浅田真央に審判メロメロ/フィギュア
GP初戦を迎えた浅田真央(23=中京大)が、「7年分の成長」を刻み込んだ。06-07年以来7季ぶりにショパン作曲「ノクターン」で滑った女子SPは、73・18点で首位発進。表現力などを示す演技構成点で自己最高の34・33点とし、来年2月にソチ五輪が控える今季へ明るい材料となった。
2度うなずいた。白い歯ものぞく。滑り終えた後の歓喜のしぐさは、1つの希望がかなった証しだった。
振付師のニコル氏と、シーズン前に誓い合っていた。7季前も振り付けてもらった恩師。「前とは全然違ったものを表現できる。レベルアップしたノクターンを見せようね」。浅田は16歳の少女から23歳の大人の女性になった。「ジャンプだけでなく、表現でも成長できている自分を見せたい」。そう願っていた。
16歳はピアノのメロディーに合わせてステップを踏んでいただけ。23歳は、加えてテーマの「初恋」のイメージを作り出すための選曲だった。上半身、特に腕を優雅に、余韻を残すようにくねらせる。佐藤コーチに師事し、3季かけて基礎から磨いたスケート技術が、全身を使った表現力を支える。曲の解釈などで点を稼ぎ、演技構成点は自己最高。「想像ですけど」と言いながら描く「初恋」は、審判の心を揺り動かした。
今季は、審判への見栄えにも細心の注意を払う。この日の衣装は淡い藤色だったが、決めたのは当日の朝だった。紫とピンクの1着も持参。どちらが評判が良いかを探るためだった。今後の大会では後者を着て「勝負服」を決める計画もある。通常、予備で2着を用意することはあるが、シーズン中にメーンを決めずに「両遣い」するのは珍しい。ソチで頂点に立つため、緻密に戦略を練る。
もちろん、代名詞のジャンプがあってこその「うなずき」でもある。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は右足の着氷と同時に左足が氷に触れたが、こらえきった。失敗が多く、佐藤コーチから「スピードを出しなさい」と言われていたのは昨季まで。速さは意識せずにすでに速く、「練習での確率もいいので、練習通りやること」で落ち着きを得る。そして、「決まると乗ってくる」からこそ、表現面にも気持ちが乗れた。
毎年10月下旬に開催されるGP開幕戦は過去3戦で優勝はない。シーズン後半に調子を上げていくタイプだった。「GP初戦はあまり良い演技をしたことはないんですけど、まずまずの演技ができて、いいスタートが切れたんじゃないかな」。オフを短くし、仕上げを早くしてきた成果が実る「収穫の秋」。表現力という果実をもぎ取った23歳に、もうスロースターターの言葉は似合わない。【阿部健吾】
◆演技構成点 5つの要素で構成される得点。(1)スケーティング技術(2)要素のつなぎ(3)動作(4)振り付けと構成(5)曲の解釈で、0・25点刻みの各10点満点。女子ではSPは0・8倍、フリーは1・6倍して演技構成点として算出される。この得点とジャンプ、ステップ、スピンなどの技術点を合わせたものが各演技の合計得点になる。
[2013年10月21日9時16分 日刊スポーツ紙面から]
浅田真央「もっと上目指せる」/一問一答
GP開幕戦で頂点に立った浅田真央(中京大)は、安堵(あんど)とジャンプで失敗した悔しさが入り交じった表情で語った。
-GP全大会を制覇
浅田 自分のスケート人生においてうれしいこと。次につながったと思う。
-序盤戦から200点超えの高得点を出した
浅田 スピン、ステップは取るべき点を取れた。バンクーバー五輪の時と今は滑りが違い、ジャンプも全種類入っている。(ミスが出た)この演技でこれだけの得点をもらえて満足。
-収穫と課題は
浅田 収穫はSP、フリーとも(スピンやステップで最高難度4の)レベルが取れたこと。課題はジャンプだけ。
-トリプルアクセルは転倒した
浅田 SPよりいい感じで跳び上がり、片足の着氷もいけると思ったが転んだ。あれだけ大きく転倒するとリズムも崩れる。決まっていれば、出来は違っていた(もっと良かった)。
-五輪シーズンの序盤戦で好スタート
浅田 今季は大崩れしていない。これを最低レベルとして階段を上っていけばいい。もっと上を目指せると感じている。
[2013年10月21日11時3分]
「マオは私のアイドル」
200点超えで圧勝した浅田真央をライバルが手放しで称賛した。2位のワグナーは「女子選手がトリプルアクセルに挑むことはエキサイティングなこと。マオは並外れていて、スケートの限界を押し上げている」と果敢に挑戦する姿勢に敬意を表した。
GPデビュー戦で3位に入ったラディオノワは記者会見で浅田の隣に座り「マオは私のアイドル。滑るのを見るだけで楽しい」と憧れのまなざしを向けた。
[2013年10月21日16時5分]
3年前のバンクーバー五輪で出した自己ベストにあと0・95点に迫った。この日のフリーでは転倒したトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など三つのジャンプで減点を受け、技術点では2位。それを補って余りある演技点の高さが光った。
表現力を示す5項目の得点が10点満点でいずれも8点台中盤から後半と高評価。「技のつなぎ」が7点台のバンクーバー五輪のフリーと比べ、5項目合計で2・50点も上回り「課題は(3回転を全種類入れる)ジャンプだけ」と言い切れた。
