種山壮(shuzanso)NY

ラスベガス編

夫婦のこと - 知人からのメール

2011年04月27日 | 夫婦のこと

知人から「この4月で結婚35年になりました」と、メールを頂きました。遊びに来た二歳と四ヶ月のお孫さんの写真が添えられていて、お孫さんとのひと時の様子が書かれてます。

 

洗濯ハサミを組み立てて色んな形を作るのが好きみたいです。今の洗濯ハサミはカラフルだから色んな色があるので英語で教えています。

 

洗濯ハサミを持ってブルー、ピンク、ホワイト、イエロー、レッドと教えてやると、付いて来てしゃべります。数分経って洗濯ハサミ持って見せると、その色を英語で言うのには驚き。

 

そして別れ際に、『グッバイーサンキュー』と言ったのにはビックリ。母親に聞いたら保育園の帰りに最後のお別れ挨拶になってるとか。時代は変わったと、つくづく思いました。

 

目に入れても痛くない、きっと可愛いくて、可愛くてどうしようもないのでしょうね。

 

35年前の1976年、昭和51年はどんな年だったのでしょうか。

 

昭和天皇が即位されてから50年

スポーツ:オリンピックが冬季(インスブルック大会)と 夏季(モントリオール大会)が開催された。

音楽: 北の宿から(都はるみ), 横須賀ストーリ(山口百恵)

テレビ:「欽ちゃんのどこまでやるの!?」黒柳徹子の「徹子の部屋」がスタート

事件:田中角栄がロッキード事件で逮捕される。

 

等など、沢山のことが起こってます。

  

http://ja.wikipedia.org/wiki/1976%E5%B9%B4

 

 

その当時、私は栄養士として病院に勤務してました。仕事が面白く、楽しい日々でした。まだ結婚など考えてなく、あとでアメリカで暮らすことになるとは露ほども思ってませんでした。

 

この年に新沼謙治の「嫁に来ないか」が発売になり、同年第27回NHK紅白歌合戦に出場してます。

 

嫁に来ないか

さくら色した君がほしい

しあわせという奴を探してあげるから

からだひとつで

 

35年前の私だってさくら色してました。嫁に来ないかに夢見てたのかもしれません。

 

知人のお二人のなり染めはどんなものだったのでしょか。ご主人は奥様にしあわせを探してあげられたのでしょか。

 

そして最後に知人は、

 

よくぞもったものだ

 

と、一言。35年の時の流れを思い浮かべられたのでしょう。実は奥様が去る2月に肺がんの摘出手術を受けられました。幸いに発見が早くて小さい腫瘍で転移もなかったそうです。今は仕事に復帰されてるそうです。

 

きっとこの35年間、多くの夫婦が体験してるように山あり谷ありの人生だったかもしれません。「よくぞもったものだの一言に夫婦の重さを感じました。

 

 

 


奇跡の30年 - 夫婦であること

2011年03月21日 | 夫婦のこと

石の上にも3年というが、もうその十倍の30年も夫婦であることを私達は体験した。私達は、ほとんど同じ時代に生まれ、運命的な“出会い”がなければ顔を知らずに過ごす可能性があった二人である。その二人が“あの時”の出会いをきっかけに、いそいそと結ばれ一つの人生を供に暮らしてしまった。

 

当時、私はある商社のニューヨーク支社に勤務していた。日本に出張した折、東京での仕事を終え、実家に帰ると父から見合いの話があった。それではと日取りが決まり、妻の実家で会った。話は急展開、“出会い”から一週間後には結納を済ませ、結婚式の日取りも直ぐ決まってしまった。

 

妻のパスポート申請が私たちの初デートとなった。駅前の喫茶店でのひと時、駅のホームで買ったうどんを列車の中で食べたことは懐かしい思いである。アメリカ領事館にビザ申請に行き、池の辺りをぶらついたことも昨日のように思い出す。

 

妻は期待と不安を抱きならが、“出会い”から3週後にはニューヨークの人となった。

 

この30年間、人なみに山あり谷ありの人生を渡って来たが人様に話すほどの非凡な夫婦ではない。平凡きわまる二人の典型的な日本人夫婦である。

 

であるが、世の中の動き、出来事を振り返ったとき、そして今日本で起きてる状況を見ると、こうして30年間も暮らして来れたのは、むしろ奇跡ではなかろうかと強く思う。

 

今は生きている事に感謝し、妻の幸せを願い、妻の幸せが自分の幸せと感じられことを願いながら、今後の生活を大切にしょうと思ってる。                

 

夫婦の幸福には、果実と同じようにそれぞれの季節がある。

果実と異なる点は、人間には熟した幸福を腐らせないだけの

能力がある。(政次満幸)


