「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

あれから3年~6月13日

2007年06月13日 | ノーモア2004年
お久しぶりです。

こちらで話題にしたい、しなければならない事が山積みになっていたのですが、記事にまとめることが出来ずに現在に到っています。
(言い訳になりますが、ここのとこ仕事が忙しく、ただの勢いで書ける毎日の試合レビューを書くのでいっぱいいっぱいということで…)

けれども、とにかくこの日のことを書かなければこのブログの存在意義は失われてしまいますからね。



3年前の出来事。
実のところ、時間が経てばもう少し別の───第三者的な視点であの出来事を見てみるということも出来るのかもしれないと思っていました。

でも、この日付を見ると───

あの時の衝撃や、
あの夏の不快な暑さや、
胸につまったドロドロの塊や、
焦燥や、

そんなもろもろのことがリアルに思い出されてしまいます。

「第三者的」になど、
もしかしたら10年経っても見ることは出来ないのかもしれません。



先だって、オリックス球団(と何故か阪神球団)がこの合併によって特別に認められていたダブル・フランチャイズ制が今年いっぱいで終了することが発表されました。
来年からは、正式にあの球団は「大阪の球団」になります。

小耳に挟んだ程度の話なので、話半分で読み流して頂きたいのですが……
近頃では、もとブルーウェーブの応援団はどんどん撤収(解散?)し、残っているのは1団体程度だと聞きました。
当初からそうでしたがメインで指揮をとっているのは近鉄バファローズの応援団です。
今年の神戸や大阪でのイーグルス戦の時には、「近鉄ユニデー」と称して応援常連の人にかつて着用していた「大阪近鉄バファローズ」のホームユニやビジユニを着て欲しいと要望するようなこともあったようです。
おそらく、彼らは彼らのやり方で、「自分たちのバファローズ」を取り戻そうとしているのでしょう。そしてそれは徐々に形になりつつあるのだろうと思います。
けれど、もう袂を分かってしまった私から見ればそれはただの自己満足のようにも見えます。
あのチームでそれをやるということは、もう一つのチーム・ブルーウェーブを意識的に消去し、踏みにじるのと同じことではないのでしょうか。

いくら2004年以前と同じスタイルで同じヒッティングマーチを歌ったとしても、私はそれを魅力的だとは───あそこに戻りたいとは、とても思えません。



そんな諸々の事もあって、徐々に
「より喪失感が大きいのはブルーウェーブの方じゃないか」
という感覚が強まっています。


でも、どちらがどちらを奪ったとか、どちらが消えたのだとか、そういう話ではなくて。
そもそも、この合併があったからいつまでもこんな複雑な思いを抱いていなければならないのです。



あの年、あるチームの監督さんが
「1リーグ8球団がいい」
と発言しました。
その監督さんは、あれだけの騒動を経て12球団が現在のチーム構成になったあとも、同じことを言いました。

あなたのチームがその当事者になっても『その方がいいと思ってたからどうぞ』と言えるの?

いまだにそのチームの指揮を執っているその監督さんを、私は許すことが出来ません。



ファンの中にも、応援するチームが不調ならば、本気ではないにせよ
「いっそどっかと合併して作り直せや」
と平気で言う人もいます。



ね、
ちゃんと想像してみて下さい。

もしあなたの愛するチームが、どこかのチームと「合併」なんてことになったら。
チームが突然解体されてバラバラにされて、別のものになってしまうというのがどういうことなのか。

きちんと想像してみて下さい。


いやでしょ?



それだけの、単純なことなんです。





「6月13日」(2004年6月13日の日記)
今日は、6月13日。
そして今年も6月13日がくる
2004年猛牛泣き言総まくり
【あの9月】シリーズ

「来年」を失った私から、プロ野球を愛するすべての人へ