【あの9月】シリーズ最終回です。
9・24で最期を迎えたバファローズ。
私にとっては、この神戸での試合は「後夜祭」のようなものでした。
実をいうと、この試合に足を運ぶ気は直前まで無かったのですが(正直、燃え尽きてたし)、結局会社が終わってから向かうことにしました。
おかげで、「勝って終わり」の予定が「負けて終わり」になってしもたやんかー(笑)
「笑顔の最終戦」
ブルーウェーブのファンの方にとっては、これがブルーウェーブの「最期」でした。
この球場でずっとライトにいたブルーウェーブを愛する人たちは、何に思いを馳せていたでしょう。
私はバファローズファンだったので、どうしてもいつも「近鉄バファローズを失った」という視点でばかり話をしてしまいます。それは当たり前だし仕方ないことだろうと思っています。
でも、ブルーウェーブのファンの人たちは「ブルーウェーブ」を失ったのです。
親会社の名前が残っても、ネッピーとリプシーが残っても、ユニフォームのデザインが殆ど変わらなくても、
「オリックスバファローズ」と「近鉄バファローズ」が全く別のものであるのと同じで「オリックスバファローズ」と「オリックスブルーウェーブ」とは別のものなんだもの。
ブルーウェーブファンの方から「合併反対」の声があまり大きく聞こえなかったことに当時は歯がゆく思っていましたが、たとえ少数でも私たちで同じ気持ちでチームを失うことを悲しみ、苦しみ、涙し、そして静かに「オリックス」に背を向けた人はいました。
あの時マウンドに上がった若手たちのうち、藤崎と朝井はイーグルスに来ました。
朝井は成長著しく、ローテの一角を担うまでになりました。
藤崎も一度は戦力外通告されたものの、シーズン序盤にはローテに入っていました。
アベケンや宮本はオリバへ。彼らの成長をこちら側からも楽しみにしています。
ベテランたちはというと、吉井は戦力外から再びテストで這い上がり、「おっちゃんはまだ出来るで」と見せ付けてくれましたね。小林はイーグルスへ。
あの時レフトスタンドにも挨拶にきた3人のうち、大島はオリバでのコーチ就任の話を断りイーグルスで何度も大きな仕事をしてくれました。
あっという間のような一年だったけど、こんなにも彼らを取り囲む状況は変わってしまった。
あの頃とは別の時計が着実に時を刻んで、
「近鉄バファローズ」も「ブルーウェーブ」もない今日を迎えました。
後夜祭の花火は、近鉄バファローズのファンである私の時計をそっと止める最後の合図だったのかもしれません。
なんの利害もなくただ好きなチームをひたすら応援するだけのファン達。
その中の誰一人、あんな風に自分の意思と反してその時計を止めなければならないような事が起こらないように祈るばかりです。
9・24で最期を迎えたバファローズ。
私にとっては、この神戸での試合は「後夜祭」のようなものでした。
実をいうと、この試合に足を運ぶ気は直前まで無かったのですが(正直、燃え尽きてたし)、結局会社が終わってから向かうことにしました。
おかげで、「勝って終わり」の予定が「負けて終わり」になってしもたやんかー(笑)
「笑顔の最終戦」
ブルーウェーブのファンの方にとっては、これがブルーウェーブの「最期」でした。
この球場でずっとライトにいたブルーウェーブを愛する人たちは、何に思いを馳せていたでしょう。
私はバファローズファンだったので、どうしてもいつも「近鉄バファローズを失った」という視点でばかり話をしてしまいます。それは当たり前だし仕方ないことだろうと思っています。
でも、ブルーウェーブのファンの人たちは「ブルーウェーブ」を失ったのです。
親会社の名前が残っても、ネッピーとリプシーが残っても、ユニフォームのデザインが殆ど変わらなくても、
「オリックスバファローズ」と「近鉄バファローズ」が全く別のものであるのと同じで「オリックスバファローズ」と「オリックスブルーウェーブ」とは別のものなんだもの。
ブルーウェーブファンの方から「合併反対」の声があまり大きく聞こえなかったことに当時は歯がゆく思っていましたが、たとえ少数でも私たちで同じ気持ちでチームを失うことを悲しみ、苦しみ、涙し、そして静かに「オリックス」に背を向けた人はいました。
あの時マウンドに上がった若手たちのうち、藤崎と朝井はイーグルスに来ました。
朝井は成長著しく、ローテの一角を担うまでになりました。
藤崎も一度は戦力外通告されたものの、シーズン序盤にはローテに入っていました。
アベケンや宮本はオリバへ。彼らの成長をこちら側からも楽しみにしています。
ベテランたちはというと、吉井は戦力外から再びテストで這い上がり、「おっちゃんはまだ出来るで」と見せ付けてくれましたね。小林はイーグルスへ。
あの時レフトスタンドにも挨拶にきた3人のうち、大島はオリバでのコーチ就任の話を断りイーグルスで何度も大きな仕事をしてくれました。
あっという間のような一年だったけど、こんなにも彼らを取り囲む状況は変わってしまった。
あの頃とは別の時計が着実に時を刻んで、
「近鉄バファローズ」も「ブルーウェーブ」もない今日を迎えました。
後夜祭の花火は、近鉄バファローズのファンである私の時計をそっと止める最後の合図だったのかもしれません。
なんの利害もなくただ好きなチームをひたすら応援するだけのファン達。
その中の誰一人、あんな風に自分の意思と反してその時計を止めなければならないような事が起こらないように祈るばかりです。