『許された子どもたち』観てきました。パチパチ!
内藤瑛亮監督は、『お兄ちゃんに近づくな、ブスども!』や『先生を流産させる会』のイメージなので覚悟していましたが、それでも気分悪くなりました。実際に起きた事件や、出来事をモチーフにしているので、かなりきついです。
以下ネタバレあり(反転させて読んでください)
ネタバレも何も、想像通りの内容です。
被害者の子の名前が樹(いつき)くんで、加害者の4人の子たちが絆星(きら)、匠音(しょーん)、香弥憂(かみゅ)、緑夢(ぐりむ)って、ちょっと印象操作があるな、、、、(^^;)
加害者で本編主人公の絆星(きら)が、小学生の女の子にボディブローで伸されるシーンが唯一のスカッとするシーン、、、、
、、、、、、でもないか。あそこも、やっぱり暗くなる(^^;)
その前に、スマホいじりながら何も言えず脇を通り過ぎるサラリーマン風の中年男性が出てきますが、私も青少年補導員や保護司をしていなければ、間違いなくあっちの人です。
エンドロールで参考文献がずらずらずらーっと出てきて、私も読んだ本がいくつかありました。つまり、犯罪被害者と加害者の人権とか、いじめ問題とか、いつまでたっても「けり」が付かないんです。
不処分になったものの、マスコミやネットから逃げつづける日々。ようやく、被害者に線香を手向けにいくのですが、そこで被害者の母親に言われます。
「あなたは何をあやまりたいの?」
ぐさっ。
そうなんです。もう自分でもよく分からなくなっているのでしょう。
自分を善人だと思う人たちが、ネット上で私刑を行うので、加害者はどんどん加害意識が無くなります。加害どころか、被害者だと思いこんでしまいます。いや、実際、自称善人からあれだけ攻撃されれば無理もないですが。
自分が今の辛さから逃れたい、ということしか考えられなくなってしまうと思います。
喫茶店で、赤ちゃんに無邪気に手を振る主人公に暗くなり、ラストでは、たばこを吸う息子に注意すらしなくなる母親に暗くなり、、、、、
個人的に、裁判のシーンや絆星の母親が怒鳴るシーンで、フラッシュバックが起きて辛かったです。
お坊さんって結構、坊さんを嫌いな人から、怒鳴りつけられます(T_T)
あれ?私だけ?
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映画とは別の話ですが、紹介させていただきます。
合掌
『自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識』2017年 最新版より
・ 自殺の報道記事を目立つように配置しないこと。また報道を過度に繰り返さないこと
・ 自殺をセンセーショナルに表現する言葉、よくある普通のこととみなす言葉を使わないこと、
・ 自殺を前向きな問題解決策の一つであるかのように紹介しないこと
・ 自殺に用いた手段について明確に表現しないこと
・ 自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと
・ センセーショナルな見出しを使わないこと
・ 写真、ビデオ映像、デジタルメディアへのリンクなどは用いないこと
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