佐藤信夫コーチは演技点が伸びた要因として、演技にめりはりが生まれた点を挙げた。陸上選手に例え「今までは(スピードで劣る)長距離選手の体の使い方だったが、今季は中・短距離に近い」とし、躍動感を最後まで保つ「スタミナがその分必要」と指摘した。
佐藤コーチの助言に従い、早めに現地入りする調整法が奏功したことも収穫だった。宿敵の金ヨ児(韓国)が持つ世界歴代最高の合計228・56点が視野に入り、浅田は「まだ上を目指せる」と意気込む。日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「大人のスケーターという感じになってきた」と評価した。(共同)
[ 2013年10月21日 18:28 ]

真央、200点超えで開幕V GP全7大会制覇し12勝目! フィギュア
夕刊フジ 10月21日(月)16時56分配信
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカ最終日は20日、米デトロイトで行われ、女子は浅田真央(23)=中京大=がショートプログラム(SP)に続いてフリーも131・37点で1位となり、自己ベストに迫る合計204・55点で初優勝した。ファイナルを含むGP全7大会の完全制覇を達成し、自身が持つ日本勢最多記録を更新するGP12勝目を挙げた。
フリーでの最終滑走。浅田はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に乗り、冒頭、切れを取り戻した代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足で転倒したが、抜群の表現力でカバーした。その後の3回転フリップ、ルッツ、ループを成功。ビールマンスピンでは会場の拍手を浴び、ステップでは手拍子を受けて滑りきった。
表現力を示す演技点でトップとなり、2位のアシュリー・ワグナー(米国)に10・74点の大差をつけた。銀メダルに輝いた3年前のバンクーバー五輪で出した205・50点に迫る200点超えの高得点をマークしての貫禄V。スケートアメリカは初制覇。GPの連勝を5に伸ばした。
大会の直前まで国内で調整するスタイルを思い切って変え、SPの5日前と例年にない早さで現地入り。そのおかげで思わぬ出会いもあった。1998年長野冬季五輪金メダルのリピンスキーさん(米国)とデトロイト郊外のリンクで初対面し、憧れだった元スター選手から激励を受けた。
「アクセルに惑わされたくはない」と大技に固執する意識が薄まった。でも「決まると乗ってくるし、大きな見せ場でも自分の強みでもある」と自信は揺るがない。現役最後と位置付けるソチ冬季五輪シーズンの本格的な幕開けで最高のスタートを切った。
◆浅田真央
「(GP全大会制覇は)スケート人生においてうれしいこと。後半は足にきて、うまく力が入らなかった。課題はたくさん残った。これを最低レベルにもっと上を目指したい」
町田、自ら演出して熱演 真央らエキシビションに登場
フィギュアスケートのスケートアメリカで上位選手らによるエキシビションが20日、米デトロイトで行われ、アベック優勝した男子の町田樹(関大)女子の浅田真央(中京大)らが氷上を彩った。町田は振り付け、衣装、楽曲の編集などの演出を自ら手掛け、テレビドラマ「白夜行」の音楽で滑るプログラムを熱演した。
浅田は金色のドレスで「スマイル」「この素晴らしき世界」の名曲に乗り、スポットライトに照らされた銀盤を表情豊かに舞った。男子で4位の高橋大輔(関大大学院)と6位の小塚崇彦(トヨタ自動車)も会場を盛り上げた。(共同)
改めて真央選手、優勝おめでとうございます。
テレ朝の演技終了後のインタビュー、真央選手悔しそうでしたね。
凛々しいというか、頼もしいというか、力強い真央選手に戻ったようです。
マスコミも今回は好意的に報道していますね。
今朝のワイドショーは、テレ朝の放送前ということでフリーの映像は使えず、
この写真1枚でフリーの様子を伝えていました。(テレ朝はフリーのダイジェスト放送あり)
今日は仕事がお休みだったので、ワイドショーをハシゴして見ました。
「スッキリ」でテリー氏はなんて言うのか確認したくてチャンネルを合わすと・・・
テリー氏体調不良(風邪?)に付き欠席とのこと。
コメンテーターの勝谷誠彦氏は、「大人になったね」というようなことをコメントしてました。
「とくダネ」と「ひるおび」はかなり時間を掛けて、フリーのプログラムの要素の説明をしていました。
今回意外だったのは「転倒したのに」高得点・・・ではなく「転倒しても」高得点と、
どうして高得点になったのかを比較的きちんと説明されていたこと。
ただ、テレ朝の夜の放送は「スポーツ番組」ではなく完全に「ドキュメンタリー番組」になっていました。
そこから振り返る?っていうくらい、真央ファンの私でさえ、真央ちゃんはもういいから試合を放送して・・・って思うくらい、「真央推し」の番組構成でした。
「テレ朝は安藤選手だけじゃなく浅田選手も応援してます」ってアピール?
そんなに過去の演技を流すのなら、男子の演技を全て流してよ~って
次がNHK杯でよかった・・・
真央選手、エキシビションでも転倒していたので、もしかしたらどこかケガでもしてるんじゃないのかと心配なのですが・・・。
大丈夫かな?
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