夫婦のこと (3) ー 修練、忍耐

2011年03月07日 | 夫婦のこと

女将が借りてきたDVDの中で「鳥刺し」のタイトルが見えたので、焼き鳥屋を扱ったお笑い番組かと思いき、手に取ると「必死剣 鳥刺し」だった。 

原作 - 藤沢周平              
配役 - 兼見三左エ門 - 豊川悦司

        里尾 - 池脇千鶴         

                                    

 

久しぶりに見応えのある時代劇を観て十分満足しました。既に観た方、これから観る方もおられると思うので映画の内容は省きます。豊川悦司の存在感は特に語る必要ありません。 

 

里尾」役の池脇千鶴は、良いですね。久しぶりに彼女を見たのですが、大人の女姓を感じました。 

 

「里尾」は幽閉された叔父の、三左エ門の世話するを事になります。炊事、洗濯、掃除それに野菜作りなどします。江戸時代のことですから、全て手作業で暑さ、寒さのなか、良く働きます。 

 

 

 

 

本当に献身的なのです。物静かな中に、何か信念を秘めた、そんな里尾の姿には心引かれる思いがします。

 

 

(この記事のカテゴリを「夫婦のこと」にした理由は映画を観ると解ってもらえると思います。観た人はお分かりかと思います)


夫婦のこと (2) ― 対話

2011年03月03日 | 夫婦のこと

「おい、あれどうした」

「ああ、あれネ、済んだわよ」

お互いの共通の事柄をよく理解しあってるから出来る対話です。夫婦もこのツーカーの領域まで達すると安泰です。

  

                                    

 「お砂糖は? ミルクは」

 わかってるだろう、聞かなくとも」

 

私も覚えがあります。夫婦になりたての若い自分、これを連発してました。生まれ育った環境も歴史も違う二人が一緒になったのですから、最初からツーカーは通じません。男がこれを何度か繰り返すと、其のうちの女は無言で砂糖とミルクを一緒に出します。女が賢くなるのは良いのですが、男が「そこに置いといて」と言葉にだして伝えれば済むことなのです。

 

「おい、あれどうした」

「あれって、何よ」

「ほら、この間のあれさ」

「だから、そのあれって何なのよ」

そして段々エスカレートしてきます。

「馬鹿だなあお前、ほらあれだよ」

「馬鹿はそっちよ、何に言ってるの」

「何んだっ、このボンクラ」

 

長く夫婦をやってるとマンネリ化します。お互い何を言ってるのは察することが出来なくなってる状態です。

 

先日、私たちもこの状態になりかかりました。痛み止めの薬をボトルから取り出すとき2-3粒がテーブルの下にこぼれ落ちました。前日転んで腰を痛め、身体が曲がらす、妻に助けを求め、

 

「ほら、そこにあるだろう」

「分からないわよ、見えないのだから」

「見えないわけ無いだろうがーーー」

 

痛みも手伝ってか語気が荒くなる。

 

ふと我にかえり、一呼吸して妻に「馬鹿、何をやってるのだ」と言ったら,君はどうするかと聞くと、「馬鹿はどっちよ」と言い返すに決まってるわよ。なるほど、じゃー続けてみようかと、お互い、売り言葉に買い言葉の連続、こんなにも言葉があるものかと、イヤハヤ驚きです。仮想の口喧嘩、なかなか良いものです。是非試してください。

 

 


夫婦のこと (1)  ありがとう

2011年02月10日 | 夫婦のこと

世の男性諸君、妻に感謝の気持ちを伝えてますか? もしまだなら、「ありがとう」から初めてみてはどうですが。今夜の夕飯美味しかったよ、ありがとう。子供の学校参観に行ってくれたんだって、ありがとう。何時も部屋が片付いてて、気持ちいいね、ありがとう。「ありがとう」を言われたら誰でも良い気持ちなります。

 

俺、ちゃんと言ってるよ! そう言う貴殿、もしかしておざなりになって、安売りしてはいませんか? そこで一考、感謝の気持ちをカタチに出してはどうでしょう。仕事の帰りに奥様の大好きなチョコレートを買い求めるとか、結婚記念日には花をプレゼントするとか。一つ忠告、高価な品物は禁物、品物を見た瞬間、妻は主婦に変貌、「どうしたのこんな高いものを」新たな紛争の元になるかも。

 

14日はバレンタイんです。アメリカでは年齢に関わらず男性が女性に贈り物をするのが一般的。いい機会です、何かプレゼントしてみては? 

さぁー男をみがいてください。

 

妻からのメッセイジー  *##*               

  ありがとう

 ()あなたに遇えて

 

  あがとう

   ()凛々しい、あなた

 

  ありとう

    ()我慢強い、あなた

  

  ありが

     ()戸惑いの無い、あなた

 

  ありがと

      ()嬉しい、あなたとこれからも一緒