグルスのナインが今後試合をする際、八百長をする可能性は極めて低い。

(3)野球協約第183条には、「他の球団との利害関係が客観的に認められないと実行委員会及びオーナー会議が判断した場合はこの限りでない」として、複数球団の株式保有が認められるケースもあることが明記されている。今回、まさにこのケースを適用すべきである。

(4)一球団のオーナー企業が、事前の話し合いも無く他球団のオーナー企業を乗っ取った、などという、利己的で軽率な行為によって、いちいち球団が売却先を探したり統合合併によって消滅したりするのはスジが通らない。もしペナルティを受けるとしたら、最初に乗っ取りを画策したオーナーが受けるべきであって、両球団が不利益をこうむるべきではない。

(5)売却先を探すとしても、11月30日までにオーナー会議の了承を得なければならず、早急にすぎる。昨年の近鉄・オリックス合併の発表は6月。9月のスト以降、球団数を減らさないために、新規参入は速やかに行われたが、今回よりもむしろ準備期間は長かった。

活動方法と期限:
11月4日のオーナー会議の前に、横浜ベイスターズの若林オーナーに、私達の声を届ける。激励として。後押しとして。ほんの少しの理論武装の助けとして。

他のオーナーにも、できる限り届くようにする。激励、またはプレッシャーとして。

方法は、両チームのファンや、広くプロ野球ファンのご協力を募り、一人数通のハガキを書いて、1~12球団の事務所に送付する、というもの。1球団あたり100通のハガキでも、充分目立つし、ある方には激励になり、ある方にはプレッシャーになると思われる。

文面は、今後一週間以内・10月23日までに固めて、オーナー会議の前々日である、11月2日までに事務所に届くように送付する。

署名活動を行うには時間がなく、また、送付するべき相手を絞り込めないのではないか、と。



BayStars Alliance~横浜同盟~さんでも早速文面の検討などに入っているようです。

今後の動きについてはまた。



なおこの問題の私なりの切り分けなどはまたじっくり考えて書くつもりです。

ベイスターズファンによる、ベイスターズを守るためのブログが出来ました

2005年10月15日 | ベイスターズを守れ
楽天がTBSの株を大量購入、事業統合を進めるとかいう件から端を発したベイスターズとゴールデンイーグルスが合併??という話。
(今のところ関係者は否定中)

さて、もちろんベイスターズファンだって黙っていません。
この問題についてのブログが開設されました。

BayStars Alliance~横浜同盟~


私はBuファンであり、イーグルスファンでもあります。
去年、愛するチームを失ったこと、それに対してまったくの無力だったことに大量の涙を流した一人です。
そんな中でも結局野球ファンをやめることができなくて、
愛するチームの半分が分割されたチームを応援しているうちに、負けても負けても必死でいいことを探して応援してしまう「ファン」になっていました。

また当事者になりたくはないし、泣かせる側にもなりたくない。


正直、本当にうんざりしています。
「ファンの声」など、経営者は誰も耳を貸さないのだということは去年イヤと言うほど思い知らされました。
「12球団2リーグが残った」「交流戦が開催された」「ドラフト制度を見直し始めた」「ファンサービスを以前より心がけるようになった」
それが何だというんでしょうか?
結局、私たちの「大阪近鉄バファローズ」は永久に葬り去られたのです。
それは、ファンの声も涙も心も何もかもを全て無視して踏みにじって「経営上の問題」の一言で片付けられてしまった出来事でした。

だから、ファンの声を届けよう、ということがどれだけ虚しいことかということは身に染みています。

でも、声を上げずにいられない気持ちも、また、痛いほどよくわかるのです。



うんざりしているし、やはりもうプロ野球は一度すべて崩壊しなければダメなのではないかとも思いもします。

でもね………

やっぱり、
「無くなってしまえ」
とはどうしても言えないんです。

だって、「チーム」を失って泣くのは去年の私の姿。
それをもう二度と、見たくないんです。


11/3に見に行く予定のパ・リーグ東西対抗。
これが私の「最後の野球観戦」になりませんように。

やはり。ベイスターズが危ない!

2005年10月14日 | ベイスターズを守れ
昨夜こんな記事を書いたばかりだったのですが、案の定今朝の新聞はこの通り大騒ぎです。


オリックスと阪神が統合!?球界再々編か(ニッカン)
阪神筆頭株主の村上氏、横浜売却を示唆(ニッカン)
球界再々編か!三木谷楽天がTBS株買い占め、横浜球団売却も(サンスポ)
三木谷氏 楽天か横浜売却も(スポニチ)
横浜身売りか!楽天がTBS株買収(スポーツ報知)
球界大混乱!ベイ売却危機 (デイリー)

ついでに、直接関係ないはずの癖にさらに混乱を引き起こすような発言をしている爺さんが約1名います が。


もうわけわからん。
とりあえず、プレーオフの最中にゴタゴタを起こすなよ三木谷#

最悪、ベイスターズの身売りで済めばいいんですが。
(最悪、「最悪」でですよ!!)
去年我々が受けた、今でも癒えない傷をこれ以上誰にも負わせてはいけません。


オリバが最後までプレーオフを争うチームになったとか、(無料入場者も随分含めて)動員が大幅アップになったとか、
まさかそれを「合併の成功事例」として捉えてるんじゃないでしょうね?


ところで、今回のこの色々って
きっと「野球は二の次」のビジネスの話。
経営者の皆さん野球からむと面倒だなぁと内心思ってたりして。

だから、いいかげん、
「チーム」と「親会社」を切離す方向の議論はできんもんですかねぇ。
できりゃ苦労はないわけですが。

球団のじゃなくて親会社の経済の話でいちいち選手やファンがオタオタさせられることには心っ底うんざりです。

・この画像は1日1Bay!(怒り屋長助さん)から頂きました。

一番微妙なのはタイガースではなくベイスターズじゃありませんか(汗)?

2005年10月13日 | ベイスターズを守れ
ああもう、だから経済のことはわからんっちゅうに。
村上ファンドの阪神電鉄株大量保有がどうのタイガースの株式を公開するだので大騒ぎになってる間にもっとややこしい話が持ち上がってるじゃありませんか。

えーと、なんですって?

楽天がTBSの株をどんどん買って、んで経営統合の話をもっていってると?

ここまではあくまで野球とは関係ない企業の話ですけど、ややこしいのは

「楽天」はゴールデンイーグルスの親会社であり、
「TBS」は横浜ベイスターズの親会社である。

ってとこですよね。
早速、「これは野球協約に定食抵触するんじゃないか」という話が出てます。
解釈によっては抵触するとは見なされないという判断もあり、という部分らしいのですが。

で、ええと、三木谷は前例として「ヤクルトの株主であるフジテレビと同じフジサンケイグループのニッポン放送が横浜ベイスターズの株を所有していること」を挙げて問題ないと言ってるようですが、今度の老人会では改めてそこもつっこむことになるそうです。

ここでもベイスターズが登場してます。
ただの杞憂ならいいんですけど、

ベイスターズ、やばくないですか………?

これで、「それは認められないからTBSとニッポン放送はベイスターズを放棄しなさい」とか、「でも他に買い手がないんですけど」とか、

「じゃ、どうせ親同士が統合するなら球団も統合しちゃえ」

みたいな話にならないんでしょうか…………(滝汗)



ほんとに、ただの経済オンチの杞憂ならいいんですけど…。

※画像はジユウノツバサ@横浜式(佐々木大悟さん)から拝借しました。