「来年」を失わないために。

……来年があるってことは、ものすごく幸せなことやねんで。

9月8日なんか来なきゃいい

2006年09月08日 | ノーモア2004年
何が変わったんだろう?

セ・リーグが来季からプレーオフを導入し、パもそれに合わせて制度を変更し、ついでに交流戦の試合数を削減した。
皆が頼りにしていた讀賣球団の地上波テレビ中継はどんどん減少している。1億と言われた「巨人戦放映権料」も現在はどの程度まで下落しているのかは知らないが、そもそも中継そのものが無い場合が増えた。
2年前に比べて、「巨人戦に頼ってばかりもいられない」という状況が深刻になりつつある。
なのに、いまだに年寄り会合は「どこか」(ぶっちゃけ、巨人がダメなら阪神に)ぶら下がる方法ばかり皆で考えてるように思えてならない。

あの時必死で戦った選手会。
そういえばあの時は、自分たちの年俸水準を下げるという覚悟も口にしていた筈だけれど、結局オフになれば変わらぬ水準での抗争が続いている。
あの時の決意は何だったのだろう?
勿論、選手の方から一方的に折れて年俸を下げて下さいと個別に働きかければいいという問題ではない。
けれど、球団の経営を圧迫しない為にどういう方向へ進めばいいか、という話し合いはもたれる気配もない。

パの球団は効果があったかどうかは別として、ずっと集客のための努力を続けてきた。
セの球団もようやく尻に火がついたのか、様々な企画を繰り出して球場へ足を運んでもらえるようにと努力を始めている。
もちろんより利益を得るためには一人でも多くの客に来てお金を落としていってもらわねばならないし、そこらあたりの営業努力はより一層進めてもらいたいのだが───
そうじゃなくて、もっと根本的に、現実的に、経営が破綻せずに長くやっていけるためのシステムづくりは進んでいるのか?と疑問に思う。

そして、

もしも、球団経営が破綻して。
親会社が球団を持ちきれずに。
売却しようにも買い手がつかない。

そんな時に、選択する道が
「合併」や「解散」しか無い、という現実は変わっていないのだ。

親会社が破綻してもチームはNPBが一定期間預かって維持し、次の経営者を探すとか。

そういう、親会社の経営に左右されずにチームを維持するためのシステムを最優先で作るべきじゃなかったのか。

それはつまり、

近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブの消滅が、
何の教訓にも礎にもなっていないということじゃないのか。




今、私は東北楽天ゴールデンイーグルスを応援していて。
今日の予告先発は有銘だ、頑張れよ、とか思っていて。
パはプレーオフに参加するチームはほぼ確定したと言ってもいいだろうがアドバンテージを巡って一つでも上の順位でPOを迎えるために熾烈な順位争いを展開していて。
そんな一つ一つの試合に一喜一憂する日々が私には戻ってきたと思う。

でも、心のどこかでこれが砂上の楼閣であることに気付いている。




もしも、次に「何か」が起こっても、
今度は私はあの時ほど苦しまず、涙も流さず、ただ

「ほらごらんよ」

と言ってしまいそうな気がする。
そんな日は決して来てはならないのだけど。

05/09/08 記事の隅についでのように書かれた一文
04/09/08 運命の臨時オーナー会議。

(シリーズ)あの9月